無謀2016年01月13日 19:18

無謀


ちょっと無謀な企てのような気がする。

(0113 8080-5)
http://jsuga.exblog.jp/25264345/

誰か、止める人はいないんだろうか?。

「どうせだから、6本にしてこれを束ねて中性浮力で浮かせて、10mのホースでガスを送る。1964年の絵の実現だ。これをハイブリッドシステムと名付けることにした。」

80mだから、酸素の混合比が20パーセント以下のボトムガスを持ち込み、切り替えて使うことになる。

そのガスは、浅いところでは吸えないから、浮上時にもガスの切り替えがある。

写真を見ると、フルフェイスマスクを1つだけ使用するようだから、ガス交換はカードル側で行うのだろう。

いったい、それを誰がやるというのか。

本人が行えば、オープンサーキットによるテクニカルダイビングになる。

少なくとも、同程度以上の訓練を積まなければならない。

それが出来ないから、水中にガス源を持ち込むという、変則的な送気式にしたんだろう。

誰かが、ガス源を管理しなければならない。

業務潜水として混合ガス潜水をスクーバで行うということになれば、管理者の責任は重大だ。

水中にカードルを沈め、操作盤もおかずに、バルブの切り替えだけで運用することになる。

それを誤れば、一呼吸であの世行きである。

クレードルの残圧管理、バルブの切り替えのためには、誰かが同じ80mまで行って作業しなければならないだろう。

どうするつもりなんだろうか?。

ガスの種類は、最終減圧については水上から酸素を送って行うということになっているが、それ以外では、40m(あるいは、それより浅い深度)までの潜降用、80mまでとボトム用のヘリウム混合ガス、減圧用のヘリウム混合ガス、減圧用のナイトロックスくらいは、少なくとも必要だろう。

最低でも、3回のガスの切り替えを、誤りなく行う必要がある(純酸素は、別勘定で)。

もちろん、切り替え作業を行うダイバーは、別途、自分のこともやらなければならない。

それって、ちょっとヤバいんじゃね?。

作業潜水の想定の範囲外だな。

ガスの管理は、コントロールパネルを使って、水上で行うことを前提にしている。

しかも、トラブルに備えて、供給ガスは2系統用意すべしとなっている。

簡易な混合圧潜水を志向する今回のやり方が、多くの問題点を抱えていることは明らかだ。

作業潜水として、当局の許可が下りる見込みはゼロだな。

まあ、全く方法がないわけではない。

混合ガスを水中に持ち込んで、いささか長いとはいえ、中圧ホースを介してレギュレーターから吸っているわけだから、テクニカルダイビングの変形と考えられなくもない。

誰か、テクニカルダイビングのインストラクターを付けて、その講習を受けているという形をとることはできるかもしれない。

もっとも、何かあったときに、その指導団体が加入している保険会社が首を縦に振ることはないだろうから、補償はないと考えなければならない。

そんなリスクを負う指導団体が、あるかどうか・・・。

やはり、浮沈子が提案した通り、テクニカルダイビングのサポートチームを組織して、彼らから1本ずつタンクを受け取り、サイドマウントして、ガスチェンジしながら潜るのが正解だろう。

それ以外に、取り違いのリスクを避ける術はない。

ダブルチェックは、サポートダイバー側で行い、氏は、ガスを吸うだけ。

それなら、なんとかなるだろう。

水中で、慣れないクレードルのバルブ操作を、テクニカルダイバーが行うよりも、はるかに安全だ。

それとも、ガスの切り替えを、本人が行うんだろうか?。

サポートなしで?。

・・・。

無謀だな。

「2016年はこのハイブリッド方式のテスト潜水を繰り返したい。できれば、この方式を商品にまで洗練させたい。」

「ハイブリッドシステムは、これから試行錯誤を始める。ある程度完成されたならば、仕事で潜る場合に、リブリーザをつかうか、ハイブリッドを使うかの選択になるだろう。それが僕の望みだ。」

たぶん、おそらく、きっと、いや間違いなく、その望みが叶えられることはないだろう。

ガスコントロールをダイバー自身が行えば、変則的なテクニカルダイビングになり、一方で、管理者が水中で行うことは有り得ない。

唯一、実現可能性があるとすれば、リモートで残圧管理を行い、ガスは2系統用意し、さらに、タンクには水上のコントロールパネルから操作できる電動バルブを付けることだ。

それこそ、氏が忌み嫌う電気のハイテクである。

まあ、操作するのはダイバーじゃないけどな(他人が操作するならいいのかなあ?)。

オープンサーキットのテクニカルダイバーになって、タンクを体から離して、残圧や切り替えのリスクは、全てダイバーが負って行う。

それしかないだろう。

手元で残圧管理が出来ない分、リスクは増えるし、10mも離れてしまっては、バルブ操作もできない。

テクニカルダイビングとして見ても、リスクが大き過ぎる。

作業ダイビングの仕掛けとしては、余りにもリスキーだ。

CCRとの選択なんて、薬にしたくてもないことは、誰が見ても明らかだ。

100歩譲って、タンククレードルにしがみついていれば、まだ、救いがある(作業、できませんが)。

目の前に、タンクのバルブがあるので、何とか操作はできるし、残圧を見ることもできる。

それにしても、予備のセカンドステージくらいは欲しいところだがな。

昨年の12月13日に、現物展示と講演での紹介をしたそうだが、誰も止めなかったんだろう。

氏のテクニカルダイビングのスキルは、他人から見ればせいぜい20mまでだと、ご本人が書いておられるので、それ以上のスキルを期待してはいけないだろう。

作業潜水で、管理者によるガスコントロールを受けながら、80mまで潜るしかない。

ご自身での操作は、あまりにリスキーだ。

それだって、水中で、前代未聞のワケワカの仕掛けを弄ることになる。

そうだ、このブログのURLを、氏のブログのコメント欄に送っておこう。

浮沈子も後悔したくはないからな。

コメント

_ 須賀次郎 ― 2016年02月03日 11:39

どうもありがとうございます。おっしゃるとおり、テクニカルダイビングのスタイルで考えるならば、潜ってはいけない。何を使うにしても、80歳で40mを越して潜ることは無謀と思われます。20mがいいところだとは、そういうことです。 周囲では、石を投げればテクニカルダイバーに当たります。昨夜一緒に潜っていた中川は、100mまで潜っています。
 特に、どうしても80m潜るということでもないのです。自分の考え方、スタイルで、何メートルまでもぐれるのだろうか。40mまでも潜れないかもしれません。混合ガスに切り替えて、50mまで潜れるかが、次の課題でしょう。その先はオペレーションの方法を考えます。常識的に考えれば、バルブ操作とサポートのダイバーは、一緒に潜りますが、一緒に潜るのはテクニカルダイバーではありません。僕の考えと、スクーバであるテクニカルダイビングとのちがいは、船上との有線通話、命綱を使うことです。何が失敗で、何が成功なのかは定かではありませんが、やってみて、やれたとして、結果を見ての考えでしょう。現実に81歳ということは、この夏生きている保証もありません。別のところでも書きますが、自分の経験ですが、人間、65歳までは正常です。75歳でもう一つ世界が変わります。80歳というのは、想像もしていませんでした。あす30mも潜れなくなる可能性もあります。60歳の時、潜水医学実験隊の先生に、地下鉄の階段を駆け登ってもいけないといわれました。そして14メッツの負荷心電図をとったのですが、今は8メッツもどうかと思います。おっしゃられる、潜水技術的な外部の条件よりも、身体の内側の条件の方が厳しいともいえます。その中で、潜るか潜らないかですが、世の常識では、静かに余生を生きなさいということでしょうか。いろいろかんがえさせられました。重ねて、ありがとうございました。

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