新年 ― 2016年01月01日 11:48
新年
怒涛の大晦日パーティーと、カウントダウン、富戸神社への初詣の後は、疲れて寝てしまった。
朝起きれば、既に初日は高く上がり、穏やかな年明けを迎えている。
明けましておめでとうだな・・・。
年始に当たり、一年の計を掲げる。
今年こそ、CCRインストラクターを目指そう。
3年越しの目標だし。
2年前に思い立ってから、ようやく射程距離に入ってきた。
クリアすべき前条件は、PADIインストラクター、75本のCCRダイブ(うち50本が当該機種:CCRの場合は、機種毎の認定なので)、エンリッチとディープのスペシャルティインストラクター、一人以上のCCR講習のアシスト経験。
まあ、クリアしてるのは最初のPADIインストラクターだけ。
経験本数は、ログで証明できない7年間の本数(ログ付けてなかったので)を入れれば十分だし、既に60本以上になっているので、基準を満たすことは確実な情勢である。
ポセイドンの本数は50本を超えた。
(石垣ログ付け)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/09/24/7807550
「累計:51本(3607分=60時間)」
この後、グアムで4本潜ったので、55本。
パラオのインスピ(11本)もログを付けたので、これで66本の記録が付けられた。
あと9本だな。
アシストで8本は潜るので、まあ、確実なところだ。
そうすると、問題なのは、スペシャルティ・インストラクターなのだが、エンリッチの方はいろいろ準備をしている(アナライザーも買ったしな)。
ディープは、テキストを読み始めたところで中断。
しかし、ただのCCRダイバーだった浮沈子は、なんとかここまでたどり着いた。
あと一息。
いや、ここで一息というところかあ?。
まあいい。
自分のペースで進めるしかない。
それでも、今年中にはなんとかしたいな。
前条件を整えるだけで終わってしまいそうな気もしている。
同時並行で、インスピの講習も再開したから。
トライミックスレベルで60mまで。
イントラは、IANTDの資格を更新せずに、PSAIという聞いたこともない指導団体に乗り換えたらしい。
まあ、テクニカルレベルについては、教える気は毛頭ないので、どんな団体でもいいんですが。
ポセイドンのテクニカルレベルの講習も同時に始める予定だ。
少し、欲張り過ぎか。
今までは、インストラクター資格を取るために、慣れないオープンサーキットでの練習を重ねてきたが、これからは、CCRで潜るだけでいい(とはいっても、お手伝いとかで潜る際には、オープンサーキットですが)。
そうそう、明後日には、テックサイドマウントの海洋実習もある。
うーん、絶対、欲張り過ぎだな。
どうせ潜るのなら、単なるファンダイブではなく、何か意味のある潜水にしたい。
基本的には、講習で潜るか、お手伝いで潜るか。
今回のIDCのお手伝いでは、SMS75を使わずに、Sプロの器材をお借りしている。
講習の生徒役になるために、標準的なBCを使用することにした。
レギュレーターも、標準的なものをお借りしている。
実際には、様々な器材に対応できるようにした方がいいんだろうが、今回はこれでいい。
自分のファンダイブで潜る時には、シングルタンクのサイドマウントにするが、それも、時と場合だ。
ダブルにして、予備のステージボトルを携行することがあるかもしれない。
そんな、自由度を高めるために、テックサイドマウントも受けることにしたのだ。
ガスのチェンジということでは、CCRでも同じだしな。
テクニカルレベルのCCRでは、今のところオープンサーキットでのテクニカル講習を受けた受講生が多いためか、インストラクターもそれを前提としたアプローチをしてくる。
目的や用語など、事前に知っておいた方がいいことは沢山ある。
浮沈子は、レクリエーショナルダイバーであって、これからテクニカルダイバーを目指そうとしているわけだから、そこんとこ、ヨロシクということなんだがな。
今年は、その切り替えの年でもある。
イントラからは、ちゃんとシミュレーションできるまでは、ヘリウム吸えないと申し渡されている。
ああ、ヘリウム吸いてー!。
まあ、どうでもいいんですが。
その意味では、今年の目標の中に、ヘリウム潜水というのを入れておいてもいい。
パラオでインスピ使って先に吸うか、グアムでテック60CCRを始めてポセイドンで吸うか。
これは、自分のスキルアップというか、ダイビングスタイルの変更のためだから、無理して目標にしなくてもいい。
テクニカルダイビングを始めるということでは、昨年12月(おおっ、もう去年の話か・・・)に、パラオでインスピを再開した時に果たした。
今年の目標を、そっちで敢えて設定するとしたら、ヘリウムダイバーになることくらいかな。
来年の目標は何だろう?。
浮沈子は閉鎖環境でのダイビングは好まないので、ケーブとかレック(ペネトレーション)とかの方面に進むことは、まあ、おそらく、たぶん、きっと、絶対にないと思う。
そうすると、深さを稼ぐことになるんだろうか。
でも、60mを超える潜水で、ノーモキシックトライミックスを運用するというのは、いささかリスキーだな。
そこに沈船とか、どーしても見たいものがあればチャレンジするかもしれない。
来年の目標について、今から考えてみても仕方ないが、今年の目標を、どこまでにするかという点では、ある意味で重要だ。
老化と進化の狭間で、細いロープが切れないように、慎重かつ大胆に進んでいくしかない。
測るだけダイエットの目標は、全く達成できていないしな(目標値は、極秘です!)。
今年も、フィットネスは続けよう。
そう、体重や体脂肪率のコントロールこそ、新年の目標に相応しい。
標準体重を目指して、なんとかメタボを克服しよう。
まずは、そこだな。
自分のダイビングのスタイルを変えるなら、それこそ、前条件として必要なことになる。
ライフスタイルとしてのダイバーを目指す浮沈子としては、そこのところを手抜きするわけにはいかない。
ある意味で、最も困難な目標ではある。
目指せ、標準体重!。
ざっと、そんなところかな。
今日は、浮沈子はダイビングはお休み。
英気を養い、今後に備える。
なんか、もう、ふつーのファンダイブでは物足りなくなってきている。
贅沢な話だ。
おや、初潜りに行ってきた連中が帰ってきたようだ。
午後からは、餅つきをして、昼寝だな(今日の午後は、受講生は5科目のテスト等なので、サポーターの出番はありません)。
ということは、なにかあ、正月から運動しないで、食っちゃ寝ということになんのかあ?。
うーん、年頭の決意の行方を暗示するパターンだな・・・。
怒涛の大晦日パーティーと、カウントダウン、富戸神社への初詣の後は、疲れて寝てしまった。
朝起きれば、既に初日は高く上がり、穏やかな年明けを迎えている。
明けましておめでとうだな・・・。
年始に当たり、一年の計を掲げる。
今年こそ、CCRインストラクターを目指そう。
3年越しの目標だし。
2年前に思い立ってから、ようやく射程距離に入ってきた。
クリアすべき前条件は、PADIインストラクター、75本のCCRダイブ(うち50本が当該機種:CCRの場合は、機種毎の認定なので)、エンリッチとディープのスペシャルティインストラクター、一人以上のCCR講習のアシスト経験。
まあ、クリアしてるのは最初のPADIインストラクターだけ。
経験本数は、ログで証明できない7年間の本数(ログ付けてなかったので)を入れれば十分だし、既に60本以上になっているので、基準を満たすことは確実な情勢である。
ポセイドンの本数は50本を超えた。
(石垣ログ付け)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/09/24/7807550
「累計:51本(3607分=60時間)」
この後、グアムで4本潜ったので、55本。
パラオのインスピ(11本)もログを付けたので、これで66本の記録が付けられた。
あと9本だな。
アシストで8本は潜るので、まあ、確実なところだ。
そうすると、問題なのは、スペシャルティ・インストラクターなのだが、エンリッチの方はいろいろ準備をしている(アナライザーも買ったしな)。
ディープは、テキストを読み始めたところで中断。
しかし、ただのCCRダイバーだった浮沈子は、なんとかここまでたどり着いた。
あと一息。
いや、ここで一息というところかあ?。
まあいい。
自分のペースで進めるしかない。
それでも、今年中にはなんとかしたいな。
前条件を整えるだけで終わってしまいそうな気もしている。
同時並行で、インスピの講習も再開したから。
トライミックスレベルで60mまで。
イントラは、IANTDの資格を更新せずに、PSAIという聞いたこともない指導団体に乗り換えたらしい。
まあ、テクニカルレベルについては、教える気は毛頭ないので、どんな団体でもいいんですが。
ポセイドンのテクニカルレベルの講習も同時に始める予定だ。
少し、欲張り過ぎか。
今までは、インストラクター資格を取るために、慣れないオープンサーキットでの練習を重ねてきたが、これからは、CCRで潜るだけでいい(とはいっても、お手伝いとかで潜る際には、オープンサーキットですが)。
そうそう、明後日には、テックサイドマウントの海洋実習もある。
うーん、絶対、欲張り過ぎだな。
どうせ潜るのなら、単なるファンダイブではなく、何か意味のある潜水にしたい。
基本的には、講習で潜るか、お手伝いで潜るか。
今回のIDCのお手伝いでは、SMS75を使わずに、Sプロの器材をお借りしている。
講習の生徒役になるために、標準的なBCを使用することにした。
レギュレーターも、標準的なものをお借りしている。
実際には、様々な器材に対応できるようにした方がいいんだろうが、今回はこれでいい。
自分のファンダイブで潜る時には、シングルタンクのサイドマウントにするが、それも、時と場合だ。
ダブルにして、予備のステージボトルを携行することがあるかもしれない。
そんな、自由度を高めるために、テックサイドマウントも受けることにしたのだ。
ガスのチェンジということでは、CCRでも同じだしな。
テクニカルレベルのCCRでは、今のところオープンサーキットでのテクニカル講習を受けた受講生が多いためか、インストラクターもそれを前提としたアプローチをしてくる。
目的や用語など、事前に知っておいた方がいいことは沢山ある。
浮沈子は、レクリエーショナルダイバーであって、これからテクニカルダイバーを目指そうとしているわけだから、そこんとこ、ヨロシクということなんだがな。
今年は、その切り替えの年でもある。
イントラからは、ちゃんとシミュレーションできるまでは、ヘリウム吸えないと申し渡されている。
ああ、ヘリウム吸いてー!。
まあ、どうでもいいんですが。
その意味では、今年の目標の中に、ヘリウム潜水というのを入れておいてもいい。
パラオでインスピ使って先に吸うか、グアムでテック60CCRを始めてポセイドンで吸うか。
これは、自分のスキルアップというか、ダイビングスタイルの変更のためだから、無理して目標にしなくてもいい。
テクニカルダイビングを始めるということでは、昨年12月(おおっ、もう去年の話か・・・)に、パラオでインスピを再開した時に果たした。
今年の目標を、そっちで敢えて設定するとしたら、ヘリウムダイバーになることくらいかな。
来年の目標は何だろう?。
浮沈子は閉鎖環境でのダイビングは好まないので、ケーブとかレック(ペネトレーション)とかの方面に進むことは、まあ、おそらく、たぶん、きっと、絶対にないと思う。
そうすると、深さを稼ぐことになるんだろうか。
でも、60mを超える潜水で、ノーモキシックトライミックスを運用するというのは、いささかリスキーだな。
そこに沈船とか、どーしても見たいものがあればチャレンジするかもしれない。
来年の目標について、今から考えてみても仕方ないが、今年の目標を、どこまでにするかという点では、ある意味で重要だ。
老化と進化の狭間で、細いロープが切れないように、慎重かつ大胆に進んでいくしかない。
測るだけダイエットの目標は、全く達成できていないしな(目標値は、極秘です!)。
今年も、フィットネスは続けよう。
そう、体重や体脂肪率のコントロールこそ、新年の目標に相応しい。
標準体重を目指して、なんとかメタボを克服しよう。
まずは、そこだな。
自分のダイビングのスタイルを変えるなら、それこそ、前条件として必要なことになる。
ライフスタイルとしてのダイバーを目指す浮沈子としては、そこのところを手抜きするわけにはいかない。
ある意味で、最も困難な目標ではある。
目指せ、標準体重!。
ざっと、そんなところかな。
今日は、浮沈子はダイビングはお休み。
英気を養い、今後に備える。
なんか、もう、ふつーのファンダイブでは物足りなくなってきている。
贅沢な話だ。
おや、初潜りに行ってきた連中が帰ってきたようだ。
午後からは、餅つきをして、昼寝だな(今日の午後は、受講生は5科目のテスト等なので、サポーターの出番はありません)。
ということは、なにかあ、正月から運動しないで、食っちゃ寝ということになんのかあ?。
うーん、年頭の決意の行方を暗示するパターンだな・・・。
スピード84 ― 2016年01月01日 15:52
スピード84
ギニアの流行に、終止符が打たれた。
(Ebola Situation Report - 30 December 2015)
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-30-december-2015
「WHO declared that human-to-human transmission of Ebola virus has ended in Guinea」
昨年の12月29日のことである。
今回の流行の初発国であり、今のところ、史上、最も長期に渡るエボラの流行を持続した国ということになる。
感染者数と死者数は、その割に主要3か国中最低だった(ちなみに、人口は最大)。
初発地域の感染の抑え込みに成功したことや、最大の人口密集地である首都コナクリの爆発的感染を抑止できたことが影響したのだろう。
旧宗主国がフランスであったことが影響したのかどうかは、不明である(ちなみに、リベリアは米国、シエラレオネは英国とのつながりが深い)。
ともあれ、年内決着をしたことになる。
90日の高度監視期間(?)が終了するのは3月になる。
まあ、今後、散発的な発生があっても、監視体制と即応体制があれば、今回のような大流行になる前に食い止めることができるに違いない。
(ギニアのエボラ熱 WHOが終息宣言 3カ国で流行抑え込み)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201512/CK2015123002000116.html
「二〇一三年十二月以降に流行したギニア、シエラレオネ、リベリアの三カ国全てで、二年を経て流行の抑え込みに成功した。」
事実上の、完全終息である。
2014年3月に報告された、エボラの流行は終わった。
人類に、とてつもなく大きな教訓を残して終わった。
数百万人、数千万人規模の流行になってもおかしくなかったが、そうはならなかった。
エボラは、自然宿主からヒトに感染した後は、ヒトーヒト感染を繰り返して蔓延する。
人の移動を制限し、感染の経路を断つことは、比較的容易だ。
患者の隔離、感染経路の調査、患者から感染させられた可能性がある監視対象者のトレース。
やるべきことは分かっている。
それが、今回は奏功しなかった。
ひょっとしたら、ウイルスが今までとは異なる感染方法を獲得したのではないかとも思われたが、患者を含めた人の移動を管理できなかったことが、今回の流行を招いた原因だった。
結果的には、今までの流行(数百人から千人程度)と、パンデミックの中間の規模になった。
このことが、今回の流行の最大の特徴なのではないか。
そして、それをもたらしたものは、人類の社会的な格差である。
ここに目を向けない限り、今回の流行を理解し、そこから教訓をくみ取ることは出来ない。
なぜ、速やかに、患者を収容し、治療を開始できなかったのか。
なぜ、感染経路を特定することが困難だったのか。
なぜ、監視対象者を特定してトレースできなかったのか。
つきつけられた問題点にどう取り組み、どう改善していくのか、そのために我々ができることは何か。
その答えを見つけることが、次の流行を抑えることに繋がる。
(「次のエボラ熱」流行警戒 WHOが危険な感染症リスト)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO95678850Q5A231C1CR8000/
「世界保健機関(WHO)はこのほど、近い将来に流行し多くの人命を奪う恐れのある「危険な感染症リスト」を公表し、各国に警戒を呼び掛けた。」
「リストに挙がったのはエボラ熱とMERSのほかクリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、新型肺炎(SARS)、ニパウイルス感染症、リフトバレー熱。」
「WHOはほかにチクングニア熱、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、ジカ熱も深刻だとして、研究開発が急がれると指摘した。」
この他にも、未だに知られていない感染症だって、きっとあるに違いない。
その流行は、しばらく先のことになるのかもしれないし、もう、始まっているのかもしれない。
2013年12月に、初発の感染が発生した今回の流行が報告されたのは、2014年3月下旬。
WHOが、緊急事態を宣言したのは、8月になってからだった。
いやはや・・・。
人間の都合に合わせてくれる感染症なんてない。
そういう相手と対峙しているということを認識することが、対策の第一歩だといえる。
そして、次の流行に備えて、何を行うのか。
浮沈子は、結局、このブログを書いただけ。
エボラの流行に関心を寄せ、自分なりに調べ、恐れおののき、その動きを追った。
エボラは、去ったわけではない。
今も自然宿主に宿り、人間世界との境界に出没し、次の感染の機会をうかがっている。
それが、彼らの生態であり、そこに人類が踏み込んでいくだけだ。
善悪の問題なのではない。
人類と致死性の高い感染症との、宿命のようなものだ。
複雑な生物は、その遺伝子の中に、様々な外部由来の遺伝子を組み込んでいるといわれる。
多くは、感染によって取り込まれたものなのかもしれない。
生物にとって、感染という現象は、生き延びるための試練ということだ。
異なる要素を取り入れて、生存戦略に組み込むことができたものだけが生き残る。
感染の恐怖に戦き、そのストレスに耐えられなければ、その種は滅びる。
完全に排除することができれば、その場で生き延びることは出来ても、戦略として他の遺伝子の取り込みには失敗したことになる。
それが、吉と出るのか、凶と出るのかは分からない。
しかし、多様性を確保して進化を続けるためには、その苦痛に耐えなければならないのだ。
(ウイルス進化説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
ともあれ、ギニアの終息宣言を受け、エボラの流行は完全終息した。
人類は、絶滅の危機に瀕することもなく、今回は地域的に限定された感染に留まった。
しかし、次の流行がそこに留まる保証はない。
高致死率の感染症が、短期間に感染していく可能性を、今回のエボラは示して見せた。
まるで、人類に警告を発するように。
次は、そうはいかないぞ、とでも言わんばかりだ。
この警告に耳を傾け、真摯に対応することだけが、現実の問題として我々にできる唯一にして全てのことである。
だから、浮沈子も、ヨタブログを綴るだけではなく、もっとマシなことを考えよう。
何をするかは、まだ決めていない。
んなこといってるうちに、次の大流行が押し寄せるに決まってるのだ。
歴史は繰り返す。
人類の歴史は、そのことを証明するために刻まれてるようなもんだな。
ギニアの流行に、終止符が打たれた。
(Ebola Situation Report - 30 December 2015)
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-30-december-2015
「WHO declared that human-to-human transmission of Ebola virus has ended in Guinea」
昨年の12月29日のことである。
今回の流行の初発国であり、今のところ、史上、最も長期に渡るエボラの流行を持続した国ということになる。
感染者数と死者数は、その割に主要3か国中最低だった(ちなみに、人口は最大)。
初発地域の感染の抑え込みに成功したことや、最大の人口密集地である首都コナクリの爆発的感染を抑止できたことが影響したのだろう。
旧宗主国がフランスであったことが影響したのかどうかは、不明である(ちなみに、リベリアは米国、シエラレオネは英国とのつながりが深い)。
ともあれ、年内決着をしたことになる。
90日の高度監視期間(?)が終了するのは3月になる。
まあ、今後、散発的な発生があっても、監視体制と即応体制があれば、今回のような大流行になる前に食い止めることができるに違いない。
(ギニアのエボラ熱 WHOが終息宣言 3カ国で流行抑え込み)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201512/CK2015123002000116.html
「二〇一三年十二月以降に流行したギニア、シエラレオネ、リベリアの三カ国全てで、二年を経て流行の抑え込みに成功した。」
事実上の、完全終息である。
2014年3月に報告された、エボラの流行は終わった。
人類に、とてつもなく大きな教訓を残して終わった。
数百万人、数千万人規模の流行になってもおかしくなかったが、そうはならなかった。
エボラは、自然宿主からヒトに感染した後は、ヒトーヒト感染を繰り返して蔓延する。
人の移動を制限し、感染の経路を断つことは、比較的容易だ。
患者の隔離、感染経路の調査、患者から感染させられた可能性がある監視対象者のトレース。
やるべきことは分かっている。
それが、今回は奏功しなかった。
ひょっとしたら、ウイルスが今までとは異なる感染方法を獲得したのではないかとも思われたが、患者を含めた人の移動を管理できなかったことが、今回の流行を招いた原因だった。
結果的には、今までの流行(数百人から千人程度)と、パンデミックの中間の規模になった。
このことが、今回の流行の最大の特徴なのではないか。
そして、それをもたらしたものは、人類の社会的な格差である。
ここに目を向けない限り、今回の流行を理解し、そこから教訓をくみ取ることは出来ない。
なぜ、速やかに、患者を収容し、治療を開始できなかったのか。
なぜ、感染経路を特定することが困難だったのか。
なぜ、監視対象者を特定してトレースできなかったのか。
つきつけられた問題点にどう取り組み、どう改善していくのか、そのために我々ができることは何か。
その答えを見つけることが、次の流行を抑えることに繋がる。
(「次のエボラ熱」流行警戒 WHOが危険な感染症リスト)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO95678850Q5A231C1CR8000/
「世界保健機関(WHO)はこのほど、近い将来に流行し多くの人命を奪う恐れのある「危険な感染症リスト」を公表し、各国に警戒を呼び掛けた。」
「リストに挙がったのはエボラ熱とMERSのほかクリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、新型肺炎(SARS)、ニパウイルス感染症、リフトバレー熱。」
「WHOはほかにチクングニア熱、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、ジカ熱も深刻だとして、研究開発が急がれると指摘した。」
この他にも、未だに知られていない感染症だって、きっとあるに違いない。
その流行は、しばらく先のことになるのかもしれないし、もう、始まっているのかもしれない。
2013年12月に、初発の感染が発生した今回の流行が報告されたのは、2014年3月下旬。
WHOが、緊急事態を宣言したのは、8月になってからだった。
いやはや・・・。
人間の都合に合わせてくれる感染症なんてない。
そういう相手と対峙しているということを認識することが、対策の第一歩だといえる。
そして、次の流行に備えて、何を行うのか。
浮沈子は、結局、このブログを書いただけ。
エボラの流行に関心を寄せ、自分なりに調べ、恐れおののき、その動きを追った。
エボラは、去ったわけではない。
今も自然宿主に宿り、人間世界との境界に出没し、次の感染の機会をうかがっている。
それが、彼らの生態であり、そこに人類が踏み込んでいくだけだ。
善悪の問題なのではない。
人類と致死性の高い感染症との、宿命のようなものだ。
複雑な生物は、その遺伝子の中に、様々な外部由来の遺伝子を組み込んでいるといわれる。
多くは、感染によって取り込まれたものなのかもしれない。
生物にとって、感染という現象は、生き延びるための試練ということだ。
異なる要素を取り入れて、生存戦略に組み込むことができたものだけが生き残る。
感染の恐怖に戦き、そのストレスに耐えられなければ、その種は滅びる。
完全に排除することができれば、その場で生き延びることは出来ても、戦略として他の遺伝子の取り込みには失敗したことになる。
それが、吉と出るのか、凶と出るのかは分からない。
しかし、多様性を確保して進化を続けるためには、その苦痛に耐えなければならないのだ。
(ウイルス進化説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
ともあれ、ギニアの終息宣言を受け、エボラの流行は完全終息した。
人類は、絶滅の危機に瀕することもなく、今回は地域的に限定された感染に留まった。
しかし、次の流行がそこに留まる保証はない。
高致死率の感染症が、短期間に感染していく可能性を、今回のエボラは示して見せた。
まるで、人類に警告を発するように。
次は、そうはいかないぞ、とでも言わんばかりだ。
この警告に耳を傾け、真摯に対応することだけが、現実の問題として我々にできる唯一にして全てのことである。
だから、浮沈子も、ヨタブログを綴るだけではなく、もっとマシなことを考えよう。
何をするかは、まだ決めていない。
んなこといってるうちに、次の大流行が押し寄せるに決まってるのだ。
歴史は繰り返す。
人類の歴史は、そのことを証明するために刻まれてるようなもんだな。
最近のコメント