オセロ2016年01月31日 01:51

オセロ


オセロというゲームがある。

(オセロ (遊戯))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%AD_(%E9%81%8A%E6%88%AF)

「交互に盤面へ石を打ち、相手の石を挟むと自分の石の色に変わる。最終的に石の多い方が勝ちとなる。単純なルールながら、ゲームとしての複雑さは人間がゲームの木の全展開を把握可能な程度を超えており、いまだにコンピュータによる全解析は達成されていない。」

「オセロは商標である」

へえ、知らなかったな。

浮沈子が、このゲームを連想したのは、国際関係で以下の疑念を感じたからだ。

東南アジア全域を射程内に入れ、次はオーストラリアを狙っている中国は、次期潜水艦の調達に関して、オーストラリア政府に圧力を掛け始めたのではないか?。

(豪ダーウィン港を中国企業が管理? オーストラリアに伸びる中国の手)
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10488

「ターンブル首相が、「日本と共同開発することで、中国包囲網の一端を担うわけにはいかない」と配慮している可能性も否定できない。」

この話は、我が国の受注が絡んでいることもあって、米国寄りの情報しか流れてこない傾向にある。

(「そうりゅう型」など日仏抜け出す? ドイツ脱落…米「中国への機密漏洩」懸念が背景)
http://www.sankei.com/world/news/160130/wor1601300033-n1.html

「地元有力紙オーストラリアン(25日付、電子版)は、米国が「中国の産業スパイから、重要な防衛技術を守る能力がドイツにあるかどうかに深刻な懸念を抱いている」と伝えた。」

そういう話が出ること自体、ドイツがそれだけ優位に立っているということだろう。

そうなれば、オーストラリアの軍事的価値は相対的に小さくなり、日米豪で中国を封じ込めるという話は危うくなる。

それどころか、豪州が中国側に取り入って、日米を囲い込むかもしれない。

むしろ、そう考えた方が自然だ。

「中国は、オーストラリアを味方につけて、南シナ海から西大西洋まで勢力を拡大することをもくろんでいる可能性が高い。」(西太平洋の間違い?)

「退陣したアボット前大統領の時代には、日米豪で安全保障関係を強化し、中国を牽制していた。しかし、オーストラリアが親中のターンブル政権になった今、今後も日豪の安保協力は阻まれる可能性がある。」

(マルコム・ターンブル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB

「前任首相のアボットは、かつて第二次世界大戦でオーストラリアと戦った日本について、民主主義や市場経済といった価値観を共有する「アジアにおける最良の友」と述べるなどし「親日派」とされていたのに対し、ターンブルは中国について「オーストラリアと抗日で戦った最も長い同盟国だ」と述べ、最大の貿易相手国である中国を最重視する親中派と見られている。」

「中国共産党党員と親戚関係にあり、保守系の自由党の中では際だった親中派である一方、中国がオーストラリア国内で権益買収の動きを見せた際は反対するなど、あくまで豪州の国益を棄損しない限り中国の台頭を歓迎する「現実主義的」親中の立場であると一部から評価されることもある」

「日本の平和安全法制の支持、自衛隊とオーストラリア軍の共同訓練の推進を表明し、中国に対しては南シナ海での埋め立ての停止を求めることで一致し、東シナ海での動きに強い反対を示した」

一筋縄ではいかない相手であるな。

豪州が、米国一辺倒の政策をとることに対する国内での疑問の声もある。

(豪元駐日大使:米国の「航行の自由を守る」は建て前)
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2015-06/05/content_35746817.htm

「米国はオーストラリアの同盟国だが、中国はオーストラリアの最も重要な貿易パートナーだと指摘する。「商業的航行の自由を守る」という米国の主張は根拠を欠き、オーストラリアがこの問題で米国に追随する必要はなく、そうすることは賢い選択とも言えない。」

まあ、この記事も、出所が出所だけに、どういう文脈から出た話かは分からない。

豪州が、西側から潜水艦を調達することは間違いないが、その性能が低く、自国の脅威にならないことが中国にとっての利益である。

米中の間でバランスを取りながら、上手くかじ取りしようとする現政権だが、浮沈子はそのポジション自体が間違いなく中国を利することになると考えている。

総体として豪州にとって最も有利な形ということは、中国と深い経済関係にある以上、そのことに配慮しない選択は有り得ない。

浮沈子は、我が国が12隻の潜水艦を、ただでくれてやるといっても、現政権がそれを飲むことはないだろうと考えている。

(オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)
基礎データ:経済)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/australia/data.html#section4

「9 総貿易額及び主要貿易相手国
・貿易総額 6,692億豪ドル:
(1)中国23.9% (2)日本10.8% (3)米国8.7%
・輸出 3,312億豪ドル:
(1)中国32.5% (2)日本15.4% (3)韓国6.8%
・輸入 3,380億豪ドル:
(1)中国15.4% (2)米国12.2% (3)日本6.3%
(2013/14年度、財・サービス、外務貿易省統計)」

政権の強力なコネクションを失った我が国が、経済的にも倍する関係を持つ中国に対抗して、高度な兵器をすんなり納入できると考える方が不自然だろう。

現地生産の割合がネックといわれているが、それは政治的な建前に過ぎないと考えられる(どうも、今年選挙らしい)。

本音は、中国への配慮以外の何物でもない。

米国が、敢えて注文を付け、ドイツになれば装備の提供を拒むと脅したのは、ひょっとすると逆効果だったかもしれないな。

三菱と川重には、防衛省を介して、米国から相当圧力がかかっているんだろうな。

ただでくれてやれって!。

まあ、どうでもいいんですが。

その分が、我が国の国民の税負担となることは、とりあえず置いておこう。

浮沈子は、豪州が中国の手に落ちればいいとか言っているわけではない。

ただ、中国にとって、西太平洋を手に入れ、アフリカと結ぶインド洋の支配を実現するためには、少なくとも豪州を中立にしておくことは重要だということだ。

そのために、どんな手を打ってくるか。

オセロは、「“A minute to learn, a lifetime to master”(覚えるのに1分、極めるのは一生)」と言われているそうだ。

うかうかしていると、角地(豪州)取られて、逆転されるかもしれない。

豪州の潜水艦の採用については、ミリオタ的視点ではなく、少し長期的な話として見ていく必要があるかもしれないな。

蒸気船2016年01月31日 07:21

蒸気船


("太平の眠りを覚ます上喜撰たった4杯で夜も)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10388570

「上喜撰はお茶ですので、飲み過ぎると眠れなくなります。それと、黒船がやってきて「太平の眠り」(鎖国)から目を覚ます(開国)ことを、かけています。」

体調が悪く、昼間うとうとしているので、夜眠れない。

少し横になっては、いろいろ考え事をしてしまう。

とりとめもなく、昔のことを思い出したりする。

ろくでもないことばかりだ・・・。

そうして、いたたまれなくなって起き出しては、ニュースをチェックしたり、読みかけの資料に目を通したりして、再び眠気が差してくるのを待つ。

まあ、眠気の前に、朝日が差してきたりするんだがな。

(北朝鮮の「奇襲発射」はあり得るか?)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/pyonjiniru/20160130-00053959/

「日韓両国は、今回は事前通告なく、発射するのではとの見方も強めている。」

「今回発射される長距離ミサイルは前回同様に「テポドン」ということになる。」

(テポドン (ミサイル))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%9D%E3%83%89%E3%83%B3_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)

「準中距離弾道ミサイル (MRBM) と分析されている「テポドン1号」と、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と分析されている「テポドン2号」の2種類がある。」

今回はどっちなんだろうな。

お坊ちゃま君は、「水爆」に続いて、花火を打ち上げたいらしいが、予告なしなのに、何で周り中で分かっちゃうのか?。

(安倍内閣、北朝鮮ミサイルに破壊措置命令 発射を警戒)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1Y4VQ2J1YUTFK00D.html

「安倍内閣は「手の内を明かさない」として、直近2回と同様に公表しない方針だ。」

朝日には珍しく、目的語がはっきりしないな。

それとも、命令を出したことを公表しないということなんだろうか?。

まあいい。

軍事行動だから、軍事機密に当たるんだろう。

そういうことは、国民に知らせないで、こそこそやってもいいということになっている。

そんでもって、ミサイルが降ってくる段階になって、緊急警報出すわけだ。

訳が分からん・・・。

危機を感知したなら、その情報をしっかり分析して、対応すべき方策を示して国民の協力を得るのが筋というもんだろう。

この国は、ホント、ワケワカなことが多すぎる。

何の公表もなく、いきなりPAC3を引っ張り出して、東京の一部分だけ守ろうとしているのは、何とも滑稽だ。

(パトリオットミサイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB

「ミサイル防衛では終末航程に対応し、20-35kmの範囲を防御する。」

「「PAC」は"Patriot Advanced Capability"の略である。」

友好的でない隣国が、何かやろうとしているなら、そして、それを偵察衛星を使って把握しているなら、そのことを公表して圧力を掛けるというのも必要な措置なんじゃないのかあ?。

今回は、米国からの情報もなく、完全にローカルで対応しようとしているのかもしれない。

それも分からない。

車両の出入りとか、燃料注入の際の動きとか、そういう気配みたいのがあるのかもしれないし、ないのかもしれない。

数日前には、発射台がカバーで覆われていたという話もある。

(米当局者「北朝鮮 2、3週間以内にミサイル発射の可能性」)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160129/k10010390171000.html

「アメリカ政府の当局者は北朝鮮北西部にある事実上の長距離弾道ミサイルの発射台付近で発射準備とみられる動きがあるとして、北朝鮮が2、3週間以内にも人工衛星の打ち上げと称して発射を実施する可能性があるという見方を示しました。」

それが取っ払われたという話も聞かないしな。

何か、熱的な変化を感知したのかもしれない。

そういう話は、一切出てこない。

そのなかで、PAC3だけ引っ張り出して、防衛相が日程変更している。

(防衛省、北ミサイルに備えて「PAC3」を準備
市ヶ谷のPAC3発射口を北西方向上空に)
http://toyokeizai.net/articles/-/102979

「中谷氏は急きょ31日の沖縄訪問をとりやめ、都内で待機した。」

「全国瞬時警報システム「Jアラート」を運用する総務省消防庁の担当室は24時間2人態勢で対応に当たるほか、内閣官房の危機管理担当は警戒レベルを上げた。」

発射予告なき警戒。

不気味だな。

(上喜撰)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%96%9C%E6%92%B0

「上喜撰(じょうきせん)は、緑茶の銘柄(ブランド名)。宇治の高級茶。本来の銘柄名は喜撰で、その上等なものを上喜撰(あるいは正喜撰)と呼んだ。」

「喜撰は六歌仙の一人、歌人の喜撰法師に由来する」

冒頭の狂歌は、当時の幕府の慌てぶりをからかったものだが、今回の対応は、シャレにならない。

本当にヤバイなら、ハッキリ知らせるべきだし、そうでないなら、おたおたすべきではないだろう。

毎度お騒がせなお隣さんだが、我が国は、そういう場所にいるわけで、腹据えて構えているしかあるまい。