核なき世界2016年08月07日 00:21

核なき世界
核なき世界


この時期になると、広島、長崎への原爆投下、敗戦の日と、行事が続く。

隣の国では、水爆の開発が今日も行われているに違いない。

我が国は、表向き、原爆の開発はしないということになっている。

持たず、作らず、持ち込ませずというわだ。

まあ、使う気になれば、米軍から分けてもらって、国外の基地から発進させて落とすという手もある。

くれるかな。

250km沖合のEEZの中にミサイル打ち込んでくるわけだから、そのうち核弾頭籠めて狙ってくるかもしれない。

そうしたら、ここは一発、お見舞いすることになる。

破壊措置命令は、常時出されることになったようだが、探知できなんじゃ仕方ない。

事前に分かっているからこそ、迎撃できるわけで、朝鮮半島の北半分の森林を、全部焼き払ってしまわない限り、探知なんてできっこないのだ。

打たれる前に叩きのめすか、撃たれた後に報復するしかない。

そういう、ドンパチを実際にやらずに済むような抑止力を持つというのは重要なことだが、我が国は専守防衛なので、最初の一発は食らうことになる。

通常兵器で、限定的な被害ならともかく、大都市に核兵器落とされて黙っていることはない。

飛んでくるのを防ぎ切れると信じるほど、浮沈子はお人好しではない。

この際、こっちにも手はあるということを見せつけておくことは重要だ。

しかし、こんな世界を作ってしまった責任は、別に隣の国にあるわけではない。

(決断なき原爆投下 ~米大統領 71年目の真実~|NHKスペシャル)
http://tvmatome.net/archives/4771

「日本ではすでに多くの都市が空襲で焼け野原となり降伏は間近とみられていました。グローブスは戦争が終わる前に原爆を使わなければならないと考えました。」

「原爆が完成しているのに使わなければ議会で厳しい追及を受けることになる」(グローブス准将のインタビューより)

「22億ドルの国家予算をつぎ込んだ原爆計画。責任者として効果を証明しなければならなかったのです。」

「同じ日、テニアン島ではすでに2発目の原爆の準備が整っていました。止められるのは最高司令官の大統領だけです。しかし、原爆は長崎にも投下されました。」

「8月10日、トルーマンは全閣僚を集め、これ以上の原爆投下を中止する決断を伝えました。」

まあ、文民統制なんて、幻のようなもんだ。

米国は、未来永劫、歴史的事実と向き合い、重荷を背負っていかなければならない。

それは、どの国も同じだろう。

しかし、使っちまったというのは、飛び切りだな。

官僚のメンツのために、ニセ情報をでっちあげ、ミスリーディングされた挙句に歴史に汚点を残す不作為を行う。

どっかで聞いたような話だ。

それとも、同じ穴の狢なのか。

その代償が、何十万人の命だったり、その威力におののく71年後の今日の世界だったりするわけだな。

我が国は敗戦国だ。

それは、もう一度戦争を起こして、勝利しない限り、未来永劫変わらない歴史的事実だ。

ドンパチやって、領土拡張しても、近所に魅力的なところがあるわけでもないしな。

まあ、どうでもいいんですが。

しかし、いずれにしても、そんなことは出来まい。

すべきでもない。

しかし、この限られた国土をなんとか維持し、国民を飢えることなく養っていかなければならない。

いろいろ摩擦はあるかも知れないが、辛抱強く丁寧に対応していくしかないのだ。

(尖閣海域
中国船240隻 仲裁裁支持の日本に反発)
http://mainichi.jp/articles/20160807/k00/00m/010/117000c

「尖閣諸島周辺の接続水域に6日、中国海警局の公船7隻が相次いで進入し、日本政府は対応に追われた。中国漁船約230隻の活動も確認」

「中国は外交舞台でコーナーに追い詰められ、強硬姿勢を取る必要に迫られた」

「判決を支持する国の中で日本が最も積極的である。中国はこの点に強い憤りを抱いている。日本が南シナ海問題で中国に圧力をかけるなら、中国も東シナ海問題で日本に圧力をかける」

「相互に信頼して本気で仲良くやろうという雰囲気ではない」

実力を背景にした外交というのに、我が国も慣れていく必要があるんだろうな。

「これまでにない規模の活動に日本政府は「緊張を高める」として中国側に抗議し、警戒を強める。」

「情勢の緊張と複雑化を招く行為を取らないよう日本側に望む」

まあ、暫くは、こんな感じで、出来レースが続くんだろう。

中国との緊張を演出するのも、我が国の重要な政策課題だしな。

米軍が撤退するようなことになれば、この程度では済まないだろう。

そして、米国の政策選択の中に、そのことが盛り込まれることが、現実的になりつつある。

もちろん、今すぐというわけではない。

しかし、やがて、そういう事態がやってくることを念頭に、どうすればいいかを考えておく必要はある。

一寸先は、闇だ。

何があってもおかしくはない。

冷戦が終結して、米国はその果実を求めている。

今まで、タダで守ってやった国々には、ツケを回して回収することになる。

そのツケが、そろそろ回ってくる頃だ。

そうして、自分の始末くらい、自分でつけろと言われるわけだな。

21世紀は、そういう時代だ。

戦争に負けて、その代償を払ったつもりになっていたのに、その後の請求もされ続けるわけだろう。

難しい話だが、そのなかで、現実的な答えを見出していくしかない。

核なき世界は、素晴らしいのか。

そりゃあ、あるよりは、ない方がいいに決まっているが、ないからといって万々歳というわけではない。

それに、現実の話として、核兵器は、拡散し続けている。

諦めたのは、南アフリカとイランくらいのものだ。

これから持ちたいと思っている国は、我が国を初めとして、数限りなくあるに違いない。

(核実験禁止決議案 「核なき世界」安保理に活路 オバマ大統領、米議会回避)
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddm/003/030/219000c

「CTBTの批准という米国内の問題を解決しないまま、核実験禁止の決議案を国連に出すことに違和感がある。臨界前核実験などが対象でないなら、ポーズに過ぎない」

それでも、現実的な対応として、何もしないよりはマシというものだ。

CTBTは、米国▽中国▽エジプト▽イラン▽イスラエル▽インド▽パキスタン▽北朝鮮−−の8カ国が未批准とある。

その米国が、動きを見せているということが重要なのだ。

ポーズに過ぎないといえば、確かにそうだろう。

それでも、その影響は小さくない。

「政府は、米国の決議案が国際的な核軍縮の機運をさらに高める契機になると歓迎している。」

我が国の建前は、あくまで非核だからな。

(安倍首相
「核保有ありえない」 防衛相発言に言及)
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddf/007/010/023000c

・首相:
「我が国が核兵器を保有することはありえず、保有を検討することもありえない」

・防衛相:
「将来的な核保有を「憲法上、必要最小限度にどのような兵器が含まれるかに限定はない」と明確に否定しなかった。」

・首相:
「憲法改正について「(衆参の)憲法審査会という静かな環境で真剣に議論し、国民的な議論につなげていきたい」」

この文脈で行くなら、憲法改正では、核兵器の不使用が明記されることは間違いなさそうだ(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

建前と本音を使い分けるのが上手な我が国が、このことだけ一致しているわけはない。

そう懸念しつつも、本当に国是として非核を貫くつもりなら、そのことを憲法に明記すべきだろう。

そういうことは、憲法に馴染まないとか、いろいろ形式論はあるだろうが、それが、国の形を定める憲法の本旨だろうと浮沈子は思うんだがな・・・。

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