エンケラドゥスでの仕込み2018年02月28日 17:22

エンケラドゥスでの仕込み
エンケラドゥスでの仕込み


(深海の微生物を土星の衛星「エンケラドゥス」と同様の環境で繁殖させることに成功)
https://gigazine.net/news/20180228-microbes-live-enceladus-like-conditions/

「ついに研究者たちが「エンケラドゥスと同様の条件で深海の微生物を繁殖させることに成功した」と発表しました。」

この記事を読んで、ああ、そろそろ杉玉の季節だなと、あんま関係ないことを思い出してしまう。

(杉玉)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E7%8E%89

「吊るされたばかりの杉玉はまだ蒼々としているが、やがて枯れて茶色がかってくる。この色の変化がまた人々に、新酒の熟成の具合を物語る。」

地球外生命体なんて、いるわけないと信じている浮沈子は、どーせ、科学者たちは地球上の生命体で汚染された探査機を送り込んで、行った先の環境にばらまくに決まっている(そうなのかあ?)。

火星なんて、いい例だな。

今までも、しこたま送り込んで、繁殖できるかどうかを試しているに相違ない(聞いてないけど・・・)。

そもそも、完全に滅菌して送り出すことなんて不可能だからな。

宇宙空間で生き延びることができる微生物なんて、履いて捨てるほどいるだろう。

(地球生物による宇宙汚染、対策は?)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9247/

「エウロパまで生命体を探しに出かけて、見つかった生き物が実はフロリダ州に住んでいるものだと判明するような事態が起きたなら、非常に残念と言うほかない」

エンケラドゥスには、地底(水底?)の環境に見合った微生物キットを作って、探査機の片隅にでも塗り付けておけばいい。

うまく地底の熱水鉱床まで辿り着くことができれば、そこで繁殖して、人類による播種(はんしゅ)が成功するというわけだ。

そんでもって、いくばくかの時間が経った後、おもむろに再度探査機を送り、地球外生命の存在を高らかに謳うわけだ。

まあ、ちょっと似過ぎてたりするかもしれないが、そこは、いや、むしろ、土星の方がオリジナルだとか言って、パンスペルミア説の根拠にしたりするかもしれない。

「実験の結果、3種類のメタン生成古細菌のうち「Methanothermococcus okinawensis」という種類の細菌は、エンケラドゥスの深海と同様の過酷な環境でも正常に繁殖したとのこと。」

名前からして怪しい感じだ。

メタノサーモコッカス・オキナウェンシス・・・。

「沖縄トラフ付近の伊平屋海嶺に存在する熱水噴出孔から検出されたメタン生成古細菌で、熱などに対し非常に高い耐性を持っているそうです。」

沖縄産か・・・。

そうすると、杉玉というわけにはいかないか。

(屋久島)
http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/%E5%B1%8B%E4%B9%85%E5%B3%B6

「日本での杉の南限が屋久島。」

そう、沖縄には自生する杉の木はない(たぶん)。

まあ、どうでもいいんですが。

もちろん、エンケラドゥスにも杉なんて高等生物はいない。

仕込みをしても、せいぜい地球の熱水噴出孔辺りの生物群が関の山だ。

(関の山)
http://gogen-allguide.com/se/sekinoyama.html

三重県の関というところ(現在の亀山市)で作られた山(祇園祭で使われる山車(だし))が大変立派であったことから、これ以上のものは作れまいと評され、転じて精一杯の限度を「関の山」というようになったそうだ。

まあいい。

エンケラドゥスには、祇園祭とかないだろうしな(当然です!)。

あと、数億年くらい待てば、ちょうどいい具合に熟成して、飲み頃の酒ならぬ熱水噴出孔生物群が出来上がっているかもしれない。

初出の記事によれば、科学者たちは、木星の衛星であるエウロパにも仕込みをしようとしている。

「記事作成時点では木星の衛星「エウロパ」の熱水噴出孔探査に注力しており、限られたリソースをエンケラドゥスの再探査にまで回す余裕がないとのこと。エンケラドゥス探査を望む研究者たちは、太陽系に存在する他の惑星や衛星を調査したい多くの研究者たちと競争しなければなりません。」

同じ土星の衛星でも、極寒のタイタンに狙いをつけている連中もいる。

まあ、液化メタンの海に、地球の生命持ってったって、そう簡単には根付かないだろうけどな。

エウロパ辺りはイケるかもしれない。

あそこも、地下に水があることが分かっているし、地下の水が地上に噴出していることも確認されている。

(木星の衛星エウロパ、水噴出の可能性高まる)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/092700364/

「ハッブル宇宙望遠鏡による観測によって、エウロパの内部から水蒸気のプルーム(間欠泉)が吹き出している可能性があることがわかった。」

宇宙の杜氏(とうじ)達は、脈のありそうなところに次々と探査機を送り込んでは地球の生命で汚染を繰り返すだろう。

ああ、汚染なんていっちゃあいけないか。

仕込みだ、仕込み!。

もっとも、メタノサーモコッカス・オキナウェンシスみたいなのは、寒いところは苦手っぽいけどな。

サーモコッカスだからな、耐熱性は十分だろうけどな。

(テルモコックス属)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E5%B1%9E

「生育可能温度は40-103℃」

寒かったら、冬眠でもするのかな。

(「火星の生命」示唆する存在か、アタカマ砂漠の休眠微生物群 研究)
http://www.afpbb.com/articles/-/3164478?cx_position=4

「これらの微生物群は、火星のような惑星にあると考えられる環境に酷似した条件下で数百年あるいは数千年もの間休眠状態で過ごし、雨が降ると目覚めて活動することができると考えられる」

何千メートルもある厚い氷の下に、どうやって奴らを送り込むかというのも問題だが、浮沈子にはいいアイデアがある。

原子力電池に使われているプルトニウムの生きのいいやつを使って、氷を融かしながら掘り進めばいいのだ(重力だけでも行けるんじゃね?)。

(プルトニウムの活用)
http://spacenuclear.jp/nuclear/fuel3.html

「プルトニウム238は原子力電池で利用されています。」

「プルトニウム238や240といった自発核分裂を引き起こしやすい同位体はその半減期が比較的短い傾向にあります。そのため単位時間あたりに放出される崩壊熱も大きく、断熱された容器の中に閉じ込めておくと温度が急上昇し、プルトニウム自体が溶融してしまいます。」

ちゃんと放射線とかからは遮蔽しておいて、周りの氷だけ融かして進む。

氷の層を通り抜け、水底に到着したら、パカッと割れて漂い出すことができるようにしておけばよろしい。

細工は流々、あとは熟成を待つばかり・・・。

杉玉が茶色く変色するころ、飲み頃の新酒が出来上がるように、数億年後のエンケラドゥスやエウロパには、熱水噴出孔生物群がうようよと誕生しているに違いないのだ。

やっぱ、火星とかじゃ難しいからな。

仕込む先から、絶滅するからな。

そうして、その頃の人類が、過去にそんなべらぼうな仕込みをしたことなんて忘れて、地球外生命を発見したとか言って、大騒ぎになるわけだな。

ああ、そうか、その頃は、人類とかはとっくに絶滅してるに違いないからな。

どうすんのかな・・・。