恒星間飛行がダメなら、恒星毎動かしてしまえという荒唐無稽支離滅裂な与太話 ― 2019年12月24日 00:00
恒星間飛行がダメなら、恒星毎動かしてしまえという荒唐無稽支離滅裂な与太話
SLSが完成した暁には、太陽圏の外の観測を行うための探査機を打ち上げて、ヘリオポーズの外へ飛び出して行こうという計画については、このブログでもすでに取り上げた。
ボイジャーとかは、惑星探査(そば通るだけですが)が目的で、ヘリオポーズの外へ出たといっても観測装置が対応していなかったり、そろそろ原子力電池が寿命だったりして十分な観測が出来ない。
もちろん、専用の観測装置を飛ばしたとしても、隣の恒星に行くのを見届けるわけにはいかない。
数万年の時間を要する・・・。
かつては、恒星間飛行は核融合エンジンとか、レーザーを纏めてぶつける方法とか、あまりぱっとしないアイデアの中でしか語られなかった。
系外惑星に移り住むには、凍結された受精卵を宇宙船に積んで、オウムアムアのような恒星間天体に括り付けるくらいしか手がなかった(それって、「手」(方法の意)といえるのかあ?)。
新鮮なアイデアとしては、地球丸ごと移動させるというのもあったな。
(【ガチ】太陽に“食われる”前に「地球の軌道を変える方法」を科学者が考案中と発覚! 人類滅亡を回避する3つの方法とは?)
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_2019_06_post_99882_entry/
(1)地球のそばを通り過ぎる小惑星を使う
(2)巨大な帆を立てて地球を動かす
(3)太陽光発電による強力なレーザーを使う
まあ、どれでもいいんですが。
「エイリアンはすでに恒星を自分の星の近くに移動させる技術を持っているともいわれる。」
そんなこと、誰が言ってるんだあ?。
まあいい。
「地球どころか太陽を動かす術があるというなら、数億年、数十億年後には人類の科学技術もその域に達しているかもしれない。」
ところが、そんなことをまともに考えている人がいるらしい。
(太陽が最期を迎えても地球ごと助かる方法)
https://lm-7.hatenadiary.org/entry/20080330/1206878248
「・地球を動かす:
10億年後には地球は木星軌道に乗る。太陽が赤色巨星期を過ぎて燃え尽きた後は、木星から汲み上げた水素を燃料に、人工太陽の光によって生き延びていくこととなる。」
これは、前の記事のバリエーションだな。
「・太陽を交換する:
太陽の周囲に超伝導体のリングをかけ、強力な電流を流すことによってトロイダル磁場を発生し、太陽から噴き出す荷電粒子の流れを一方向に整流する。」
「太陽を操縦し、目標の恒星の側をすり抜けるコースに乗せる。そして、地球が相手の恒星の重力圏内に入り、太陽から引き離されて相手の恒星の周囲を巡る軌道に乗り移るように突入コースを注意深く設定するのだ。」
「太陽の寿命の問題を回避することが出来る上、望むならば太陽を渡り歩いて、末永く地球を存続させることができる。」
べらぼうめ・・・。
(太陽を燃料に太陽系ごと宇宙を旅することが可能な「恒星エンジン」とは一体どんなものなのか?)
https://gigazine.net/news/20191223-stellar-engines/
「人類が天の川銀河周辺で超新星爆発を検知した際には、この恒星エンジンを作成し、爆発から星ごと逃れる必要がある」
恒星毎移動させるというアイデアは同じだが、超新星爆発から逃れることはできない。
だって、爆発を検知した時は、そもそも手遅れだしな。
それから移動させたのでは、遅すぎて爆発の影響から免れることはできまい。
まあ、その辺はオミットして、この記事では2つの方法が紹介されている。
「シュカドフ(Shkadov)スラスター」(反射鏡方式)
「カプランスラスター」
(Stellarエンジン:加速を最大化するための設計上の考慮事項:要約が読めます。)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0094576519312457
「アクティブなエンジンは、逆行銀河軌道または銀河脱出軌道に十分であり、拡張主義文明に役立つと私たちは主張します。」
(M. Caplan – Stellar Engines: Design Considerations for Maximizing Acceleration, 2019:全文が読めます(英語)。)
https://sites.google.com/view/m-caplan-stellar-engines/startseite
どちらも、荒唐無稽さでは引けを取らない。
「カプランスラスターの場合、理論上はわずか100万年で太陽系全体で50光年もの距離を移動することが可能。これは超新星爆発を回避するには十分すぎるスピードです。」
まあ、勝手にしてくれ。
「カプランスラスターを用いれば太陽系そのものを宇宙船に変えることができるため、太陽系まるごと別の銀河へと旅立つことも可能になるかもしれません。」
銀河を渡り歩く恒星エンジンか。
「恒星エンジンが完成すればいつか死ぬことがわかっている太陽を使い、宇宙で活動範囲を広げることが可能となります。」
やれやれ・・・。
こういう話を読むと、人類は地球上にへばりついて、この星(惑星地球)と共に滅びるべきだなどという浮沈子の持論が色あせて見えるな。
生命というのは、自らの存続のためには、恒星をも動かしていこうとする存在であることになる。
単なる特異な化学反応の系ではない。
もっとも、浮沈子的には、そんなことになる前に滅んでしまう方に一票だがな・・・。
SLSが完成した暁には、太陽圏の外の観測を行うための探査機を打ち上げて、ヘリオポーズの外へ飛び出して行こうという計画については、このブログでもすでに取り上げた。
ボイジャーとかは、惑星探査(そば通るだけですが)が目的で、ヘリオポーズの外へ出たといっても観測装置が対応していなかったり、そろそろ原子力電池が寿命だったりして十分な観測が出来ない。
もちろん、専用の観測装置を飛ばしたとしても、隣の恒星に行くのを見届けるわけにはいかない。
数万年の時間を要する・・・。
かつては、恒星間飛行は核融合エンジンとか、レーザーを纏めてぶつける方法とか、あまりぱっとしないアイデアの中でしか語られなかった。
系外惑星に移り住むには、凍結された受精卵を宇宙船に積んで、オウムアムアのような恒星間天体に括り付けるくらいしか手がなかった(それって、「手」(方法の意)といえるのかあ?)。
新鮮なアイデアとしては、地球丸ごと移動させるというのもあったな。
(【ガチ】太陽に“食われる”前に「地球の軌道を変える方法」を科学者が考案中と発覚! 人類滅亡を回避する3つの方法とは?)
https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_2019_06_post_99882_entry/
(1)地球のそばを通り過ぎる小惑星を使う
(2)巨大な帆を立てて地球を動かす
(3)太陽光発電による強力なレーザーを使う
まあ、どれでもいいんですが。
「エイリアンはすでに恒星を自分の星の近くに移動させる技術を持っているともいわれる。」
そんなこと、誰が言ってるんだあ?。
まあいい。
「地球どころか太陽を動かす術があるというなら、数億年、数十億年後には人類の科学技術もその域に達しているかもしれない。」
ところが、そんなことをまともに考えている人がいるらしい。
(太陽が最期を迎えても地球ごと助かる方法)
https://lm-7.hatenadiary.org/entry/20080330/1206878248
「・地球を動かす:
10億年後には地球は木星軌道に乗る。太陽が赤色巨星期を過ぎて燃え尽きた後は、木星から汲み上げた水素を燃料に、人工太陽の光によって生き延びていくこととなる。」
これは、前の記事のバリエーションだな。
「・太陽を交換する:
太陽の周囲に超伝導体のリングをかけ、強力な電流を流すことによってトロイダル磁場を発生し、太陽から噴き出す荷電粒子の流れを一方向に整流する。」
「太陽を操縦し、目標の恒星の側をすり抜けるコースに乗せる。そして、地球が相手の恒星の重力圏内に入り、太陽から引き離されて相手の恒星の周囲を巡る軌道に乗り移るように突入コースを注意深く設定するのだ。」
「太陽の寿命の問題を回避することが出来る上、望むならば太陽を渡り歩いて、末永く地球を存続させることができる。」
べらぼうめ・・・。
(太陽を燃料に太陽系ごと宇宙を旅することが可能な「恒星エンジン」とは一体どんなものなのか?)
https://gigazine.net/news/20191223-stellar-engines/
「人類が天の川銀河周辺で超新星爆発を検知した際には、この恒星エンジンを作成し、爆発から星ごと逃れる必要がある」
恒星毎移動させるというアイデアは同じだが、超新星爆発から逃れることはできない。
だって、爆発を検知した時は、そもそも手遅れだしな。
それから移動させたのでは、遅すぎて爆発の影響から免れることはできまい。
まあ、その辺はオミットして、この記事では2つの方法が紹介されている。
「シュカドフ(Shkadov)スラスター」(反射鏡方式)
「カプランスラスター」
(Stellarエンジン:加速を最大化するための設計上の考慮事項:要約が読めます。)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0094576519312457
「アクティブなエンジンは、逆行銀河軌道または銀河脱出軌道に十分であり、拡張主義文明に役立つと私たちは主張します。」
(M. Caplan – Stellar Engines: Design Considerations for Maximizing Acceleration, 2019:全文が読めます(英語)。)
https://sites.google.com/view/m-caplan-stellar-engines/startseite
どちらも、荒唐無稽さでは引けを取らない。
「カプランスラスターの場合、理論上はわずか100万年で太陽系全体で50光年もの距離を移動することが可能。これは超新星爆発を回避するには十分すぎるスピードです。」
まあ、勝手にしてくれ。
「カプランスラスターを用いれば太陽系そのものを宇宙船に変えることができるため、太陽系まるごと別の銀河へと旅立つことも可能になるかもしれません。」
銀河を渡り歩く恒星エンジンか。
「恒星エンジンが完成すればいつか死ぬことがわかっている太陽を使い、宇宙で活動範囲を広げることが可能となります。」
やれやれ・・・。
こういう話を読むと、人類は地球上にへばりついて、この星(惑星地球)と共に滅びるべきだなどという浮沈子の持論が色あせて見えるな。
生命というのは、自らの存続のためには、恒星をも動かしていこうとする存在であることになる。
単なる特異な化学反応の系ではない。
もっとも、浮沈子的には、そんなことになる前に滅んでしまう方に一票だがな・・・。
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