静止軌道商業打ち上げから撤退する我が国の基幹ロケット2019年12月06日 00:48

静止軌道商業打ち上げから撤退する我が国の基幹ロケット
静止軌道商業打ち上げから撤退する我が国の基幹ロケット


世界の衛星打ち上げは、政府系(軍需含む)が3分の2を占めている(これまでのところ)。

スターリンクみたいな掟破りが増えてくれば、今後どうなるかは分からんけどな。

従来の統計とか、需要予測は根底から覆ってしまう。

H3ロケットのコストを調べていて、たぶん、半分近くは固体燃料ブースターだろうと見当をつけた話は既に書いた。

(4.8度って、真冬じゃん!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/11/29/9182714

「2本のブースター付けないと、飛び上がることさえできないH2Aに対して、新型エンジン3基掛けでブースターを使用しない設えのやつが半額の50億円になると言われている(ウィキの記述では、40億円とも)。」

「固体燃料ブースターの価格は非公表だが、打ち上げロケットとしてコンプリートしたイプシロンの価格(目標額で30億円)を考えると、1本20億円くらいするのかもしれない(計算上は、ほぼ辻褄が合う)。」

そうすると、どう考えてもH3単体でGTOには上げられない衛星が多くなる。

つーか、最近の静止軌道衛星は1機当たりの重量が激増していて、今月上げる予定のスカパーなんかは6.8トンもある。

おそらくは、H3にブースター4本付けた仕様でも上がらないのではないか。

(H3ロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H3%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#%E5%A4%96%E9%83%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF

「ロングコースト静止移行軌道:6,500 kg 以上(H3-24S/L)」

「以上」だからな・・・。

分からんけどな・・・。

分かっているのは、その時のおよその値段で、ざっくり130億円ということになる(50億円+20億円×4本)。

まあ、多少割引があったとしても、100億円を切って打ち上げれば商売にはならない。

ファルコン9がいくらで上げるかは分からないけど、現状(ブロック5)の使い捨てでも70億円くらいで上げているだろう(未確認)。

打ち上げ実績とか、スケジュールを考えると、商売として成り立つとは思えない。

重工は、そこで、ブースターに依存しない打ち上げスタイルをスタンダードに選んだ。

エンジンは3つになるけど、まあ、自前だしな。

政府系の需要は予算次第だから、競争はない。

軍事衛星も、当初はアリアンで上げようとしていたけど、結局H3で上げることにしたようだ(輸送中にアンテナぶっ壊しちまって、作り直しだったしな。あれって、まさか、H3で上げるために、わざとやったとか・・・)。

「2022年度:Xバンド防衛通信衛星3号機(きらめき3号)」

まあいい。

いずれにしても、国内競争は少なくともないわけだし、政策的にも外国のロケットに頼んで上げてもらうよりは、予算付けて重工に上げてもらった方がいいしな。

少なくともそっちでの競争を意識することはない。

商業衛星の打ち上げになると、そうは言っていられない。

じゃあ、それがどういうことになるかといえば、静止軌道への打ち上げ需要は頭打ちで、重工が参入する余地は少ない。

むしろ、非静止軌道(太陽同期軌道とか)の需要は、衛星の小型高性能化の進展で伸びると見られている。

(世界の宇宙産業動向)
http://www.sjac.or.jp/common/pdf/kaihou/201809/20180904.pdf

資料14ページには、「2017年までの商業打ち上げ実績とその後10年間の商業打ち上げ予測」(図10)が出ている。

H3は、毎年、政府系3機と民需3機で儲けが出るようにするらしいから、伸びしろが少ない静止軌道でキビシー競争に挑むより、脈がありそうな非静止軌道に進出しようとしているわけだ(そうなのかあ?)。

政府系だって、静止軌道は年に1回あるかないか(ぱっと思い当たるのは、みちびきとひまわりだけ)。

(H-IIAロケット:衛星打ち上げ実績:GTO以遠のみ抽出)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-IIA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#%E8%A1%9B%E6%98%9F%E6%89%93%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92%E5%AE%9F%E7%B8%BE

「No.:構成:打上げ日:積荷・重量:打上費用:
・試験機1号機:202:2001年8月29日:ロケット性能確認用ペイロード2型(VEP-2)・3.3 tほか:96億円
・試験機2号機:2024:2002年2月4日:つばさ(MDS-1)・480 kgほか:106億円
・3号機:2024:2002年9月10日:こだま(DRTS)・2.8 tほか:102億円
・7号機:2022:2005年2月26日:ひまわり6号(MTSAT-1R)・3.3 t:120億円(6号機失敗を受けての機体改修費用を含む)
・9号機:2024:2006年2月18日:ひまわり7号(MTSAT-2)・4.65 t:104億円
・11号機:204:2006年12月18日:きく8号(ETS-VIII)・5.8 t:119億円
・13号機:2022:2007年9月14日:かぐや(SELENE)・3.02 t:110億円
・14号機:2024:2008年2月23日:きずな(WINDS)・4.85 t:109億円
・17号機:202:2010年5月21日:あかつき (PLANET-C)・500 kgほか:98億円
・18号機:202:2010年9月11日:みちびき (QZS-1)・4.1 t:不明
・25号機:202:2014年10月7日:ひまわり8号(Himawari-8)・3.5 t:105億円(ひまわり9号と折半)
・26号機:202:2014年12月3日:はやぶさ2 (Hayabusa2)・600 kgほか:不明
・29号機:204:2015年11月24日:Telstar 12 VANTAGE・4.9 t:不明
・31号機:202:2016年11月2日:ひまわり9号(Himawari-9)・3.5 t:105億円(ひまわり8号と折半)
・32号機:204:2017年1月24日:きらめき2号(DSN-2)・非公開:不明
・34号機:202:2017年6月1日:みちびき2号機 (QZS-2)・4.0 t:不明
・35号機:204:2017年8月19日:みちびき3号機 (QZS-3)・4.7 t:不明
・36号機:202:2017年10月10日:みちびき4号機 (QZS-4)・4.0 t:不明」

スパイ衛星は低軌道だし、科学系の地球観測衛星も低軌道。

それだって、こうのとりの後継機を打ち上げるくらいしか、重量物の打ち上げもないしな。

後は、アルテミス絡みの月軌道くらいか。

それなら、ブースターやめて、太陽同期軌道(500km)に4トン上げる程度で十分だろう・・・。

使い勝手のいいロケットの真の意味は、そこにあるのではないか。

静止軌道への商業打ち上げレースからの撤退。

身の程を知るいい判断だな(そんなあ!)。

GTO以遠のリストを作っていて、202構成と204構成の差額を見ると、ブースターの単価が見えることに気付いた。

・試験機1号機:202:96億円
・11号機:204:119億円
・17号機:202:98億円
・25号機:202:105億円(ひまわり9号と折半)
・31号機:202:105億円(ひまわり8号と折半)

2本増やしても、ざっくり20億円くらいにしかならない(ホントかあ?)。

34号機から36号機の合計が342億円だから、204が128億円、202が107億円(2機)とすれば、辻褄も合う(そうなのかあ?)。

想定していた金額の半分だな。

H3で、1本10億円なら、GTO90億円で6.5トンか・・・。

やっぱ、勝負にならないな。

民需静止軌道からの撤退は、ほぼ確実だ。

H2Aでは、激安(たぶん)で売ったカナダの衛星だけ。

H3で、1機でも取れたらめっけもんだな。

「打ち上げ予定:
2020年度:
・先進レーダ衛星-試験機1号機

2021年度:
・次期技術試験衛星-試験機2号機
・HTV-X(2021年度以降)

2022年度:
・Xバンド防衛通信衛星3号機(きらめき3号)
・温室効果ガス観測技術衛星3号機(GOSAT3)
・Inmarsat - イギリスのインマルサット社より受注の商業打ち上げ(2022年度以降)
・準天頂衛星システム5号機

2023年度:
・準天頂衛星システム6号機
・準天頂衛星システム7号機

2024年度:
・MMX (火星衛星探査計画、戦略的中型1)
・戦略的中型2

2025年度:
・情報収集衛星光学9号機
・情報収集衛星光学多様化1号機
・情報収集衛星レーダ多様化1号機

2026年度:
・情報収集衛星光学多様化2号機」

「Inmarsat - イギリスのインマルサット社より受注の商業打ち上げ(2022年度以降)」(再掲)

おっと、何かの間違いで、もう取ってたか・・・。

(インマルサット打ち上げ受注:追加)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/10/07/8696613

「衛星は仏エアバス ディフェンス アンド スペース社が製造中で、2020年にH-IIAロケットで打上げ予定」

「あんな高いロケットに、顧客が付くというのが信じられない・・・。」

2年前に記事にしたのを忘れていた(いつものことですが)。

H2Aでの打ち上げだったはずだが、いつの間にかH3に代わってたわけだ(別の衛星かも:追加)。

「今回の契約は、いわば名刺代わりで、H3での打ち上げこそが、インマルサットの狙うところなのかもしれない。」

「打ち上げ時期の調整、リスク分散と競争性の確保、打ち上げ業界の育成と、環境要因が複合的に働いたと見るのが正しい(たぶん)。」

(インマルサット-6 F1、2(GX 6A、6B))
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/inmarsat-6.htm

「インマルサット-6 F1(インマルサットI-6 F1、GX 6A) :2020年:H-2A-204?」

ガンターでは、まだH2Aのままだしな(やっぱ、別の衛星か?)。

アトラス5N22の雄姿を見るも、ダサいスカートに幻滅2019年12月06日 11:12

アトラス5N22の雄姿を見るも、ダサいスカートに幻滅
アトラス5N22の雄姿を見るも、ダサいスカートに幻滅


(写真:スターライナーが発射台に初登場:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://spaceflightnow.com/2019/12/04/photos-starliner-makes-first-appearance-on-launch-pad/

リハーサルのために初めてアトラスと結合したスターライナー。

空力改善のために後付けされたスカートがダサい!。

いかにも、取って付けたような無様な姿だ。

これから、年に数回は、このカッコで打ち上げることを考えれば、早いとこバルカンロケットに切り替えたいところだろう(ひょったしたら、バルカンでもスカート穿くかも!)。

まあ、どうでもいいんですが。

リハーサルでは、燃料注入とかも行うようで、ファルコン9の打ち上げとタイミングをずらして行われる様だ(隣のパッドだからな)。

(ドラゴンが国際宇宙ステーションへの研究と補給飛行に急上昇)
https://spaceflightnow.com/2019/12/05/dragon-soars-on-research-and-resupply-flight-to-international-space-station/

「ユナイテッドローンチアライアンスは、ケープカナベラルで、今月後半にボーイングのスターライナークルーカプセルの最初の打ち上げ手順をリハーサルするために、金曜日に11時間の模擬カウントダウンのためにアトラス5ロケットを準備しています。カウントダウンの練習には、パッド40のSpaceXのFalcon 9発射施設から1マイル以上離れたケープカナベラルのコンプレックス41発射パッドで、Atlas 5に液体推進剤を充填することが含まれます。」

「パッド41でのアトラス5の練習カウントダウンは、隣接するパッドからのSpaceXの打ち上げと同じ日に進めることはできませんでした。」

ファルコン9に何かあった際に、虎の子のスターライナーが失われたりしたら大ごとだからな(追記:コンプレックス40と41とで、一部の地上インフラを共用しているためのようです)。

(ULAは、Atlas 5ロケットでのスターライナーの最初の打ち上げのカウントダウンをリハーサルします:追加)
https://spaceflightnow.com/2019/12/06/ula-rehearses-countdown-for-first-starliner-launch-on-atlas-5-rocket/

「両方のパッドは元々、米国空軍のタイタンロケットプログラム用に構築されたものであり、いくつかのインフラストラクチャリソースを共有し続け、同時カウントダウン操作を制限しています。」

ちょっと気になったのは、固体燃料ブースターの先端部分のフェアリングが見られないことだ。

(Atlas V:新しい固体ブースター)
https://en.wikipedia.org/wiki/Atlas_V#New_solid_boosters

「2015年、ULAは、アトラスVで現在使用されているAerojet Rocketdyne製のAJ-60A固体ロケットブースター(SRB)が、Orbital ATKが製造した新しいGEM 63ブースターに置き換えられることを発表しました。拡張GEM-63XLブースターは、アトラスVに代わるバルカンロケットでも使用されます。」

アトラス5で使用されるのは、GEM 63(グラファイトエポキシモーターケース、直径63インチ)のようだが、ノーズコーンは取り外しが効くようだからな。

(より良いブースターの構築(パート1))
https://www.thespacereview.com/article/3658/1

「NGIS GEM 63(上記)およびそれが置き換えるAerojet AJ-60A(空力ノーズコーンを取り外した状態)の断面図。(クレジット:上-ノースロップグラマン、下-サットン&ビブラーズ、第8版)」

「ULAはGEM 63を使用して、ボーイングのCST-100スターライナーに乗ってNASAの宇宙飛行士を打ち上げる予定です。」

今回の打ち上げで使用されるのは、新しい仕様のやつだ。

「GEM 63には、適合、形状、機能の点でAJ60に適合し、既に最適化されたシステムの既存のモーターを何も台無しにしないで完全に置き換える要件があります。これは、ロケットの空気力学者は、ロケットの内部で必要なものを変更することが許可されているが、ロケットの外側の金型ライン、速度、または重量分布またはその他のすべてを変更できないことをチーフエンジニアに伝えるためのこだわりです慎重に計算されたモデルはすぐに価値がなくなります。」

ぐちゃぐちゃ書いてあるが、要するに見た目では分からないということになる(そうなのかあ?)。

この記事は、画像検索から見つけてきたんだが、ブースターについていろいろ蘊蓄を垂れている。

米国には、ヘンタイなヤツが大勢いるんだろう(お前に言われたくない!)。

まあいい。

件のスカートが効果を発揮して、無事に打ち上がることを願うのみだ。

しかし、カッコ悪いなあ・・・。

インドの月探査は後退するのか2019年12月06日 13:42

インドの月探査は後退するのか


中国への対抗意識から、無理してチャレンジしたチャンドラヤーン2が爆死(!:周回機は生きてますけど)してから数か月・・・。

(インド月探査機チャンドラヤーン、2020年に月着陸に再挑戦)
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20191204-00153616/

「複数の報道によれば、チャンドラヤーン3は2020年の11月に打ち上げとされる。」

そんなに慌てない方がいいと思うんだがな。

気になる要素もある。

「チャンドラヤーン3を「推進機関と着陸モジュール」から構成することを了承」

(チャンドラヤーン-3計画はチャンドラヤーン-2の失敗を示しています:元記事:2019年11月19日22:53 IST:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://timesofindia.indiatimes.com/india/chandrayaan-3-plans-indicate-failures-in-chandrayaan-2/articleshow/72128771.cms

インド政府が公式にビクラムの着陸の失敗を認めたのは、この後の話だ。

(月探索機チャンドラヤーン2号の着陸船墜落をインド政府が公式に認める)
https://gigazine.net/news/20191129-india-acknowledges-crash-chandrayaan2/

「11月20日、ジテンドラ・シン宇宙開発担当大臣がインド議会ローク・サバーに提出した(PDFファイル)報告書で、「ビクラムは指定された着陸地点から500m以内の地点にハードランディングしました」と報告し、ビクラムが墜落したことを認めました。」

つまり、公式の失敗発表以前に次の計画を練っていたわけで、気が早いというかなんというか・・・。

しかも、浮沈子的に気になるのは、次回は推進機と着陸機(“Propulsion+Landing Module”)で行くらしいことだ。

周回機もローバー(移動可能な探査車)はない。

まあ、周回機の方は、現行のチャンドラヤーン2のやつが回っているからいいとして、ローバーを止めちまうのは如何なものか。

もちろん、周回機だって、計画が遅れたりすれば機能を停止するかもしれないし、拙速の上に拙速を促す要素を残すという最悪の選択のような気がする。

インドや中国は、遅れて宇宙レースに参入してきただけに、追いつけ追い越せという勢いが感じられる。

チャンドラヤーン2の失敗も、原因を見ると、地上試験で不良だったセンサーを導入しないまま飛ばしたり、無茶なことをやってる。

ここは、手堅く行きたいところだが、探査計画の後退とも取れる手法は如何なものか。

今回のようなフルセットで、腰を据えて取り組むのがよろしい。

周回機の寿命に不安があるなら、間に一発飛ばしておけばいい。

打ち上げロケットは激安だからな。

1年足らずの間に準備して、打ち上げに臨むというのはあんまりだ。

しかも、ローバーなし・・・。

我が国との関係や米国への義理立ては無用だろう。

「JAXAとISROの協定に基づく共同月面探査計画では、2023年に日印合同月探査機を打ち上げ、着陸機をインドが、打ち上げロケットと月面探査ローバーを日本側が開発する目標だ。」

「一方で2024年に再び月面有人探査を目指すアメリカのNASAは、2022年12月にVIPER(バイパー)と呼ばれる月面ローバーを計画している。」

米国は、外国の探査計画に左右されたくないので、独自に飛ばそうとしているわけだしな。

我が国も、ランダーの着陸については独自に行う(スリム)。

「日印月探査があまりNASAの計画から遅れると、意義が薄れる恐れもある。」

月面の水の直接観測は、一つの到達点かも知れないが、まともに着陸も出来ないのに、世界初も何もない。

地球低軌道と異なり、深宇宙でのミッションはいろいろ難しいことも多い(通信とかな)。

米国だって、失敗の連続を乗り切ってここまで来たわけだしな。

一度や二度の失敗は、通過儀礼と考えて、地道に開発に取り組めばいい。

その一方で、羹に懲りて膾を吹くようなことも避けるべきだ。

火星どころか、月面だって、直接探査された地域は限られている。

インドが、独自に開発を進め、水どころか地球外生命体を発見することだって、有り得ない話じゃない!。

まあ、まず間違いなく中国がばら撒いた奴だろうけどな・・・。

N22仕様のアトラス5に付いてる無様なスカートの中はどうなっているのか2019年12月06日 20:17

N22仕様のアトラス5に付いてる無様なスカートの中はどうなっているのか
N22仕様のアトラス5に付いてる無様なスカートの中はどうなっているのか


(ボーイングの宇宙船「スターライナー」打ち上げを19日に延期)
https://sorae.info/space/20191205-boeing-starliner.html

「無人テスト打ち上げはスターライナーにとって初めて国際宇宙ステーション(ISS)への往復となる予定でしたが、早くても12月19日の20時59分(日本時間)となります。」

クルードラゴンとかスターライナーとか、オリオンも含めて、宇宙船(人が乗るやつ)の方にはあまり興味が湧かない。

なんだかややっこしそうだしな。

特にスターライナーは、ボーイングが作るということもあり、余計に関心が薄い。

有人仕様のアトラス5ロケット(タイプ名N22)の方は、多少気になる。

トラブル時のバックアップを備えたりして、有人飛行に対応させたほか、特徴的な空力改善用スカートを穿かせて無様な姿になっている(カッコイイという人は少ないんじゃね?)。

男の子なら誰でも、スカートの下がどうなっているかが気になるものだ(子供の方だけ、分かってください!)。

引用した記事の画像を見ると、上から覗き込んだ内部を見ることができる。

エンジン2基を積んだセントールロケットの上部に、無数の支持体(トラス構造)で固定されているのが分かる。

外皮も、ぺなぺなのただの板ではなく、リブ構造になっていて、結構丈夫そうだ。

(解像度が高い写真)
https://pbs.twimg.com/media/EKZvVVIWkAIKnxG.jpg:large

底板は、下側の縁から少し持ち上げた上げ底のようになっている。

(A couple of close ups for your viewing pleasure.:トリーブルーノのツイッター:左側の画像)
https://twitter.com/torybruno/status/1202020774607032320/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1202020774607032320&ref_url=https%3A%2F%2Fspaceflightnow.com%2F2019%2F12%2F04%2Fphotos-starliner-makes-first-appearance-on-launch-pad%2F

下から見ると、グレーチングのようにも見えるが、上からの画像ではそうなっていないところを見ると、これも補強構造かも知れない。

強度と軽量化のバランスを要求される飛翔体ならではの構造だな。

ボーイングだからな。

空気の中を飛ぶ仕事は手慣れている(慣れ過ぎて、たまに手抜きも?)。

まあいい。

画像を見ると、外部からの電源とか配管類の一部は、このスカートを介してロケットに供給されているようだ。

単なる筒ッポではないということだ。

スターライナーという新たなペイロードを運ぶにあたり、空力的に不安定になる問題をシンプルに解決しようと編み出した苦肉の策だ。

ロケットは、本来余分なこの空力負荷物も打ち上げなければならない。

よく知らなかったんだが、スターライナー(機械船の部分)の外壁には、4か所の突起部分があり、下側から見るとそれぞれ3か所ずつ噴出孔がある事が分かる。

(CST-100 Starliner Pad Abort Test Animation:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=17&v=RZg5CCAyiTA&feature=emb_logo

実写の動画もあったけど、アニメの方が分かりやすかったんでこれにした。

メインのパラシュートが開くまでの間の、姿勢制御用のスラスターである事が分かる。

機械船は、メインパラシュートが放出されると切り離されて、後は風任せになる。

メインの緊急離脱用ロケットは、機械船の底に付いていて、スカートの中にド派手に高熱の排気を勢いよくぶちまけることになる。

ボーイングが、フライトアボートテストをやらない理由の一つがこれなんだろう。

初めに引用した写真を見ると、上段の配管類や電気配線がむき出しになっている。

全部パーになっちまうわけだ。

どーせバカ高いセントール上段だしな。

実際の緊急脱出の際に、ちゃんと機能してくれればそれでいい。

スカートの中は、どうなっても構わない。

そう思って見直して見ると、なかなか味わい深い画像だな・・・。

スターライナーの太陽電池はどこにある?2019年12月06日 22:02

スターライナーの太陽電池はどこにある?
スターライナーの太陽電池はどこにある?


(ボーイング、開発中の「スターライナー」宇宙船の緊急脱出試験に成功)
https://news.mynavi.jp/article/20191122-926873/

今更のように、スターライナーの記事を追いかけている。

ぞろぞろと新たな疑問が湧いてきて、キリがない・・・。

「サービス・モジュールには、発射台上や飛行中のロケットから脱出する際に使う4基の強力なスラスターのほか、姿勢制御や軌道変更に使うスラスターが集まったポッド、そして太陽電池などを装備している。」

えーとですね、まず、機械船と思っていたのは、サービスモジュールということを確認した。

じゃあ、司令船に当たるのは、何ていうんだあ?。

「スターライナーは、クルー・モジュールと呼ばれる宇宙飛行士が乗り込む部分と、スラスターやタンク、バッテリーなどが収められたサービス・モジュールの2つから構成されている。」

了解した。

やれやれ・・・。

で、疑問に思ったのが太陽電池のありかだ。

いったい、どこにそんなもんが付いているんだあ?。

(NASAが宇宙船をソーラーパネルで覆って余分なエネルギーを吸収しないのはなぜですか?:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://www.quora.com/Why-does-NASA-not-cover-its-spaceships-with-solar-panels-to-absorb-extra-energy

ページ中程の図には、サービスモジュールを取り囲んでいる穴の開いたフリフリがそうだという説明が出ている。

そうなのかあ?。

あの丸いところは、ただの穴だし・・・。

結論から言えば、真っ赤なウソだ。

(ボーイング・スペクトロラボは、各CST-100 #Starlinerに3,500個以上の太陽電池を提供し、太陽エネルギーを2,900+ワットの使用可能な電力に変換しています)
https://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=rT#view=home&op=translate&sl=en&tl=ja&text=Boeing%20Spectrolab%20is%20providing%20more%20than%203%2C500%20space%20solar%20cells%20for%20each%20CST-100%20%23Starliner%2C%20converting%20solar%20energy%20into%202%2C900%2B%20watts%20of%20usable%20electricity

添付されている画像の通り、太陽電池パネルはサービスモジュールの底に、びっしりと貼り付けられているのだ(そこ(底)だったのかあ!)。

テキトーな情報をネットで拡散してはイカンな(お前に言われたくない!)。

まあいい。

(これがボーイングの宇宙船に搭載するソーラーパネル)
http://zapzapjp.com/50057248.html

「スターライナーは直径が4.56mあり写真に映っているのは本体後部の中央付近に搭載されるものです。これとは別に扇状のソーラーパネルが外側に数個組み合わせられ、サイズが直径に近い巨大なソーラーパネルとなります。
ソーラーパネルはスターライナーのサービスモジュール後部に搭載され発電能力は2.9kW。飛行時電力確保のほか、宇宙ステーションにも電力を供給する能力を備えているとしています。」

リンクされている映像にも、しっかりと映っている(黒く塗ってあるだけで、言われなければ太陽電池パネルとは分かりませんが)。

まあ、どうでもいいんですが。

我々は既に、クルードラゴンが、トランクと呼ばれる宇宙船の下部側面(半分程度ですけど)に太陽電池を貼り付けていることを知っている。

(「クルードラゴン」3月2日に試験飛行 アメリカの有人宇宙船復活へ:追加)
https://otakei.otakuma.net/archives/2019030110.html

あそこだと、ぱっと見でそれと分かるからな。

スターライナーは、場所が場所だけに、なかなかお目にかかることはできない。

打ち上げ中継とかで、切り離された2段目の上部にカメラでも付けておいてくれない限り、その姿を拝めないわけだ。

垂直組み立て棟で、乗っける時に下から仰いで見るとか。

先ほどの記事で、ソーラーセルと書かれていた部品(サービスモジュールの周囲に付いているフリフリ)が何なのかは知らない。

ああ、また、疑問が増えちまったな・・・。

(有人コスモス:新世代:追加)
https://ciudad-futura.net/2016/01/03/nueva-generacion/#more-10239

ちょっと、ソースが分からなかったんだが、デカい画像の出どころだったのでリンクした(スペイン語のページ)。

「図2. — CST-100スターライナー:ランチャー、外部設定、および主な機能。」

太陽電池パネルの形が実際と異なるので、資料的には古いかも知れないが、件のフリフリのところに説明が出ていた。

「空力デフレクター(大気上昇)」(deflector aerodinamico (ascenso atmosferico))

間違いなく、太陽電池じゃないな。

ついでに、サービスモジュールの解説も引用しておこう。

「サービスモジュール(SM):
SMは、 モータが配置される円筒状の乗組員モジュール構造の下に配置され軌道操縦船のと一体化放出流産におけるシステム(起動中止システム、LAS)を。緊急脱出の場合、4つのRS88エンジンがスラスタとして機能します。スラスタードッグハウス という奇妙な名前で呼ばれる、SMの周りの別の4つの外部コンパートメントには、軌道操縦モーター(SM RCS)があります。後部エンジンと一緒にOMACシステムを構成する合計24台(軌道操縦と姿勢制御)、軌道内の軌道のインパルスを担当し、この1つを修正し、再突入を開始する前にSMを発射する前に船を制動する操作。」

「CST-100の生命維持とエネルギーシステムによって提供される飛行の自律性は、約60時間という非常に限られています。その基本的な機能は、低軌道からの乗組員の移動と帰還です。片道8時間以内。サービスモジュールの胴体の外部カバーには、熱制御システムの4つのラジエーターパネルが組み込まれています。太陽光パネルははるか珍しい適所に固定されている時:衝撃的な一目後方隔壁ノズルエンジン排気系緊急二対の間、船の。明らかに、それらは展開や方向付けができないため、パフォーマンスが制限されます。」

自動翻訳殿は、スペイン語はあまり得意じゃないのかもな・・・。