🐱SLIM:再復活なれども不発2024年03月05日 11:26

SLIM:再復活なれども不発


(<独自>日本の小型実証機スリム 特殊カメラが正常動作せず 月の起源解明に影響か)
https://www.sankei.com/article/20240304-ZLCYK7Z4KZJ4FL5UANFNRQZGZM/

「今年1月20日未明に月に着陸したスリムは、同月28~31日、最初の本格的な活動を行った後、最初の月の夜を迎えて休眠状態に入ったが、マルチバンド分光カメラによる撮影画像は部分的な欠損が目立った。」

「そのためカメラの状態を分析して撮影プログラムを修正し、夜明け後の2度目の本格的活動で、完全な画像の撮影を目指していた。」

「今年2月25日からの2度目の本格的活動を開始」

「活動中は、通常の光学カメラで周囲の様子を撮影し、地球へのデータ送信に成功した。ただ、マルチバンド分光カメラは、起動はできたが正常に動作しなかった」

「氷点下170度もの超低温に達する過酷な「月の夜」を越えた際に不具合が生じたとみられる。」

「3月1日午前3時ごろ、機体周辺が「日没」となったため活動を休止」

「今後は活動中に得られた機体のデータを詳細に分析し、3月下旬に訪れる次の活動機会にはどんな作業が可能かを検討。準備を進める」

時系列に並べ直して、ようやく訳が分かった。

産経の科学記事は、書き慣れていないせいか、読みづらいことこの上ない。

国防関係とかだと、こなれていて、かつ、要所を押さえているからいいんだけど。

それでも、独自取材でマルチバンド分光カメラの復活時のデータ欠損、再復活時の撮影プログラム修正のチャレンジを報じている意欲は認める。

まあ、どうでもいいんですが。

前にも書いたけど、エクストラサクセスレベルまで達成できたんだから、欲をかかずに静かに成仏させてやるのがいいと思うんだがな。

確かに科学的発見というのは、一番乗りが重要だ。

二番じゃダメなんです!。

その意味では、骨までしゃぶりたい気持ちは分からないではない。

(JAXA月探査機「SLIM」再び休眠状態に 次の運用挑戦は3月中旬以降)
https://sorae.info/space/20240304-jaxa-slim.html

「太陽光が西から当たって太陽電池から電力を得られるようになった2024年1月28日以降は「マルチバンド分光カメラ(MBC)」による岩の観測が行われていました。」

「着陸地点が夜を迎えることからSLIMは日本時間2024年1月31日から休眠状態に入っていましたが、太陽電池に再び太陽光が当たるようになった日本時間2024年2月25日にコマンドを送信したところ応答があり、通信機能を維持して夜を越したことが確認されていました。」

「日本時間2024年2月29日夜の運用ではMBCも起動したものの、越夜の影響によるものか正常に動作しませんでした。着陸地点は日本時間2024年3月1日3時すぎに日没を迎えたため、SLIMは再び休眠状態」

「電子機器等が故障する確率も上がるものの、JAXAはこれまでに取得したデータをもとにSLIMが再度夜を越してからとなる2024年3月下旬の運用機会に向けて調査を行う」

ソラエの記事は、時系列に整理されていて読みやすいな・・・。

が、1度目の復活の際に取得したMBC(マルチバンド分光カメラ)のデータに欠損があったこと、その後に撮影プログラムの変更を行ったこと、再復活の際に通常の光学カメラの撮影が行われたことなどには触れられていない(えーと、記事にはその画像(航法カメラで日本時間2024年2月29日23時すぎに撮影)と、キャプションが添えられているのでいいことにしよう)。

複数の記事を当って情報を得ることは大切だな。

元ネタを見ても、素人には分かり辛い。

ジャーナリズムは、そこからエッセンスを抽出して、読者に分かりやすく伝えることで存在意義を発揮する。

そのうち、なんでもAIが書くようになるんだろうが、それまでは負けずに頑張ってもらわんとな・・・。

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