国連本部移転?2017年02月02日 12:58

国連本部移転?


(トランプ大統領、国連拠出金停止を検討…米紙)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170126-OYT1T50086.html

一週間ほど前の記事だが、移民問題が噴出して、その可能性は高くなったような気がする。

米国第一主義を貫徹するためにも、最低でも拠出金の一部保留とか減額くらいはするだろな。

全額停止、脱退、国連本部追放というのは、いくら何でも過激すぎる・・・。

(トランプ大統領は国連に不信感を持っています)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13169699908

「実際アメリカの国連参加を実施するための法律を無効にする脱退法案は下院で去年(2016年)の1月末に可決されてて大統領の承認があれば実行は可能な状態です。」

(アメリカの国連脱退法案が下院で可決・資金提供の停止法案も提出済み)
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12241255403.html

「共和党提案のある下院決議案が、あまり広く知られないままにひそやかに可決されていた。」

「米国下院193号決議:「大統領は、国連内の全機関におけるアメリカ合衆国の加盟国としてのあらゆる地位を終了させるものとする。これには専門機関、委員会、あるいはその他の国連公認の構成局に残されている機能のすべては遂行しないものとする」」

「同法案ではまた、「米国が決定、あるいは自発的な貢献として国連に対する資金の提供を承認」することが禁止されており、これにはさらにすべての軍事的、平和維持活動に対する支出、国連の米軍の使用、そしてアメリカ領土内における「国連職員及び従業員に対する外交特権」の喪失が含まれている。」

大統領の署名さえあれば、国連から米国が消えてなくなる。

つーか、あれだな、米国から国連が消えるといった方が物理的には分かりやすい。

国連本部はニューヨークにあるらしいが、脱退した国際機関の本部を置いておくほどお人よしとは思えないので、即刻撤去されるだろう。

ちなみに、前身である国際連盟の本部は欧州(ジュネーブ)にあった。

(国際連盟)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E7%9B%9F

「連盟本部は1920年から1936年まではジュネーヴのパレ・ウィルソンに、1936年からは同じくジュネーブのパレ・デ・ナシオンに置かれていた」

しかし、連盟としての初会合はパリで開かれたとある。

「パリ家モーリス・ド・ロチルドの屋敷シャトー・ド・プレニーも、1920年から1939年まで国際連盟の会場として使用された」(場所は、ジュネーブ)

「戦争の激化とともに総会・理事会の開催が困難となり、代替として総会議長であるユダヤ系ノルウェー人のカール・ヨアヒム・ハンブロを委員長とする管理委員会を結成し、戦時中もロンドン、リスボンなど場所を移して会合を続けた。また、ドイツによるフランス占領によってジュネーヴが地理的に孤立状態となり、事務局など一部機関の移転が迫られた。事務局の一部機能を非加盟国であるアメリカのプリンストン、財務部をロンドン、薬物部をワシントン、姉妹機関のILOをモントリオールへと分散配置した。」

「プリンストンでは戦後に新国際組織を創設する計画・議論が行われていた。これが後に国際連合として結実する。」

欧州の退潮、米国の台頭を象徴するような経緯だな。

我が国は、満州事変を契機に連盟を脱退する。

「席上で松岡洋右日本全権は「もはや日本政府は連盟と協力する努力の限界に達した」と表明し、立場を明らかにして総会会場を去った」

脱退後も、一部の関連機関の活動は維持した時期があった様だ。

さて、米国はどう出るのだろうか。

現在の国連は、第二次世界大戦の連合国が中心になって成立した。

(国際連合)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88

「1941年8月、カナダ東海岸ニューファンドランド島沖のプリンス・オブ・ウェールズの艦上で、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領とイギリスのウィンストン・チャーチル首相が会談し、大西洋憲章を提唱した。そこでは、第二次世界大戦後の世界に国際連盟に代わる国際平和機構を創設するとの構想が、抽象的にではあるが既に示されていた」

驚いたな。

太平洋戦争開戦前だ。

米国を巻き込んだということで、チャーチルは勝算を得たのだろう。

米国の米国による米国のための国連が誕生することになる。

その国連が、米国の基幹政策である移民排除を批判するなら、脱退どころではなく、本部叩き出しはもちろん、組織解体を目論んでもおかしくはない。

(難民規制「解除すべきだ」 国連のグテレス事務総長)
http://www.sankei.com/photo/daily/news/170202/dly1702020007-n1.html

「国連最大の資金拠出国で国連安全保障理事会の常任理事国でもある米国をけん制する異例の事態となっている。」

米国がちゃぶ台をひっくり返すのは時間の問題だろう。

もっとも、よく読むと、反対には理由がある。

「トランプ米大統領が打ち出した移民・難民の受け入れ規制について「(テロリストの流入から)米国や他の国々を守る効果的な方法ではない。」

「テロリストは既に入国規制に関する豊富な知識を持っているため、規制対象になっている国ではなく、先進国の旅券を所持して米国内に入る可能性の方が高いとの見方を示し、規制は「効果がない」と強調」

うーん、端的に言えば、ろくに効果のない政策を打ち出したドナルド・トランプは、テロリスト以下だということになる(そうなのかあ?)。

まあいい。

どっちにしても、ちゃぶ台の運命は決まったな。

世界は混沌としている。

国連が崩壊した後、どんな世界秩序が生まれるんだろうか?。

どこかの国の首相は、戦後レジームからの脱却を唱えていたが、それは、こういうことだったのかと納得する。

最早、戦後ではない(古っ!)。

そう、それは、新たな戦前の訪れ、戦の前の静けさ、我が国周辺では、日本海戦争開戦前夜ということになる。

勘弁してくれ!。

また一つ、箍が外れようとしている。

浮沈子には、その音がハッキリ聞こえたような気がするんだがな。

コメント

_ 岸藤樋佐 ― 2018年07月08日 19:14

トランプ氏がアメリカの国連脱退を宣言したら、国内のリベラルが星条旗を燃やすほど黙ってはいられないだろうな。だけどそれは愛国心が無いことと同じで、それがメディアに広まれば、グローバリズムの限界を証明することになるだろうね。次に国連本部の移転先だけど、中国が良いだろう。今最も影響力のある大国だから、本部を移転すれば、中華思想は世界の中心を唱えているため、相応しくて中共は喜ぶかもしれない。だけど世界の重要人物や大手マスコミが大勢押し寄せるため、環境や人権の責任を今まで以上に、追求されるかもしれない。そうなれば良い意味で、中心となれるだろう。

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