🐱似て非なるもの:三献茶と減圧ガス ― 2023年08月20日 00:44
似て非なるもの:三献茶と減圧ガス
(三献茶の意味、読み方|石田三成が秀吉に仕官したエピソード)
https://kiiroipanda.com/ocha-mitunari/#index_id3
「三献茶(さんけんのちゃ)の逸話:
・・・
最初に持ってきたのは、大きな茶碗七・八分に入ったぬるめのお茶です。
秀吉は喉が渇いていたので、お茶を一気に飲み干し、舌を鳴らします。」
「心地よいので、もう一杯お茶を頼むことにしたそうです。
そして三成は、さっきより、少し熱いお茶を半分ほど入れて持ってきました。
秀吉はそれをまた飲み干し、三度目の茶を所望します。」
「そして最後に、小姓が出したお茶は、小ぶりの茶碗に、より熱いお茶を少し入れたものです。」
うーん、心憎い気配り。
「三成が最初にぬるいお茶を沢山持ってきたのは、秀吉の喉の渇きを察して、沢山飲めるように配慮した為と云われています。
そして少しずつ熱いお茶にして、量も減らしていきます。
こうすることで、飲み過ぎずに喉を潤しながら、お茶の味も楽しめるように配慮したのではないかと思われます。」
熱中症になりそうな今日この頃、こういう話を聞くと、それだけでも暑さが和らぐ気がする(気のせいじゃね?)。
以前から話としては知っていたんだが、浮沈子は明智光秀と勘違いしていた(そんなあ!)。
まあいい。
気配りが足りない浮沈子としては、自らを戒める話として覚えていたわけだが、ふと考えると、減圧潜水の呼吸ガスの交換と似ていることに気付く(そうかあ?)。
大量に持ち込む酸素分圧が最も低いボトムガス(水面では吸えないかも)、使い勝手良く中間深度で重宝するナイトロックス50(ダイビングのプロファイルにもよりますが、概ね中間の容量を持ち込むことが多い)、で、最終減圧で使用する100パーセントの純酸素(浅い深度で使うので容量は一番少ないかも:このほかにも中間深度で使うガスなどを持ち込むこともあります)。
もちろん、減圧ダイビングのガスと、のどの渇きを癒すお茶とは異なる。
が、補給される水分の量と、味わいを引き出す温度とのバランスを取りながら、順次、ステージアップしていく運用方法は似ている。
明智光秀は、ひょっとしたらテクニカルダイバーだったのではないか(石田三成だってば!)。
まあ、どうでもいいんですが。
酸素窓を使いながら、効率よく減圧停止を行い、不活性ガスを抜きつつ浮上するテクニックは、大深度水深を潜ったり、長時間のダイビング(浅くても、長時間窒素をため込めば適用になる場合があります)に於ける基本として学ぶ手法だ。
高濃度の酸素混合ガスを深度下で呼吸する場合には、かなりの危険を伴うことになるので、専門的なコースを受講する必要がある。
レジャーダイビングで習うナイトロックススペシャルティーとは異なる(あれは、まあぶっちゃけ、MOD守ってガス吸うだけだがな:PO2とか、MODとか、NDLとか、覚えてますぅ?)。
特に、減圧停止(減圧:浮上に伴って周囲圧が下がること、停止:それを止める=浮上を一時的にやめること)を継続するためには、一定の深度を維持し続けるスキルが要求される(潮に流されて水平に移動していてもいいですが、身体的な負荷は小さくする必要があります:ガンガン泳いだりしちゃダメです!)。
ぶっちゃけ、中性浮力で上下1mも上がったり下がったりしているようではムリポだ(某指導団体では、上下50cm:合わせて1m以内に収めなければならない)。
水平の移動は若干は認められている。
サーティフィケーションを取得するためには、プラスマイナスの合計で、50cmの範囲に収まっている必要がある(インストラクターの要求はさらに厳しい:6mといったら6mだろう!?)。
これが、洞窟潜水となると、もう、10cmでも大き過ぎるという話になる。
手元についていえば、「静止」が条件になる。
3次元的に、絶対位置をキープする必要がある。
が、目的は若干異なる。
ヒモ結んだり、目印を付けたりする作業を行うためだからな。
減圧停止のためじゃない(もちろん、洞窟潜水で減圧停止する場合もあります:浮沈子はできないけど)。
減圧停止で重要なのは、シーリングと呼ばれる仮想の天井を破らずに、しかも効率よく(許される深度でなるべく浅く留まって)ガスを排出することだからな。
きっちりと、目標とする深度に留まれることが望ましい。
10cm以内(ダイコンの深度計の誤差の範囲内)という、某指導団体某インストラクターの要求は正しい(海洋では、かなり厳しい!)。
もちろん、うねりで上下している時はその限りではないけど、実際指導を受けて潜った際には、自らその「芸」を披露してくれた(それを保ったまま、フロートアップまでして見せたしな)。
明智光秀が、お茶を持ってきた際に、上下1cmの幅でこぼさずに運んできたかどうかは知らない(石田三成!)。
出されたお茶を、ただゴクゴクと飲み干す信長(秀吉だってば!)と異なり、ガス交換の際にはそれなりの手順を遵守しなければならない。
でないと、最初に熱いお茶から飲んで、光秀は信長にその場で手打ちになっちまう(光秀→三成、信長→秀吉)。
水深21mで純酸素を吸う羽目になる(酸素中毒で、痙攣おこして溺死だな)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
そうならないための、適正な手順が定められている。
詳細は割愛するけど(ノートックス手順:三成は忘れても、こっちは覚えてますよ!)、キッチリと講習受けて身に着ける必要がある。
機転とか、度胸の問題じゃないからな。
「また当時、寺の小僧であった三成が、長浜城主という位の高い人に対して、物怖じせずに機転を利かせた度胸も見込まれた理由かもしれません。」
三献茶と減圧停止は異なる(まあ、当然ですが)。
喉の渇きに応じて、温度と(たぶん)濃度の異なる茶を献じることと、深度に応じて適切な減圧ガスを吸うことは似て非なることになる。
リブリーザーでは、一定の酸素分圧を維持しながら深度に応じて酸素濃度を連続的に切り替えて、最大限の効率で減圧を行うことが可能だ。
ストローでお茶を飲みながら、連続的に徐々に熱く、濃度の濃いお茶を、急須から茶碗に注いでいくようなもんだな(切り替えでお待たせすることもない)。
CCRの話になると、キリがなくなるのでこの辺にする。
ストローで熱いお茶を飲んだことはないけどな(ストロー溶けそう)・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
「三献茶の読み方:
・・・
「さんげんの茶」とも呼ばれるそうですが、滋賀県のローカルCMで「さんけんの茶」と放送していましたし、「さんけんの茶」で良さそうです。」
「因みに、「三献」の読み方は、「さんこん」又は「さんごん」です。」
宴会の席で、「まずは一献(いっこん)」とかいう、あれだな。
浮沈子は酒を断ってしまったので、もう、そういう習慣はない。
が、この記事を読むと、別に酒でなくてもいい感じだ。
酒もお茶も、薬用として広まった歴史があるようだから、同じ習慣があるのかもしれない。
この点でも、ダイビングとは似て非なるものだな。
エアシェアするときに、水中で「まずは一献」とか言ってられないからな・・・。
(三献茶の意味、読み方|石田三成が秀吉に仕官したエピソード)
https://kiiroipanda.com/ocha-mitunari/#index_id3
「三献茶(さんけんのちゃ)の逸話:
・・・
最初に持ってきたのは、大きな茶碗七・八分に入ったぬるめのお茶です。
秀吉は喉が渇いていたので、お茶を一気に飲み干し、舌を鳴らします。」
「心地よいので、もう一杯お茶を頼むことにしたそうです。
そして三成は、さっきより、少し熱いお茶を半分ほど入れて持ってきました。
秀吉はそれをまた飲み干し、三度目の茶を所望します。」
「そして最後に、小姓が出したお茶は、小ぶりの茶碗に、より熱いお茶を少し入れたものです。」
うーん、心憎い気配り。
「三成が最初にぬるいお茶を沢山持ってきたのは、秀吉の喉の渇きを察して、沢山飲めるように配慮した為と云われています。
そして少しずつ熱いお茶にして、量も減らしていきます。
こうすることで、飲み過ぎずに喉を潤しながら、お茶の味も楽しめるように配慮したのではないかと思われます。」
熱中症になりそうな今日この頃、こういう話を聞くと、それだけでも暑さが和らぐ気がする(気のせいじゃね?)。
以前から話としては知っていたんだが、浮沈子は明智光秀と勘違いしていた(そんなあ!)。
まあいい。
気配りが足りない浮沈子としては、自らを戒める話として覚えていたわけだが、ふと考えると、減圧潜水の呼吸ガスの交換と似ていることに気付く(そうかあ?)。
大量に持ち込む酸素分圧が最も低いボトムガス(水面では吸えないかも)、使い勝手良く中間深度で重宝するナイトロックス50(ダイビングのプロファイルにもよりますが、概ね中間の容量を持ち込むことが多い)、で、最終減圧で使用する100パーセントの純酸素(浅い深度で使うので容量は一番少ないかも:このほかにも中間深度で使うガスなどを持ち込むこともあります)。
もちろん、減圧ダイビングのガスと、のどの渇きを癒すお茶とは異なる。
が、補給される水分の量と、味わいを引き出す温度とのバランスを取りながら、順次、ステージアップしていく運用方法は似ている。
明智光秀は、ひょっとしたらテクニカルダイバーだったのではないか(石田三成だってば!)。
まあ、どうでもいいんですが。
酸素窓を使いながら、効率よく減圧停止を行い、不活性ガスを抜きつつ浮上するテクニックは、大深度水深を潜ったり、長時間のダイビング(浅くても、長時間窒素をため込めば適用になる場合があります)に於ける基本として学ぶ手法だ。
高濃度の酸素混合ガスを深度下で呼吸する場合には、かなりの危険を伴うことになるので、専門的なコースを受講する必要がある。
レジャーダイビングで習うナイトロックススペシャルティーとは異なる(あれは、まあぶっちゃけ、MOD守ってガス吸うだけだがな:PO2とか、MODとか、NDLとか、覚えてますぅ?)。
特に、減圧停止(減圧:浮上に伴って周囲圧が下がること、停止:それを止める=浮上を一時的にやめること)を継続するためには、一定の深度を維持し続けるスキルが要求される(潮に流されて水平に移動していてもいいですが、身体的な負荷は小さくする必要があります:ガンガン泳いだりしちゃダメです!)。
ぶっちゃけ、中性浮力で上下1mも上がったり下がったりしているようではムリポだ(某指導団体では、上下50cm:合わせて1m以内に収めなければならない)。
水平の移動は若干は認められている。
サーティフィケーションを取得するためには、プラスマイナスの合計で、50cmの範囲に収まっている必要がある(インストラクターの要求はさらに厳しい:6mといったら6mだろう!?)。
これが、洞窟潜水となると、もう、10cmでも大き過ぎるという話になる。
手元についていえば、「静止」が条件になる。
3次元的に、絶対位置をキープする必要がある。
が、目的は若干異なる。
ヒモ結んだり、目印を付けたりする作業を行うためだからな。
減圧停止のためじゃない(もちろん、洞窟潜水で減圧停止する場合もあります:浮沈子はできないけど)。
減圧停止で重要なのは、シーリングと呼ばれる仮想の天井を破らずに、しかも効率よく(許される深度でなるべく浅く留まって)ガスを排出することだからな。
きっちりと、目標とする深度に留まれることが望ましい。
10cm以内(ダイコンの深度計の誤差の範囲内)という、某指導団体某インストラクターの要求は正しい(海洋では、かなり厳しい!)。
もちろん、うねりで上下している時はその限りではないけど、実際指導を受けて潜った際には、自らその「芸」を披露してくれた(それを保ったまま、フロートアップまでして見せたしな)。
明智光秀が、お茶を持ってきた際に、上下1cmの幅でこぼさずに運んできたかどうかは知らない(石田三成!)。
出されたお茶を、ただゴクゴクと飲み干す信長(秀吉だってば!)と異なり、ガス交換の際にはそれなりの手順を遵守しなければならない。
でないと、最初に熱いお茶から飲んで、光秀は信長にその場で手打ちになっちまう(光秀→三成、信長→秀吉)。
水深21mで純酸素を吸う羽目になる(酸素中毒で、痙攣おこして溺死だな)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
そうならないための、適正な手順が定められている。
詳細は割愛するけど(ノートックス手順:三成は忘れても、こっちは覚えてますよ!)、キッチリと講習受けて身に着ける必要がある。
機転とか、度胸の問題じゃないからな。
「また当時、寺の小僧であった三成が、長浜城主という位の高い人に対して、物怖じせずに機転を利かせた度胸も見込まれた理由かもしれません。」
三献茶と減圧停止は異なる(まあ、当然ですが)。
喉の渇きに応じて、温度と(たぶん)濃度の異なる茶を献じることと、深度に応じて適切な減圧ガスを吸うことは似て非なることになる。
リブリーザーでは、一定の酸素分圧を維持しながら深度に応じて酸素濃度を連続的に切り替えて、最大限の効率で減圧を行うことが可能だ。
ストローでお茶を飲みながら、連続的に徐々に熱く、濃度の濃いお茶を、急須から茶碗に注いでいくようなもんだな(切り替えでお待たせすることもない)。
CCRの話になると、キリがなくなるのでこの辺にする。
ストローで熱いお茶を飲んだことはないけどな(ストロー溶けそう)・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
「三献茶の読み方:
・・・
「さんげんの茶」とも呼ばれるそうですが、滋賀県のローカルCMで「さんけんの茶」と放送していましたし、「さんけんの茶」で良さそうです。」
「因みに、「三献」の読み方は、「さんこん」又は「さんごん」です。」
宴会の席で、「まずは一献(いっこん)」とかいう、あれだな。
浮沈子は酒を断ってしまったので、もう、そういう習慣はない。
が、この記事を読むと、別に酒でなくてもいい感じだ。
酒もお茶も、薬用として広まった歴史があるようだから、同じ習慣があるのかもしれない。
この点でも、ダイビングとは似て非なるものだな。
エアシェアするときに、水中で「まずは一献」とか言ってられないからな・・・。
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