オモチャ屋さん! ― 2013年02月19日 15:15
オモチャ屋さん!
別に変な店ではない(やっぱ、変かあ?)。
会社のマークが、毛利家の家紋であるくらいだ。
(Ex-Scuba)
http://www.ex-scuba.com/
今日、体調が優れずに休みを取っているにも拘らず、医者に行くついでに、足を伸ばして行ってみた。
まあ、テクニカル系の怪しげなグッズが所狭しと置かれていて、クラシックインスピも、鎮座している(おまけに、トラベルフレームだったりもする!)。
また、通うお店が増えてしまった。
ホームページに書かれている物は、全体の極一部で、栄枯盛衰の激しいこの世界、昨日の流行は、今日の廃り、近くのアキバの電気街よろしく、毎週通わないと、店の中身が変わってしまいそうだ。
店長は、元気なおじさんで、人気の商品をいろいろ勧めてくれる(家紋は、店長の家の家紋だそうな)。
中圧ホースのワンタッチコネクターをゲットしてしまい、ディリュエント側のマニフォールドへのホースは、これで決まりだ。
工具セットやバンジーも手に入れて、気分はサイドマウントである(意味不明・・・)。あっという間に、2万円ほど使ってしまった。
中圧ホースにねじ込むタイプのコネクターもある。
オス側が2500円とお手頃価格で、耐久性もカシメより高いそうだ。
イントラが出入りしているという怪しい情報もゲットする。
今度、いろいろ聞きだしてみよう・・・。
値段は、店構えしている割には安い。同じ物をインターネットで販売しているので、その価格に合わせているのだという。
ここに来れば、サイドマウントの器材一式は、30分で揃ってしまう。テーブルの上には、万力とか置いてあって、メンテも自前でやっているようだ。
もちろん、メンテ用の工具も置いてある。
全ては合理的であり、置いてある物は命を預けるに値する本物の器材である。オモチャであることに変わりはないが、本物のオトナが手にする、本物のオモチャである。
ここにいるだけで、幸せになってしまいそうだ。
浮沈子は、やっぱりヘンタイなのだろうか?。
別に変な店ではない(やっぱ、変かあ?)。
会社のマークが、毛利家の家紋であるくらいだ。
(Ex-Scuba)
http://www.ex-scuba.com/
今日、体調が優れずに休みを取っているにも拘らず、医者に行くついでに、足を伸ばして行ってみた。
まあ、テクニカル系の怪しげなグッズが所狭しと置かれていて、クラシックインスピも、鎮座している(おまけに、トラベルフレームだったりもする!)。
また、通うお店が増えてしまった。
ホームページに書かれている物は、全体の極一部で、栄枯盛衰の激しいこの世界、昨日の流行は、今日の廃り、近くのアキバの電気街よろしく、毎週通わないと、店の中身が変わってしまいそうだ。
店長は、元気なおじさんで、人気の商品をいろいろ勧めてくれる(家紋は、店長の家の家紋だそうな)。
中圧ホースのワンタッチコネクターをゲットしてしまい、ディリュエント側のマニフォールドへのホースは、これで決まりだ。
工具セットやバンジーも手に入れて、気分はサイドマウントである(意味不明・・・)。あっという間に、2万円ほど使ってしまった。
中圧ホースにねじ込むタイプのコネクターもある。
オス側が2500円とお手頃価格で、耐久性もカシメより高いそうだ。
イントラが出入りしているという怪しい情報もゲットする。
今度、いろいろ聞きだしてみよう・・・。
値段は、店構えしている割には安い。同じ物をインターネットで販売しているので、その価格に合わせているのだという。
ここに来れば、サイドマウントの器材一式は、30分で揃ってしまう。テーブルの上には、万力とか置いてあって、メンテも自前でやっているようだ。
もちろん、メンテ用の工具も置いてある。
全ては合理的であり、置いてある物は命を預けるに値する本物の器材である。オモチャであることに変わりはないが、本物のオトナが手にする、本物のオモチャである。
ここにいるだけで、幸せになってしまいそうだ。
浮沈子は、やっぱりヘンタイなのだろうか?。
未来を創る ― 2013年02月19日 17:32
未来を創る
画像は、今回ゲットした、本物のオトナのオモチャの一部である。
マイフレックスホースの短いヤツと、横浜ゴム(ブランドですなあ・・・タイヤですが)の、マイフレックスよりも柔らかい感触の、優れものの中圧ホースである。
真ん中に置いてあるのは、ダイビング専用の十徳工具である。
普通の用途には、あまり向いていない。
で、ホースの方だが、コネクタをカチャカチャと付けたり外したりするくらいしか、遊び方はない。
本来の使い方は、そういうものではないのだから、すぐに飽きてしまった。
そういえば、このコネクターについて書いていたブログがあった。
(中圧ホースのカプラー)
http://scubamaniak.blog120.fc2.com/blog-entry-87.html
この方のページは、以前にも取り上げたことがある。
(サイドマウントの研究(4))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/30/6706899
どうやらこの方も、カチャカチャやったと思われる・・・。
サイドマウント用の器材は、専用のハーネスやブラダーを除けば、概ねバックマウントと同じなのだが、ホースの長さが違ったり、コネクター(カプラーっていうのかあ?)の好みが分かれたりして、いろいろ楽しめる。
バンジー(いわゆる、ゴム紐ですな)でさえ、その太さ、長さ、色(?)についても、薀蓄があるようだ(お店には、なぜか黒しかない・・・)。
サイドマウントは、海外では広く普及しつつあるようだが、国内で広まるには、こういったお店の努力が必要だろう。
まあ、器材屋さんだから、器材を売って何ぼのものだが、最近の流行には敏感なようだ。売れる物を仕入れないと、おまんまが食えない。
この店には、そういった情報が集まって来るようだ。
インターネットがあるだろうって?。
そんなもん、追っかけてたら、最新の流行には乗れない(別に乗らなくてもいいが)。ネットに載るのは、概ね過去の情報だ。未来というのは、生身の人間が汗水たらして創り出していくものである。
(会社概要:この店にクルマでいくと、一通に阻まれて、周りを3周くらいしないと辿り着けない!)
http://www.ex-scuba.com/aboutus/index.htm
クルマで行ったのだが、一回でも曲がるところを間違えると、振り出しに戻るしかない。正確に地図の通りに行くしかない。
周辺にコインパーキングがあるのは事実だが、満車になっていることもある。
浮沈子は、運よく店の前のパーキングに停められたが、その時点で満車になった。
さらに、どうやって日栄ビルの3階に行ったらいいかが分からない。
横の道に面したところにある狭い階段を、上がるしかないのだ。
店長さん曰く、「客がいない日は、帰っちゃうこともあるから、電話してから来てね!」だってさ・・・。
まあ、いい。
ちなみに、日曜、水曜は定休日のようだ。土曜・祝日は、遅出早仕舞いだが、やっている。
しかし、こういう店があると、実際のモノに触れて選ぶことができるので嬉しい。
それはそうと、今回、最近の流行モノのマイフレックスというのをゲットしたのだが、中圧ホースを見る限り、それほどヤワヤワな感じではない。そりゃ、従来品に比べれば柔らかいだろうが、高圧ホースの衝撃的な柔らかさに比べれば、大したことはない。
色が黒で地味なことと、長さが短いこともある。
中圧ホースは、ねじ込み式のコネクター(2500円)が使える横浜ゴムのでいいや・・・。十分柔らかくて、いい感触である。
(Miflexのページ)
http://www.miflexhoses.co.uk/index.html
ちなみに、このホースにはねじ込み式コネクターは使えない(店長談)。
イントラは、あんまり器材には拘らない。浮沈子は、そこが不満でもある。弘法は筆を選ばず、というところなのだろうが、もちろん使い物にならない器材はボツだ。
しかし、メインの調達先が、近所の100均とか、日曜大工用品店というのはいかがなものか。
100均に命預けて、大丈夫かあ?(ブラダーなんて、キャメルバック=米軍の水筒である)。
そこを見極めるのも、実力の内なのだろうが、そんな慧眼を持ち合わせていない浮沈子は、寄らば大樹の陰、メーカー純正の正規品で、できれば定価で買いたい。
安値になっていたりすると、何か問題でもあったんじゃないかと不安になる。
いいお客さんですなあ!。
いい店を見つけたので、ついつい書きなぐってしまった。
画像は、今回ゲットした、本物のオトナのオモチャの一部である。
マイフレックスホースの短いヤツと、横浜ゴム(ブランドですなあ・・・タイヤですが)の、マイフレックスよりも柔らかい感触の、優れものの中圧ホースである。
真ん中に置いてあるのは、ダイビング専用の十徳工具である。
普通の用途には、あまり向いていない。
で、ホースの方だが、コネクタをカチャカチャと付けたり外したりするくらいしか、遊び方はない。
本来の使い方は、そういうものではないのだから、すぐに飽きてしまった。
そういえば、このコネクターについて書いていたブログがあった。
(中圧ホースのカプラー)
http://scubamaniak.blog120.fc2.com/blog-entry-87.html
この方のページは、以前にも取り上げたことがある。
(サイドマウントの研究(4))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/30/6706899
どうやらこの方も、カチャカチャやったと思われる・・・。
サイドマウント用の器材は、専用のハーネスやブラダーを除けば、概ねバックマウントと同じなのだが、ホースの長さが違ったり、コネクター(カプラーっていうのかあ?)の好みが分かれたりして、いろいろ楽しめる。
バンジー(いわゆる、ゴム紐ですな)でさえ、その太さ、長さ、色(?)についても、薀蓄があるようだ(お店には、なぜか黒しかない・・・)。
サイドマウントは、海外では広く普及しつつあるようだが、国内で広まるには、こういったお店の努力が必要だろう。
まあ、器材屋さんだから、器材を売って何ぼのものだが、最近の流行には敏感なようだ。売れる物を仕入れないと、おまんまが食えない。
この店には、そういった情報が集まって来るようだ。
インターネットがあるだろうって?。
そんなもん、追っかけてたら、最新の流行には乗れない(別に乗らなくてもいいが)。ネットに載るのは、概ね過去の情報だ。未来というのは、生身の人間が汗水たらして創り出していくものである。
(会社概要:この店にクルマでいくと、一通に阻まれて、周りを3周くらいしないと辿り着けない!)
http://www.ex-scuba.com/aboutus/index.htm
クルマで行ったのだが、一回でも曲がるところを間違えると、振り出しに戻るしかない。正確に地図の通りに行くしかない。
周辺にコインパーキングがあるのは事実だが、満車になっていることもある。
浮沈子は、運よく店の前のパーキングに停められたが、その時点で満車になった。
さらに、どうやって日栄ビルの3階に行ったらいいかが分からない。
横の道に面したところにある狭い階段を、上がるしかないのだ。
店長さん曰く、「客がいない日は、帰っちゃうこともあるから、電話してから来てね!」だってさ・・・。
まあ、いい。
ちなみに、日曜、水曜は定休日のようだ。土曜・祝日は、遅出早仕舞いだが、やっている。
しかし、こういう店があると、実際のモノに触れて選ぶことができるので嬉しい。
それはそうと、今回、最近の流行モノのマイフレックスというのをゲットしたのだが、中圧ホースを見る限り、それほどヤワヤワな感じではない。そりゃ、従来品に比べれば柔らかいだろうが、高圧ホースの衝撃的な柔らかさに比べれば、大したことはない。
色が黒で地味なことと、長さが短いこともある。
中圧ホースは、ねじ込み式のコネクター(2500円)が使える横浜ゴムのでいいや・・・。十分柔らかくて、いい感触である。
(Miflexのページ)
http://www.miflexhoses.co.uk/index.html
ちなみに、このホースにはねじ込み式コネクターは使えない(店長談)。
イントラは、あんまり器材には拘らない。浮沈子は、そこが不満でもある。弘法は筆を選ばず、というところなのだろうが、もちろん使い物にならない器材はボツだ。
しかし、メインの調達先が、近所の100均とか、日曜大工用品店というのはいかがなものか。
100均に命預けて、大丈夫かあ?(ブラダーなんて、キャメルバック=米軍の水筒である)。
そこを見極めるのも、実力の内なのだろうが、そんな慧眼を持ち合わせていない浮沈子は、寄らば大樹の陰、メーカー純正の正規品で、できれば定価で買いたい。
安値になっていたりすると、何か問題でもあったんじゃないかと不安になる。
いいお客さんですなあ!。
いい店を見つけたので、ついつい書きなぐってしまった。
日本人の民度 ― 2013年02月19日 20:43
日本人の民度
あれから、1か月以上経って、事は明るみに出た。
(B787高松空港に緊急着陸 乗客、乗員は緊急脱出し無事2013.01.16)
http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2013/01/16takamatsu787/
(高松に緊急着陸したB787型機、APUバッテリーに膨らみ)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91I03Y20130219
各紙が報じるところによれば、当初、異常がないと思われていたANA機のAPU用バッテリーに、「異常な」膨らみが認められたため、メーカーによる解体作業が行われている(「」は浮沈子)。
リチウムイオン電池が膨らむのは、異常でしょう!?。
(リチウムイオン二次電池:欠点)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E6.AC.A0.E7.82.B9
この写真のように膨れ上がった電池は、当然のことながら使用できなくなる。
膨張するなんて事は、想定の範囲外であり、あってはならない異常事態であるはずだ。
当局は、またしても業界擁護の立場に立っている。
(補助動力装置用バッテリーも膨張)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130219/waf13021917420031-n1.htm
産経なんか、他紙が書いていない「リチウムイオン電池の「一部がわずかに」膨張」(「」は浮沈子)とか、「膨張自体が問題かどうかは不明だが、異常な発熱がなかったか、念のため調べる必要があると判断した」とか、業界擁護を鮮明にした報道姿勢を貫いている。
経済紙の鏡であるな。
つまり、どういうことかというと、補助動力装置も含めて、ANA機は搭載されている全てのバッテリーが完全に焼損した状態になる、一歩手前であったということになる(機長の判断に感謝!)。
これは、偶然ではない。
今、グラウンド状態にある全世界のB787の全てのバッテリーを、直ちに解体検査する必要があるのではないか(といっても、高々50機である)。
目視では見過ごされた何らかの異常が、微細な構造の変化を伴い、顕微鏡レベルで起こっているとしたら、原因の解明に繋がるのではないか。
きっと、有益な知見が得られるはずだ。
燃えてしまったバッテリーを弄繰り回すのも結構だが、正常に見えるバッテリーを詳細に調べることも重要である。
(米ボーイング、787バッテリー問題で暫定的な対策検討=報道)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91D03G20130214
それにしても、この記事は先週の記事であり、FAAの担当者も今週は出勤しているだろうに、続報が全く出ないのはなぜなのだろうか。
暫定策については、これまでにも何度か報道されては立ち消えになっている。特に、当局者からの発言が相次いでいることは、「異常」としか思えない。
原発と同じく、産・官の運命共同体が、何の歯止めもないままに、暴走を始めているのではないか。
原発でも、航空産業でも、大規模公共システムは、構造的に「前進あるのみ」という体質になり易い。「成功」というのは、前へ進むことであり、停滞や後退は「失敗」の烙印を押されるのだ。
要素技術が未成熟なうちに、経済効率から規模の拡大を推し進め、軟弱な国土の中に、多くの原発を建設した電力会社と経済産業省の構図が、そのまま航空産業に投射されている、というのは穿ち過ぎだろうか。
航空機事故というのは、世界的には毎年必ず発生している。
ジェネラルアビエーションを含めれば、毎日のように発生しているといっていい。日本だけでも、毎月平均して1件以上の事故が起きている。
(発生年別事故件数(2013/01/25現在))
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/air-accident-toukei.php
最早、航空の安全を業界と当局に委ねて、安心できる時代ではなくなったのではないか。
誰もが航空機の事故の当事者になり得る現代こそ、B787問題を、単なる時事ニュースとか、一部の産業に限った問題として矮小化するのではなく、国民の安全に関わる重大な事態として注視すべきである。
我が国だけではなく、世界中がこの問題を見守っている。
我が国がMRJによって、再び(「準国産機」ではなく)真の国産機を製造しつつある中で、どのような姿勢でB787問題と向かい合うのか。
それは、政治家や、官僚や、メーカーや、キャリアの問題であると同時に、日本人の民度を問われる、我々一人ひとりの問題でもある。
(MRJ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/MRJ
延期に次ぐ延期で、いつまで経っても製造中のままかもしれないが・・・。
あれから、1か月以上経って、事は明るみに出た。
(B787高松空港に緊急着陸 乗客、乗員は緊急脱出し無事2013.01.16)
http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2013/01/16takamatsu787/
(高松に緊急着陸したB787型機、APUバッテリーに膨らみ)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91I03Y20130219
各紙が報じるところによれば、当初、異常がないと思われていたANA機のAPU用バッテリーに、「異常な」膨らみが認められたため、メーカーによる解体作業が行われている(「」は浮沈子)。
リチウムイオン電池が膨らむのは、異常でしょう!?。
(リチウムイオン二次電池:欠点)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E6.AC.A0.E7.82.B9
この写真のように膨れ上がった電池は、当然のことながら使用できなくなる。
膨張するなんて事は、想定の範囲外であり、あってはならない異常事態であるはずだ。
当局は、またしても業界擁護の立場に立っている。
(補助動力装置用バッテリーも膨張)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130219/waf13021917420031-n1.htm
産経なんか、他紙が書いていない「リチウムイオン電池の「一部がわずかに」膨張」(「」は浮沈子)とか、「膨張自体が問題かどうかは不明だが、異常な発熱がなかったか、念のため調べる必要があると判断した」とか、業界擁護を鮮明にした報道姿勢を貫いている。
経済紙の鏡であるな。
つまり、どういうことかというと、補助動力装置も含めて、ANA機は搭載されている全てのバッテリーが完全に焼損した状態になる、一歩手前であったということになる(機長の判断に感謝!)。
これは、偶然ではない。
今、グラウンド状態にある全世界のB787の全てのバッテリーを、直ちに解体検査する必要があるのではないか(といっても、高々50機である)。
目視では見過ごされた何らかの異常が、微細な構造の変化を伴い、顕微鏡レベルで起こっているとしたら、原因の解明に繋がるのではないか。
きっと、有益な知見が得られるはずだ。
燃えてしまったバッテリーを弄繰り回すのも結構だが、正常に見えるバッテリーを詳細に調べることも重要である。
(米ボーイング、787バッテリー問題で暫定的な対策検討=報道)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91D03G20130214
それにしても、この記事は先週の記事であり、FAAの担当者も今週は出勤しているだろうに、続報が全く出ないのはなぜなのだろうか。
暫定策については、これまでにも何度か報道されては立ち消えになっている。特に、当局者からの発言が相次いでいることは、「異常」としか思えない。
原発と同じく、産・官の運命共同体が、何の歯止めもないままに、暴走を始めているのではないか。
原発でも、航空産業でも、大規模公共システムは、構造的に「前進あるのみ」という体質になり易い。「成功」というのは、前へ進むことであり、停滞や後退は「失敗」の烙印を押されるのだ。
要素技術が未成熟なうちに、経済効率から規模の拡大を推し進め、軟弱な国土の中に、多くの原発を建設した電力会社と経済産業省の構図が、そのまま航空産業に投射されている、というのは穿ち過ぎだろうか。
航空機事故というのは、世界的には毎年必ず発生している。
ジェネラルアビエーションを含めれば、毎日のように発生しているといっていい。日本だけでも、毎月平均して1件以上の事故が起きている。
(発生年別事故件数(2013/01/25現在))
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/air-accident-toukei.php
最早、航空の安全を業界と当局に委ねて、安心できる時代ではなくなったのではないか。
誰もが航空機の事故の当事者になり得る現代こそ、B787問題を、単なる時事ニュースとか、一部の産業に限った問題として矮小化するのではなく、国民の安全に関わる重大な事態として注視すべきである。
我が国だけではなく、世界中がこの問題を見守っている。
我が国がMRJによって、再び(「準国産機」ではなく)真の国産機を製造しつつある中で、どのような姿勢でB787問題と向かい合うのか。
それは、政治家や、官僚や、メーカーや、キャリアの問題であると同時に、日本人の民度を問われる、我々一人ひとりの問題でもある。
(MRJ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/MRJ
延期に次ぐ延期で、いつまで経っても製造中のままかもしれないが・・・。
B787の真実? ― 2013年02月19日 22:24
B787の真実?
(787の技術情報をホームページに公開 ボーイング)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD190JR_Z10C13A2TJ2000/
ボーイングが「電気システムとバッテリーについての資料を、ホームページ上で公開した。」とあるので、覗いてみた。
(Batteries and Advanced Airplanes)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/Batteries-and-Advanced-Airplanes#
(787 Electrical System)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/787-Electrical-System
クモの巣状にひび割れたフロントガラスや、燃料の漏れ、エンジンオイルの漏れ、ブレーキコントロールシステムの不良、電磁弁開閉情報の不良、その他報道されていない全ての不具合についても、公開されることを期待している。
と言っても無理か・・・。
金を儲ける事を第一に考え、安全な航空機を作ることに興味のないトップの率いる会社に、社会的な態度を取ることを期待するほうが間違っている。
・More efficient power generation, distribution and use — including new remote power distribution units, which reduce wiring and save weight (approximately 20 miles, or 32 km, less wiring than on the 767).
・Better fuel efficiency — better for airlines and the environment.
・Lower maintenance costs and fewer maintenance tasks.
・Less drag and noise.
どれをとっても、乗客の安全に繋がるものなどない。
メーカーが顧客として考えているのは、キャリアなのだ。航空会社に、如何に金儲けの道具として優れているかをアピールするというのが、この公開の目的であり、未曾有の大失態を演じる中で、自らを正当化するための宣伝でしかない。
例えば、高松空港に不時着した際には、エンジンや発電機は正常に稼動していた。予備の発電機やバッテリーは、バックアップシステムであり、順序として、先に壊れることは想定されていない。
そのバッテリーが火を吹いたというのは、由々しき事態なのである。
つまり、多重バックアップシステムが破綻していたわけだ。
それは、もはやバックアップではなく、トラブルのタネだけとなった厄介者を抱えて飛ぶことを意味する。
十分な対策が採られることなく運行が再開されれば、不時着が成功するとは限らない。
(不時着)
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%8D%E6%99%82%E7%9D%80
「航空機が故障・燃料不足・悪天候などのため運航不能となり、目的地以外の場所に着陸すること。」とある。故障で羽田まで飛べなかったんだから、「不時着」といって、どこが悪い?。
B787は、故障したのであり、構造的な欠陥を持つ飛行機として烙印を押されたことになる。
火を吹くバッテリーを積んで飛ぶ飛行機は、断じて安全ではない。当局がどれ程アホで、間抜けで、杜撰で、手抜きして、メーカーのいいなりになって、見てみぬ振りをして、めちゃくちゃな基準(バッテリーは燃えてもいい、だとよ!)で認可したとしても、その飛行機は、危険な飛行機である。
(787 Batteries)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/Batteries-and-Advanced-Airplanes#gallery/InfoGraphic2
ここに興味深い図が出ている。
B777のニッケルカドミウム電池との比較である。確かに優れた特性を持つ電池であることが、一目で分る。だから、リチウムイオン電池なのだと言いたいのだ。
しかし、ここには、リチウムイオン電池の持つ負の側面は、何も書かれていない。
この優れた特性を、数字ではっきりと見せられて、はっとした。
ひょっとすると、B787からこの電池を降ろすことはできないのではないか。
つまり、電気に依存した操縦系統、エアコン、その他の基幹的なシステムは、この電池であることを前提としているのではないか。代替手段がないのだ。
それならば、かなり早い時期にリチウムイオン電池の継続について、CEOが発言した理由が理解できる。あれは、社内の技術スタッフ向けの「背水の陣」の号令だったのだ。
誰もが、そのことを気付いていながら言い出せないのではないか。
「B787は、失敗だった」
「リチウムイオン電池がなければ、飛行機として成立しない」
「ニッケルカドミウム電池で、B787を飛ばすことは不可能だ」
そして、そうであれば、運輸長官が安全を1000パーセント確認しなければ飛ばさないと言った言葉も、違った意味に聞こえる。リチウムイオン電池に代わるものがないのだ。一蓮托生だなあ。
そうか、リチウムイオン電池しか、B787を飛ばせる電池はないんだ。だから、場当たり的な手立てを講じてでも、この電池を見限るわけにはいかないのだ。
この航空機の設計については、おそらく前代未聞の先進性があるのだろう。だから、誰もが逆に「たかが電池くらい」と思っているに違いない。
本当の危機感を持っているのは、ボーイングの内部の一握りの人々と、一部の政治家と、こっそり教えてもらった役人だけだろう。
この推測が当っていれば、ボーイングにとって状況は悲惨なことになる。
こうなると、未来は3つに分かれる。
・B787は二度と飛ばない。
・暫定的な対応で、仮の運行を開始する。運が良ければ、何事もなく本格運用できる。さもなければ、再び地上に降りることになる。ソフトランディングになるとは限らない。
・リチウムイオン電池の問題が奇跡的に解決し、神に愛された飛行機として、人々に末永く記憶される。
まあ、ボーイングの役員や株主でなかったことを感謝しよう。
(追記:ボーイング、787の電気システムとバッテリーの解説資料公開 安全性強調)
http://www.aviationwire.jp/archives/15991
(787の技術情報をホームページに公開 ボーイング)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD190JR_Z10C13A2TJ2000/
ボーイングが「電気システムとバッテリーについての資料を、ホームページ上で公開した。」とあるので、覗いてみた。
(Batteries and Advanced Airplanes)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/Batteries-and-Advanced-Airplanes#
(787 Electrical System)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/787-Electrical-System
クモの巣状にひび割れたフロントガラスや、燃料の漏れ、エンジンオイルの漏れ、ブレーキコントロールシステムの不良、電磁弁開閉情報の不良、その他報道されていない全ての不具合についても、公開されることを期待している。
と言っても無理か・・・。
金を儲ける事を第一に考え、安全な航空機を作ることに興味のないトップの率いる会社に、社会的な態度を取ることを期待するほうが間違っている。
・More efficient power generation, distribution and use — including new remote power distribution units, which reduce wiring and save weight (approximately 20 miles, or 32 km, less wiring than on the 767).
・Better fuel efficiency — better for airlines and the environment.
・Lower maintenance costs and fewer maintenance tasks.
・Less drag and noise.
どれをとっても、乗客の安全に繋がるものなどない。
メーカーが顧客として考えているのは、キャリアなのだ。航空会社に、如何に金儲けの道具として優れているかをアピールするというのが、この公開の目的であり、未曾有の大失態を演じる中で、自らを正当化するための宣伝でしかない。
例えば、高松空港に不時着した際には、エンジンや発電機は正常に稼動していた。予備の発電機やバッテリーは、バックアップシステムであり、順序として、先に壊れることは想定されていない。
そのバッテリーが火を吹いたというのは、由々しき事態なのである。
つまり、多重バックアップシステムが破綻していたわけだ。
それは、もはやバックアップではなく、トラブルのタネだけとなった厄介者を抱えて飛ぶことを意味する。
十分な対策が採られることなく運行が再開されれば、不時着が成功するとは限らない。
(不時着)
http://kotobank.jp/word/%E4%B8%8D%E6%99%82%E7%9D%80
「航空機が故障・燃料不足・悪天候などのため運航不能となり、目的地以外の場所に着陸すること。」とある。故障で羽田まで飛べなかったんだから、「不時着」といって、どこが悪い?。
B787は、故障したのであり、構造的な欠陥を持つ飛行機として烙印を押されたことになる。
火を吹くバッテリーを積んで飛ぶ飛行機は、断じて安全ではない。当局がどれ程アホで、間抜けで、杜撰で、手抜きして、メーカーのいいなりになって、見てみぬ振りをして、めちゃくちゃな基準(バッテリーは燃えてもいい、だとよ!)で認可したとしても、その飛行機は、危険な飛行機である。
(787 Batteries)
http://787updates.newairplane.com/787-Electrical-Systems/Batteries-and-Advanced-Airplanes#gallery/InfoGraphic2
ここに興味深い図が出ている。
B777のニッケルカドミウム電池との比較である。確かに優れた特性を持つ電池であることが、一目で分る。だから、リチウムイオン電池なのだと言いたいのだ。
しかし、ここには、リチウムイオン電池の持つ負の側面は、何も書かれていない。
この優れた特性を、数字ではっきりと見せられて、はっとした。
ひょっとすると、B787からこの電池を降ろすことはできないのではないか。
つまり、電気に依存した操縦系統、エアコン、その他の基幹的なシステムは、この電池であることを前提としているのではないか。代替手段がないのだ。
それならば、かなり早い時期にリチウムイオン電池の継続について、CEOが発言した理由が理解できる。あれは、社内の技術スタッフ向けの「背水の陣」の号令だったのだ。
誰もが、そのことを気付いていながら言い出せないのではないか。
「B787は、失敗だった」
「リチウムイオン電池がなければ、飛行機として成立しない」
「ニッケルカドミウム電池で、B787を飛ばすことは不可能だ」
そして、そうであれば、運輸長官が安全を1000パーセント確認しなければ飛ばさないと言った言葉も、違った意味に聞こえる。リチウムイオン電池に代わるものがないのだ。一蓮托生だなあ。
そうか、リチウムイオン電池しか、B787を飛ばせる電池はないんだ。だから、場当たり的な手立てを講じてでも、この電池を見限るわけにはいかないのだ。
この航空機の設計については、おそらく前代未聞の先進性があるのだろう。だから、誰もが逆に「たかが電池くらい」と思っているに違いない。
本当の危機感を持っているのは、ボーイングの内部の一握りの人々と、一部の政治家と、こっそり教えてもらった役人だけだろう。
この推測が当っていれば、ボーイングにとって状況は悲惨なことになる。
こうなると、未来は3つに分かれる。
・B787は二度と飛ばない。
・暫定的な対応で、仮の運行を開始する。運が良ければ、何事もなく本格運用できる。さもなければ、再び地上に降りることになる。ソフトランディングになるとは限らない。
・リチウムイオン電池の問題が奇跡的に解決し、神に愛された飛行機として、人々に末永く記憶される。
まあ、ボーイングの役員や株主でなかったことを感謝しよう。
(追記:ボーイング、787の電気システムとバッテリーの解説資料公開 安全性強調)
http://www.aviationwire.jp/archives/15991
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