サイドマウントの壁(その3) ― 2014年03月07日 01:49
サイドマウントの壁(その3)
長くなったので、書き足りないところを補足する。
テクニカルダイビングのダブルタンクの運用を、砂に足をめり込ますことなく行うために、サイドマウントが有効なことは直感的に理解できる。
ステージボトルを含めて、普通4本までのタンクをサイドマウントするんだそうだ。
基本的には、ボートダイビングなんだろうな。
浮上の際の減圧をこなしながら、4本のタンクのセカンドをとっかえひっかえしながら潜るわけだ。
このレベルになれば、2本持ちは面倒くさいとか言ってられないし、エントリー&エキジットの際も、それなりのノウハウを確立していることが期待される。
ボートスタッフを含めて、タンクのハンドリングについても、スムーズに行うことができるわけだ。
しかし、テックダイバーが増えてくれば、その受け入れを行うショップや現地サービスの問題も出てくる。
コストに引き合う収益を上げることができるんだろうか?。
ここをクリアできなければ、テックの普及もサイドマウントの普及も絵に描いた餅になる。
一人当たりの収益は上がるだろうが、それに見合うコストを掛けられるのか。
浮沈子が心配しているのは、他のレクリエーショナルダイバーとの干渉だな。
テクニカルダイビングではないが、今回、サイドマウントで潜りたいとお願いした時に、ロタのショップが一番気にしたのはそのことだ。
ピピ島とは異なり、小型のボート(小さいのは、確か23フィート)での運用になる。
他のお客さんは、タンクにBCなどをセットするところもスタッフ任せで、エキジットの時は、ラダーに取り付いたところで、ガイドさんがフィンを脱がせてくれたり、BCを脱がせてくれたりして、それをボートスタッフが受け取るという、至れり尽くせりの殿様姫様ダイビングである。
ここまでやってくれるなら、ダイバーも引き上げてもらいたいんだが・・・。
まあいい。
そんな安楽極楽お気楽なダイビングの中に、黒いカラスが舞い降りるわけだ。
サイドマウント?、何それ?。
へんてこなBCを着て(背負って)、タンクは剥き出し、エントリーやエキジットももたもたして、他のお客さんの足を引っ張る。
いつも這い蹲った姿勢で泳ぎ、着底するという概念がない。
しかも、おぼつかないカエル足で泳ぐ。
変なヤツ!、ヘンタイだな・・・。
怪しい、絶対に怪しい!。
浮沈子の場合、初のファンダイビングがロタだったこともあって、思い入れが強い。
なるべくなら、変人に見られたくはない(うーん、そりゃ難しいな)。
少なくとも、他のお客さんの足を引っ張ることのないように心がけたいものだ。
つまりは、ただのサイドマウントでさえ、高収益体質のスタンダード的、みんな同じ的、ワンパターンで効率的なダイビングのスムーズな流れを阻害する、目の上のタンコブなのだ。
これが、テクニカルダイビングになった日には、一体どういうことになるんだか。
もちろん、ボートへの相乗りとかはできない。
概ね潜水時間が長いので、回収のタイミングが異なるからだ。
減圧を伴う場合、早めに切り上げて辻褄を合わせることは許されない。
大深度潜水や長時間のペネトレーションをして、窒素やヘリウムをたっぷり溜め込んだ身体を、適切な減圧方法により、大気圧で支障ない状態に戻さなければならない。
大気圧下でも、一定時間の酸素吸入が必要な場合もある。
そんなビミョーな状態のダイバーを、一山10円で右から左へ流していくレクリエーショナルダイバーと同列にハンドリングすることはできない。
サイドマウントが普及するためには、その先にあるテクニカルダイビングが普及していただく必要がある(浮沈子はやりませんが)。
先がつっかえていては、サイドマウントダイバーの育成も、糞詰まりになってしまう(クソかよ!?)。
普通にレクリエーショナルダイバーがいて、普通にテクニカルダイバーがいて、それぞれ尊重しあいながらダイビングを楽しんでいくことが必要だ。
バックマウントでも、GUEで使っているハルシオンのようなものなら、水中での姿勢もホリゾンタルになるし、シングルタンクでもサイドマウントと同等のメリットを享受できる。
その辺から始めてもいいな。
エントリー&エキジットについても、違和感はないだろう。
浮沈子は別に、サイドマウントに拘っているわけではない。
なんとなく、簡単そうに思えて始めてみたが、奥の深さと抱えている問題の数々を見て、体験してきた。
単なる流行なのか、ダイビングのスタンダードを塗り替える進化なのか。
それ以前の話が、余りに多いこの世界だが、これを期に、少しでも安全で楽しく、快適なダイビングが続けられればそれに越したことはない。
長くなったので、書き足りないところを補足する。
テクニカルダイビングのダブルタンクの運用を、砂に足をめり込ますことなく行うために、サイドマウントが有効なことは直感的に理解できる。
ステージボトルを含めて、普通4本までのタンクをサイドマウントするんだそうだ。
基本的には、ボートダイビングなんだろうな。
浮上の際の減圧をこなしながら、4本のタンクのセカンドをとっかえひっかえしながら潜るわけだ。
このレベルになれば、2本持ちは面倒くさいとか言ってられないし、エントリー&エキジットの際も、それなりのノウハウを確立していることが期待される。
ボートスタッフを含めて、タンクのハンドリングについても、スムーズに行うことができるわけだ。
しかし、テックダイバーが増えてくれば、その受け入れを行うショップや現地サービスの問題も出てくる。
コストに引き合う収益を上げることができるんだろうか?。
ここをクリアできなければ、テックの普及もサイドマウントの普及も絵に描いた餅になる。
一人当たりの収益は上がるだろうが、それに見合うコストを掛けられるのか。
浮沈子が心配しているのは、他のレクリエーショナルダイバーとの干渉だな。
テクニカルダイビングではないが、今回、サイドマウントで潜りたいとお願いした時に、ロタのショップが一番気にしたのはそのことだ。
ピピ島とは異なり、小型のボート(小さいのは、確か23フィート)での運用になる。
他のお客さんは、タンクにBCなどをセットするところもスタッフ任せで、エキジットの時は、ラダーに取り付いたところで、ガイドさんがフィンを脱がせてくれたり、BCを脱がせてくれたりして、それをボートスタッフが受け取るという、至れり尽くせりの殿様姫様ダイビングである。
ここまでやってくれるなら、ダイバーも引き上げてもらいたいんだが・・・。
まあいい。
そんな安楽極楽お気楽なダイビングの中に、黒いカラスが舞い降りるわけだ。
サイドマウント?、何それ?。
へんてこなBCを着て(背負って)、タンクは剥き出し、エントリーやエキジットももたもたして、他のお客さんの足を引っ張る。
いつも這い蹲った姿勢で泳ぎ、着底するという概念がない。
しかも、おぼつかないカエル足で泳ぐ。
変なヤツ!、ヘンタイだな・・・。
怪しい、絶対に怪しい!。
浮沈子の場合、初のファンダイビングがロタだったこともあって、思い入れが強い。
なるべくなら、変人に見られたくはない(うーん、そりゃ難しいな)。
少なくとも、他のお客さんの足を引っ張ることのないように心がけたいものだ。
つまりは、ただのサイドマウントでさえ、高収益体質のスタンダード的、みんな同じ的、ワンパターンで効率的なダイビングのスムーズな流れを阻害する、目の上のタンコブなのだ。
これが、テクニカルダイビングになった日には、一体どういうことになるんだか。
もちろん、ボートへの相乗りとかはできない。
概ね潜水時間が長いので、回収のタイミングが異なるからだ。
減圧を伴う場合、早めに切り上げて辻褄を合わせることは許されない。
大深度潜水や長時間のペネトレーションをして、窒素やヘリウムをたっぷり溜め込んだ身体を、適切な減圧方法により、大気圧で支障ない状態に戻さなければならない。
大気圧下でも、一定時間の酸素吸入が必要な場合もある。
そんなビミョーな状態のダイバーを、一山10円で右から左へ流していくレクリエーショナルダイバーと同列にハンドリングすることはできない。
サイドマウントが普及するためには、その先にあるテクニカルダイビングが普及していただく必要がある(浮沈子はやりませんが)。
先がつっかえていては、サイドマウントダイバーの育成も、糞詰まりになってしまう(クソかよ!?)。
普通にレクリエーショナルダイバーがいて、普通にテクニカルダイバーがいて、それぞれ尊重しあいながらダイビングを楽しんでいくことが必要だ。
バックマウントでも、GUEで使っているハルシオンのようなものなら、水中での姿勢もホリゾンタルになるし、シングルタンクでもサイドマウントと同等のメリットを享受できる。
その辺から始めてもいいな。
エントリー&エキジットについても、違和感はないだろう。
浮沈子は別に、サイドマウントに拘っているわけではない。
なんとなく、簡単そうに思えて始めてみたが、奥の深さと抱えている問題の数々を見て、体験してきた。
単なる流行なのか、ダイビングのスタンダードを塗り替える進化なのか。
それ以前の話が、余りに多いこの世界だが、これを期に、少しでも安全で楽しく、快適なダイビングが続けられればそれに越したことはない。
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