サクラ咲く ― 2014年03月25日 17:48
サクラ咲く
浮沈子は、概ね東アジアの日本列島の本州アイランドという島に棲息していることが多い。
時々、近所の島(マクタン島とか、サイパン島とか、グアム島とか、ロタ島とか、プーケット島とか、ピピ島とか)に出没し、近々パラワン島やパラオ諸島にも居ることがあるが、大体は本州アイランド及び周辺の島(伊豆大島、八丈島、城ヶ島など)程度が行動範囲だ。
何だ、ホント島ばっかしだな。
本州アイランドは、途中で折れ曲がった逆「くの字」型をしており、中緯度地帯にあるにも拘らず、多雨である。
これは、世界最大の暖流である黒潮と呼ばれる海流が太平洋岸を洗っていることから生まれる、世界的にも稀な気候である。
地球の同緯度のほかの場所は、概ね砂漠とか乾燥した地帯である。
(GSマップ)
http://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/index_j.htm
航空写真モードで画像を見ると、日本列島の辺りは、茶色になっているところが多く、黒潮と並ぶ世界最大の暖流であるメキシコ湾流が洗う米国東海岸、ヨーロッパを例外として、乾燥地帯であることが分かる(画像参照)。
これは、地球の大気循環によるものであって、まあるい地球が太陽に温められて自転するときの必然的な帰結ということになっているらしい。
(ハドレー循環)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%BE%AA%E7%92%B0
「ハドレー循環により赤道付近には恒に上昇気流が存在し、低圧部となっており雨が多い。逆に緯度30度付近は恒に下降気流が存在し、亜熱帯高圧帯となっていて雨が少なく乾燥気候となっている。」
(亜熱帯高圧帯)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%9C%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AB%98%E5%9C%A7%E5%B8%AF
「亜熱帯高圧帯(あねったいこうあつたい、英語:Horse Latitudes、Subtropical High)とは、緯度20–30度付近の地域に形成され、年間を通じて存在する高気圧。亜熱帯高気圧(あねったいこうきあつ)、中緯度高圧帯(ちゅういどこうあつたい)とも呼ばれる。」
「ただし、全ての砂漠が、亜熱帯高圧帯によって形成されているのではない。ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの雨陰砂漠は、湿った空気が山脈にさえぎられることが原因となっている。これらの砂漠は亜熱帯高圧帯に入らないので、仮に山脈がないとすると、砂漠になっていなかったと考えられる。」
まあ、例外は常にあるのだ。
で、本州アイランドの中ほどに位置する関東平野では、本日サクラ(ソメイヨシノ)の開花があった。
(東京でソメイヨシノ開花 昨年より9日遅く)
http://www.asahi.com/articles/ASG3T52BNG3TUTIL02G.html?iref=comtop_6_02
開花時期が気温に影響されやすく、季節の変化を捉えやすいために、環境指標として活用されている。
このソメイヨシノというのは全ての固体が単一遺伝子のクローンで、接木によって繁殖している。
人間の手による繁殖だな。
(ソメイヨシノ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%8E
「遺伝子汚染:
ソメイヨシノはきわめて多く植えられているため、野生を含む、他のサクラに対する遺伝子汚染が報告されている。すなわち、各地の野生等の桜がソメイヨシノの子孫になってしまう可能性がある。」
こいつぁ、知らなかったな。
ちなみに、東京のサクラの開花は、九段の靖国神社の標本木の開花(比較的早咲きといわれる)によっているそうだ。
「欧州やアメリカに多くのソメイヨシノが寄贈されており、ワシントンのポトマック川のタイダルベイスンで毎年春に行われる全米桜祭りでのソメイヨシノが有名である。」
国際親善にも役立っているということだな。
その割には、原爆をお返しに2発も落としてくれたりするんだが。
まあいい。
サクラが咲けば、春が来る。
今日は22度もあって、東京は暖かい日になった。
浮沈子は、少し体調を崩しているが、この気候になってくれたことは有難い。
もう少しすれば、回復するだろう。
いや、単なる風邪なのだが。
近所の公園では、週末は花見の客でごった返し、辺り一面酒臭くなってしょうがないのだが、ここに越してきてから花見に行ったことがない。
霞か雲か、サクラは遠くで眺めるに限る。
本物の徒然草にも、そうある。
(原文『徒然草』全巻:第百三十七段参照)
http://www.geocities.jp/rikwhi/nyumon/az/turezure_zen.html
有名な、「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」で始まる。
「すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは。春は家を立ち去らでも、月の夜は閨のうちながらも思へるこそ、いと頼もしう、をかしけれ。よき人は、偏にすける樣にも見えず、興ずる樣もなほざりなり。片田舎の人こそ、色濃くよろづはもて興ずれ。花のもとには、ねぢより立ちより、あからめもせずまもりて、酒飮み、連歌して、はては大きなる枝、心なく折り取りぬ。泉には手・足さしひたして、雪にはおりたちて跡つけなど、萬の物、よそながら見る事なし。」
と、手厳しい。
(Alle Vögel sind schon da - 邦題「霞か雲か」 sung by Lucia Pop:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=AhSNaH0Bo8w
浮沈子は、概ね東アジアの日本列島の本州アイランドという島に棲息していることが多い。
時々、近所の島(マクタン島とか、サイパン島とか、グアム島とか、ロタ島とか、プーケット島とか、ピピ島とか)に出没し、近々パラワン島やパラオ諸島にも居ることがあるが、大体は本州アイランド及び周辺の島(伊豆大島、八丈島、城ヶ島など)程度が行動範囲だ。
何だ、ホント島ばっかしだな。
本州アイランドは、途中で折れ曲がった逆「くの字」型をしており、中緯度地帯にあるにも拘らず、多雨である。
これは、世界最大の暖流である黒潮と呼ばれる海流が太平洋岸を洗っていることから生まれる、世界的にも稀な気候である。
地球の同緯度のほかの場所は、概ね砂漠とか乾燥した地帯である。
(GSマップ)
http://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/index_j.htm
航空写真モードで画像を見ると、日本列島の辺りは、茶色になっているところが多く、黒潮と並ぶ世界最大の暖流であるメキシコ湾流が洗う米国東海岸、ヨーロッパを例外として、乾燥地帯であることが分かる(画像参照)。
これは、地球の大気循環によるものであって、まあるい地球が太陽に温められて自転するときの必然的な帰結ということになっているらしい。
(ハドレー循環)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%BE%AA%E7%92%B0
「ハドレー循環により赤道付近には恒に上昇気流が存在し、低圧部となっており雨が多い。逆に緯度30度付近は恒に下降気流が存在し、亜熱帯高圧帯となっていて雨が少なく乾燥気候となっている。」
(亜熱帯高圧帯)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%9C%E7%86%B1%E5%B8%AF%E9%AB%98%E5%9C%A7%E5%B8%AF
「亜熱帯高圧帯(あねったいこうあつたい、英語:Horse Latitudes、Subtropical High)とは、緯度20–30度付近の地域に形成され、年間を通じて存在する高気圧。亜熱帯高気圧(あねったいこうきあつ)、中緯度高圧帯(ちゅういどこうあつたい)とも呼ばれる。」
「ただし、全ての砂漠が、亜熱帯高圧帯によって形成されているのではない。ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの雨陰砂漠は、湿った空気が山脈にさえぎられることが原因となっている。これらの砂漠は亜熱帯高圧帯に入らないので、仮に山脈がないとすると、砂漠になっていなかったと考えられる。」
まあ、例外は常にあるのだ。
で、本州アイランドの中ほどに位置する関東平野では、本日サクラ(ソメイヨシノ)の開花があった。
(東京でソメイヨシノ開花 昨年より9日遅く)
http://www.asahi.com/articles/ASG3T52BNG3TUTIL02G.html?iref=comtop_6_02
開花時期が気温に影響されやすく、季節の変化を捉えやすいために、環境指標として活用されている。
このソメイヨシノというのは全ての固体が単一遺伝子のクローンで、接木によって繁殖している。
人間の手による繁殖だな。
(ソメイヨシノ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%8E
「遺伝子汚染:
ソメイヨシノはきわめて多く植えられているため、野生を含む、他のサクラに対する遺伝子汚染が報告されている。すなわち、各地の野生等の桜がソメイヨシノの子孫になってしまう可能性がある。」
こいつぁ、知らなかったな。
ちなみに、東京のサクラの開花は、九段の靖国神社の標本木の開花(比較的早咲きといわれる)によっているそうだ。
「欧州やアメリカに多くのソメイヨシノが寄贈されており、ワシントンのポトマック川のタイダルベイスンで毎年春に行われる全米桜祭りでのソメイヨシノが有名である。」
国際親善にも役立っているということだな。
その割には、原爆をお返しに2発も落としてくれたりするんだが。
まあいい。
サクラが咲けば、春が来る。
今日は22度もあって、東京は暖かい日になった。
浮沈子は、少し体調を崩しているが、この気候になってくれたことは有難い。
もう少しすれば、回復するだろう。
いや、単なる風邪なのだが。
近所の公園では、週末は花見の客でごった返し、辺り一面酒臭くなってしょうがないのだが、ここに越してきてから花見に行ったことがない。
霞か雲か、サクラは遠くで眺めるに限る。
本物の徒然草にも、そうある。
(原文『徒然草』全巻:第百三十七段参照)
http://www.geocities.jp/rikwhi/nyumon/az/turezure_zen.html
有名な、「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」で始まる。
「すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは。春は家を立ち去らでも、月の夜は閨のうちながらも思へるこそ、いと頼もしう、をかしけれ。よき人は、偏にすける樣にも見えず、興ずる樣もなほざりなり。片田舎の人こそ、色濃くよろづはもて興ずれ。花のもとには、ねぢより立ちより、あからめもせずまもりて、酒飮み、連歌して、はては大きなる枝、心なく折り取りぬ。泉には手・足さしひたして、雪にはおりたちて跡つけなど、萬の物、よそながら見る事なし。」
と、手厳しい。
(Alle Vögel sind schon da - 邦題「霞か雲か」 sung by Lucia Pop:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=AhSNaH0Bo8w
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