対抗肺考 ― 2014年07月04日 21:54
対抗肺考
再呼吸潜水器(リブリーザー?)には、対抗肺(カウンターラング)という袋がある。
この仕組は、リブリーザーの根幹を成すといってもよく、この仕組がないリブリーザーは皆無である。
だいぶ前に、自作リブリーザーについて、簡単に調べた。
(Home made Rebreather)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/12/04/6651734
この記事には誤りがあって、純酸素で6mの時の酸素分圧は1.6ATAである。
酸素中毒ギリギリなので、良い子は真似しないでね。
(カウンターラング)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/22/6698807
この記事の中に、カウンターラングから排水するという内容がある。
「回路内への浸水の場合、カウンターラングから排水する技があるらしい。オーバープレッシャーバルブを下向きにして、カウンターラングをパンパンにすれば排水は可能だが、やったことはないし、肺の圧外傷が心配だ。」
この間から格闘しているマーク6のマニュアルに、ループからの排水という項目がある。
インスピも、同じ形式のカウンターラングなので、同様にできるはずだが、浮沈子は試したことはない。
イントラがやっているのを見たことはある。
水深45mで、ループからマウスピースが外れてしまってループ内に浸水した時に、横向きになったり、逆さになったり、うつ伏せになったりして、何やらやっていた。
キャにスターの中から排気側のカウンタ-ラングに水を戻し、加圧してオーバープレッシャーバルブから排水するという手順であろう。
まあ、何事もなく、無事に浮上して、確認したら殆ど水は入っていなかったようだ。
マーク6のマニュアルには、何て書いてあるのだろう?。
(POSEIDON MKVI USER MANUAL)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/user_manual_mkvi_ver_26_0.pdf
PDFで68ページ目、マニュアル右上のページで60ページ目にその記述はある。
「Venting water from the loop Even if a diver is very careful to prevent water from entering the breathing loop, there will always be some water collecting due to condensation. Most of this will form on the "exhalation" side of the breathing loop, between the mouthpiece and the CO2 absorbent cartridge, and will generally collect in the exhalation (right-hand) counter lung. Sometimes, water will collect in the exhalation hose, immediately downstream of the mouthpiece. If this water is sufficient to cause gurgling noises with each breath, it can be poured into the exhalation counter lung by looking upward and holding the hose in such a way so as to dump the water towards the right-hand shoulder port. In most cases, the water that collects inside the exhalation counter lung will not disrupt the function of the Poseidon MKVI in any way, so it can be safely ignored. However, sufficient quantities of water could be returned to the breathing loop if the diver becomes inverted, so it may be desirable to vent this water from the breathing loop altogether.
To do this, the diver should first become negatively buoyant, or attach to a secure object on the bottom. The breathing loop volume should be increased to at least 75% of maximum capacity by manually adding diluent via the ADV. The loop vent valve at the bottom of the exhalation counter lung should be rotated counterclockwise maximally to minimize the cracking pressure. While in an upright orientation, the diver should then compress both counter lungs by squeezing them against the chest with the elbows and upper arms, while simultaneously exhaling through the mouth and depressing the loop vent valve to open it. If done correctly, water will be expelled from the loop vent valve first, followed by a stream of gas bubbles. After the water has been flushed, the loop vent valve can be tightened by rotating clockwise, and the breathing loop volume and PO2 can be restored to normal.
A small amount of condensation may also collect in the inhalation portion of the breathing loop, between the CO2 absorbent cartridge and the mouthpiece. Normally, this will only be a small volume of water, and most will be absorbed by sponge trap.」
(ループから水を排出する:
ダイバーが呼吸ループへの水の浸入を防止するために非常に慎重であっても、常に存在するであろう結露による若干の水収集すること。これのほとんどは”呼気”側に形成することになるマウスピースとCO2吸収剤カートリッジ、および意志の間の呼吸ループの一般的に呼気(右)カウンター肺に集まる。時々、水が中に収集されます呼気ホース、マウスピースのすぐ下流。この水は引き起こすのに十分である場合呼吸のたびに音をゴボゴボ、それが見て、呼気カウンター肺に注ぐことができます右側に向かって水をダンプするために、上方ようにホースを保持肩のポート。ほとんどの場合、呼気カウンター肺の中に収集した水はないでしょうどのような方法でポセイドンMKVIの機能を破壊するので、無視しても問題ありません。しかし、ダイバーがなった場合の水の十分な量は、呼吸ループに戻すことができた反転するので、完全に呼吸ループからこの水を排出することが望ましい場合がある。
これを行うには、ダイバーは最初にマイナス浮力になり、またはセキュリティで保護されたオブジェクトに添付してください一番下。呼吸ループ容積が最大の少なくとも75%に増加されるべきである手動ADVを通して希釈剤を添加することにより、容量。の下部のループ通気弁呼気カウンタ肺割れを最小限に抑えるために最大限に反時計回りに回転されるべきである圧力。直立姿勢で、ダイバーは、カウンタ、肺の両方を圧縮する必要がありますが肘や二の腕を胸に、それらを絞ること、一方、同時にによる口から息を吐き、それを開くためにループベントバルブを押し下げる。正しく行われていれば、水は、気泡の流れ、続いて第1のループベント弁から排出される。後に水は、ループベントバルブが時計方向に回転させることによって締め付けることができる、フラッシュし、されてい呼吸ループ容量およびPO2は、正常に戻すことができる。縮合少量はまた、呼吸ループの吸入部に集めることができるCO2吸収剤カートリッジとマウスピースの間。通常、これはわずかであろう水の量、および最もスポンジトラップによって吸収される。:自動翻訳のまま)
自動翻訳では、何が何だか、さっぱりだが、要は、呼気側(排気側)のじゃばらホースに水が溜まる場合は、カウンターラングのTポートに水を送り、じゃばらホースからカウンターラング内に落としてやればいい。
この中に溜め込まれている分には、まず問題はないが、量が多くなってきたり、逆立ちした時などは、呼吸ループ内に逆流したり、最悪キャにスター内に侵入する(ここは、インスピの場合だな)。
で、マーク6では、できるだけ呼吸ループから抜いておくことを勧めている。
インスピでは、少々溜め込んでも問題なかったし、浮沈子はそれほど溜まらなかったが、毎回水抜きをしながら、何とかならんものかと考えてはいた。
そこで、せっかく書いてあるので、順番に整理しよう(訳は、少し手を入れています)。
1 これを行うには、ダイバーは最初にマイナス浮力になり(BCでコントロール)、または水底の安全なものに掴まる。
2 ADVから給気して、少なくとも75パーセント以上に呼吸回路を膨らませる(これで、中性浮力かあ?)。
3 カウンターラング下部のベントバルブを反時計回りにいっぱいに回す(最も弁の抵抗が小さくなる)。
4 直立姿勢になり、肘と二の腕で給気側と排気側の両方のカウンターラングを、息を(呼吸ループ内に)吐き続けながら、自分の胸に押し付け、ベントバルブを押し下げる。
5 正しく行われていれば、初めに水が押し出され、続いて気泡が出てくる(これで排水作業は終わり)。
6 ベントバルブを時計回りいっぱいに回して、元の状態(排気抵抗最大)に戻す。
7 同時に、呼吸回路のボリュームとPO2は、正常に戻すことができる(たぶん、意識的にミニマムボリュームにしてやる必要がある)。
ここには書いていないが、BCに給気して、中性浮力も回復しておく必要があるな。
カウンターラングのベントバルブの位置を見ると、実際の底からは、少なくとも5cmくらいは上にある(画像参照)。
ということは、排水した後も、ここまでは水が溜まっているということだ。
インスピでは、こんなに水が溜まったことは、通常時では全くない(1度だけ、マウスピース閉め忘れて浸水したことがあります)。
余程のことがない限りは、排水の必要はないと思われる。
それともなにかあ、マーク6って、そんなに浸水しやすいのかあ?。
浮沈子は、マーク6で、是非ともこのスキルを試してみたい!。
ポイントは、事前にループ内に十分なガスを入れておくことである。
また、息を吐き続ける動作を行わずにカウンターラングを絞ると、給気側から肺に押し込まれたガスで、圧外傷の恐れがある。
このときには、PO2の低下でソレノイドバルブ吹きまくりだし、浮力の調整はメチャクチャだし、ベントバルブも押さなきゃならないし、勢いで鼻からも排気しそうだし(これやると、排水できません!)、なかなか高度な技である。
イントラが、インスピで浮沈子に教えなかったのも分かるような気がする。
このスキルは、リスキーなのだ。
中性浮力、PO2、ミニマムボリュームはグシャグシャで、肺の圧外傷のリスクが伴う。
まあ、そんなこといったら、回路のフラッシングだってリスキーだが、あれはやらんわけにはいかない基本スキルだ(浮沈子の得意科目ですな)。
浸水時の排水は、まあ、殆ど必要ないといえば必要ないし、細いリークやマウスピースの切り替えをせずに口からもがれたなどの小さなアクシデントを除けば、じゃばらホースが引きちぎられるような大規模な浸水では、全く役に立たない。
ただ、この手のスキルは、知っていて、何度か安全な環境で練習しておけば、いざというときにあわてずに済む。
いざというときに、ああ、あれか、と落ち着いていられる。
その効果は、水中でのトラブル時には、計り知れない意味がある。
CCRのトレーニングの99パーセントは、そのためのものだ。
あわてずに、冷静に、練習どおりに落ち着いて対応できれば、殆どの場合、問題は回避できるし、トラブルの悪循環に陥ることもない。
やっておくに越したことはないのだ。
たとえ、5cmの深さで水がちゃぽちゃぽしていたとしてもだ。
インスピのキャにスターの底には、スポンジなどという気の利いたものはなく、3本のスプリングで底上げされているだけだが、ここに水が溜まったことは1度しかない。
獅子浜で、1度だけ溜まった。
ソフノライムの底が、ちょっと濡れる程度で、性能的には問題なく、念のため次のダイビングの前にプレブリージングを長めにして、確認して潜った。
完全な浸水の経験は、浮沈子にはない。
ベイルアウトタンクのお世話になって浮上したことはない。
バッテリー切れの時も、2系統で切り替えて問題なく浮上できた。
その点、マーク6は、電源は1系統、コンピューターも1系統、センサーは、2個だが、機能的には1系統である(これは、インスピも同じだが、やっぱ、2個より3個が勝ちでしょう!)。
カウンターラングの話から外れた。
インスピのカウンターラングは、マニュアルインフレーターの水密がちゃちだ。
ここからのリークが多いような気がする。
不織布を手締めで挟んでいるだけなのだ。
マニュアルインフレーターの設計も、浮沈子に言わせれば、ちゃちだ。
このプッシュボタンは、システムがトラぶった時には、生死を分ける機能を担う。
少々コストがかかっても、しっかりした作りにしておいて欲しいものだ。
マーク6でも、マニュアルインフレーター付きのカウンターラングを装着することが可能だ。
(TECH COUNTER LUNGS)
http://www.poseidon.com/products/rebreather-accessories/tech-counter-lungs
酸素の加給を手動で行うことが出来る、危険極まりない(?)代物である。
トレーニングを受けずに、この代物で遊んではいけない!。
冗談抜きで、命にかかわる。
ディリュエント側は、前出の通り、ADVから給気可能で、これを使えば、鼻からの排気でもって、曲りなりにもフラッシングが可能である(給気側のカウンターラングが抜けないので、一工夫いるか)。
まあ、こっちのカウンターラングがないCCRを使う気にはなれない。
浮沈子は、なんとかして、最初からテックカウンターラング付きのセブンを手に入れようとしている。
そのために、高い金を払って、レクリエーショナルレベルの講習は、レンタル器材で凌ごうとしているわけだ。
(カウンターラング60mパック 114,300円)
http://www.poseidon-j.com/#!60m-114300/zoom/c1toe/image1fhh
最初から、こいつが付いていれば、余計な出費はしないでも済むんだが・・・。
後は、なんといっても、これでしょう!。
(INVERSION KIT)
http://www.poseidon.com/products/rebreather-accessories/inversion-kit
タンクを倒立させて装着するのが目的だが、改造にはなくてはならないキットである。
いや、考えてませんよ、サイドマウントにしちゃおうとか・・・。
再呼吸潜水器(リブリーザー?)には、対抗肺(カウンターラング)という袋がある。
この仕組は、リブリーザーの根幹を成すといってもよく、この仕組がないリブリーザーは皆無である。
だいぶ前に、自作リブリーザーについて、簡単に調べた。
(Home made Rebreather)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/12/04/6651734
この記事には誤りがあって、純酸素で6mの時の酸素分圧は1.6ATAである。
酸素中毒ギリギリなので、良い子は真似しないでね。
(カウンターラング)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/22/6698807
この記事の中に、カウンターラングから排水するという内容がある。
「回路内への浸水の場合、カウンターラングから排水する技があるらしい。オーバープレッシャーバルブを下向きにして、カウンターラングをパンパンにすれば排水は可能だが、やったことはないし、肺の圧外傷が心配だ。」
この間から格闘しているマーク6のマニュアルに、ループからの排水という項目がある。
インスピも、同じ形式のカウンターラングなので、同様にできるはずだが、浮沈子は試したことはない。
イントラがやっているのを見たことはある。
水深45mで、ループからマウスピースが外れてしまってループ内に浸水した時に、横向きになったり、逆さになったり、うつ伏せになったりして、何やらやっていた。
キャにスターの中から排気側のカウンタ-ラングに水を戻し、加圧してオーバープレッシャーバルブから排水するという手順であろう。
まあ、何事もなく、無事に浮上して、確認したら殆ど水は入っていなかったようだ。
マーク6のマニュアルには、何て書いてあるのだろう?。
(POSEIDON MKVI USER MANUAL)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/user_manual_mkvi_ver_26_0.pdf
PDFで68ページ目、マニュアル右上のページで60ページ目にその記述はある。
「Venting water from the loop Even if a diver is very careful to prevent water from entering the breathing loop, there will always be some water collecting due to condensation. Most of this will form on the "exhalation" side of the breathing loop, between the mouthpiece and the CO2 absorbent cartridge, and will generally collect in the exhalation (right-hand) counter lung. Sometimes, water will collect in the exhalation hose, immediately downstream of the mouthpiece. If this water is sufficient to cause gurgling noises with each breath, it can be poured into the exhalation counter lung by looking upward and holding the hose in such a way so as to dump the water towards the right-hand shoulder port. In most cases, the water that collects inside the exhalation counter lung will not disrupt the function of the Poseidon MKVI in any way, so it can be safely ignored. However, sufficient quantities of water could be returned to the breathing loop if the diver becomes inverted, so it may be desirable to vent this water from the breathing loop altogether.
To do this, the diver should first become negatively buoyant, or attach to a secure object on the bottom. The breathing loop volume should be increased to at least 75% of maximum capacity by manually adding diluent via the ADV. The loop vent valve at the bottom of the exhalation counter lung should be rotated counterclockwise maximally to minimize the cracking pressure. While in an upright orientation, the diver should then compress both counter lungs by squeezing them against the chest with the elbows and upper arms, while simultaneously exhaling through the mouth and depressing the loop vent valve to open it. If done correctly, water will be expelled from the loop vent valve first, followed by a stream of gas bubbles. After the water has been flushed, the loop vent valve can be tightened by rotating clockwise, and the breathing loop volume and PO2 can be restored to normal.
A small amount of condensation may also collect in the inhalation portion of the breathing loop, between the CO2 absorbent cartridge and the mouthpiece. Normally, this will only be a small volume of water, and most will be absorbed by sponge trap.」
(ループから水を排出する:
ダイバーが呼吸ループへの水の浸入を防止するために非常に慎重であっても、常に存在するであろう結露による若干の水収集すること。これのほとんどは”呼気”側に形成することになるマウスピースとCO2吸収剤カートリッジ、および意志の間の呼吸ループの一般的に呼気(右)カウンター肺に集まる。時々、水が中に収集されます呼気ホース、マウスピースのすぐ下流。この水は引き起こすのに十分である場合呼吸のたびに音をゴボゴボ、それが見て、呼気カウンター肺に注ぐことができます右側に向かって水をダンプするために、上方ようにホースを保持肩のポート。ほとんどの場合、呼気カウンター肺の中に収集した水はないでしょうどのような方法でポセイドンMKVIの機能を破壊するので、無視しても問題ありません。しかし、ダイバーがなった場合の水の十分な量は、呼吸ループに戻すことができた反転するので、完全に呼吸ループからこの水を排出することが望ましい場合がある。
これを行うには、ダイバーは最初にマイナス浮力になり、またはセキュリティで保護されたオブジェクトに添付してください一番下。呼吸ループ容積が最大の少なくとも75%に増加されるべきである手動ADVを通して希釈剤を添加することにより、容量。の下部のループ通気弁呼気カウンタ肺割れを最小限に抑えるために最大限に反時計回りに回転されるべきである圧力。直立姿勢で、ダイバーは、カウンタ、肺の両方を圧縮する必要がありますが肘や二の腕を胸に、それらを絞ること、一方、同時にによる口から息を吐き、それを開くためにループベントバルブを押し下げる。正しく行われていれば、水は、気泡の流れ、続いて第1のループベント弁から排出される。後に水は、ループベントバルブが時計方向に回転させることによって締め付けることができる、フラッシュし、されてい呼吸ループ容量およびPO2は、正常に戻すことができる。縮合少量はまた、呼吸ループの吸入部に集めることができるCO2吸収剤カートリッジとマウスピースの間。通常、これはわずかであろう水の量、および最もスポンジトラップによって吸収される。:自動翻訳のまま)
自動翻訳では、何が何だか、さっぱりだが、要は、呼気側(排気側)のじゃばらホースに水が溜まる場合は、カウンターラングのTポートに水を送り、じゃばらホースからカウンターラング内に落としてやればいい。
この中に溜め込まれている分には、まず問題はないが、量が多くなってきたり、逆立ちした時などは、呼吸ループ内に逆流したり、最悪キャにスター内に侵入する(ここは、インスピの場合だな)。
で、マーク6では、できるだけ呼吸ループから抜いておくことを勧めている。
インスピでは、少々溜め込んでも問題なかったし、浮沈子はそれほど溜まらなかったが、毎回水抜きをしながら、何とかならんものかと考えてはいた。
そこで、せっかく書いてあるので、順番に整理しよう(訳は、少し手を入れています)。
1 これを行うには、ダイバーは最初にマイナス浮力になり(BCでコントロール)、または水底の安全なものに掴まる。
2 ADVから給気して、少なくとも75パーセント以上に呼吸回路を膨らませる(これで、中性浮力かあ?)。
3 カウンターラング下部のベントバルブを反時計回りにいっぱいに回す(最も弁の抵抗が小さくなる)。
4 直立姿勢になり、肘と二の腕で給気側と排気側の両方のカウンターラングを、息を(呼吸ループ内に)吐き続けながら、自分の胸に押し付け、ベントバルブを押し下げる。
5 正しく行われていれば、初めに水が押し出され、続いて気泡が出てくる(これで排水作業は終わり)。
6 ベントバルブを時計回りいっぱいに回して、元の状態(排気抵抗最大)に戻す。
7 同時に、呼吸回路のボリュームとPO2は、正常に戻すことができる(たぶん、意識的にミニマムボリュームにしてやる必要がある)。
ここには書いていないが、BCに給気して、中性浮力も回復しておく必要があるな。
カウンターラングのベントバルブの位置を見ると、実際の底からは、少なくとも5cmくらいは上にある(画像参照)。
ということは、排水した後も、ここまでは水が溜まっているということだ。
インスピでは、こんなに水が溜まったことは、通常時では全くない(1度だけ、マウスピース閉め忘れて浸水したことがあります)。
余程のことがない限りは、排水の必要はないと思われる。
それともなにかあ、マーク6って、そんなに浸水しやすいのかあ?。
浮沈子は、マーク6で、是非ともこのスキルを試してみたい!。
ポイントは、事前にループ内に十分なガスを入れておくことである。
また、息を吐き続ける動作を行わずにカウンターラングを絞ると、給気側から肺に押し込まれたガスで、圧外傷の恐れがある。
このときには、PO2の低下でソレノイドバルブ吹きまくりだし、浮力の調整はメチャクチャだし、ベントバルブも押さなきゃならないし、勢いで鼻からも排気しそうだし(これやると、排水できません!)、なかなか高度な技である。
イントラが、インスピで浮沈子に教えなかったのも分かるような気がする。
このスキルは、リスキーなのだ。
中性浮力、PO2、ミニマムボリュームはグシャグシャで、肺の圧外傷のリスクが伴う。
まあ、そんなこといったら、回路のフラッシングだってリスキーだが、あれはやらんわけにはいかない基本スキルだ(浮沈子の得意科目ですな)。
浸水時の排水は、まあ、殆ど必要ないといえば必要ないし、細いリークやマウスピースの切り替えをせずに口からもがれたなどの小さなアクシデントを除けば、じゃばらホースが引きちぎられるような大規模な浸水では、全く役に立たない。
ただ、この手のスキルは、知っていて、何度か安全な環境で練習しておけば、いざというときにあわてずに済む。
いざというときに、ああ、あれか、と落ち着いていられる。
その効果は、水中でのトラブル時には、計り知れない意味がある。
CCRのトレーニングの99パーセントは、そのためのものだ。
あわてずに、冷静に、練習どおりに落ち着いて対応できれば、殆どの場合、問題は回避できるし、トラブルの悪循環に陥ることもない。
やっておくに越したことはないのだ。
たとえ、5cmの深さで水がちゃぽちゃぽしていたとしてもだ。
インスピのキャにスターの底には、スポンジなどという気の利いたものはなく、3本のスプリングで底上げされているだけだが、ここに水が溜まったことは1度しかない。
獅子浜で、1度だけ溜まった。
ソフノライムの底が、ちょっと濡れる程度で、性能的には問題なく、念のため次のダイビングの前にプレブリージングを長めにして、確認して潜った。
完全な浸水の経験は、浮沈子にはない。
ベイルアウトタンクのお世話になって浮上したことはない。
バッテリー切れの時も、2系統で切り替えて問題なく浮上できた。
その点、マーク6は、電源は1系統、コンピューターも1系統、センサーは、2個だが、機能的には1系統である(これは、インスピも同じだが、やっぱ、2個より3個が勝ちでしょう!)。
カウンターラングの話から外れた。
インスピのカウンターラングは、マニュアルインフレーターの水密がちゃちだ。
ここからのリークが多いような気がする。
不織布を手締めで挟んでいるだけなのだ。
マニュアルインフレーターの設計も、浮沈子に言わせれば、ちゃちだ。
このプッシュボタンは、システムがトラぶった時には、生死を分ける機能を担う。
少々コストがかかっても、しっかりした作りにしておいて欲しいものだ。
マーク6でも、マニュアルインフレーター付きのカウンターラングを装着することが可能だ。
(TECH COUNTER LUNGS)
http://www.poseidon.com/products/rebreather-accessories/tech-counter-lungs
酸素の加給を手動で行うことが出来る、危険極まりない(?)代物である。
トレーニングを受けずに、この代物で遊んではいけない!。
冗談抜きで、命にかかわる。
ディリュエント側は、前出の通り、ADVから給気可能で、これを使えば、鼻からの排気でもって、曲りなりにもフラッシングが可能である(給気側のカウンターラングが抜けないので、一工夫いるか)。
まあ、こっちのカウンターラングがないCCRを使う気にはなれない。
浮沈子は、なんとかして、最初からテックカウンターラング付きのセブンを手に入れようとしている。
そのために、高い金を払って、レクリエーショナルレベルの講習は、レンタル器材で凌ごうとしているわけだ。
(カウンターラング60mパック 114,300円)
http://www.poseidon-j.com/#!60m-114300/zoom/c1toe/image1fhh
最初から、こいつが付いていれば、余計な出費はしないでも済むんだが・・・。
後は、なんといっても、これでしょう!。
(INVERSION KIT)
http://www.poseidon.com/products/rebreather-accessories/inversion-kit
タンクを倒立させて装着するのが目的だが、改造にはなくてはならないキットである。
いや、考えてませんよ、サイドマウントにしちゃおうとか・・・。
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