謎のCCR2015年05月29日 09:24

謎のCCR
謎のCCR


使えるCCRが1つ(1機種)あれば、それでいい。

CCRの中で、どれが一番いいのかと、シツコク尋ねる浮沈子に、イントラはかつてそう答えて嗜めた。

CCRは、ダイビングを行うための道具であり、運用に適したものを選べば、どこのメーカーだろうが構わない。

世の中に星の数ほどあるCCRだが、そうやって選ばれて残っていくものは限られている。

また、今流行の機種が、いつまでも使い続けられていくとは限らない。

同じメーカーで作り続けられていれば、バージョンアップとかもありだが、メーカーが取扱いを止めてしまったり、メーカーそのものが消えてなくなる事だってある。

こんなことを書き始めたのは、この記事を読んだから。

(クリミア沖に沈没船?=ロシア「発見」、支配誇示か)
http://news.ameba.jp/20150527-124/

「発表によれば、現場は水深82メートルで、ロシアの海底遺跡愛好家が発見。」

(ビザンツ帝国時代の船の残骸、クリミア半島近海で発見)
http://www.afpbb.com/articles/-/3050050

「今回の考古学的な発見は、これまでに知られている中で最大規模の発見となる可能性がある」

まあ、そっちの方はどうでもいいんですが、問題は、AFPが配信している水中写真に写っているCCRだ(画像参照)。

ロシア製のCCRといえば、IDA-72というのがあるらしい(IDA-71もあります)。

(photos_ida-72)
http://www.therebreathersite.nl/Zuurstofrebreathers/Russian/photos_ida-72.htm

昔の機種だが、改造して使用している愛好家もいるようだ。

クラシックカー趣味というところか。

今回使用されたのは、これでは、もちろん、ない。

角度が悪くて、良く見えないんだが、どっかで見たような記憶があるカタチだ。

80mオーバーなので、CCRでなければちょっと行けない。

あるいは、本格的な発掘ということになれば、飽和潜水も視野に入ってくるだろう。

場所が場所だけに、政治的な思惑も絡んでくるに違いない。

ロシアと西側諸国(ウクライナ含めて?)が、お互いに譲り合って、共同で調査するとかになればいいんだがな。