試乗記2016年01月10日 02:34

試乗記


浮沈子が試乗したわけではない。

人様の試乗した記事を読むのも楽しい(悔しい?、羨ましい?、妬ましい?)。

まあ、どうでもいいんですが。

(ポルシェ911 GT3 RSとケイマンGT4、富士スピードウェイで徹底試乗【前編】)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20151225-20102709-carview/

(ポルシェ911 GT3 RSとケイマンGT4、富士スピードウェイで徹底試乗【後編】)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20151225-20102710-carview/

GT3RS(991型)とGT4(981型)の試乗記という、ハアハアしてしまう取り合わせだ。

自身がポルシェのオーナーであり、カップカーのドライバーでもある島下氏の記事というのもいい。

サーキットモードでの試乗記というのは、以前は、あまり関心がなかったが、たまに袖ケ浦で走るようになってから、ちっと気になるようになった。

いや、大いに気になる!。

サーキットで走らせて感じるのは、コーナーリングの際の荷重移動、タイヤの特性(タレや滑り)、いくらでも欲しいブレーキングパワーと、エンジンパワー。

要するに、前後左右の運動特性の高さだ。

袖ケ浦で、浮沈子が一番リラックスできるのは、メインストレートで、直進している時だな。

第1コーナーのブレーキングポイントが来るまでの間は、ハンドルを真っ直ぐにして、床までペタンとアクセルを踏んでいればいい。

それ以外は、いろいろやることがあったり、横Gに耐えたりしなければならない。

そんな経験を積んでくると、サーキットを速く走るための機械としてのクルマに、関心も出てくるし、自分のクルマを速く走らせたいという欲求も出てくる。

その先にあるのは、人のクルマより速く走らせたいという欲求になるんだろうが、そうなるとキリがない。

だって、向こうもそう思ってるに違いないからだ・・・。

まあいい。

浮沈子は、いつもドンケツで周っている。

それでも、十分楽しいし、自身のタイムの伸びや落ち込みに悩んでいて、人様のタイムを気にしている暇はない。

あのコーナーのアプローチは、失敗だったなとか、ヘアピンのコツが掴めてきたとか、そういうのが楽しいのだ。

83タルガは、エンジンフードをダックテイル付きに替えて、リアのダウンフォースを確保、フロントとのバランスを取った。

オープンでは、前が浮く(というか、後ろが沈みすぎるというか)感じだが、クローズ状態では悪い感じはしない。

最高速こそ、少し減ったかもしれないが、安定感は増した。

前輪がふらふらする感じは消えたといっていい。

横浜から引き取ってきたときに比べたら、別物になったといえる。

あの頃は、ハッキリ言って、まっすぐ走らせるのも大変だった。

今は、その速度域では、殆どストレスはない。

さて、33年後のポルシェは、もちろん次元の違う走りをしている。

「今回、自分では計測はしていないが、1周のラップタイムは筆者が今年走らせたタイプ997のカップカーの2秒落ちくらいだったという。市販車に公道走行用タイヤで、スリックタイヤの本物のレーシングカーにそこまで肉迫して走れるのだ。」

GT3RSというのは、並み居るポルシェのモデルの中で、まさしく公道を走るレーシングカーである。

市販される台数も限られ、お値段も高い。

(繰り出す)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/02/07/7567032

「車名:販売初年度:エンジン出力:排気量:車両重量
・996 GT3:1999:360-381 hp:3.6L:1350-1380kg
・996 GT3 RS:2003:381-400 hp:3.6L:1360kg
・997 GT3:2006:415-435 hp:3.6-3.8L:1394kg
・997 GT3 RS:2006:415-450 hp:3.8L:1375-1370kg
・997 GT3 RS 4.0:2011:500 hp:4.0 L:1360kg
・991 GT3:2013:475 hp:3.8L:1430kg
・991 GT3 RS:2016:500 hp:4.0 L:1420kg」

991RSは、確定したスペックに修正した。

「スペック
【 911 GT3 RS 】
全長×全幅×全高=4545mm×1900mm×1290mm
ホイールベース=2455mm
駆動方式=RR
車両重量=1420kg
エンジン=4.0L 水平対向6気筒DOHC
最高出力=368kW(500ps)/8250 rpm
最大トルク=460Nm/6250rpm
トランスミッション=7速PDK(DCT)
使用燃料=プレミアム
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:265/35ZR20
       後:325/30ZR21
欧州複合モード燃費=12.7L/100km
0-100km/h加速=3.3秒
最高速度=310km/h
車両本体価格=2530万円」

こうしてみると、2011年に出た997型のRSが、如何に衝撃的なスペックだったかが分かる。

初の4リッターエンジン、初の500馬力NAエンジン、しかも、車重は100馬力落ちの996型RSと10kgくらいしか変わらないのだ。

今回の991型は、PDKだったり、リアアクスルステアだったりで重量増加、パワーは997型と変わらず、スペック的な衝撃はない。

まあ、煮詰まってるというのもあるんだろう。

ブロックも変わったしな。

ホイールベースが長くなっていて、戦闘力は増しているのかもしれない。

GT4の記事は、オマケみたいなもんだ。

浮沈子は、そう感じた。

所詮、GT3の廉価版。

エンジンの回転に、頭打ち感があるというのは、他の記事でも読んだ気がする。

差を付けてるわけだ。

わざと・・・。

そういうクルマだし、それでいいという人が買うクルマでもある。

いや、お買い得感はあって、値上がり確実、投資対象としても魅力的だ。

「せめて幸運にも手に入れられた人には、ちょっと味見したらあとはガレージに仕舞い込んで、たまに眺めるだけ……なんてことはせずに、サーキットに持ち込んで目一杯走らせてほしいと思う。」

そんなことしたら、値落ちしちゃうじゃん!?。

GT4はともかく、GT3RSをサーキットで走らせないのはもったいないな。

GT4には、サーキット専用バージョンもある。

まあ、そっちは、走らせてもいい。

でも、この試乗記を読むと、余り魅力を感じられない。

島下氏が、911に乗り慣れているということもあるんだろう。

リアヘビーの、独特のグリップ感が、たまらんのだ。

浮沈子には、良く分かる。

その特性に合った乗り方をした時の快感は、味わったことのない者には理解できないだろう。

病みつきである。

もちろん、MRの方が、ポテンシャルとしては高いことは間違いない。

ちゃんと回るエンジンと、それを使いこなす足回りを与えれば、動的な特性は確実にいいはずだ。

しかし、たぶん、きっと、おそらく、ドライバーに与える快感は、RRの方が上だろう。

麻薬だな。

一度ハマったら止められない(あくまでも、例えです)。

性能は、段違いだが、浮沈子はたまたまMR(03ボクスター)とRR(83タルガ)を乗っている。

時代も違えば、志向も異なる(両方とも、オープンだし・・・)。

でも、確かに、島下氏の感想は分かるような気がする。

「スペック
【 ケイマン GT4 】
全長×全幅×全高=4438×1817×1266mm
ホイールベース=2484mm
駆動方式=MR
エンジン=3.8L 水平対向6気筒DOHC
最高出力=283kW(385ps)/7400rpm
最大トルク=420Nm/4750-6000rpm
トランスミッション=6速MT
車両重量=1340kg
使用燃料=プレミアム
サスペンション=前後:マクファーソンストラット式
タイヤサイズ=前:245/35ZR20
       後:295/30ZR20
欧州複合モード燃費=10.3L/100km
0-100km/h加速=4.4秒
最高速度=295km/h
車両本体価格=1064万円」

最高速が15kmしか違わないのに、値段が倍以上するというのが気になる方には、GT4がお勧めだ。

マニアが泣いて喜ぶマニュアルミッションだしな。

GT3には、Rモデルが出ている。

(日本初登場の新ポルシェ911 GT3Rが汐留に見参)
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=70411

「GT3規定の市販レーシングカー。2016年は世界で38台のみがリリースされる予定」

公道は走れない。

なーんだ・・・。

(ポルシェが新型「911 GT3 R」をニュルブルクリンクで初公開)
http://jp.autoblog.com/2015/05/19/porsche-911-gt3-r-nurburgring-official/

「競争力が格段に増したこの新型GT3 Rがレースで活躍することは間違いないだろう。プライベーター向けに販売が開始されるのは12月からで、価格は税抜きで42万9,000ユーロ(約5,800万円)と発表されている。」

レーシングカーって、お高いんですね!。

浮沈子は、中古の空冷911弄って、サーキット走行楽しむのが精いっぱいだ。

それでいい。

そんでもって、たまにサーキット走行の試乗記読んで、そのクルマで走った気分になれれば十分だな(悔しい?、羨ましい?、妬ましい?)。

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