ヘレンクルーズ2016その2(食事)2016年06月16日 06:59

ヘレンクルーズ2016その2(食事)


航海の最大の楽しみは、何といっても食事だろう。

限られた食材から、魔法のように様々なメニューが生み出される。

逃げ場のない船の上で、顔突き合わせて1週間を過ごす上で重要なのは、お互いのプライバシーを尊重するということと、和気あいあいと食事することだけだ。

まあ、ダイビングツアーだから、ストレス解消の場はあるわけだけどな。

朝昼晩の1日3回(おやつとかは出ない)。

7日目の夜はないので、龍馬1号の上で、計20回食事をした。

味については、好みが分かれるところだろう。

浮沈子にはどれも美味しかったし、カロリーコントロール中にもかかわらず、ほぼ全品を味わった。

手を付けなかったのは、お粥だけ。

白米の飯は、ハヤシライスが出た時に1度だけ食べた。

基本的に、朝食は決まっていて、何か1品日替わりのおかずが付く。

基本的に、味は濃い目だ。

肉中心の洋風のメニューなので、ちょっと胃袋には厳しいかもしれない。

そうめんとかが出た時には、あっという間になくなった。

軽い、薄味のメニューが欲しかったに違いない。

味噌醤油での味付けよりも、油を中心にした味付けになる。

サラダは豊富に出てくるが、浮沈子的にはトマトがもっと欲しかったな。

和風の煮物は、余り出なかった。

筑前煮とか、きんぴらとか、そんな感じの副食で出た程度。

2、3日なら美味しいと感じるだろうが、1週間ともなると、やや飽きが来るというのが正直な感想だ。

ダイビングを嗜むとはいえ、年齢的には60以上が殆どで、70超えも多いことを考えれば、40代とかに出す食事とは異なるだろう。

パンや白米のご飯を殆ど食べなかったからだが、味付けは基本的に、口中調味を前提で付けている。

つまり、味が濃い。

塩辛いと感じるかもしれない。

浮沈子は、全てのおかずをまんべんなく1つずつくらい取って食べていたが、どれもそう感じた。

部屋のあるデッキの一つ上のデッキで食べる。

今回は天候に恵まれたが、揺れる時などは大変だろう。

もちろん、調理も大変だが、食べる方も大変だ。

何か、特別の素材が使われていたり、味付けに独特の個性があるわけではない。

ごく普通に美味しい。

しかし、船客の中には、航海後半には、自分の味が恋しくなったとおっしゃっていた方もいた。

自炊をしない浮沈子には、あまりピンとこなかったが、そういう捉え方もあるんだろうな。

冷奴を、生姜醤油だけで食いたいとか、煮魚が食いたいとか、そういう感じはした。

フルーツは必ず付いていたが、少し量が足りなかったな。

みそ汁は出ていたが、吸い物のようなものは出なかった。

浮沈子は、1週間食べ続けて、胃が疲れてしまったようだ。

下船した日の夜は、何も食べずに寝てしまう。

胃袋を休めたくなる。

誤解を避けるために、しっかり書いておくが、不味いわけではないし、ビュッフェ形式なので、食べたいものを食べたいだけ取ればいいだけの話だ。

浮沈子は、せっかく作っていただいたので、全品味わいたかっただけ(糖質除く)。

おかずを選んで、お酒やご飯と普通に食べれば、美味しくいただける。

40代ならOKだが、70代にはちょっと厳しいかもしれない。

でも、皆さん、元気に食べてたな。

食事時間にいなかった船客の記憶はない。

座席は自由だが、まあ、だいたい決まってしまう感じだ。

早くに席に着いている方もいた。

昼はともかく、朝日、夕日を眺めながらの食事は気持ちがいい。

出港した日はひたすら航海するだけで、ダイビングはなしだったし、帰港する前日の早朝ダイブの後も同じだ。

それ以外は、ダイビングの時間との兼ね合いになる。

浮沈子は、アルコールは飲まず、ひたすら水とコーヒーを飲んでいた。

朝は、オレンジジュースと牛乳を混ぜて飲む(やや、固まりますが)。

それ以外は、食事時はアイスティーだけ。

食べ終わると、早々に自室に引き上げていた。

日本そば、ラーメン、かつ丼、天丼、牛丼、寿司、てんぷらなどの定番メニューはない。

鍋料理も、基本的には出ない。

船の上なんだから、揺れることを前提としたメニューになるんだろうか。

何日にも渡る航海の中での食事は、もう、それだけで一つのイベントだ。

夕食には、デザートが付くこともあった。

杏仁豆腐とか好評だったな。

どれをとっても、美味しい。

美味し過ぎて食べ過ぎる。

それが問題だ・・・。