ヤバイ話 ― 2016年08月21日 18:45

ヤバイ話
原発関係の資料を、手あたり次第(=ほぼ、行き当たりばったり)に閲覧している。
殆ど勉強してこなかったので、今更の話もあるんだろうが、中でもビビったのは、この話だ。
(志賀原発臨界事故)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%81%AE%E4%BA%8B%E6%95%85%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%94%B9%E3%81%96%E3%82%93%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.BF.97.E8.B3.80.E5.8E.9F.E7.99.BA.E8.87.A8.E7.95.8C.E4.BA.8B.E6.95.85
「1999年6月18日、北陸電力志賀原子力発電所1号機の定期検査中に制御棒1本の緊急挿入試験を行なっていたが、操作手順を誤った事から3本の制御棒が炉から引き抜かれた状態となり、炉は15分間臨界となった。しかし北陸電力はこれを直ちに国に報告せず、検査記録を改竄するなどして隠蔽を計り、2007年3月15日になってこの事故の存在が明るみに出た。」
北陸電力が出した報告書がある。
(滋賀原子力発電所1号機の臨界事故に関する報告書の提出について)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07033001.pdf
まあ、当事者が行った報告だし、一部の資料は破棄されて、個人がコピーしていたものを元にしているので、どれ程正確なものかは分からない。
コピー資料が改竄されていない保証はないしな。
しかし、まあ、138ページに渡る報告書をざっと読んだが、いろいろ考えさせられる話だ。
この事故が、本当にヤバイ話になったかといえば、浮沈子はそうは思わない。
制御棒の殆どは、スクラム信号が発せられた段階でロックされており、引き抜かれた制御棒も途中で止まっている。
加熱した燃料は、自己制御状態に移行し、暴走するような状況には至っていない。
原子炉の蓋が開いていたとか、運転員が作業手順を誤ったとかは、本質的な話ではないと思った(点検中だし、複合試験の手順の検討が不十分だったり、作業員の「常識」に頼る運用は、良くある話だ←そうなのかあ?)。
所長以下、後処理で、隠ぺいを図るというのもありそうな話だしな。
人間が運用する組織だから、そういうことが起こるというのは想定の範囲内だ。
その一方で、人の作りしものは、全て壊れる運命にある。
制御棒が脱落しないようにロックする仕組みが働かなかったらとか、タイミング良く(?)配管が破断して冷却水が漏出するとか、いろいろ考えられるな。
民間企業にやらせる限り、この手の話はいくらでも出てくるだろう。
規制当局がいくら頑張っても、限界はある。
事故は、必ず起こるし、それは繰り返される。
NHKの原発関係のニュース番組を纏めているページがあった。
(エコチャンネル:原子力)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/category/category_sub.cgi?category_id=11
(隠された臨界事故 ~志賀原発で何が起きたか~ (1))
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013770948_00000
(隠された臨界事故 ~志賀原発で何が起きたか~(2))
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013772907_00000
浮沈子は、ここで見つけたんだが、この事故のほかにも、同様の制御棒の脱落事故は起こっていたらしい(詳細未調査)。
ヤバイと思ったのは、そういう体質(事故隠しとか、虚偽報告とか)が、業界に蔓延しているということだ。
福一だって、全てが明らかになっているわけじゃないだろう。
ヤバイ話は、いくらでも転がっているに違いない。
組織を変え、人を変えても、構造的に不都合な真実を隠蔽しようとする体質は変わらない。
札びらで、ほっぺたブッ叩きながら迷惑施設を作り続ける実態が改善されない限り、それは変わらないのだ。
浮沈子は、それは仕方ないだろうと考えている。
地域的な問題と共に、時間的な問題もある。
今さえ良ければ、それでいいという風潮がまかり通る以上、次世代にツケをを残していくことになるのだ。
それは、いつか何らかの形で払わなければならなくなる。
二酸化炭素を増やし続けながら化石燃料を燃やしても同じことだろう。
10万年に渡る管理を要する核廃棄物をたっぷり残して、我々の世代は消えていく。
まあ、次の世代も残していくんだろうな。
少なくとも、今世紀中に、世界から原発が消えてなくなるということはない。
その間も、大小様々な事故は起こり続け、事故隠しも続いていくんだろう。
今回調べた志賀原発は、その後活断層が見つかって、1号機の再稼働は絶望的、2号機も大幅な改修を要するようだ。
(志賀原発1号機「活断層と解釈が合理的」規制委に報告書)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4W36DNJ4WULBJ004.html
まだ決まったわけじゃないが、ヤバい話はまだまだ続きそうな予感だな・・・。
(失敗事例:志賀原発、臨界事故発覚:追加)
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CZ0200701.html
この表題は、問題かもな(発覚したことが、失敗だったのかあ?)。
「志賀原発、臨界事故隠ぺい」とかの方がいいんじゃないか?(じゃあ、隠ぺいが成功すれば良かったのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
これを読むと、経産省が過去の改ざん、隠ぺいを報告させなければ、未だに隠されたままだっただろう。
再稼働を控えたこの時期だ。
北陸電力に限らず、あの時と同じような心理が働いていると考えても不思議ではない。
今日もまた、闇から闇に葬られようとしている話が積み重なっているんだろうな。
原発関係の資料を、手あたり次第(=ほぼ、行き当たりばったり)に閲覧している。
殆ど勉強してこなかったので、今更の話もあるんだろうが、中でもビビったのは、この話だ。
(志賀原発臨界事故)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E3%81%AE%E4%BA%8B%E6%95%85%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%94%B9%E3%81%96%E3%82%93%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E5.BF.97.E8.B3.80.E5.8E.9F.E7.99.BA.E8.87.A8.E7.95.8C.E4.BA.8B.E6.95.85
「1999年6月18日、北陸電力志賀原子力発電所1号機の定期検査中に制御棒1本の緊急挿入試験を行なっていたが、操作手順を誤った事から3本の制御棒が炉から引き抜かれた状態となり、炉は15分間臨界となった。しかし北陸電力はこれを直ちに国に報告せず、検査記録を改竄するなどして隠蔽を計り、2007年3月15日になってこの事故の存在が明るみに出た。」
北陸電力が出した報告書がある。
(滋賀原子力発電所1号機の臨界事故に関する報告書の提出について)
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/07033001.pdf
まあ、当事者が行った報告だし、一部の資料は破棄されて、個人がコピーしていたものを元にしているので、どれ程正確なものかは分からない。
コピー資料が改竄されていない保証はないしな。
しかし、まあ、138ページに渡る報告書をざっと読んだが、いろいろ考えさせられる話だ。
この事故が、本当にヤバイ話になったかといえば、浮沈子はそうは思わない。
制御棒の殆どは、スクラム信号が発せられた段階でロックされており、引き抜かれた制御棒も途中で止まっている。
加熱した燃料は、自己制御状態に移行し、暴走するような状況には至っていない。
原子炉の蓋が開いていたとか、運転員が作業手順を誤ったとかは、本質的な話ではないと思った(点検中だし、複合試験の手順の検討が不十分だったり、作業員の「常識」に頼る運用は、良くある話だ←そうなのかあ?)。
所長以下、後処理で、隠ぺいを図るというのもありそうな話だしな。
人間が運用する組織だから、そういうことが起こるというのは想定の範囲内だ。
その一方で、人の作りしものは、全て壊れる運命にある。
制御棒が脱落しないようにロックする仕組みが働かなかったらとか、タイミング良く(?)配管が破断して冷却水が漏出するとか、いろいろ考えられるな。
民間企業にやらせる限り、この手の話はいくらでも出てくるだろう。
規制当局がいくら頑張っても、限界はある。
事故は、必ず起こるし、それは繰り返される。
NHKの原発関係のニュース番組を纏めているページがあった。
(エコチャンネル:原子力)
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/category/category_sub.cgi?category_id=11
(隠された臨界事故 ~志賀原発で何が起きたか~ (1))
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013770948_00000
(隠された臨界事故 ~志賀原発で何が起きたか~(2))
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013772907_00000
浮沈子は、ここで見つけたんだが、この事故のほかにも、同様の制御棒の脱落事故は起こっていたらしい(詳細未調査)。
ヤバイと思ったのは、そういう体質(事故隠しとか、虚偽報告とか)が、業界に蔓延しているということだ。
福一だって、全てが明らかになっているわけじゃないだろう。
ヤバイ話は、いくらでも転がっているに違いない。
組織を変え、人を変えても、構造的に不都合な真実を隠蔽しようとする体質は変わらない。
札びらで、ほっぺたブッ叩きながら迷惑施設を作り続ける実態が改善されない限り、それは変わらないのだ。
浮沈子は、それは仕方ないだろうと考えている。
地域的な問題と共に、時間的な問題もある。
今さえ良ければ、それでいいという風潮がまかり通る以上、次世代にツケをを残していくことになるのだ。
それは、いつか何らかの形で払わなければならなくなる。
二酸化炭素を増やし続けながら化石燃料を燃やしても同じことだろう。
10万年に渡る管理を要する核廃棄物をたっぷり残して、我々の世代は消えていく。
まあ、次の世代も残していくんだろうな。
少なくとも、今世紀中に、世界から原発が消えてなくなるということはない。
その間も、大小様々な事故は起こり続け、事故隠しも続いていくんだろう。
今回調べた志賀原発は、その後活断層が見つかって、1号機の再稼働は絶望的、2号機も大幅な改修を要するようだ。
(志賀原発1号機「活断層と解釈が合理的」規制委に報告書)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4W36DNJ4WULBJ004.html
まだ決まったわけじゃないが、ヤバい話はまだまだ続きそうな予感だな・・・。
(失敗事例:志賀原発、臨界事故発覚:追加)
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CZ0200701.html
この表題は、問題かもな(発覚したことが、失敗だったのかあ?)。
「志賀原発、臨界事故隠ぺい」とかの方がいいんじゃないか?(じゃあ、隠ぺいが成功すれば良かったのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
これを読むと、経産省が過去の改ざん、隠ぺいを報告させなければ、未だに隠されたままだっただろう。
再稼働を控えたこの時期だ。
北陸電力に限らず、あの時と同じような心理が働いていると考えても不思議ではない。
今日もまた、闇から闇に葬られようとしている話が積み重なっているんだろうな。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。