無人宇宙開発?2017年11月27日 20:12

無人宇宙開発?


そういう言い方をするかどうか分からないが、そろそろ、生身の人間抜きでの宇宙開発を本気で考えてもいいんじゃないか。

つーか、そもそも、基本的に、宇宙開発は無人で行われていて、有人宇宙開発は例外的、特別な手法ということになっているのかもしれない。

宇宙望遠鏡(天文衛星や天文惑星)にしても、長期間の月探査にしても、全ての火星探査にしても、人間が行うことはなかった。

かつては、スパイ衛星に人間が乗っていたこともあるが、最近は流行らないしな。

(アルマース (宇宙ステーション))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)

「3号と5号は有人試験に成功した。」

米国も開発はしたらしいが、実際に飛ばして運用はしていないようだ。

必ずしも、機械が先で人間が後というわけではないようだな。

人間がそこに行かなければできないということは、徐々になくなっていくだろうから、今後は、初めから無人で行われるようになるだろう。

そうすると、ますます人間を宇宙に飛ばすことの意義が問われるようになる。

観光目的とか、そういうのは構わない。

実際に行くことが目的化しているわけだから、有人に決まっている。

まあ、それも、VR技術が進歩すれば変わるかもしれないけどな。

無重力を演出するのは困難かもしれないな。

まあいい。

宇宙ステーションを組み立てたり、その中で実験を行うためには、やはり有人でなければならないが、それだって、徐々に無人化されていくに違いない。

ロシアやESAの補給機は、ISSに無人でドッキングしているしな。

(アンドロジナスドッキング機構)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%A9%9F%E6%A7%8B

実験設備についても、自動化が進んで、人間の関与を減らしているんだろう。

バドワイザーは、宇宙ビール(火星ビール?)を作りたいらしいが、ISS上では麦の栽培だけするようだ。

有人だからな。

ビールまで作るようにすると、飲まれる恐れがあるからかもしれない。

(バドワイザー、「火星ビール」醸造めざしISSで実験開始。まずは微小重力下で大麦の発芽を調査)
http://japanese.engadget.com/2017/11/24/iss/

「バドワイザーは飛行士たちが"火星最初のビール"でその瞬間を祝えるようにと考え、12月4日に国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうFalcon 9ロケットにビールの主原料となる大麦を積み込みます。」

火星まで、缶詰にしたビール持ってく方が簡単だと思うんだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

そもそも、有人火星探査を行わなければ、そんな必要もないだろう。

浮沈子は、機械が行う宇宙開発や惑星探査には寛容だ。

生身の人間の面倒を見るより安上がりだし、身体に悪いと分かっている宇宙空間に、みすみす放り出す危険を冒すこともない。

人間に代わって、宇宙に適応したアンドロイドが行うについても、費用対効果の問題が解決されれば許容する。

そのうち、遺伝子を弄って、宇宙に適合した人類を生み出すことが出来れば、考えてもいい。

無重力、放射線、閉鎖環境、その他諸々に適応し、逆に、地球表面の生活には向かない生理特性を獲得した暁には、むしろ、宇宙空間や月、火星の方が住みやすいということはあるかもしれない。

そうなれば、有人宇宙開発も積極的に行われることになる。

数万年の月日が必要になるか、遺伝子工学の飛躍的進歩が期待される。

地球の重力に長年(40億年くらい?)親しんだ遺伝子を、どう弄れば無重力や低重力へ適応できる循環器系になるのか、次々と破壊されていく遺伝子を、常に監視して自己修復する仕組みはどうすれば獲得できるのか。

ヘタにAIを乗っけたロボットを宇宙開発に投入して、反乱でも起こされたら堪らんからな。

手頃な小惑星を拾ってきて、地球にボコボコ落とされかねない。

人造人間(レプリカント?)作っても同じだ。

地球に戻ってきて、反乱軍とか組織されたらかなわんからな。

余程、地球の環境に不適応にしておかないと、危なくてしょうがない。

結局、宇宙空間に不適応な生身の人間が、短期間だけ宇宙に行って還ってくるというのが無難ということになる。

大麦やホップや酵母だけでなく、地球生命のサブセットを宇宙空間に展開するというのは、やはりリスクを伴う。

21世紀くらいなら、機械に任せておいた方が無難な気がするな。

地球を離れ、遠い宇宙を彷徨う機械たち。

やがて、地球環境の激変が訪れ、それらを作った人類が消え去った後も、探査データを送り続けることになるかもしれない。

数億年後、新たな地球環境に適応した知的生命体が地上に溢れ、有人宇宙探査がいいとか、無人がいいとかの大激論をする。

ある日、宇宙空間に浮かぶ、巨大な物体を発見するわけだ(ロケットの残骸とか)。

そして、モノリスに違いないとか言い出すわけだな。

他の天体からの訪問者かもしれないとか。

それにしては、ショボいテクノロジーだったりするわけだがな。

こんなんで、よく恒星間飛行に耐えられたなあとかあ?。

そして、探してみると、人工天体(宇宙デブリ)が山のように見つかる。

ひょとしたら、地球は、かつて、エイリアンに支配されていた星なのかもしれないという結論になるかも。

当たらずといえども遠からずというところか。

そして、そのエイリアンは、地球を見捨てて宇宙のどこかに去っていったということで、目出度し目出度しだな。

新しい知的生命体は、宇宙デブリを片付けて、宇宙空間に進出することに決める。

もちろん、生身でなんか行かない。

同じように、機械を打ち上げ、無人で開発しようとする。

時は流れ、地球環境の激変で、新しい知的生命は、宇宙空間に放った無人の宇宙機を残して絶滅する・・・。

年年歳歳宇宙機相似たり、歳歳年年人同じからず。

地球に再度、知的生命が宿るかどうかは、誰にも分からない。

つーか、人類の前に、知的生命体が本当に存在しなかったのかもわからない。

宇宙のどこかには、その文明が放った宇宙機が、未だに飛んでいるのかもしれない・・・。

今日も、浮沈子の妄想は果てしなく膨らんで、微熱状態が続いている。

生身の人間が宇宙空間に出ないからと言って、それがいいかどうかは別の話だ。

ひょっとしたら、何かとてつもない思い違いをしていて、あの時、ああしなければよかったということになりはしないか。

所詮、なるようにしかならないとしても、どこかで懐疑的な考えを持つ方が健全な気がするけどな。