ザ・タイムズってないの?2018年04月06日 22:24

ザ・タイムズってないの?
ザ・タイムズってないの?


ペンタゴン・ペーパーズについて調べていたら、どっちかといえば、事件的にはニューヨークタイムズの方が、主役級の新聞社ということが分かってきた。

もちろん、スクープしたのもそうだし、ベトナムへ派遣した記者との繋がりから、エルズバーグが垂れ込んだ経緯を含めて考えると、こっちをドラマ化して欲しいような気もするんだがな。

色気、ないけど・・・。

キャサリン・グラハムみたいな、素人受けしやすいネタもないし。

その後のウォーターゲート事件への繋がりもないからな。

エンディングに苦労しそうな気もするけどな。

それでも、社運をかけて公表に踏み切ったのは、タイムズだったわけで、他紙は、後追いしたに過ぎない。

ワシントンポストは、当初、ベトナム戦争を支持していたともいわれている。

(ワシントン・ポストの女性社主が小型ヘリに乗り、戦場を視察した)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2018/03/post-9853_3.php

「当時ポスト紙は、ベトナム戦争への米国の介入を強力に支持する論調で有名だった。」

そもそも、ザ・ポストという映画の題名自体が、ザ・タイムズと呼ばれていたニューヨークタイムズに対する憧れというか、そうなりたいという願望からの命名なんだそうだ(そうかあ?)。

(ウォーターゲート報道にいたる分岐点 映画『ペンタゴン・ペーパーズ』)
https://www.newsweekjapan.jp/ooba/2018/03/post-49.php

「ニューヨーク・タイムズはアメリカの新聞のなかでずば抜けた存在だ、とブラッドリーも認めざるをえないことが多かった。大きな仕事をするだけの財政的な力、取材態勢、権威と伝統をもっている新聞はタイムズ以外にない。タイムズは、政府の官僚機構に匹敵する組織をもち、独自の権力機構になっているように思えた。タイムズだけは"ザ・タイムズ"と、正式の名前で呼ばれる。そのほかは、ただの新聞に過ぎない」

へえーっ・・・。

この記事では、2ページ目に、ペンタゴンペーパーズのスクープが、如何にしてタイムズによってなされたかについても書かれている。

「タイムズは、65年にはすでにサイゴン支局に3人のきわめて優秀な記者を配置していた。そのひとりが、シーハンであり、彼はそこでダニエル・エルズバーグとも知り合っていた。」

「一方、ポストも記者を派遣していなかったわけではないが、影響力を持つ主筆がタカ派だったこともあり、ずっとベトナム戦争を支持してきた。戦争反対の姿勢を明確に打ち出したのは69年半ばのことで、東部の主要なマスコミ各社のなかで最も遅かった。ブラッドリーもベトナムには手をつけなかった。エルズバーグが機密文書をシーハンに託すのも当然だろう。」

うーん、なかなか手厳しいな。

もっとも、ニューズウィークは、かつてポストの傘下にありながら、のちに売りに出されたようだからな(そういうことかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

いろいろ調べるにつけ、二番煎じでも何でもいいから、ニューヨークタイムズ側ををメインにした映画とかも作って欲しい気分になった。

その時には、本作の背景となり、米国が唯一敗北を喫したベトナム戦争について、もっと掘り下げて欲しいもんだ。

色気なし、女性社長なし、アカデミー賞なしでもいいからさ・・・。

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