3機の相乗り衛星(スカイサット)+58機のスターリンク衛星+6回目使用の1段目回収+フェアリング片割れ1個のドライ回収+もう片割れ1個のウエット回収(十分じゃね?)2020年08月19日 01:50

3機の相乗り衛星(スカイサット)+58機のスターリンク衛星+6回目使用の1段目回収+フェアリング片割れ1個のドライ回収+もう片割れ1個のウエット回収(十分じゃね?)
3機の相乗り衛星(スカイサット)+58機のスターリンク衛星+6回目使用の1段目回収+フェアリング片割れ1個のドライ回収+もう片割れ1個のウエット回収(十分じゃね?)


例によって、外連味のないスターリンク衛星+相乗りの打ち上げ。

(三瀬スターリンクv1-10)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-v1-10/

「基本情報
・開始日: 18. 8. 2020 16:31:16 CEST、バックアップ日19. 8. 16:09
・スタートウィンドウ:イミディエート(スタートウィンドウとは)
・ステータス:ミッションは成功しました
・静的点火: 2020年1月17日12:00 CESTに行われました(静的点火とは)
・主要貨物: Starlink衛星コンステレーション用の別の58衛星
・二次貨物: Planetからの3つのSkySat 19-21衛星
・貨物重量:各Starlink衛星の重量は260 kg、SkySatの重量はそれぞれ110 kg
・ロケット: Falcon 9 v1.2 Block 5(既に使用されている第1ステージB1049.6)
・目的:低地球軌道
・開始ランプ: SLC-40 (ケープカナベラル空軍基地、フロリダ州ケープカナベラル)
・ステージ上陸の試み: 成功、OCISLY海上プラットフォームで
・カバーをとろうとする:はい、半分はネットに着地し、もう半分は逃して水に着陸しました」

情報の反映が早いな・・・。

さっき、生中継が終わったばかりなのに、フェアリングの回収状況まで更新されている(中継のネーチャンによれば、ドライ回収に成功したのはミスツリーの方だそうだ)。

今回も、ドローン船はオブコースアイスティルラブユーだった(JRTI:ジャストリードザインストラクションズは、修理中?)。

1段目の使用回数が6回目というのは、おそらく新記録なんだろう(追加参照)。

もう、当たり前過ぎて、チェックもしなくなっちまったがな。

「秒読み
すべての時間は概算です
時間/分/秒 イベント
00:38:00 SpaceX Launch Directorが推進剤の積載を確認
00:35:00 RP-1(ロケット級灯油)搭載中
00:35:00 第1ステージのLOX(液体酸素)のロードが進行中
00:16:00 第2段階のLOXの読み込みが進行中です
00:07:00 ファルコン9は打ち上げ前にエンジン冷却を開始します
00:01:00 飛行前の最終チェックを開始するように飛行コンピュータに命令する
00:01:00 飛行圧力への推進剤タンク加圧が始まります
00:00:45 SpaceX Launch Directorが発売の準備を確認
00:00:03 エンジンコントローラーは、エンジンの点火シーケンスに開始を命令します
00:00:00 ファルコン9リフトオフ
ーーーーーーーーーーーー
打ち上げ、着陸、配備
すべての時間は概算です
時間/分/秒 イベント
00:01:12 Max Q(ロケットのピーク機械的応力の瞬間)
00:02:33 1段目メインエンジンカットオフ(MECO)
00:02:36 第1ステージと第2ステージが分かれています
00:02:43 2段目エンジン始動(SES-1)
00:03:12 フェアリング展開
00:07:02 第1段階のエントリの書き込みが完了しました
00:08:42 第1段階の着陸
00:08:51 2段目エンジンカットオフ(SECO-1)
00:12:32 SkySat 21の導入
00:13:02 SkySat 20の導入
00:13:32 SkySat 19の導入
00:45:57 スターリンク衛星が配備」

ほぼ、オンタイムで実行された。

スターリンク衛星だけの時には、ウェットドレスリハーサルを割愛することもあったけど、相乗り衛星を搭載している時には例外なく試し打ちをしてから発射している(それが理由かどうかは未確認)。

投入する軌道も、218kmくらいで相乗り衛星、361kmくらいでスターリンク衛星をデプロイしている。

スターリンク衛星だけだと、もっと低軌道で投入したこともあったがな。

その辺りの事情は不明だ(未調査)。

スターリンクと言えば、ベータテストの通信状況がリークされて記事に上がっている。

(SpaceXの衛星インターネット「Starlink」の速度は下りで最大約60Mbps、測定結果リークで判明)
https://gigazine.net/news/20200817-starlink-speedtest/

「Starlinkのベータテストはクローズドで実施されており、ベータテストの参加者は秘密保持契約が義務付けられていますが、RedditにStarlinkの回線速度測定結果が投稿されました。」

守秘義務違反か。

やれやれ・・・。

まあいい。

いずれはバレる話だ。

「下りの速度は11Mbps~60Mbps・上りの速度は5Mbps~18Mbpsであることが判明。また遅延を示すPing値は、31ミリ秒~94ミリ秒でした。」

意外に遅い印象だな(衛星経由としては爆速なんでしょうが)。

通信速度1Gbps以上、レイテンシが20ms以下を期待してたんだがな。

現在は、地上局とのやり取りしかしていないし、その地上局とインターネットエクスチェンジとの接続に依存している部分もあるだろうから、衛星間通信を含むピュアなネットワークが完成していけば改善される可能性もある。

「Starlinkの衛星1万基以上が完全に配備され、正式サービス開始に伴って利用者が増加した場合、速度や遅延は大きく変化する可能性があるので注意が必要です。」

これより遅くなっちまったら目も当てられないだろう。

「Starlinkによるインターネット接続は遅延が非常に小さくなるので、かなり良い体験が得られるはずです」

「20ミリ秒未満の遅延を目指しているので、ゲームのオンライン対戦でも高速な応答が期待できます」

接続速度については何とも言えない。

絶対的な通信容量をシェアすることになるので、加入者数次第というところか。

今回の打ち上げでも、バイザーサットは全機導入されているが、その評価については未定だ。

更なる改良の余地があるのか、これで打ち止めなのか、天文学コミュニティとの調整は手打ちになったのか。

衛星の数は、現在の数百機規模から益々増加し、近いうちに数千機、やがては数万機に膨れ上がっていく。

絶対的な光量は、100倍くらいになるわけだから、1機1機の反射量だって100分の1くらいにしなけりゃならんのじゃないのかあ?(そういうことかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

スターリンクだけではない。

英国系の買収で再建を図ろうとしているワンウェブだって、ゆくゆくは数千機の展開を目論んでいる。

(ワンウェブ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96#%E6%89%93%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92

「2020年から毎月35基程度の衛星を打ち上げて650基体制で21年の商用化、10年後をめどに6000基の配備をする方針に修正されていた」

アマゾンが狙うカイパーだって、今は数千機だが、ライバルが増やしてくれば対抗上数万機にするに決まっている(そうなのかあ?)。

(米アマゾン、衛星通信網に100億ドル超投資へ 米当局の認可取得)
https://jp.reuters.com/article/usa-amazon-broadband-idJPKCN24W0PD

「人工衛星3236基を使ってブロードバンド通信サービスを提供する計画」

そのうち、地球低軌道には、100万機のインターネット衛星群が溢れ、それを維持するために毎日打ち上げロケットで補充されるようになるのだ(衛星寿命を5年とすると、毎年20万機補充が必要:毎日548機:スターシップクラス(400基搭載可能)を1日2回飛ばさなければ間に合わない)。

そうなれば、軌道高度にもよるが、ISSなんて危なっかしくって運用できなくなるしな。

長い目で見れば、地球低軌道の運用戦略にも影響してくる(中国の宇宙ステーション阻止とかあ?)。

今日の打ち上げは、そういう殺伐とした未来に繋がっていると考えると感慨ひとしおだな(昔は良かったなどと思い出すに違いない)。

(Starlink Mission:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=jTMJK7wb0rM&list=PLC474234E124B5213&index=2&t=0s

「SpaceXは、8月18日火曜日の午前10時31分EDTをターゲットに、58のスターリンク衛星と3つの惑星のスカイサットを含む11回目のスターリンクミッションの打ち上げを予定しています。 ファルコン9は、フロリダのケープカナベラル空軍基地の宇宙発射コンプレックス40(SLC-40)から離陸します。

Falcon 9の最初のステージは、以前は2018年9月のTelstar 18 VANTAGEミッション、2019年1月のイリジウム-8ミッション、2019年5月、2020年1月、および2020年6月の3つの別々のStarlinkミッションをサポートしていました。ステージの分離に続いて、SpaceXはFalcon 9の最初の着陸を行います 大西洋に配置される「もちろん私はまだあなたを愛しています」ドローンシップのステージ。 Falcon 9のフェアリングは、以前はスターリンクの4回目のローンチで飛んでいました。

惑星のSkySatは打ち上げ後約12分30秒から順次配備され、Starlink衛星は打ち上げ後約26分で配備されます。」

前回は12日前だからな。

毎日2回の打ち上げとは次元が異なる。

次回のスターリンク衛星の打ち上げは来月になる。

(ミッションスターリンクv1-11)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-v1-11/

「基本情報:
・開始日: 2020年9月
・スタートウィンドウ:イミディエート(スタートウィンドウとは)
・静的点火:通常、開始の数日前に行われます(静的点火とは)
・主要貨物: Starlink衛星コンステレーション用の別の60衛星
・貨物重量:各スターリンク衛星の重量は260 kgであるため、総重量は少なくとも15,600 kgです。
・ロケット: Falcon 9 v1.2 Block 5(一部は既に第1ステージで使用済み)
・目的:低地球軌道
・開始ランプ: SLC-40またはLC-39A(フロリダ)
・ステージ上陸の試み:おそらくはい、OCISLYまたはJRTI海上プラットフォームで
・カバーをつかむ:おそらくはい、両方が半分」

スターリンク衛星だけの時にスタティックファイアーテストを行うかどうかは不明だし、投入軌道が200kmくらいになるかどうかも分からない。

1段目の回収船が、再びOCISLYになるのか、JRTIのお出ましになるかは不明だ(V1L11の前に、SAOCOMミッション1Bの打ち上げもあるが、回収は久々に地上だ)。

(SAOCOMミッション1B)
https://www.elonx.cz/mise-saocom-1b/

「基本情報:
・開始日: 28. 8. 2020 01:19 CEST
・スタートウィンドウ:イミディエート(スタートウィンドウとは)
・静的点火:通常、開始の数日前に行われます(静的点火とは)
・主要貨物:レーダーマッピング衛星SAOCOM 1B
・二次貨物:セコイアとGNOMES-1衛星
・貨物重量: SAOCOM 1Bの重量は3000 kg、Sequoia衛星の重量は100 kg、GNOMES-1衛星の重量は30 kg
・ロケット: Falcon 9 v1.2 Block 5
・目的:ヘリオシンクロナス軌道(SSO)、以前のSAOCOM 1Aミッションの場合、パラメーターは615 km x 634 km x 97.9°
・開始ランプ: SLC-40(ケープカナベラル空軍基地、フロリダ州ケープカナベラル)
・ステージ着陸の試み:はい、LZ-1陸上プラットフォームで
・カバーをつかむ:おそらくはい」

前回、フェアリングの回収にドライネットで成功した実績(2個とも)がまぐれではなかったということは、今回1個だけのドライネット成功で証明された(そういうことかあ?)。

次回に、パーフェクトな回収(ミスチーフにも頑張ってもらわんとな)を期待しよう・・・。

<以下追加>----------

(SpaceXは今週の打ち上げで「ロケット再利用6回」の記録更新を狙う)
https://jp.techcrunch.com/2020/08/18/2020-08-17-spacex-will-attempt-to-break-a-rocket-reusability-record-with-a-launch-this-week/

「ブースターロケット自身6回目の飛行であり、SpaceXにとって従来の記録を破る歴史的な出来事だ。」

10回程度は点検と補修のみでOK、リファービッシュ(オーバーホール?)で100回再使用できると宣伝してたからな。

6回なんて、記録にも何にもなりゃせんだろう。

ちなみに、スーパーヘビー(1段目のブースター)は1000回の再使用を謳っている。

(銀ピカのボディに羽ばたく2枚の翼 - これがスターシップだ)
https://news.mynavi.jp/article/starship-3/

「今回は語られなかったが、以前マスク氏は、目標とするトータルでの再使用回数について、「ブースターが1000 回、宇宙船が12回、タンカーは100回」と語っていた。」

宇宙船(スターシップ)の再使用回数が少ない気がするがな(オーバーホールするより、新たに作っちまった方が安いから?)。

搭載されるラプターエンジンの再使用回数は、1000回とされているようだ。

(国外の宇宙輸送システムに関わる技術動向)
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20200519-mxt_uchukai01-000007304_12.pdf

「4.2.2. 国外の宇宙輸送システムに関わる技術動向
4.2.2.1 アメリカ:
(2) 開発中の大型ロケット (周回衛星打上げ)
2016年以降、1000回再使用可能なメタンエンジンRaptor(2,000 kN/基、フルフロー2段燃焼サイクル)の実機試験を実施。」

こういう先行き状況での6回目の再使用に何らかの意味があるかは疑問だが、ファルコンブースターにとっての新記録であることは間違いないだろう。

再使用回数ということでは、スペースシャトルのオービターが記録を持っている。

(スペースシャトル・ディスカバリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%BC

「ミッション数 39回」

ちなみに、その他のオービター運用回数は以下の通り

・コロンビア:28回(帰還時に空中分解して喪失)
・チャレンジャー:10回(打ち上げ時に空中爆発して喪失)
・アトランティス:33回
・エンデバー:25回

ふふん、6回なんて、まだまだだな・・・。