赤壁の戦いと東南の風2020年08月24日 13:57

赤壁の戦いと東南の風
赤壁の戦いと東南の風


言われてみれば、東南アジアとか、「東」が先で「南」が後だしな。

海外の地名を見るまでもなく、東北地方も東が先だ。

そもそも、四方位を表すのに東西南北って言うじゃないの・・・。

(南東?東南?)
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/235539.html

「"西北・東北・西南・東南"が日本の伝統的な言い方で、"北西・北東・南西・南東"は翻訳語的なものらしいです.」

「一般に,方角をあらわす語順については,
1.日本式:「東西南北」
2.英米式:「北南東西」
3.中国式:「東南西北」」

2通りではなく、3通りが正しいのかも。

もちろん、現代の気象用語としては英米式が広く普及している。

(風向・風速)
https://gakuen.gifu-net.ed.jp/kishou/kansoku/kaze/index.htm

「風の吹いてきた方向を「風向(ふうこう)」といいます。
風向は,東・西・南・北と,その間の北東・南東・南西・南東の8方位で表します。」

まあ、どうでもいいんですが。

何でこんなのを調べたかと言えば、NHKラジオの聞き逃しで三国志についてやっていて、その中に赤壁の戦いというのが出て来るんだそうだ。

浮沈子は、若い頃に吉川英治の三国志を読んだきりで、記憶に残っているのは、自分の妻を殺して肉を食卓に出すスプラッターな記述があったことくらいだな。

(劉安 (三国志演義))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E5%AE%89_(%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E6%BC%94%E7%BE%A9)

「呂布に破れた劉備が曹操の下へ逃亡する最中に出会った人物。劉安はもてなしのため肉料理を出すと劉備から何の肉か尋ねられ、狼の肉と答えた。翌朝、劉備は厨房で腕の肉を切り取られた女性の死体を発見して驚き、劉安を問い詰めると、彼は食べ物が無かった為、妻を殺してその肉を提供したと話した。」

「この話は現代の日本人にとって共感出来ないエピソードととられるため、吉川英治は『三国志』執筆の際、鉢木を引き合いに出してこの話の解説をしている。」

どうやら架空の話のようだが、鉢の木とは趣が異なるようだな。

(鉢木)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%A2%E6%9C%A8

「松・梅・桜のみごとな三鉢の盆栽を出してきて、栄えた昔に集めた自慢の品だが、今となっては無用のもの、これを薪にして、せめてものお持てなしに致しましょうと折って火にくべた。」

まあいい。

で、赤壁の戦いの中で(これも、たぶんフィクションらしいが)、諸葛孔明が火計(火攻めの計略)を成功に導くために、祭壇を設けて季節に合わない東南の風を吹かせるというのがある。

(諸葛亮:『三国志演義』中の諸葛亮)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%B8%E8%91%9B%E4%BA%AE#%E3%80%8E%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E6%BC%94%E7%BE%A9%E3%80%8F%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%AB%B8%E8%91%9B%E4%BA%AE

「曹操軍を火攻めにすると決まったものの北西の風しか吹かず、このままでは火を点けてもその火が自分達に返ってくる事がわかり、周瑜は悩んでいた。そこで諸葛亮は壇を築いて祈祷し、東南の風を吹かせ、曹操軍を焼き討ちにしたことになっている。」

東南の風という表記は、戦後教育を受けた浮沈子には違和感があって調べたわけだ。

赤壁の戦いは、レッドクリフ(まんまや!)という映画になっているそうだ。

(レッドクリフ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95

「ジョン・ウー(呉宇森)監督による中国のアクション映画。」

「公開から1か月で3億200万人民元となり、『王妃の紋章』を抜き中国国産映画の興収新記録となる」

浮沈子は観てないけどな。

ジョンウーと言えば、浮沈子的には、高所恐怖症の方にはおススメ出来ないイントロのM:Iー2(ミッションインポッシブル2)が印象的な監督だな(こっちは、観ました)。

(ミッション:インポッシブル2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3:%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB2

「バイオサイト製薬の研究員であるネコルヴィッチ博士は、同社で開発されたキメラウイルス (Chimera)と、その治療薬ベレロフォンを携えてシドニーからアトランタへ飛行機で移動する際、イーサン・ハントに護衛を依頼。」

まあ、新型コロナもベレロフォンみたいな治療薬が開発されれば怖いものなしなんだろうけどな。

現代の諸葛孔明みたいなのが出てきて、東南の風を吹かせてくれないもんかな・・・。

スペースXのクルードラゴンでISSに飛んだ宇宙飛行士たちがOFT-2のスターライナーとCFTの宇宙飛行士を迎えるの図2020年08月24日 20:33

スペースXのクルードラゴンでISSに飛んだ8人の宇宙飛行士たちがスターライナーCFTの宇宙飛行士3人を迎えるの図


調べていたのは、ISSの空気漏れの記事だ。

(NASAが国際宇宙ステーションの小さな空気漏れを調査)
https://www.space.com/nasa-investigates-air-leak-on-space-station.html#:~:text=Crewmembers%20of%20the%20station's%20current,today%20(Aug.%2020).

「キャシディと彼のロシアの乗組員宇宙飛行士、イヴァンヴァグナーとアナトリーイヴァニシンは、金曜日の夜から月曜日の朝まで(8月21日から8月24日まで)ロシアのズヴェズダサービスモジュールに滞在します。 」

「圧力監視のすべては、フライトコントローラーによって地上で行われます。」

ズヴェズダは、2000年に打ち上げられたロシア区画のコアモジュールだ。

(ズヴェズダ (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%80_(ISS)

築20年になる古いモジュールだからな。

「ズヴェズダは著しい騒音が問題となっており、船内では乗員が耳栓をしているのがよく見られる。このため、防音設備を順次運んで設置したため、当初よりは騒音レベルは下がった。」

ここから漏れてたらどーする?。

まあいい。

今日までの隔離措置(?)が終わって、ハッチで区切られた区画のどこから漏れているのかが分かれば、さらに詳細な調査が行われるんだろう。

ひょっとしたら、クルードラゴンの運用ミッションが9月末から10月23日に延期になったのは、この漏洩調査のせいかもしれないな(未確認)。

(NASA、SpaceX、次の宇宙飛行士の打ち上げを10月に予定)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2020/08/14/nasa-spacex-targeting-october-for-next-astronaut-launch/

「クルー1のミッションは、NASAのSpaceX Demo-2テスト飛行に続くデータレビューと認証の完了を保留しています。」

表向きは、そういうことにして、空気漏れが解消される時間稼ぎをしているのかも知れない。

クルー1のスケジュールを見ると、当然のことながら11月中旬に予定されているスターライナーのOFT-2を受け入れることになる(ロシア側のISSスタッフがどれ程関与するかは不明)。

(SpaceX Crew-1)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Crew-1

「(・2020年10月24日:クルー1の4人が到着)
・2020年11月14日: ボーイング-OFT 2ミッションのドッキング
・2020年11月18日:ボーイング-OFT 2ミッションの出発
・2021年3月: SpaceX Crew-2の到着(クルー1の4人と併せて合計8人)
・2021年4月1日:ソユーズMS-18ドッキング
(・2020年4月:ボーイングCFTで3人が到着)
・2021年4月17日:ソユーズMS-18出発
・第2四半期/第3四半期2021年:ドラゴンがISSを出発し、大西洋に飛び降りる」(カッコ内、浮沈子追加)

OFT-2は無人機だし、特別の荷物を積んでいくわけではないだろうから、正常に作動するかどうかを確認して送り出すことになるんだろう。

問題は、クルー1及び2で運ばれたスタッフ8人が対応することになる、スターライナーのCFT(クルードフライトテスト)メンバー3人だな。

既に通常運用に入っているクルードラゴンが接続されているのを横目に、空いているポートにドッキングするわけだ。

そして、暖かくISSに迎えられる。

が、しかし、彼らはあくまでもお客さんだ(フライトテストが目的だからな)。

(ボーイングクルードフライトテスト)
https://en.wikipedia.org/wiki/Boeing_Crewed_Flight_Test

「発売日 ネット2021年4月」

「時間ドッキング 2週間から6ヶ月」

「2名のNASA宇宙飛行士と1名のボーイング宇宙飛行士の乗組員が飛行し、ISSに長時間滞在して試験飛行を行います。」

「2019年4月、NASAはミッションが乗員ローテーションミッションに完全に拡張されたことを発表しました。」

お客さん扱いではなく、ISS内の業務を押し付けられてこき使われることになるようだ(デモ2のベンケンなんて、船外活動までさせられちまったしな)。

まあいい。

ちょっと気になるのは、ドッキングポートが足りるかどうかということだな。

(国際ドッキングアダプター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%97%E3%82%BF

「IDAは、国際宇宙ステーション(ISS)の2つのオープンな加圧嵌合アダプター(PMA)のそれぞれに配置され、どちらもHarmonyモジュールに接続されています。」

せっかくつくった1個目は、ファルコン9の打ち上げ失敗で海の藻屑と消えた。

「2015年6月28日のSpaceX CRS-7の打ち上げ失敗時にIDA-1が失われました。」

したがって、現状では2台しか米国宇宙船を結合させることができない。

どこか別のポートに移すかしないとな(未確認)。

クルー1と2、CFTの3台の米国打上げ米国製宇宙船が係留されている様は壮観だろうな。

しかし、クルードラゴンの再使用が認められ、短期間に繰り返して運用されればスターライナーの出番は無くなる。

使い捨てロケットであるアトラスV(N22)の建造サイクルは、現在のところ年に1回程度。

1段目を繰り返して使い(通常サイクルで2か月程度)、2段目もお安くできる(11億円くらい:エンジン込み)ファルコン9は、半年ごとの使いまわしも余裕で可能だ。

メインの運用をクルードラゴンが担い、バックアップをスターライナーが受け持つ感じか(未確認)。

その他に、従来通りソユーズも飛ぶ(飛行回数が減るかどうかは未確認)。

スターライナーは、ソユーズより高くつくからな(B社は、与圧区画で運べる貨物分を加算すれば安上がりと主張している:ソユーズに貨物スペースはない)。

2028年までの運用に延長されたとしても、ISSへの飛行はそれほど多く行われるわけではない(宇宙旅行会社の思惑次第なのかあ?)。

中古物件としてのISS(地上400kmの超高層マンション?)は、エア漏れを起こすなど老朽化の兆しも現れてきている(電池とかは取り換えたけどな)。

観光ホテルとして、どれ程稼げるかは分からないし、それを維持するために莫大な投資をする程の価値があるのかどうか。

月周回ステーション(深宇宙ゲートウェイ)の建造にシフトしていく米国の宇宙政策の中で、ISSタクシーとしてのスターライナーに未来はないような気がしている。

開発をさっさと打ち切って、クルードラゴン1本に絞っても、何も不都合なことはない。

スターライナーは、将来建造されるビゲロー宇宙ホテルの送迎に絞って運用すればいいのだ(そっちも、クルードラゴンに取られそうだけどな)。

打ち上げロケットを再使用し、頻度とコストで無類のコスパを発揮するS社に当面敵はいない。

ああ、スターシップは別だがな。

しかし、あんなデカいのをISSに係留したら、ドッキングポートがぶっ壊れちまうかもしれないしな・・・。

<以下追加>----------

(ボーイング、12月または1月に2度目のスターライナーテスト飛行を計画)
https://spaceflightnow.com/2020/08/25/boeing-plans-second-starliner-test-flight-in-december-or-january/

「今年の終わりまでに、または1月の初めに、2回目の無人飛行試験であるOrbital Flight Test-2の打ち上げ」

うーん、予定通りにいくかは怪しい感じだな・・・。

「OFT-2が成功した後、ボーイングとNASAは、2021年の夏にスターライナーの最初の搭乗員任務であるクルーフライトテストを飛行し、最初の認定後のミッションであるスターライナー1を次の冬に暫定的に予定」

益々怪しい。

つーことは、あれだな、クルー1のメンバーが、CFTの3人をクルー2と揃って出迎える図は成立しない可能性が高いな。

「ボーイングとNASAのエンジニアは、ソフトウェアの問題、通信の問題、昨年のテストフライトの問題の原因となった監視の管理の監視不足を担当する独立したレビューチームによって発行された80の推奨事項に取り組んでいます。」

11月と思われていた予定がずれ込んでいるのは、80項目の課題がこなせていないからに違いない(未確認)。

「NASAは、両社が宇宙ステーションとの間で定期的に乗組員輸送サービスを提供することを望んでおり・・・」

本当に望んでいるのか、それともB社が辞退するのを待っているのか(そんなあ!)。

米国には、オリオン宇宙船というもう一つの宇宙機もあることだしな。

多少重いかも知れないが、打ち上げが延期されているデルタ4ヘビー(以前、モックアップ(?)飛ばしてます)じゃなくても、ファルコンヘビーなら十分打ち上げられるだろう(有人認証得ていないけどな)。

(ULA、トリプルコアDelta 4-Heavyロケットの打ち上げを中止)
https://spaceflightnow.com/2020/08/27/ula-calls-off-launch-of-triple-core-delta-4-heavy-rocket/

「重要な地上空気圧制御システム」

モノにならなければ、バックアップはあるということだ・・・。

<以下追加>----------

(NASA新型宇宙船オリオン、日本時間今夜打ち上げ:2014年の記事)
https://www.zaikei.co.jp/article/20141204/225138.html

「EFT-1はクルー・モジュールの耐熱システムやパラシュートなどの機能確認が主目的であるため、サービス・モジュールや脱出システムは同じ質量で造られたダミーで、機能はしない。」

「2018年11月に探査ミッション1(EM-1、Exploration Mission 1)が実施される予定となっている。」

いつになることやら・・・。