21世紀の業務潜水2013年02月04日 22:54

21世紀の業務潜水
21世紀の業務潜水


「高気圧作業安全衛生規則改正検討会」(漢字ばかりで16文字!)の第5回検討会の議事録がアップされた。

(2012年12月6日 第5回 高気圧作業安全衛生規則改正検討会議事録)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002sm6p.html

なぜこのメンバーの中に、レジャーダイビングの、それもテクニカルダイビングのプロフェッショナルがいないのか。

浮沈子には、極めて疑問だ。

保安庁なんて、クウキ潜水しかしていないから、水中でのガス交換の話題になっても何も発言できないでいる。

1980年代には既に商品となっているダイビングコンピューターについて、「導入しようか、どうしようか」という議論を21世紀に行っていること自体が、滑稽というか、情けないというか、絶望する。

ダイコン持たずに、潜水作業をさせてはならない!、という規則を作って、特殊法人作って型式認定すりゃあいいじゃん!(天下り先も出来るし・・・)。

繰り返し潜水の減圧管理をダイコンで行うことは、レジャーダイビングでは常識である。ダイバー個人個人の管理を行うことも、当然だ。

劣悪な環境で働かされ、65歳の年齢制限も設けてもらえない水中作業労働者に、せめてダイコンの1つも持たせてやれないのか。

浮沈子がCカードを取ったテニアンで聞いた話だが、日本で潜っていた潜水士の方が、死んでから火葬したら、骨が残らなかったそうだ。さらさらの砂のようになってしまったとのこと。

潜水は、陸上に適応しきった人体には、ものすごく過酷な環境なのだ。

この議論の中でも、10mで純酸素を吸わせる話が出てくる。

気違い沙汰である!。溺れなきゃ、酸素中毒で痙攣起こしてもいいのかよ!。

そのうち、パブリックコメントを求めて、規制案が公開されるだろうが、クソミソに非難されるだろう。

眞野先生が嘆くのも無理は無い。なぜ、日本だけが遅れているのか。ベルを使った潜水作業が、標準にならないのか。

業界と規制当局の癒着の見本がここにある。

以前の検討会の中でも出てくるが、アジア地域の潜水作業の基準も、日本の高圧則を参考にして作られている。

この議論を読んでいると、日本人であることが恥ずかしく思えてくる。

もう1回、検討会を行うことになったらしいが、何回やってもろくな結論にはならんだろうな。

画像は、シリアスなブログネタに疲れた心を癒す(たぶん)、ティーストレーナーというものらしい。

(Deep Sea Diver Tea Strainer)
http://www.likecool.com/Deep_Sea_Diver_Tea_Strainer--Gadget--Gear.html

Deep Seaといっても、1.005ATA位かな・・・。

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