そういうもんかあ? ― 2013年12月14日 13:13

そういうもんかあ?
中国の月探査機が、今夜、軟着陸の予定である。
(月探査機「嫦娥三号」、14日夜に月面着陸へ)
http://www.sorae.jp/030905/5063.html
「着陸の具体的な時刻については、新華社は中国標準時21時ごろ(日本時間22時ごろ)、法制晩報は21時40分(同22時40分)と報じている。また中国中央電視台(CCTV)では、20時(同21時)から特別番組を放送するとしている。」
「また着陸に際しては、欧州宇宙機関(ESA)が持つ、オーストラリアにある深宇宙通信用アンテナも協力する。」
世界が注目する中、そして、我が国が指を咥えて見守る中、今年最後の宇宙ショーが行われようとしている。
と、ここで、とんでもないニュースがあった!。
(ロケット残骸が民家直撃 中国、月探査機打ち上げで)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131203/chn13120319350008-n1.htm
「周辺には1990年代初めからこれまでに20回近く、ロケットの残骸が落下しており、住民らは残骸の落下に「慣れている」(同紙)という。」
「慣れている」って、そういうもんかあ?。
この射場(西昌衛星発射センター)では、1996年に悲惨な事故が発生している。
(長征(ロケット):打ち上げ事故)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%BE%81_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)#.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92.E4.BA.8B.E6.95.85
「1996年2月14日には、インテルサット708を搭載し西昌衛星発射センターより打ち上げられた長征3B型1号機が打ち上げ直後に機体が傾きだしコントロールを失い、そのまま市街地に落下。500人以上が犠牲となる史上最大の惨事をもたらした。」
まあ、地図を見ると、ほんとに山の中の狭隘な谷間に射場があるのが分かる(座標の北西1km程のところに射点がある)。
(GeoHack - 西昌衛星発射センター)
http://tools.wmflabs.org/geohack/geohack.php?language=ja&pagename=%E8%A5%BF%E6%98%8C%E8%A1%9B%E6%98%9F%E7%99%BA%E5%B0%84%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC¶ms=28_14_10.16_N_102_2_8.44_E_
こんなところに射場を作ったのも、1960年代の中ソ対立が原因だったというから、近隣住民にとってはいい迷惑だ。
500人以上の死者を出したこの大事故を、当初、中国政府は隠蔽しようとしたふしがある。
(中国の宇宙開発 長征2号3号の失敗:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=WI-RN2_h9GI
さらに、驚くのは、「西昌での打ち上げは爆発事故の同年7月3日に再開され」とあり、わずか、5か月後には同じ射場からロケットを打ち上げているのだ。
我々は、隣国で行われている宇宙開発を、米国や我が国のそれと同列に考えがちだが、国家体制の違いだけでは到底理解できない、異質のものであると感じてしまうのは、浮沈子だけだろうか。
地元紙は、「慣れている」と報じているが、それで済む問題ではなかろう。
十数万円の保証金を受け、落下したノズルに手を添える住民の写真が、痛々しい。
米国やソ連(ロシア)も、これまでに、何人もの犠牲者を出しながら宇宙開発を進めてきた。
それとは、桁違いの被害である。
今回の月探査ロケットの成功の陰に、悲惨な歴史があることを忘れてはなるまい。
中国の月探査機が、今夜、軟着陸の予定である。
(月探査機「嫦娥三号」、14日夜に月面着陸へ)
http://www.sorae.jp/030905/5063.html
「着陸の具体的な時刻については、新華社は中国標準時21時ごろ(日本時間22時ごろ)、法制晩報は21時40分(同22時40分)と報じている。また中国中央電視台(CCTV)では、20時(同21時)から特別番組を放送するとしている。」
「また着陸に際しては、欧州宇宙機関(ESA)が持つ、オーストラリアにある深宇宙通信用アンテナも協力する。」
世界が注目する中、そして、我が国が指を咥えて見守る中、今年最後の宇宙ショーが行われようとしている。
と、ここで、とんでもないニュースがあった!。
(ロケット残骸が民家直撃 中国、月探査機打ち上げで)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131203/chn13120319350008-n1.htm
「周辺には1990年代初めからこれまでに20回近く、ロケットの残骸が落下しており、住民らは残骸の落下に「慣れている」(同紙)という。」
「慣れている」って、そういうもんかあ?。
この射場(西昌衛星発射センター)では、1996年に悲惨な事故が発生している。
(長征(ロケット):打ち上げ事故)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%BE%81_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)#.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92.E4.BA.8B.E6.95.85
「1996年2月14日には、インテルサット708を搭載し西昌衛星発射センターより打ち上げられた長征3B型1号機が打ち上げ直後に機体が傾きだしコントロールを失い、そのまま市街地に落下。500人以上が犠牲となる史上最大の惨事をもたらした。」
まあ、地図を見ると、ほんとに山の中の狭隘な谷間に射場があるのが分かる(座標の北西1km程のところに射点がある)。
(GeoHack - 西昌衛星発射センター)
http://tools.wmflabs.org/geohack/geohack.php?language=ja&pagename=%E8%A5%BF%E6%98%8C%E8%A1%9B%E6%98%9F%E7%99%BA%E5%B0%84%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC¶ms=28_14_10.16_N_102_2_8.44_E_
こんなところに射場を作ったのも、1960年代の中ソ対立が原因だったというから、近隣住民にとってはいい迷惑だ。
500人以上の死者を出したこの大事故を、当初、中国政府は隠蔽しようとしたふしがある。
(中国の宇宙開発 長征2号3号の失敗:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=WI-RN2_h9GI
さらに、驚くのは、「西昌での打ち上げは爆発事故の同年7月3日に再開され」とあり、わずか、5か月後には同じ射場からロケットを打ち上げているのだ。
我々は、隣国で行われている宇宙開発を、米国や我が国のそれと同列に考えがちだが、国家体制の違いだけでは到底理解できない、異質のものであると感じてしまうのは、浮沈子だけだろうか。
地元紙は、「慣れている」と報じているが、それで済む問題ではなかろう。
十数万円の保証金を受け、落下したノズルに手を添える住民の写真が、痛々しい。
米国やソ連(ロシア)も、これまでに、何人もの犠牲者を出しながら宇宙開発を進めてきた。
それとは、桁違いの被害である。
今回の月探査ロケットの成功の陰に、悲惨な歴史があることを忘れてはなるまい。
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