団結・結合・同盟 ― 2013年12月21日 09:01
団結・結合・同盟
今日は、ロシアの宇宙ロケット、ソユーズロケットについて調べた。
いちいち、「ロケット」を付けなければならないのには、訳がある。
そのロケットの先っぽに乗っかって、ISSに人間を送り迎えしている宇宙船も、ソユーズというのだ。
アポロでいえば、サターンVがソユーズロケットで、アポロ宇宙船がソユーズ宇宙船ということになる。
何でまた、ややっこしい命名をしたのか?。
(ソユーズ (単語))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA_(%E5%8D%98%E8%AA%9E)
元々の語義は、ロシア語で団結・結合・同盟を意味する。
(ソユーズ:宇宙船)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA
ざっと目を通した印象は、この宇宙船の長所と短所は、運用開始時点の1960年代のままであるということが分かった。
つまり、その後の宇宙船開発の悉くが失敗したために、半世紀も前の設計による宇宙船が現役なのだ。
もちろん改良は行われているし、最近ではデジタル化により省電力化され、また、70kg軽量化もされている。
(ソユーズの一覧:ソユーズTMA-M)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.BD.E3.83.A6.E3.83.BC.E3.82.BATMA-M
しかし、この宇宙船は、3人の宇宙飛行士を宇宙空間に短期間滞在させる性能しか持たず、スペースシャトルのような、バス1台丸ごと宇宙空間に持ってって、しかも、再び地球に持って還ってくるような運用はできない(バスを宇宙に持ってったことは、ありません)。
中国の神舟宇宙船も、基本的にはソユーズ宇宙船であり、現在有人飛行を行っている宇宙船は、ソユーズ型だけということもできる。
(神舟:機体)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%88%9F#.E6.A9.9F.E4.BD.93
なんか、軌道モジュールは独自設計になっているらしいな。
さて、肝心のソユーズロケットについては、こちら。
(ソユーズロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「ソユーズ(ロシア語: Союз、GRAU index 11A511)はソビエト連邦が計画しOKB-1が開発した使い捨てロケット。アメリカ合衆国議会図書館は"A-2"と呼んでいた。欧州宇宙機関によると、世界でもっとも頻繁に打ち上げられているロケットである。」
「ソユーズロケットはソユーズ計画でのソユーズの有人打ち上げに使われるほか、国際宇宙ステーションへのプログレス補給船の輸送、スターセムやアリアンスペースの商用打ち上げなどに利用されている。ソユーズは燃料に液体酸素とRP-1を使っており、ソユーズU2は液体酸素とシンチンを使っていた。ソユーズはR-7の派生形である。」
「なお、ソユーズロケットは中心に二段構成のロケットがあり、その周りに4基のロケットが存在している。日本やアメリカでは周辺の4基を補助ロケットとするが、ソユーズにおいてはこれを1段目としている。」
R-7というのは、世界初の大陸間弾道弾(ICBM)であり、先っちょに乗っけるものが、爆弾か宇宙船かで呼び方が変わるわけだな。
(R-7 (ロケット))
http://ja.wikipedia.org/wiki/R-7_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
1950年代の設計である。
弾道ロケットとしてのR-7は、初期の失敗はともかく、その後もはかばかしい出来ではない。
「R-7は31基が発射され、うち11基が失敗している。」
こんなもんに、人間乗せて打ち上げてんのかあ?。
「コスト以外にも運用上の弱点があった。巨大なR-7の発射基地はU-2偵察機による上空からの偵察から隠すことができず、どのような核戦争においても迅速に破壊する事が期待できた。巨大なR-7には発射準備に約20時間が必要で、極低温燃料システムのため、燃料を注入したままのアラート態勢を数日以上取ることができなかった。従って、ソビエト連邦軍は恒久的なアラート態勢を維持できず、彼らがアメリカのICBMに対抗するチャンスを与えずにアメリカ軍爆撃機によって発射前に破壊することができた。」
「R-7ミサイルの射程はアメリカ国内の主要な目標に到達できず、兵器システムとして失敗であると考えられた。」
「全てのミサイルは1962年までに配備され、1968年には退役した。しかしロケットや発射台は宇宙開発のために転用され、8K72Kボストークや後の11A511ソユーズの基礎として大きな成果を上げた。」
もちろん、Rー7で残ったのは、発射台だけではない。
「発射の初期段階では、ロケットは4基のRD-107ストラップオンブースターと中央にあるRD-108メインエンジンの合計5基のエンジンによって加速される。」
「RD-107とRD-108は基本的に同じエンジンで、OKB-456(V. P. グルシコ(Glushko)が率いる設計局)によって設計された。その大きさは鉄道による輸送が考慮されて決定されている。」
「一台の燃料ポンプが4基の燃焼室/ノズルへ燃料を送っている点が特徴である。これは燃焼室の大型化を避け、震動を避けるための工夫であるといわれる。」
「第二段に相当するRD-108エンジンは4基のノズルと4基の姿勢制御用バーニアノズルを備えており、第一段に相当するRD-107ブースターは4基のノズルと二基のバーニアノズルを備えていた。」
「中心のRD-108ロケットの周りを取り囲むように、また各ブースターのバーニアノズルが外側になるように4基のブースターが接続される。各ブースターは円錐形状をしており、このためブースターが取りつけられたミサイルは全長の中ほどから下に向かって末広がりに大きくなる独特の外観を持つ事となった。」
この構成は、ソユーズロケットにそのまま引き継がれ、現在も全く同じである。
あの独特の外観は、鉄道による輸送を考慮したためであるということだ。
大陸間弾道弾としての開発経緯が、そのまま、現在も残っているということである。
注意しなければいけないのは、メインのノズルには噴射方向を制御するジンバル機構がないことだ。
そのために、姿勢制御用バーニアノズルを別途備えている。
こいつの向きを変えて、調整するというわけだ。
メインのノズルは、単一の燃料ポンプから燃料を供給され、4つの燃焼室で分かれて燃焼する。
(RD-107)
http://ja.wikipedia.org/wiki/RD-107
改良が行われているとはいえ、1957年設計のエンジンが、今でも現役で飛んでいるのである。
画像を拡大すると、メインの4つのノズルを真ん中で結合している赤い板状の部品は、どうやら、プレスで型抜きした板を、裏表にしてリベット止めしているようである。
コスト重視というか、合理的というか、安物というか・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
このロケットは、発射についても、独特の方法が採られる。
「軽量化の結果、ブースターの重量をロケット本体が支えることが出来ないため、自立して発射される西側諸国のミサイルと異なり、R-7はロケットの中ほどからトラス構造の頑丈な支柱に吊り下げられた状態で発射される。この方式はチュルパン(Tyulpan、チューリップ)発射方式と呼ばれ、レニングラード金属鋳造工場(LMZ)で設計された。ロケットのエンジンが点火され、出力がロケットの重量を支えられるようになると、支柱が切り離されて花が開くように四方へ倒れこむ。この光景はソ連/ロシアのロケット発射に固有の風景である。」
現在も、50年前と同じ発射方法を採る。
浮沈子は、ソユーズロケットは、ロシアのバイコヌール基地から打ち上げられているのだとばかり思っていた。
(バイコヌール宇宙基地)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%9F%BA%E5%9C%B0
「チュラタムにあるのに「バイコヌール宇宙基地」と名前が付けられているのは、正確な場所の秘匿のためであった。本来のバイコヌールはチュラタムの約500Km南西にある。バイコヌール射場、チュラタム射場(Tyuratam Launch Center)とも呼ばれる。また、旧ソ連時代からロシアの全ての有人宇宙船の打ち上げに使われている。」
「宇宙基地関係者のためにチュラタムに建設された都市は1966年に市に昇格し、レニンスクと命名され、1995年に市名をバイコヌールに改称した。」
まあ、辻褄は合ったわけだ。
ところが、こんな記事があって、驚いた。
(L2ラグランジュ点で5年間の観測ミッションへ 位置天文衛星ガイア打ち上げ成功)
http://response.jp/article/2013/12/20/213494.html
「アリアンスペース社は、日本時間12月19日午後6 時12分、仏領ギアナ・ギアナ宇宙センターから行われたESA 欧州宇宙機関の位置天文衛星『ガイア(Gaia)』打ち上げに成功したと発表した。」
ここまではいい。
「打ち上げから42分後、ガイア衛星は予定通りソユーズロケットから切り離され」たとある。
「ギアナ宇宙センターから6度目のソユーズの打ち上げともなる。」
聞いてないぜ!。
「2005年1月19日、欧州宇宙機関とロシア宇宙庁はギアナ宇宙センターからのソユーズSTロケットの打ち上げに合意した。赤道に近いため、ソユーズは3段目に依存して2.7トン-4.9トンの貨物を太陽同期軌道に運べるようになった。発射台の建設は2005年に始まり、2011年4月に完成した。ソユーズは通常バイコヌールなどでは水平の状態で燃料が装填されるが、ギアナではギアナで一般的な垂直での燃料装填形式となっている。模擬打ち上げは2011年5月に行われ、初の運用打ち上げは2011年10月21日に行われた。」と、ウィキにもある。
「現在まで全系統を含めると1700回以上打ち上げられ他のロケットを大きく引き離し世界で最も利用されたロケットとなっている。基本設計は古いが、低いコストと非常に高い安定性の両面から商用に向いている。」
いやあ、知らなかったな。
(ギアナ宇宙センター)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%82%A2%E3%83%8A%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC
「2012年初め時点の打ち上げ施設としては1996年使用開始のアリアン5用のELA-3の他、ヴェガロケット用の打ち上げ施設(ELV、ELA-1を再度建設:2012年初めから使用開始予定)と、ソユーズロケットの打ち上げ施設(ELS:2011年末から使用開始)が新たに建設された。」
ギアナ宇宙センターの地図には、ちゃんとソユーズの射点が描いてある。
(Lancement du satellite Gaia le 19 décembre 2013)
http://www.cnes.fr/web/CNES-fr/9622-lancement-de-soyouz-en-guyane.php
フランス語の記事にも、動画まであるので、レスポンスお得意の誤報ではないようだ。
ロケットを支えている4本の支柱が、打ち上げと同時に花が開くように退避する様が分かる。
好天に恵まれて、補助ロケットの切り離しも、綺麗に映っている。
フランス語のカウントダウンも、なかなか味があるな。
まあいい。
このホームページは、英語でも閲覧できるし、打ち上げのビデオも、英語版がある(ユニオン・ジャックをクリック)。
商業衛星の打ち上げロケットとして、ソユーズロケットは、1700回に渡る打ち上げ実績と、高い成功率で、比較的優位を保っている。
有人の打ち上げは、バイコヌールからになるだろうが、ギアナの射点を確保したことで、無人の衛星などの打ち上げは、より有利となった。
商業打ち上げに実績が殆んどない、我が国のロケットの立場は、ますます苦しくなった。
軍事衛星の打ち上げは、仕方ないから米国に頼み、その他の衛星は、中国とか、ロシアに頼んで打ち上げてもらって、三菱や石播は、撤退するのが賢明だと、浮沈子は、真剣に考えている。
スペースXが、ロケットの再利用に成功すれば、少なくとも、コストの点では、太刀打ち出来なくなるんだから・・・。
今日は、ロシアの宇宙ロケット、ソユーズロケットについて調べた。
いちいち、「ロケット」を付けなければならないのには、訳がある。
そのロケットの先っぽに乗っかって、ISSに人間を送り迎えしている宇宙船も、ソユーズというのだ。
アポロでいえば、サターンVがソユーズロケットで、アポロ宇宙船がソユーズ宇宙船ということになる。
何でまた、ややっこしい命名をしたのか?。
(ソユーズ (単語))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA_(%E5%8D%98%E8%AA%9E)
元々の語義は、ロシア語で団結・結合・同盟を意味する。
(ソユーズ:宇宙船)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA
ざっと目を通した印象は、この宇宙船の長所と短所は、運用開始時点の1960年代のままであるということが分かった。
つまり、その後の宇宙船開発の悉くが失敗したために、半世紀も前の設計による宇宙船が現役なのだ。
もちろん改良は行われているし、最近ではデジタル化により省電力化され、また、70kg軽量化もされている。
(ソユーズの一覧:ソユーズTMA-M)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.BD.E3.83.A6.E3.83.BC.E3.82.BATMA-M
しかし、この宇宙船は、3人の宇宙飛行士を宇宙空間に短期間滞在させる性能しか持たず、スペースシャトルのような、バス1台丸ごと宇宙空間に持ってって、しかも、再び地球に持って還ってくるような運用はできない(バスを宇宙に持ってったことは、ありません)。
中国の神舟宇宙船も、基本的にはソユーズ宇宙船であり、現在有人飛行を行っている宇宙船は、ソユーズ型だけということもできる。
(神舟:機体)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E8%88%9F#.E6.A9.9F.E4.BD.93
なんか、軌道モジュールは独自設計になっているらしいな。
さて、肝心のソユーズロケットについては、こちら。
(ソユーズロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「ソユーズ(ロシア語: Союз、GRAU index 11A511)はソビエト連邦が計画しOKB-1が開発した使い捨てロケット。アメリカ合衆国議会図書館は"A-2"と呼んでいた。欧州宇宙機関によると、世界でもっとも頻繁に打ち上げられているロケットである。」
「ソユーズロケットはソユーズ計画でのソユーズの有人打ち上げに使われるほか、国際宇宙ステーションへのプログレス補給船の輸送、スターセムやアリアンスペースの商用打ち上げなどに利用されている。ソユーズは燃料に液体酸素とRP-1を使っており、ソユーズU2は液体酸素とシンチンを使っていた。ソユーズはR-7の派生形である。」
「なお、ソユーズロケットは中心に二段構成のロケットがあり、その周りに4基のロケットが存在している。日本やアメリカでは周辺の4基を補助ロケットとするが、ソユーズにおいてはこれを1段目としている。」
R-7というのは、世界初の大陸間弾道弾(ICBM)であり、先っちょに乗っけるものが、爆弾か宇宙船かで呼び方が変わるわけだな。
(R-7 (ロケット))
http://ja.wikipedia.org/wiki/R-7_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
1950年代の設計である。
弾道ロケットとしてのR-7は、初期の失敗はともかく、その後もはかばかしい出来ではない。
「R-7は31基が発射され、うち11基が失敗している。」
こんなもんに、人間乗せて打ち上げてんのかあ?。
「コスト以外にも運用上の弱点があった。巨大なR-7の発射基地はU-2偵察機による上空からの偵察から隠すことができず、どのような核戦争においても迅速に破壊する事が期待できた。巨大なR-7には発射準備に約20時間が必要で、極低温燃料システムのため、燃料を注入したままのアラート態勢を数日以上取ることができなかった。従って、ソビエト連邦軍は恒久的なアラート態勢を維持できず、彼らがアメリカのICBMに対抗するチャンスを与えずにアメリカ軍爆撃機によって発射前に破壊することができた。」
「R-7ミサイルの射程はアメリカ国内の主要な目標に到達できず、兵器システムとして失敗であると考えられた。」
「全てのミサイルは1962年までに配備され、1968年には退役した。しかしロケットや発射台は宇宙開発のために転用され、8K72Kボストークや後の11A511ソユーズの基礎として大きな成果を上げた。」
もちろん、Rー7で残ったのは、発射台だけではない。
「発射の初期段階では、ロケットは4基のRD-107ストラップオンブースターと中央にあるRD-108メインエンジンの合計5基のエンジンによって加速される。」
「RD-107とRD-108は基本的に同じエンジンで、OKB-456(V. P. グルシコ(Glushko)が率いる設計局)によって設計された。その大きさは鉄道による輸送が考慮されて決定されている。」
「一台の燃料ポンプが4基の燃焼室/ノズルへ燃料を送っている点が特徴である。これは燃焼室の大型化を避け、震動を避けるための工夫であるといわれる。」
「第二段に相当するRD-108エンジンは4基のノズルと4基の姿勢制御用バーニアノズルを備えており、第一段に相当するRD-107ブースターは4基のノズルと二基のバーニアノズルを備えていた。」
「中心のRD-108ロケットの周りを取り囲むように、また各ブースターのバーニアノズルが外側になるように4基のブースターが接続される。各ブースターは円錐形状をしており、このためブースターが取りつけられたミサイルは全長の中ほどから下に向かって末広がりに大きくなる独特の外観を持つ事となった。」
この構成は、ソユーズロケットにそのまま引き継がれ、現在も全く同じである。
あの独特の外観は、鉄道による輸送を考慮したためであるということだ。
大陸間弾道弾としての開発経緯が、そのまま、現在も残っているということである。
注意しなければいけないのは、メインのノズルには噴射方向を制御するジンバル機構がないことだ。
そのために、姿勢制御用バーニアノズルを別途備えている。
こいつの向きを変えて、調整するというわけだ。
メインのノズルは、単一の燃料ポンプから燃料を供給され、4つの燃焼室で分かれて燃焼する。
(RD-107)
http://ja.wikipedia.org/wiki/RD-107
改良が行われているとはいえ、1957年設計のエンジンが、今でも現役で飛んでいるのである。
画像を拡大すると、メインの4つのノズルを真ん中で結合している赤い板状の部品は、どうやら、プレスで型抜きした板を、裏表にしてリベット止めしているようである。
コスト重視というか、合理的というか、安物というか・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
このロケットは、発射についても、独特の方法が採られる。
「軽量化の結果、ブースターの重量をロケット本体が支えることが出来ないため、自立して発射される西側諸国のミサイルと異なり、R-7はロケットの中ほどからトラス構造の頑丈な支柱に吊り下げられた状態で発射される。この方式はチュルパン(Tyulpan、チューリップ)発射方式と呼ばれ、レニングラード金属鋳造工場(LMZ)で設計された。ロケットのエンジンが点火され、出力がロケットの重量を支えられるようになると、支柱が切り離されて花が開くように四方へ倒れこむ。この光景はソ連/ロシアのロケット発射に固有の風景である。」
現在も、50年前と同じ発射方法を採る。
浮沈子は、ソユーズロケットは、ロシアのバイコヌール基地から打ち上げられているのだとばかり思っていた。
(バイコヌール宇宙基地)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%9F%BA%E5%9C%B0
「チュラタムにあるのに「バイコヌール宇宙基地」と名前が付けられているのは、正確な場所の秘匿のためであった。本来のバイコヌールはチュラタムの約500Km南西にある。バイコヌール射場、チュラタム射場(Tyuratam Launch Center)とも呼ばれる。また、旧ソ連時代からロシアの全ての有人宇宙船の打ち上げに使われている。」
「宇宙基地関係者のためにチュラタムに建設された都市は1966年に市に昇格し、レニンスクと命名され、1995年に市名をバイコヌールに改称した。」
まあ、辻褄は合ったわけだ。
ところが、こんな記事があって、驚いた。
(L2ラグランジュ点で5年間の観測ミッションへ 位置天文衛星ガイア打ち上げ成功)
http://response.jp/article/2013/12/20/213494.html
「アリアンスペース社は、日本時間12月19日午後6 時12分、仏領ギアナ・ギアナ宇宙センターから行われたESA 欧州宇宙機関の位置天文衛星『ガイア(Gaia)』打ち上げに成功したと発表した。」
ここまではいい。
「打ち上げから42分後、ガイア衛星は予定通りソユーズロケットから切り離され」たとある。
「ギアナ宇宙センターから6度目のソユーズの打ち上げともなる。」
聞いてないぜ!。
「2005年1月19日、欧州宇宙機関とロシア宇宙庁はギアナ宇宙センターからのソユーズSTロケットの打ち上げに合意した。赤道に近いため、ソユーズは3段目に依存して2.7トン-4.9トンの貨物を太陽同期軌道に運べるようになった。発射台の建設は2005年に始まり、2011年4月に完成した。ソユーズは通常バイコヌールなどでは水平の状態で燃料が装填されるが、ギアナではギアナで一般的な垂直での燃料装填形式となっている。模擬打ち上げは2011年5月に行われ、初の運用打ち上げは2011年10月21日に行われた。」と、ウィキにもある。
「現在まで全系統を含めると1700回以上打ち上げられ他のロケットを大きく引き離し世界で最も利用されたロケットとなっている。基本設計は古いが、低いコストと非常に高い安定性の両面から商用に向いている。」
いやあ、知らなかったな。
(ギアナ宇宙センター)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%82%A2%E3%83%8A%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC
「2012年初め時点の打ち上げ施設としては1996年使用開始のアリアン5用のELA-3の他、ヴェガロケット用の打ち上げ施設(ELV、ELA-1を再度建設:2012年初めから使用開始予定)と、ソユーズロケットの打ち上げ施設(ELS:2011年末から使用開始)が新たに建設された。」
ギアナ宇宙センターの地図には、ちゃんとソユーズの射点が描いてある。
(Lancement du satellite Gaia le 19 décembre 2013)
http://www.cnes.fr/web/CNES-fr/9622-lancement-de-soyouz-en-guyane.php
フランス語の記事にも、動画まであるので、レスポンスお得意の誤報ではないようだ。
ロケットを支えている4本の支柱が、打ち上げと同時に花が開くように退避する様が分かる。
好天に恵まれて、補助ロケットの切り離しも、綺麗に映っている。
フランス語のカウントダウンも、なかなか味があるな。
まあいい。
このホームページは、英語でも閲覧できるし、打ち上げのビデオも、英語版がある(ユニオン・ジャックをクリック)。
商業衛星の打ち上げロケットとして、ソユーズロケットは、1700回に渡る打ち上げ実績と、高い成功率で、比較的優位を保っている。
有人の打ち上げは、バイコヌールからになるだろうが、ギアナの射点を確保したことで、無人の衛星などの打ち上げは、より有利となった。
商業打ち上げに実績が殆んどない、我が国のロケットの立場は、ますます苦しくなった。
軍事衛星の打ち上げは、仕方ないから米国に頼み、その他の衛星は、中国とか、ロシアに頼んで打ち上げてもらって、三菱や石播は、撤退するのが賢明だと、浮沈子は、真剣に考えている。
スペースXが、ロケットの再利用に成功すれば、少なくとも、コストの点では、太刀打ち出来なくなるんだから・・・。
911ストーリー(ATE) ― 2013年12月21日 12:55
911ストーリー(ATE)
ポール・フレール(PF)著、「PORSCHE 911 STORY eighth edition」を読み始めた。
というより、何度目かの読み初めを、また、始めたというのが正確な表現になる。
なにしろ、本が重い(ハードカバー上質紙550ページ)ので、寝転んで読むわけにはいかないし、背筋をピンと伸ばして読むに値する内容なので、近所のモスバーガーに行ったりした時に、少しずつ読むことにしている。
PFは、カーグラでお馴染みだったが、惜しいことに亡くなった。
(ポール・フレール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB
2007年にニュルで事故って重症を負い、それが元で亡くなったようだが、90歳でニュルをシビック・タイプRで爆走していたというのは、たまげた話である。
イニシャルDでお馴染みの、「溝落とし」が、PFの本(ハイスピードドライビング)に書いてあるというのも、初めて知った(今度、読んでみっか・・・)。
元F1パイロットであり、ルマン優勝経験もある一流のドライバーなのだが、浮沈子は、レーサーとしての活動は知らない。
ただ、これまた、この間亡くなった小林章太郎と懇意で、CGなどを読むと、ドライバーとしての的確な指摘に溢れた記事が読者を唸らせる。
そのPFが書いたポルシェの、それも、911の本なのだから、期待せずにはいられない。
(最新版 ポルシェ911ストーリー (CG BOOKS) [単行本])
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%89%88-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7911%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC-BOOKS-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4544400430/ref=pd_sim_b_4
すでに、このブログでも取り上げている。
(RRとは何か)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/27/6825037
この5月に買って、拾い読みをして、そのままにしていたわけだ。
今日は、1つだけ、初めの方に書かれていることを紹介する。
ご存知の方も多いだろうが、ベンツのW124型500Eのブレーキキャリパーには、当時、ブレンボとアーテの2種類があった。
アルミの分割式キャリパーを採用した初期のブレンボ製の中には、キャリパーが開いてきてしまうというトラブルが発生するものが出た(後に、鋳鉄製に変わる)。
対策部品としてのアーテ社のものは、そのようなことがなかったと聞いている。
(制動力)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/07/08/6504260
ここで引用している記事によれば、アーテ社のキャリパーは、後期型(93年以降)に採用されているようだ。
アーテ社というのは、我が国では、余り聞かない。
(Welcome to ATE)
http://www.ate-brakes.com/www/ate_de_en/
(Alfred Teves:創業者)
http://de.wikipedia.org/wiki/Alfred_Teves
アフターパーツ市場では、結構出回っているようだ。
(ATEセラミックパッド)
http://abeshokai.jp/spare_parts/parts19.html
「アーテは1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカー。ユーロ圏を中心に世界22カ所の工場ラインを持ち、1日にキャリパ11万、ブレーキホース13万、ABSシステム3万ユニットを生産しています。 アーテ製ブレーキは多くのヨーロッパ、日本の自動車メーカーの純正ブレーキに選ばれています。また、アフターマーケット補修用に純正品質のパッド、ディスク、ブレーキフルードを生産しており、ドイツのブレーキ・アフターマーケット補修部品市場ではトップシェアを誇っています。」
そのアーテの記述が、PFの本にあった。
「ポルシェはレース用のキャリパーを最初自社開発したが、356以来の量産社のディスクブレーキは全面的にATE(アルフレッドテベス)社に依存し、1964年からレース用もATE社に切り換えた。」とある(P.20)。
古くから、信頼性の高いメーカーであるな。
(Original ATE brake calipers and remanufactured calipers)
http://www.ate-brakes.com/www/download/ate_de_en/themes/10_products/20_hydraulic-parts/download_download_channel_download_channel/sa_praesentation_pdf_100205_en.pdf
最近は、コンチネンタルと協業しているようだ。
奇を衒わずに、地道に技術を磨き続ける、ドイツクラフツマンシップのお手本のような会社であるな。
ポール・フレール(PF)著、「PORSCHE 911 STORY eighth edition」を読み始めた。
というより、何度目かの読み初めを、また、始めたというのが正確な表現になる。
なにしろ、本が重い(ハードカバー上質紙550ページ)ので、寝転んで読むわけにはいかないし、背筋をピンと伸ばして読むに値する内容なので、近所のモスバーガーに行ったりした時に、少しずつ読むことにしている。
PFは、カーグラでお馴染みだったが、惜しいことに亡くなった。
(ポール・フレール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB
2007年にニュルで事故って重症を負い、それが元で亡くなったようだが、90歳でニュルをシビック・タイプRで爆走していたというのは、たまげた話である。
イニシャルDでお馴染みの、「溝落とし」が、PFの本(ハイスピードドライビング)に書いてあるというのも、初めて知った(今度、読んでみっか・・・)。
元F1パイロットであり、ルマン優勝経験もある一流のドライバーなのだが、浮沈子は、レーサーとしての活動は知らない。
ただ、これまた、この間亡くなった小林章太郎と懇意で、CGなどを読むと、ドライバーとしての的確な指摘に溢れた記事が読者を唸らせる。
そのPFが書いたポルシェの、それも、911の本なのだから、期待せずにはいられない。
(最新版 ポルシェ911ストーリー (CG BOOKS) [単行本])
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E6%96%B0%E7%89%88-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7911%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC-BOOKS-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4544400430/ref=pd_sim_b_4
すでに、このブログでも取り上げている。
(RRとは何か)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/27/6825037
この5月に買って、拾い読みをして、そのままにしていたわけだ。
今日は、1つだけ、初めの方に書かれていることを紹介する。
ご存知の方も多いだろうが、ベンツのW124型500Eのブレーキキャリパーには、当時、ブレンボとアーテの2種類があった。
アルミの分割式キャリパーを採用した初期のブレンボ製の中には、キャリパーが開いてきてしまうというトラブルが発生するものが出た(後に、鋳鉄製に変わる)。
対策部品としてのアーテ社のものは、そのようなことがなかったと聞いている。
(制動力)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/07/08/6504260
ここで引用している記事によれば、アーテ社のキャリパーは、後期型(93年以降)に採用されているようだ。
アーテ社というのは、我が国では、余り聞かない。
(Welcome to ATE)
http://www.ate-brakes.com/www/ate_de_en/
(Alfred Teves:創業者)
http://de.wikipedia.org/wiki/Alfred_Teves
アフターパーツ市場では、結構出回っているようだ。
(ATEセラミックパッド)
http://abeshokai.jp/spare_parts/parts19.html
「アーテは1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカー。ユーロ圏を中心に世界22カ所の工場ラインを持ち、1日にキャリパ11万、ブレーキホース13万、ABSシステム3万ユニットを生産しています。 アーテ製ブレーキは多くのヨーロッパ、日本の自動車メーカーの純正ブレーキに選ばれています。また、アフターマーケット補修用に純正品質のパッド、ディスク、ブレーキフルードを生産しており、ドイツのブレーキ・アフターマーケット補修部品市場ではトップシェアを誇っています。」
そのアーテの記述が、PFの本にあった。
「ポルシェはレース用のキャリパーを最初自社開発したが、356以来の量産社のディスクブレーキは全面的にATE(アルフレッドテベス)社に依存し、1964年からレース用もATE社に切り換えた。」とある(P.20)。
古くから、信頼性の高いメーカーであるな。
(Original ATE brake calipers and remanufactured calipers)
http://www.ate-brakes.com/www/download/ate_de_en/themes/10_products/20_hydraulic-parts/download_download_channel_download_channel/sa_praesentation_pdf_100205_en.pdf
最近は、コンチネンタルと協業しているようだ。
奇を衒わずに、地道に技術を磨き続ける、ドイツクラフツマンシップのお手本のような会社であるな。
衛星打上ビジネス ― 2013年12月21日 18:47
衛星打上ビジネス
我が国には、自衛隊が打ち上げたロケットというのはまだないが、大概の国が打ち上げている軍事衛星というのは、空軍などの軍隊に所属する衛星打上部門が統括している。
商用衛星(通信衛星や、気象衛星、測地衛星など)は、非軍事部門が上げることもあれば、そもそも、そんな部門はないので、他の国の非軍事部門に上げてもらうかするだけだったが、最近は、民間の衛星打上業者が出来てきて、従来の非軍事部門や、民間同士と競合する状況になっている。
こんな記事が出ている。
(格安・高軌道 衛星市場に転機 スペースX 商用打ち上げ成功 (3/3ページ))
http://www.sankeibiz.jp/express/news/131205/exh1312050016000-n3.htm
「日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も9月、新型ロケット「イプシロン」を打ち上げるなど市場参入を狙っている。だが、「打ち上げ価格の競争力なら世界最強だ。さらに、わが社の新技術によって同業他社は市場撤退を余儀なくされる」(マスクCEO)と豪語するスペースXが“台風の目”になるのは間違いなさそうだ。」
サンケイは、何か勘違いをしているんじゃないか?。
台風の目などではない、全世界の商用衛星の打ち上げを、スペースXが独占するといっているのだ。
三菱も、石播も、アリアンスペースも、ロシアも、中国も、ヴァージン・ギャラクティックも、ブルー・オリジンも、オービタル・サイエンシズも、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスも、市場から消えてなくなるといっている。
殴りこみ、道場荒らし、凶器準備集合罪、何でもいいが、ハンパな宣戦布告ではない。
商用衛星を上げるという事は、軍事衛星も上がるし、観光宇宙船も上がるし、火星ロケットも上がるということである。
あらゆる科学衛星も、当然上がる。
世界から、スペースX社のファルコンロケット以外は消えてなくなるわけだ。
そんなことはないと、浮沈子も思うが、イーロン・マスクはそう主張している。
もちろん、「わが社の新技術」であるロケット再使用が可能になったらの話である。
再突入技術と、姿勢制御、整備コストさえ折り合えば、別にファルコンでなくても可能だろうから、それほど大騒ぎする必要はないが、商用ということに限れば、その影響は計り知れない。
現在、50から60億円といわれている同社の打ち上げコストは、15億円位になるかもしれないのだ!。
(Musk lays out plans for reusability of the Falcon 9 rocket)
http://www.nasaspaceflight.com/2013/10/musk-plans-reusability-falcon-9-rocket/
「Musk believes that the most revolutionary aspect of the new Falcon 9 is the potential reuse of the first stage “which is almost three-quarters of the cost of the rocket.”」
もちろん、従業員の人件費とか、会社の運営費も出さなければならないし、2段目の回収テストの費用も捻出しなければならないので、ここまで劇的に下がるかどうかは分からない。
しかし、仮にファルコンヘビーを使って、30億円で静止軌道に21トンとか上げられたら、あらゆる国家、企業は、指を咥えて見ているしかない。
(時論公論 「衛星打ち上げビジネスの課題」)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/120984.html
室山解説委員なので、余り期待しない方がいいかも・・・。
「世界主要ロケットの打ち上げコスト:静止トランスファー軌道投入能力(2012年)
・日本 H2A 90億円:4トンから6トン
・米国 デルタ4 不明:4トンから13トン
・欧州 アリアン5 80億円:6トンから10トン
・ロシア プロトンM 68億円:6トン
・中国 長征3 56億円:5.5トン
・スペースX ファルコン9 50億円:4.5トン」
ちなみに、浮沈子が調べた値段は、こうなる。
「世界主要ロケットの打ち上げコスト:静止トランスファー軌道投入能力(2014年予想)
・日本 H2B 150億円:8トン
・米国 デルタ4 不明:4トンから13トン
・欧州 アリアン5 80億円:6トンから10トン
・ロシア プロトンM 68億円:6トン
・中国 長征3 56億円:5.5トン
・スペースX ファルコンヘビー 30億円(?):21トン」
話にならんな。
ファルコンヘビーは、単独のウィキでは、19トンとなっているが、マーリンエンジンのバージョンアップで、軌道投入能力が増加したものと考えられる。
(ファルコン9:ファルコンヘビー:21.2トン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39#.E3.83.95.E3.82.A1.E3.83.AB.E3.82.B3.E3.83.B3.E3.83.98.E3.83.93.E3.83.BC
(ファルコンヘビー:19トン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%93%E3%83%BC
「このロケットの打ち上げ能力は、アポロ計画で使われたサターン Vロケットの半分に丁度足りないくらいである。」
まあ、サターンVが、とんでもない能力を持っていたことは認めよう。
現在のところ、デルタ4ヘビーというのが、13トンクラスの静止トランスファー軌道投入能力を持っている。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスという、ボーイングと、ロッキードマーチンの合弁会社が運用している。
(デルタ IV)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BF_IV
(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9
この会社は、ボーイングの産業スパイ事件をもみ消すために誕生したという、とんでもない会社である。
(発展型使い捨てロケット:産業スパイ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%B1%95%E5%9E%8B%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E7.94.A3.E6.A5.AD.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.A4
「ボーイング社は、ロッキードマーティン社が作成し、特許で保護された文書を所有していることが発覚した。裁判での係争を終わらせるため、双方の会社は協業しあって、合弁企業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社を設立することに合意した。ボーイング、ロッキードマーティン、それぞれの会社はULAに対して50パーセントずつ半々の共同経営権をもっている。」
前の引用には、こんな記述もある。
「ファルコン9ロケットでの事業参入を狙っていたスペースX社は、2005年10月23日に打上げサービスの独占による反トラスト法違反として提訴したが、2006年1月7日にアメリカ国防総省はユナイテッド・ローンチ・アライアンスに対して予備承認を与えた。」
「2006年9月、国防総省はULAに対する支援を延長し、さらに連邦取引委員会への支援も表明した。2006年10月3日、連邦取引委員会は反トラストの宣言を行い、合弁会社は2006年12月1日に操業を開始した。」
いくら価格が安くなっても、スペースXの打ち上げロケットだけになることはないと、浮沈子が考える理由の一つがこれだな。
まあ、三菱も石播も、JAXAにべったり張り付いていれば、美味しい仕事はもらえるだろう。
米国の場合、軍事衛星の打ち上げ需要の方が多いのかもしれない。
低軌道で周回し、イミントを行う衛星の場合、大気との摩擦による軌道低下が大きく、軌道修正用の燃料がなくなれば、墜ちてくるわけだし、回数を多くして、補うしかないのだ。
我が国の情報収集衛星も、電波と可視光が1機ずつセットになって構成されており、数年毎に入れ替えを行っていて、交代需要はある。
ひまわりなどの静止衛星や、最近流行りの順天頂衛星なども、寿命があって、入れ替えは必要だが、低軌道衛星ほどではない。
軌道修正用の燃料を多く積めば、それだけ、軌道上に長く留まれるわけで、商用衛星の重量は増すばかりである。
金にならない研究用とか、教育用のミニ衛星の需要もあるが、イプシロン辺りがちょうどいいかもしれないな。
リチャード・ブランソン卿も、衛星打上ビジネスを考えているようだ。
(LauncherOne)
http://www.virgingalactic.com/launcherone
(英ヴァージンが衛星打ち上げ事業参入、「価格は他社の3分の1」)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86B01N20120712
「重さ約225キロまでの衛星を運ぶことができ、1回の打ち上げ費用は1000万ドル(約8億円)以下になる見込み。ブランソン氏はロイターに対し、「他社の約3分の1の価格で打ち上げ可能だ」と話した。」
低軌道のちっこい衛星なら、これで十分だし、価格も手頃、打ち上げの制約も少ない。
何せ、射場は雲の上なのだから、天候に左右されずに打ち上げができるわけだな。
ちなみに、「ひさき」の重量は335kgだから、ちょっと重かったな。
打ち上げロケットを改造すれば、もう少しマシになる可能性もある(切り離し式の、補助ブースター付けるとか)。
10億円で衛星が上がれば、イプシロンの出る幕は、完全に消えるな。
(イプシロンロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
太陽同期軌道に、450kg投入可能だ(ローンチャーワンは、100kg)。
目標価格が30億円だから、価格重量比は、決して悪くない。
しかし、小さな衛星を、好きな時に、好きな軌道で上げたいという需要には適さない。
イプシロンは、現在のところ、次回の打ち上げも未定(決定ではない!)で、ひょっとしたら、1回だけになってしまうかもしれないのだ!。
打ち上げロケットの再利用とか、雲の上の射場から打ち上げるロケットとか、従来想像の世界でしかなかった、パラダイム転換の進む衛星打ち上げビジネスで、日本が生き残る可能性は、今のところ全く無い。
競争相手は、10周くらい先を走っていて、並んでいるように見えて、実力の差は計り知れないのだ。
国威発揚のプログラム開発を放棄して、マーケットに委ねたからには、負ければ敗退するしかない。
我が国の衛星打ち上げビジネスに、将来はないと、浮沈子が考える所以である。
我が国には、自衛隊が打ち上げたロケットというのはまだないが、大概の国が打ち上げている軍事衛星というのは、空軍などの軍隊に所属する衛星打上部門が統括している。
商用衛星(通信衛星や、気象衛星、測地衛星など)は、非軍事部門が上げることもあれば、そもそも、そんな部門はないので、他の国の非軍事部門に上げてもらうかするだけだったが、最近は、民間の衛星打上業者が出来てきて、従来の非軍事部門や、民間同士と競合する状況になっている。
こんな記事が出ている。
(格安・高軌道 衛星市場に転機 スペースX 商用打ち上げ成功 (3/3ページ))
http://www.sankeibiz.jp/express/news/131205/exh1312050016000-n3.htm
「日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も9月、新型ロケット「イプシロン」を打ち上げるなど市場参入を狙っている。だが、「打ち上げ価格の競争力なら世界最強だ。さらに、わが社の新技術によって同業他社は市場撤退を余儀なくされる」(マスクCEO)と豪語するスペースXが“台風の目”になるのは間違いなさそうだ。」
サンケイは、何か勘違いをしているんじゃないか?。
台風の目などではない、全世界の商用衛星の打ち上げを、スペースXが独占するといっているのだ。
三菱も、石播も、アリアンスペースも、ロシアも、中国も、ヴァージン・ギャラクティックも、ブルー・オリジンも、オービタル・サイエンシズも、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスも、市場から消えてなくなるといっている。
殴りこみ、道場荒らし、凶器準備集合罪、何でもいいが、ハンパな宣戦布告ではない。
商用衛星を上げるという事は、軍事衛星も上がるし、観光宇宙船も上がるし、火星ロケットも上がるということである。
あらゆる科学衛星も、当然上がる。
世界から、スペースX社のファルコンロケット以外は消えてなくなるわけだ。
そんなことはないと、浮沈子も思うが、イーロン・マスクはそう主張している。
もちろん、「わが社の新技術」であるロケット再使用が可能になったらの話である。
再突入技術と、姿勢制御、整備コストさえ折り合えば、別にファルコンでなくても可能だろうから、それほど大騒ぎする必要はないが、商用ということに限れば、その影響は計り知れない。
現在、50から60億円といわれている同社の打ち上げコストは、15億円位になるかもしれないのだ!。
(Musk lays out plans for reusability of the Falcon 9 rocket)
http://www.nasaspaceflight.com/2013/10/musk-plans-reusability-falcon-9-rocket/
「Musk believes that the most revolutionary aspect of the new Falcon 9 is the potential reuse of the first stage “which is almost three-quarters of the cost of the rocket.”」
もちろん、従業員の人件費とか、会社の運営費も出さなければならないし、2段目の回収テストの費用も捻出しなければならないので、ここまで劇的に下がるかどうかは分からない。
しかし、仮にファルコンヘビーを使って、30億円で静止軌道に21トンとか上げられたら、あらゆる国家、企業は、指を咥えて見ているしかない。
(時論公論 「衛星打ち上げビジネスの課題」)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/120984.html
室山解説委員なので、余り期待しない方がいいかも・・・。
「世界主要ロケットの打ち上げコスト:静止トランスファー軌道投入能力(2012年)
・日本 H2A 90億円:4トンから6トン
・米国 デルタ4 不明:4トンから13トン
・欧州 アリアン5 80億円:6トンから10トン
・ロシア プロトンM 68億円:6トン
・中国 長征3 56億円:5.5トン
・スペースX ファルコン9 50億円:4.5トン」
ちなみに、浮沈子が調べた値段は、こうなる。
「世界主要ロケットの打ち上げコスト:静止トランスファー軌道投入能力(2014年予想)
・日本 H2B 150億円:8トン
・米国 デルタ4 不明:4トンから13トン
・欧州 アリアン5 80億円:6トンから10トン
・ロシア プロトンM 68億円:6トン
・中国 長征3 56億円:5.5トン
・スペースX ファルコンヘビー 30億円(?):21トン」
話にならんな。
ファルコンヘビーは、単独のウィキでは、19トンとなっているが、マーリンエンジンのバージョンアップで、軌道投入能力が増加したものと考えられる。
(ファルコン9:ファルコンヘビー:21.2トン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39#.E3.83.95.E3.82.A1.E3.83.AB.E3.82.B3.E3.83.B3.E3.83.98.E3.83.93.E3.83.BC
(ファルコンヘビー:19トン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%93%E3%83%BC
「このロケットの打ち上げ能力は、アポロ計画で使われたサターン Vロケットの半分に丁度足りないくらいである。」
まあ、サターンVが、とんでもない能力を持っていたことは認めよう。
現在のところ、デルタ4ヘビーというのが、13トンクラスの静止トランスファー軌道投入能力を持っている。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンスという、ボーイングと、ロッキードマーチンの合弁会社が運用している。
(デルタ IV)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BF_IV
(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9
この会社は、ボーイングの産業スパイ事件をもみ消すために誕生したという、とんでもない会社である。
(発展型使い捨てロケット:産業スパイ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%B1%95%E5%9E%8B%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E7.94.A3.E6.A5.AD.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.A4
「ボーイング社は、ロッキードマーティン社が作成し、特許で保護された文書を所有していることが発覚した。裁判での係争を終わらせるため、双方の会社は協業しあって、合弁企業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社を設立することに合意した。ボーイング、ロッキードマーティン、それぞれの会社はULAに対して50パーセントずつ半々の共同経営権をもっている。」
前の引用には、こんな記述もある。
「ファルコン9ロケットでの事業参入を狙っていたスペースX社は、2005年10月23日に打上げサービスの独占による反トラスト法違反として提訴したが、2006年1月7日にアメリカ国防総省はユナイテッド・ローンチ・アライアンスに対して予備承認を与えた。」
「2006年9月、国防総省はULAに対する支援を延長し、さらに連邦取引委員会への支援も表明した。2006年10月3日、連邦取引委員会は反トラストの宣言を行い、合弁会社は2006年12月1日に操業を開始した。」
いくら価格が安くなっても、スペースXの打ち上げロケットだけになることはないと、浮沈子が考える理由の一つがこれだな。
まあ、三菱も石播も、JAXAにべったり張り付いていれば、美味しい仕事はもらえるだろう。
米国の場合、軍事衛星の打ち上げ需要の方が多いのかもしれない。
低軌道で周回し、イミントを行う衛星の場合、大気との摩擦による軌道低下が大きく、軌道修正用の燃料がなくなれば、墜ちてくるわけだし、回数を多くして、補うしかないのだ。
我が国の情報収集衛星も、電波と可視光が1機ずつセットになって構成されており、数年毎に入れ替えを行っていて、交代需要はある。
ひまわりなどの静止衛星や、最近流行りの順天頂衛星なども、寿命があって、入れ替えは必要だが、低軌道衛星ほどではない。
軌道修正用の燃料を多く積めば、それだけ、軌道上に長く留まれるわけで、商用衛星の重量は増すばかりである。
金にならない研究用とか、教育用のミニ衛星の需要もあるが、イプシロン辺りがちょうどいいかもしれないな。
リチャード・ブランソン卿も、衛星打上ビジネスを考えているようだ。
(LauncherOne)
http://www.virgingalactic.com/launcherone
(英ヴァージンが衛星打ち上げ事業参入、「価格は他社の3分の1」)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86B01N20120712
「重さ約225キロまでの衛星を運ぶことができ、1回の打ち上げ費用は1000万ドル(約8億円)以下になる見込み。ブランソン氏はロイターに対し、「他社の約3分の1の価格で打ち上げ可能だ」と話した。」
低軌道のちっこい衛星なら、これで十分だし、価格も手頃、打ち上げの制約も少ない。
何せ、射場は雲の上なのだから、天候に左右されずに打ち上げができるわけだな。
ちなみに、「ひさき」の重量は335kgだから、ちょっと重かったな。
打ち上げロケットを改造すれば、もう少しマシになる可能性もある(切り離し式の、補助ブースター付けるとか)。
10億円で衛星が上がれば、イプシロンの出る幕は、完全に消えるな。
(イプシロンロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
太陽同期軌道に、450kg投入可能だ(ローンチャーワンは、100kg)。
目標価格が30億円だから、価格重量比は、決して悪くない。
しかし、小さな衛星を、好きな時に、好きな軌道で上げたいという需要には適さない。
イプシロンは、現在のところ、次回の打ち上げも未定(決定ではない!)で、ひょっとしたら、1回だけになってしまうかもしれないのだ!。
打ち上げロケットの再利用とか、雲の上の射場から打ち上げるロケットとか、従来想像の世界でしかなかった、パラダイム転換の進む衛星打ち上げビジネスで、日本が生き残る可能性は、今のところ全く無い。
競争相手は、10周くらい先を走っていて、並んでいるように見えて、実力の差は計り知れないのだ。
国威発揚のプログラム開発を放棄して、マーケットに委ねたからには、負ければ敗退するしかない。
我が国の衛星打ち上げビジネスに、将来はないと、浮沈子が考える所以である。
ウラカン ― 2013年12月21日 21:56
ウラカン
牛の名前だそうだが、意味は不明である。
(ランボルギーニ ガヤルドの後継車『ウラカン LP610-4』が超絶デザインで登場)
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/190/190857/
週アスは、昔、毎週買っていたのだが、最近はパソコンというデバイスがコモディティ化したために、全く見向きもしなくなった。
義理も人情もないのが読者というもので、こんなのを相手に記事をシコシコ書いてる記者は、因果な商売だと思ったりするわけだ。
お前はどうなんだ?、といわれれば、浮沈子の答えは決まっている。
このブログは、自分が読みたい記事がネットにない時に、自分のために書くことを身上としている。
このブログの第一の読者は、書き手である浮沈子なのだ。
だから、自分のブログは、よく読む。
すると、誤字、誤用、脱字、間違い、勘違い、五星紅旗の如く、赤面することしきりで、以前のブログを、こっそりと携帯から訂正したりするのだ。
まあいい。
このウラカンの記事は、とてもパソコン雑誌のネット版とは思えないほど充実していて、クルマ関係のネット媒体は、少し見習って欲しいものだ。
といっても、大体は、メーカーの流した記事なんですけど・・・。
(ガヤルドを超えるウラカン──ランボルギーニがV10新型車発表)
http://gqjapan.jp/2013/12/20/lamborghini-huracan/?gallery_id=1#single
GQジャパンの記事は、こなれてはいるが、どこがどうガヤルドを超えているのかは、記事を読んでも良く分からない。
(ランボルギーニ・ガヤルド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%89
「ウラカン(ガヤルド:一部、英語版ウィキによる:LP 570-4 Supperleggera Edizione Tecnica)
エンジンタイプ V型10気筒(同左)
総排気量 5.2リッター(同左)
最高出力 610PS(448kW)/8250rpm(570PS/8000rpm)
最大トルク 560Nm/6500rpm(540Nm/6500rpm)
重量 1422kg(1430kg)
最高速度 325km/h(同左)
0-100km加速 3.2秒(3.4秒)
0-200km加速 9.9秒(不明)」
エンジンの改良で、気筒停止が可能となり、燃費がリッター8キロになったと自慢しているが、街中で転がせば5kmも走れないだろうよ。
ガオオオオオオオォォォォォォォォーーーーー・・・・・、という怪獣の唸り声のような遠慮会釈のない、獰猛な排気音や、グワガガガガアアアアアァァァァァァァァーーーー・・・・・、という盛大なメカニカルノイズは健在なのだろう(乗ったことはないので、車外で聞いた経験だけですが)。
このクルマは、そういう味付けのクルマであり、V12気筒のアヴェンタドール親分の露払いをやっていればいいのだ。
意外だったのは、カーボン多用と謳っていながら、わずか8kgとなっている重量低減であるな。
ガヤルドには、いくつかのモデルがあり、軽量化を謳っているものもある。
「スーパーレジェーラ
車体パーツをカーボンファイバーに置き換え、車重をノーマルより100kg軽量化(1,330kg)し、吸排気系の見直しにより出力を10psアップの530psとした限定モデル。なお、スーパーレジェーラとはイタリア語で超軽量の意味。パワーウェイトレシオは2.5kg/psで、発表された0-100km/h加速は3.8秒、トップスピードは315km/hとされる。オプションとして大型カーボンリアウイングがあり、ノーマル仕様に装備されている非可動式リアウイングとは選択式。」
「LP570-4 スーパーレジェーラ
2010年3月のジュネーブモーターショーで発表したモデル。ベースモデルから70kg軽量化し、最大出力570psを発揮する。エクステリアの改良で空力性能を向上、レヴェントン風のフロントバンパー、大型エアインテーク、レーシングカー的なリアディフューザーやリアスポイラーを装備する。インテリアにも専用装備を多数採用している。」
「セスト・エレメント
ガヤルドをベースに開発されたモデル。2010年10月のパリモーターショーでコンセプトモデルとして発表され、2011年にサーキット専用車として生産が決定した。最高出力570psを発生させる5.2L V型10気筒エンジンを搭載し4輪駆動でありながら、ボディにカーボン材、部品にチタン合金など軽量素材を多用するため車重は僅か999kgである。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は300km/hを発揮する。」
「LP570-4 スーパートロフィオストラダーレ
2011年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたモデル。パワートレインは前述のLP570-4と同じものだが、ディフューザー、リアスポイラーなどにカーボン素材を多用し車重は1,340kgに抑えられ、ブレーキを中心に改良が施される。0-100km/h加速3.4秒、最高速度340km/hと公表される。」
レースカーであるセスト・エレメントは参考にしかならないが、カーボンの多用で100kg程度の軽量化は果たせたはずであり、浮沈子的には不可解な1422kgという車重である。
ケチったんじゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
「ラグジュアリー・スーパー・スポーツカーの新たなベンチマークとなるべき車種となります。」と、週アスの記事にあるので、ひょっとすると、防音材かなんかで重量増になっているのかも知れない。
許せんなあ!。
しかし、何だな、どーせ買えもしないくせに、文句言っても始まらんか・・・。
「ウラカンは、ドライバー・フレンドリーで運転のし易さを実感できる一方、絶対的なパフォーマンスを兼ね揃えており、ラグジュアリーとスポーティーさを双方追及した仕上がりになっています。ウラカンの登場によって、ランボルギーニは未来への大きな一歩を踏み出し、これまでのランボルギーニ・ブランドの燦然たる歴史にさらなる輝きと伝説をもたらすでしょう。」
ガヤルドの価格帯は、2144.6万円(5.0 4WD)~2913.3万円(LP570-4 スーパーレジェーラ eギア 4WD)と、フェラーリ8気筒モデルとガチンコだったから、今回もキッチリ当ててくるだろう。
(フェラーリ 458 イタリアの自動車カタログ・価格比較)
http://kakaku.com/item/K0000082517/
「458 イタリアの新車価格:2830万円」
10分の1でも買えないな。
マルチシリンダー4WDの優越を取るか、中古になっても値下がりしないフェラーリのオーラを取るか・・・。
最近のポルシェと同様、エンジンやボディーワークに、アウディの魔の手が入っているランボルギーニとはいえ、そこは、明確な差別化が図られているはずである。
さて、アウディの名前が出たところで、兄弟車であるR8にも触れておこう。
同じボディ骨格を持ち、同じエンジン(多少、チューニングが違いますが)を積むのに、R8の一番高いクルマは、ガヤルド(=ウラカン)の最安値のモデルと同じ程度の価格である。
お買い得、運転しやすい、恥ずかしくない(?)、真面目に見られる(??)、出るとこ出れば、負ける気がしない(???)などなど、浮沈子にドブに捨てるほどの金があれば、R8にすると思うのだが、そもそも、ガヤルド(=ウラカン)とR8で迷う方はいないだろう。
(アウディ・R8 (市販車))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BBR8_(%E5%B8%82%E8%B2%A9%E8%BB%8A)
(R8の新車価格帯:1729~2119万円)
http://kakaku.com/item/70101110637/
「2013年3月、新型トランスミッションを搭載した2013年モデルを発表。7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「Sトロニック」を搭載し、0-100km/hを3.6秒にまで縮めるという進化をもたらした。フェイスリフトも行われている。価格は4.2L V8モデルが1799万円、5.2L V10モデルが2119万円、5.2L V10 Sypderが2339万円。」
ガヤルド(=ウラカン)のおどろおどろしさを取るか、中身は同じ、賢い買い物R8を取るか。
こいつの値下がりは、特に、8気筒バージョンは大きい。
アウディだからって、舐めてかかってんじゃないのかと思う程だ。
1.8万キロの中古並行が、900万円で出ている。
売れないんだろうな・・・。
(車両価格:898.0万円)
http://kakaku.com/kuruma/used/item/4313352/
アウディのV8では、誰も有り難がらない。
まあ、そういうクルマであるな。
しかし、もちろん、このクルマは、V8だろうがV10だろうが、立派なスーパーカーである。
さて、アウディ傘下になって、ガヤルドからウラカンへの移行は、スムーズに進むのだろうか?。
また、兄弟車R8(どーせ、売れてないんじゃね?)のモデルチェンジはあるのか?。
来年正式発表になるらしいが、こんだけダダモレすれば、新鮮味もなくなるのではないか。
牛の名前だそうだが、意味は不明である。
(ランボルギーニ ガヤルドの後継車『ウラカン LP610-4』が超絶デザインで登場)
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/190/190857/
週アスは、昔、毎週買っていたのだが、最近はパソコンというデバイスがコモディティ化したために、全く見向きもしなくなった。
義理も人情もないのが読者というもので、こんなのを相手に記事をシコシコ書いてる記者は、因果な商売だと思ったりするわけだ。
お前はどうなんだ?、といわれれば、浮沈子の答えは決まっている。
このブログは、自分が読みたい記事がネットにない時に、自分のために書くことを身上としている。
このブログの第一の読者は、書き手である浮沈子なのだ。
だから、自分のブログは、よく読む。
すると、誤字、誤用、脱字、間違い、勘違い、五星紅旗の如く、赤面することしきりで、以前のブログを、こっそりと携帯から訂正したりするのだ。
まあいい。
このウラカンの記事は、とてもパソコン雑誌のネット版とは思えないほど充実していて、クルマ関係のネット媒体は、少し見習って欲しいものだ。
といっても、大体は、メーカーの流した記事なんですけど・・・。
(ガヤルドを超えるウラカン──ランボルギーニがV10新型車発表)
http://gqjapan.jp/2013/12/20/lamborghini-huracan/?gallery_id=1#single
GQジャパンの記事は、こなれてはいるが、どこがどうガヤルドを超えているのかは、記事を読んでも良く分からない。
(ランボルギーニ・ガヤルド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%89
「ウラカン(ガヤルド:一部、英語版ウィキによる:LP 570-4 Supperleggera Edizione Tecnica)
エンジンタイプ V型10気筒(同左)
総排気量 5.2リッター(同左)
最高出力 610PS(448kW)/8250rpm(570PS/8000rpm)
最大トルク 560Nm/6500rpm(540Nm/6500rpm)
重量 1422kg(1430kg)
最高速度 325km/h(同左)
0-100km加速 3.2秒(3.4秒)
0-200km加速 9.9秒(不明)」
エンジンの改良で、気筒停止が可能となり、燃費がリッター8キロになったと自慢しているが、街中で転がせば5kmも走れないだろうよ。
ガオオオオオオオォォォォォォォォーーーーー・・・・・、という怪獣の唸り声のような遠慮会釈のない、獰猛な排気音や、グワガガガガアアアアアァァァァァァァァーーーー・・・・・、という盛大なメカニカルノイズは健在なのだろう(乗ったことはないので、車外で聞いた経験だけですが)。
このクルマは、そういう味付けのクルマであり、V12気筒のアヴェンタドール親分の露払いをやっていればいいのだ。
意外だったのは、カーボン多用と謳っていながら、わずか8kgとなっている重量低減であるな。
ガヤルドには、いくつかのモデルがあり、軽量化を謳っているものもある。
「スーパーレジェーラ
車体パーツをカーボンファイバーに置き換え、車重をノーマルより100kg軽量化(1,330kg)し、吸排気系の見直しにより出力を10psアップの530psとした限定モデル。なお、スーパーレジェーラとはイタリア語で超軽量の意味。パワーウェイトレシオは2.5kg/psで、発表された0-100km/h加速は3.8秒、トップスピードは315km/hとされる。オプションとして大型カーボンリアウイングがあり、ノーマル仕様に装備されている非可動式リアウイングとは選択式。」
「LP570-4 スーパーレジェーラ
2010年3月のジュネーブモーターショーで発表したモデル。ベースモデルから70kg軽量化し、最大出力570psを発揮する。エクステリアの改良で空力性能を向上、レヴェントン風のフロントバンパー、大型エアインテーク、レーシングカー的なリアディフューザーやリアスポイラーを装備する。インテリアにも専用装備を多数採用している。」
「セスト・エレメント
ガヤルドをベースに開発されたモデル。2010年10月のパリモーターショーでコンセプトモデルとして発表され、2011年にサーキット専用車として生産が決定した。最高出力570psを発生させる5.2L V型10気筒エンジンを搭載し4輪駆動でありながら、ボディにカーボン材、部品にチタン合金など軽量素材を多用するため車重は僅か999kgである。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は300km/hを発揮する。」
「LP570-4 スーパートロフィオストラダーレ
2011年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたモデル。パワートレインは前述のLP570-4と同じものだが、ディフューザー、リアスポイラーなどにカーボン素材を多用し車重は1,340kgに抑えられ、ブレーキを中心に改良が施される。0-100km/h加速3.4秒、最高速度340km/hと公表される。」
レースカーであるセスト・エレメントは参考にしかならないが、カーボンの多用で100kg程度の軽量化は果たせたはずであり、浮沈子的には不可解な1422kgという車重である。
ケチったんじゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
「ラグジュアリー・スーパー・スポーツカーの新たなベンチマークとなるべき車種となります。」と、週アスの記事にあるので、ひょっとすると、防音材かなんかで重量増になっているのかも知れない。
許せんなあ!。
しかし、何だな、どーせ買えもしないくせに、文句言っても始まらんか・・・。
「ウラカンは、ドライバー・フレンドリーで運転のし易さを実感できる一方、絶対的なパフォーマンスを兼ね揃えており、ラグジュアリーとスポーティーさを双方追及した仕上がりになっています。ウラカンの登場によって、ランボルギーニは未来への大きな一歩を踏み出し、これまでのランボルギーニ・ブランドの燦然たる歴史にさらなる輝きと伝説をもたらすでしょう。」
ガヤルドの価格帯は、2144.6万円(5.0 4WD)~2913.3万円(LP570-4 スーパーレジェーラ eギア 4WD)と、フェラーリ8気筒モデルとガチンコだったから、今回もキッチリ当ててくるだろう。
(フェラーリ 458 イタリアの自動車カタログ・価格比較)
http://kakaku.com/item/K0000082517/
「458 イタリアの新車価格:2830万円」
10分の1でも買えないな。
マルチシリンダー4WDの優越を取るか、中古になっても値下がりしないフェラーリのオーラを取るか・・・。
最近のポルシェと同様、エンジンやボディーワークに、アウディの魔の手が入っているランボルギーニとはいえ、そこは、明確な差別化が図られているはずである。
さて、アウディの名前が出たところで、兄弟車であるR8にも触れておこう。
同じボディ骨格を持ち、同じエンジン(多少、チューニングが違いますが)を積むのに、R8の一番高いクルマは、ガヤルド(=ウラカン)の最安値のモデルと同じ程度の価格である。
お買い得、運転しやすい、恥ずかしくない(?)、真面目に見られる(??)、出るとこ出れば、負ける気がしない(???)などなど、浮沈子にドブに捨てるほどの金があれば、R8にすると思うのだが、そもそも、ガヤルド(=ウラカン)とR8で迷う方はいないだろう。
(アウディ・R8 (市販車))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BBR8_(%E5%B8%82%E8%B2%A9%E8%BB%8A)
(R8の新車価格帯:1729~2119万円)
http://kakaku.com/item/70101110637/
「2013年3月、新型トランスミッションを搭載した2013年モデルを発表。7速デュアル・クラッチ・トランスミッション「Sトロニック」を搭載し、0-100km/hを3.6秒にまで縮めるという進化をもたらした。フェイスリフトも行われている。価格は4.2L V8モデルが1799万円、5.2L V10モデルが2119万円、5.2L V10 Sypderが2339万円。」
ガヤルド(=ウラカン)のおどろおどろしさを取るか、中身は同じ、賢い買い物R8を取るか。
こいつの値下がりは、特に、8気筒バージョンは大きい。
アウディだからって、舐めてかかってんじゃないのかと思う程だ。
1.8万キロの中古並行が、900万円で出ている。
売れないんだろうな・・・。
(車両価格:898.0万円)
http://kakaku.com/kuruma/used/item/4313352/
アウディのV8では、誰も有り難がらない。
まあ、そういうクルマであるな。
しかし、もちろん、このクルマは、V8だろうがV10だろうが、立派なスーパーカーである。
さて、アウディ傘下になって、ガヤルドからウラカンへの移行は、スムーズに進むのだろうか?。
また、兄弟車R8(どーせ、売れてないんじゃね?)のモデルチェンジはあるのか?。
来年正式発表になるらしいが、こんだけダダモレすれば、新鮮味もなくなるのではないか。
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