旅の終わり2014年02月19日 00:31

旅の終わり
旅の終わり


プーケットの夜は更けて、ハードロックカフェの生ステージを、部屋に居ながらにして深夜まで堪能できるというセントラ・アシュリー・ホテル・パトンの6階(HRC寄り)の特権を、今日もイヤと言うほど享受している。

気分が乗っているときにはいいのだが、ダイビング事故で死者が出た報道に落ち込んでいる時には、ちょっと滅入るな。

2月11日の朝、雪の中の日本を飛び立ち、バンコクのスワンナプーム国際空港の、広さだけは立派なビルの中で迷い、振り替え便に文字通り駆け込んでプーケットに着いたのが、昨日のことのようだ。

12日のビーチダイブ、着替えてからフェリーに乗ってピピ・ドン島へ。

浮沈子にとっては、津波の島というイメージしかなかったが、トンサイに降りてビックリ、島中が毎日お祭りというか、縁日というか。

そして、ナイトロックスを吸いまくるサイドマウントダイビングの日々・・・。

ヨーロピアン達とのダイビング、沈船、サメ、カメ、様々な小さい生き物たち・・・。

YASKOさんと5本、マイケルと1本、エイミーと3本、ミッシーと2本。

初めてのドミトリー、体調を崩し、不安な時間もあったが、いい歳をして、なに、どうにかなるさ、という開き直りがあった。

若い人々が多いが、元気な老人もいる。

元気がない老人は、一体どこにいるのだろうか。

ここは、観光の島、ハレの世界なのだ。

活力に溢れ、楽しむための場所、難しい顔をしてはいけない。

そして、昨日、足かけ6日の滞在を終えて、プーケットに戻って今日のロングダイブ。

毎日潜った。

明日は、午後4時にレイトチェックアウトをさせてもらうことにした。

完全休養して、帰国準備を進めよう。

旅の終わりへの旅立ち。

寒い国へと帰る家路。

ああ、引越しもしなくっちゃ・・・。

少し、身の回りのものを整理して、でも、あれは捨てられないな。

いやいや、今は、帰国するということに集中しよう。

レッド・ツェッペリンの天国への階段を演奏中の生コンサートだが、いま一つだな。

ホテルカリフォルニア以外にも、弾ける曲はあるぞ、という程度だ。

YASKOさんに、ご挨拶のメールを送った。

最終日の前日に、食事しながら、話したいことはたくさんあった。

ビデオの撮影もする彼女には、CCRの話をたっぷりと聞かせようと、手薬煉引いていたのだ。

まあいい。

またの機会もあるだろうし。

いつか、ピピでCCRできたらいいな。

画像は、初日のカタ・ビーチの水中から撮った太陽。

ダイビングという遊び2014年02月19日 12:00

ダイビングという遊び
ダイビングという遊び


これからダイビングを始めようとか、体験ダイビングが楽しかったから、Cカード取ろうかなどと考えている方に対して、浮沈子は、できるなら止めておいたほうがいいと忠告する。

そのリスクや、長期に渡る影響を考慮すれば、こんなレジャーはしない方がいい。

スカイダイビングの方がいいかもしれないな(浮沈子は、高所恐怖症なのでやりませんが)。

それでも、どーしてもやりたいというなら、歳を取って、人生に於ける義務(仕事とか、子育てとか、人にもよるが、いろいろ、もろもろ)を果たし、後顧の憂いがなくなってからにした方がいい。

あまり高齢になると、ダイバーとしての適性に問題が出てくるので、いつまでという制限はあるだろう。

20代、30代のうちからダイビングをするというのは、考え物だな。

もちろん、ここでいうダイビングというのは、南の島でのボートダイビングで、ガイドさんと一緒に、時にまったりと、時に体育会系的にガンガン泳ぐ、ごく普通のダイビングのことである。

無菌性骨壊死の長期的リスク、器材の故障による不慮の事故、パニック、心臓病などの原疾患の発作による病死、ガスマネージメントのミスによる溺死、減圧症、そして、漂流・・・。

止めておきなさい、悪いことは言わない。

陸上にだって、楽しいことはたくさんある。

なんなら、空のスポーツもある。

それらを極め、他にやることもなく、どーしてもやりたいという方だけがお始めになればよい。

スクーバダイビングは命がけのレジャーであり、冬山登山を含めたあらゆるスポーツの中で、最も危険度の高いものであることは間違いない。

自然の中で行うレジャーなので、そこにある危険は千変万化する。

大体、そもそも人間は、水中で息ができない。

息を堪えて潜る潜水もあるが、あれは、スクーバダイビングとは全く別のものだ。

圧縮された呼吸ガスを小型のタンクに充填して水中に持ち込み、いろんな仕掛けでそれを呼吸しながら、フィンなどの力を借りて比較的自由に泳ぐ・・・。

持ち込むガスの種類と、供給方法は様々だが、基本は同じだ。

そして、水中では、深さに応じた水圧が身体にかかる。

呼吸するためのガスも、加圧された状態でないと、肺に取り込むことができない。

高気圧ガスを水中で呼吸する。

これが、ダイビングの本質だ。

オープンサーキットだろうがクローズドサーキットだろうが、全く同じことである。

そして、その結果、体内には高圧ガスが溶け込む・・・。

もっといえば、これは、環境圧潜水といわれる潜り方で、潜水艦のように大気圧で潜る方法もある。

まあ、ふつーは、ダイビングとはいわない。

宇宙服のような外骨格を纏って、1000m位まで潜ることができるスーツもある。

石油掘削などの現場で使われているらしいが、レジャーダイビングとは、いまのところ、無縁である。

環境圧潜水で体内に溶け込んだガスは、あるもの(酸素)は消費され、あるもの(窒素など)は浮上時に気泡となって再び肺から排出される(ことになっている)。

この排出時間は、組織によって様々で、また、当然個人によっても差があるわけで、それをリアルタイムに個別に管理することはできていない。

動物実験や、多数の被験者の統計的なデータを元に、コンパートメントという概念を導入してモデル化し、どのくらいで蓄積、排出が行われるかという仮説をたてて運用しているに過ぎない。

要するに、本当のところは、21世紀の現代でも、誰も分っていない。

だから、ダイビングは安全だというのは、それをいう方の個人的な経験上の話としては聞いてもいいが、本質論としては嘘八百、デタラメ、間違い、ハッタリ以外の何物でもない。

ダイビングコンピューターが、血液ガス分析装置を内蔵し、体脂肪や内臓脂肪の個人的なデーターも取り込んで、水中でリアルタイムに解析しながらダイバーに情報提供できるようにならない限り、あんなものは、気休めに過ぎない。

それどころか、ダイビングコンピューターの許容範囲での減圧症は、むしろ増えているという。

厳しいジャッジをするダイコンは、人気がないのだ・・・。

まあいい。

推奨水深8m、最大10m、ナイトロックス必須で、最大潜水時間40分程度。

1日1本だけ。

連続3日潜ったら、1日は空ける。

CCRの場合は、少し長めでもいいが、酸素の弊害もあるので1日のダイビングは2時間くらいかな。

水中では、まったりとして、あまり泳がず、ふわふわと漂っているのがよろしい。

流れに逆らって、靴ずれできるまで泳ぐなんざ、もってのほかである。

(The WORLD'S DEEPEST DIVING POOL !)
http://www.nemo33.com/

こういう施設があればいいな(画像参照)。

原発には、冷却用プールがあるわけで、温水の供給も行われるのだから、併設してくれれば、きっと需要を喚起することになるだろう。

浮沈子は、きっと行く!。

日本にもないわけではない。

(ダイビングプール)
http://www.marinejp.com/pool/

(ペガサス乗馬クラブ:CCRはお断り!)
http://pegasus-joba.com/diving/index.html

ショボイな。

ベルギークラスのやつがたくさんできれば、冬でも海外に行かずにダイビングできるんだが・・・。