発言2014年08月13日 15:36

発言


ある記事が、浮沈子の目に留まった。

(エボラ熱「制御困難」と世界保健機関の高官)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=79719&f=t

「世界保健機関のキーニー事務局長補は、エボラ出血熱の感染拡大に「制御が困難な状況に陥っている」と述べた。(共同通信)」

こんだけ・・・。

もちっと、詳しい記事はないのかあ?。

(未承認のエボラ治療薬、WHOが使用認める見解)
http://www.cnn.co.jp/world/35052299.html

「WHOのキーニー事務局長補は、今回の流行では従来と違い、防護服や接触者の追跡調査といった通常の手法のスピードが追いついていないようだと指摘。発生国の医療体制が整備されていないため、対策に限界があるとも語った。」

現地の国境なき医師団の悲鳴にも似た指摘から、既に2か月近くが経って、WHOの高官も、ようやく同じ認識になってきたようだな。

医療従事者の感染が、あまりにも多過ぎるので、浮沈子は一時感染の仕組が変わってしまったのかと考えたほどだ。

(スピード4)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/07/7408389

訓練を受けた医療従事者が、何十人も体液での感染しかしない従来のエボラ出血熱に罹るというのは、通常では考えられない。

感染経路の把握が困難だというのも、今回の対応の難しい点だ。

感染経路が分かれば、その経路を辿って、感染源に迫り、そこを隔離して他への伝播を阻止することが出来る。

それが出来ていないということは、感染が野放しになっているということになる。

シエラレオネ、リベリアは、地域封鎖という非常手段を取って、封じ込めを図っている。

成功するかどうか、浮沈子はいささか疑問視しているが、それでもエリアをコントロールするというのは、究極の感染対策ではある。

もちろん、その中での生活や医療を確保しなければ、悲惨な状態になってしまう。

実際、今回もそういう話が漏れている。

丁寧な感染者のトレースを諦めていいというわけではない。

封鎖地域内や、その周辺でのトレースをしなければ、封鎖が有効かどうかの確認が出来ない。

周辺地域でない、たとえば首都などの人口密集地域でのトレースも欠かせない。

多層的に、有効に人的資源を投入して、感染を局在化させていくことが必要だ。

感染の地域的な拡大を絶つことは、終息へ向かっての重要なプロセスであり、コストが掛かる医療資源を有効に展開する上でのベースとなる行動である。

浮沈子は、今回の流行がここまで広がってしまった原因のひとつが、過去の経験にあったのではないかと考え始めている。

だって、今までずっとそうしてきたし。

狭い地域に留まって生活していた従来の感染地域と異なり、今回の感染地域の人々は、国境を越えて広い範囲を移動する生活習慣を有する。

そういった、地域特性を踏まえた初期の対策が適切だったのかどうか。

(WHOが伝えるエボラ感染拡大の経緯)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140812/k10013762261000.html

「シエラレオネ人の2人が渡航先のギニアでエボラ出血熱とみられる症状で死亡し、遺体は母国に運ばれ葬儀が行われました。」

「シエラレオネではその後、この2人の周辺で感染者が増えていきます。」

「同じ3月30日。
WHOはギニアから帰国したリベリア人の女性が、21日にエボラ出血熱で死亡し、リベリアへの感染拡大が確認されたとレポートしました。」

「同じくギニアから帰国した男性が27日にエボラ出血熱とみられる症状で死亡していたことが分かり、それ以降、感染者は国内各地へ広がっていきました。」

5月初旬から中旬に掛けて、感染者の増加が一時殆どなくなった時期がある。

この間、本当に増加がなかったのか、報告がなかっただけだったのかは分からない。

報告された数字は、感染の真の実態を反映させていなかった可能性がある。

もちろん、度々指摘されているように、葬儀の際に死者の体に触れるという習慣が、感染の拡大を助長したということもある。

現地の人々もまた、過去の体験に縛られていたに違いない。

だって、今までずっとそうしてきたし。

感染の初期の段階では、自然宿主との接触が問題である。

それが繰り返されないように、自然宿主との接触を断つというのも重要なことだ。

(エボラ ギニアの2歳児が最初の感染者か)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140812/k10013762231000.html

「フランスなどの研究チームは、今回の感染の1例目の患者は去年12月に死亡したギニアの2歳の子どもではないかと指摘する論文を発表し、感染拡大の経緯を知る手がかりになるとして注目を集めています。」

「エボラ出血熱とみられる症状を示して亡くなった場合も周囲に知られると迷惑がかかると思い、感染したかもしれないと言い出しにくい空気がある。私の感覚では、WHOが把握している以上に感染者が広がっている可能性があるのではないか」

また、この記事では、医療関係者が感染を助長しているという面も見られる。

「病院の医療従事者1人も症状を示し、別の県にある医療機関で手当てを受けたあと死亡したことを挙げています。また、この医療従事者の手当てに当たった医師がさらに症状を訴えて死亡し、この医師と接触のあった複数の親族らが、エボラウイルスに感染していることが確認されたとしています。」

医療者自身が新たな感染を引き起こし、伝播させているという皮肉な状況がある。

そして、その結果、医療機関が立ち行かなくなって閉鎖に追い込まれるという最悪の事態が続いている。

現地の医療機関にも、過去の経験が利いているのだろうか。

だって、今までずっとそうしてきたし。

何か、普通ではない状況になった時に、過去の成功事例に頼ろうとすることはよくある。

それは、他人の経験を生かすという人間の優れた特性に根ざした、正当な行為だ。

そのこと自体には、「通常は」問題はない。

しかし、場合によっては、そのことが足を引っ張り、誤った対応や、タイミングの遅れを引き起こし、結果として最悪の結果を導いてしまうということもある。

今回、未承認薬の使用を認めた点は、十分なリスク管理(まあ、可能な限りだな)を行うことを前提にして、いい判断だと思う。

過去の経験を超えた事態には、過去の経験にとらわれない対応も必要だ。

CDCは、たぶん、とっくにそのことに気付いているだろう。

致死性が高い疾病が、広範囲に広がった時の対応は極めて困難になる。

飛び火については、各国で対応してもらうしかないが、今、最も注力すべきは、発症国での感染を絶ち、流行を局所化していくことだ。

医療従事者が感染を広げるなどという事態にならないように、防護を徹底すると共に、感染経路を遮断するためのトレースに人員を投入すべきだろう。

新たな発生の表面化を恐れて、隠蔽される可能性が高い現地の状況を考えると、容易なことではないかもしれないが、それをしなければ事態は長期化し、規模も大きくなって、対応をさらに困難にする。

この疾病の拡大に、どこかで追いつく必要がある。

やはり、スピードが鍵だろう。

(廊下にまで患者 エボラ熱、治療の日本人医師報告)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG1103Y_S4A810C1CR8000/

「患者の過半数が助からなかった。7月には対策の第一人者だった現地の医師が死亡したほか、45人の看護師のうち11人が感染、5人が死亡し「非常に大きな衝撃を受けた」と語った。」

現場はいっぱいいっぱいだ。

エボラは、まだ遠い先を走っている。

キティ2014年08月13日 23:55

キティ
キティ


サンリオのキャラクターといえば、これ!。

(ハローキティ)
http://www.sanrio.co.jp/character/hellokitty/

カワイイ、懐かしい、気になる・・・。

全部だな。

浮沈子は昔、サンリオピューロランドの近くに住んでいたこともあって、その意味で懐かしいわけだ。

もっとも、入ったことは一度もない。

(サンリオピューロランド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

なんか、浮沈子の知らない世界だ。

聞いた話によると、5歳のお子さんが、飽きてしまうという、超低年齢向けのアトラクションという(現在はどうなっているか知りません)。

しかし、何でキティ(正式には、キティ・ホワイト)は口がないんだあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

(ハローキティ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%A3

最近は、クマのぬいぐるみのようなものを抱えているな。

(ハローキティと一緒にいる小さいくまの名前を教えて下さい!)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1332457658

「タイニーチャムです☆
キティちゃんがいつも抱いているくまちゃんですよね
私も可愛くて大好きです」

浮沈子は、何でネコなのにクマの子供がいるのかと訝った。

そう、子供が出来たと勘違いしたわけだな(キティファンからの非難の声が・・・)。

(タイニーチャムデビュー)
http://www.puroland.jp/2014_tinychum/

なんと、お子様カレーまであるのか!。

これって、食っちゃうんだろうか?。

1200円もするし(お子様用エプロン付き:税込み)。

まあいい。

最近、エボラ出血熱とか、殺伐とした話を書いていたので、なんか癒し系の記事はないかと探していたら、こんなのがあった。

(キティちゃん、ついに超小型衛星に乗る…宇宙からのメッセージ動画キャンペーンで)
http://response.jp/article/2014/08/12/229862.html

(「宇宙からメッセージを送ろう!」キャンペーン)
http://kitty40th.sanrio.co.jp/space/

これって、ホンモノの人工衛星の内部である。

「2014年7月12日(←間違い!)、株式会社サンリオは、東京大学の超小型衛星「ほどよし3 号」にハローキティのフィギュアを搭載、衛星の窓から見える地球・宇宙空間と共に一般公募メッセージを撮影、動画で公開する「キティちゃんと宇宙からメッセージ!」キャンペーンを開始した。」

ちなみに、例によって、レスポンスの記事の日程は間違っていて、キャンペーンは8月12日からである(まあ、いつものことなんで、浮沈子は気にしなくなった)。

人工衛星という貴重な資源を、こんなことに使っていいんだろうか?。

宇宙開発というのは、真面目で、学術的で、科学的で、真剣でなければならないのに、キティ・ホワイトとタイニーチャムを乗せて、宇宙からのメッセージを電送して、貴重な衛星の通信資源を使ってしまうなんて・・・。

しかも、北方領土で軍事演習始めた国家のロケット(ドニエプルロケット:ウクライナ製:ロシア製ではないので、間違い!)で打ち上げられている。

(ドニエプル (ロケット):追加)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%97%E3%83%AB_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

不謹慎だ!(そう目くじら立てなくても・・・)。

非国民だ(キティは、日本国籍なのかあ?)。

しかし、この動画を見ながら、オルゴールの音を聞き、窓の外のホンモノの宇宙空間とホンモノの青い地球をキティとタイニーチャムと共に眺めていると、目頭が熱くなってくる。

(ハローキティ40周年「宇宙からメッセージを送ろう!」キャンペーン Let's Send a Message from Space! Campaign:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=rFVDJp7w3G0

21世紀なんだ・・・。

思わず、180文字のメッセージを打ち込もうとしたことを、正直に告白する(もちろん、してませんが)。

青い地球の上では、今日も凄惨な状況が繰り広げられている。

イラクでは、米国が空爆してるし、西アフリカではエボラが猛威を振るい、ガザの停戦交渉は三度頓挫しようとしている。

そんなこととは無関係に、青い地球はオルゴールの音と共に回る。

浮沈子が宇宙のことを考える時、なぜか心が休まり、小さなことでくよくよしなくなるのは、やはりそこに日常を超越した普遍的なものを感じるからだろう。

まあ、天文学とか、宇宙開発やってる人は、それが日常なので、どうだかわからないが。

そこに、キティがいるというのが、思いっきり場違いというか、いや、それでいいんだというか、なんともいえない味がある。

この映像に映っているのは、ホンモノの宇宙であり、ホンモノの地球である。

ガガーリンが宇宙へ行ってから、53年が経って、その時と同じ青い地球を、今、キティと共に眺めているのだ・・・。

(ユーリイ・ガガーリン:「神はいなかった」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3#.E3.80.8C.E7.A5.9E.E3.81.AF.E3.81.84.E3.81.AA.E3.81.8B.E3.81.A3.E3.81.9F.E3.80.8D

「総主教「宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか。」
ガガーリン「見えませんでした。」
総主教「わが息子よ、神の姿が見えなかったことは自分の胸だけに収めておくように。」」

「フルシチョフ「宇宙を飛んでいたとき、神の姿を見ただろうか。」
ガガーリン「見えました。」
フルシチョフ「同志よ、神の姿が見えたことは誰にもいわないように。」(レーニン主義は宗教を否定している)」

キティとタイニーチャムは、一体、何を見ているのだろうか・・・。