エピソード82016年02月17日 01:21

エピソード8
エピソード8


(「スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)」撮影開始)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1602/16/news114.html

「全米公開は2017年12月15日の予定」

2年近くも先の話・・・。

引っ張るよなあ。

(『スター・ウォーズ エピソード8』の撮影現場からの最新映像!)
http://www.kotaku.jp/2016/02/star-wars-episode-8-announcement.html

「遠く離れた星で隠遁していたルーク・スカイウォーカーの前に、レイがライトセーバーを携えて現れるというシーンの直接の続きを撮っている様子」

ラストシーンは、なんか、ボケ親父のところに、落し物を届けに来た娘という風情だったな(これ、落ちてましたけど、ってかあ?)。

何光年もの宇宙を、(映画の中では)30秒くらいで旅してしまうのに、石造りの階段を汗かきながら登って会いに行くという無理筋なシーン・・・。

エピソード7の副題は、フォースの覚醒ということだったが、C3PO風に言えば、「ルーク様をお探ししろ!」というのが正しいだろう。

まあ、見つけることは見つけたので、今後の展開に期待というところか。

エピソード7の設定自体、ファースト・オーダーの力が強くなって、ルークにお出まし頂かないと収まらなくなったというところから始まっている。

へなちょこ反抗期のカイロ・レンとか、この先、一体、どうやって話を繋げていくんだか。

レイは、なぜ置き去りにされたのか。

そもそも、誰の子なのか(最大の謎・・・)。

謎に満ちたストーリーに、どう、落とし前を付けてくれるのか。

「『エピソードVIII』のタイトルがどうなるかも気になるところ。物語としてはファースト・オーダーが再び新共和国の前に立ちはだかるはずなので、やはり『ファースト・オーダーの逆襲』でしょうか?」

やっぱ、共和制ってダメなんじゃね?。

浮沈子的には、お坊ちゃま君の逆襲というのが、時節柄、似合っているんじゃないかと思うんだがな(あんま、関係ないですが)。

「『レン騎士団の復讐』とか『ファズマの帰還』などもありえるかもしれません。」

ありえねー・・・。

(「スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)」撮影開始!:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Q0s0b189Eik

これっぱかしの動画出して、どーする?。

日本公開までの2年間、これでガマンしろってのかあ?。

ありえねー・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

(「スター・ウォーズ」エピソード8、英国で撮影開始!B・デル・トロら新キャスト発表)
http://natalie.mu/eiga/news/176293

「解禁された映像は、デイジー・リドリー演じるヒロインのレイとマーク・ハミル扮するルーク・スカイウォーカーが対峙するシーンの撮影風景を捉えたもの。エピソード8でメガホンを取るライアン・ジョンソンによる「カット!」の声が響く。」

初めから、3部作ということになっているので、エピソード8は、中核を成す物語である。

謎が謎を呼び、新共和国の崩壊とファーストオーダーの台頭で、宇宙は千々に乱れる(たぶん)。

銀河の危機を救うのは誰なのか。

浮沈子は思うんだが、スターウォーズというのは、理論物理学と実験物理学の関係に似ている。

観測されるショボイ現象から、理論物理学は、数知れない壮大な宇宙像を描いて見せる。

公開されるトレイラーを元ネタにして、壮大なストーリー展開を予想するファンのように!。

そして、ヒッグス粒子とか、重力波とか、決定的な観測が行われて、あまたの理論は雲散霧消して、妥当な結論が導かれる。

映画の公開によって、ファンが描いたストーリーが崩壊して、映画会社の思惑通り、爆発的なヒットを記録するという、妥当な結論が導かれるのだ・・・。

まあいい。

最近、流行のテクニカル用語に、スパースモデリングというのがあるらしい(画像参照)。

(スパースモデリング)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/9054237.html

「データから「本質的でない説明変数を捨てて要点を抽出した、シンプルで説明能力の高いモデル」を(或る程度ですが)、比較的簡単な計算で得られたりする、ってことです。」

少ないネタから、本質を抽出して、正しい描像を得る方法らしいが、MRIの描画や、電波望遠鏡による画像取得などにも応用されている。

さらには、ビッグデータの解析で、ノイズを除去する際にも有効という話もある。

浮沈子的には、是非ともスターウォーズに応用してもらいたいな。

巷の予想から、ノイズを除いて、核心のストーリーを抽出したり、わずかに公開されるトレーラーから、フルストーリーの映像を作成したりするのだ!。

浮沈子には良く理解出来なのだが、フォースをお持ちの諸兄なら、人文的な分野への応用も可能なのではなかろうか?。

現時点での情報から、エピソード8の全貌を得ることが出来れば、2年も待った挙句、映画館に足を運んでディズニーや配給会社を儲けさせることもない。

まあ、そんなことが出来てしまったら、エピソード9なんて、作成されなくなっちまうんだろうがな・・・。

OSとしてのウインドウズ102016年02月17日 03:47

OSとしてのウインドウズ10


コンピューターのオペレーティングシステムというのは、結構地味なことをやっている。

メモリーのアドレスを管理したり、山のように接続される周辺機器を管理したり、ネットワークや無線を管理したり、ストレージを管理したりする。

おまけに(ホントに、オマケなんですが)マンマシンインターフェースを司ったりして、コンピューターのデバイスとしては、最も効率が悪い「人間」というヤツとの連携を取ったりする(このデバイスは、エラソーに、「デザインがダサイ」とか、「使い辛い」などと、文句まで垂れる!)。

コマンドラインから、テキストで打てよ!。

まあ、どうでもいいんですが。

(Microsoft Windows 10)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_10

これからの数年間は、事実上、パソコンのデファクトスタンダードになるOSだが、実際使っていると、いろいろマイナーなトラブルは起こる。

OSのせいかどうかは分からないが、ブラウザー(グーグルクローム)が落ちたり、マイクロソフトワードパッドが固まったりする。

99パーセント、この2つのアプリしか使っていないので、他のことは良く分からない。

ファイルの保存とか、その手のトラブルは殆どないが、使っている最中に固まってしまうのは、思考の中断に繋がるので好ましくない。

まあ、浮沈子の場合、それ以外での思考の中断が、アットーテキに多いんだがな。

それだけに、せめて、パソコンのフリーズによる中断は避けたいところだ。

高速なインターネット接続と、流れるようなヨタ記事の吐出こそ、ブロガーの望むところであり、ネットワーク資源を浪費して、役に立たない情報を垂れ流すのには欠かせない。

パソコンや、そのオペレーティングシステム、アプリケーションはそのためにある。

(オペレーティングシステム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

「コンピュータにおいて、ハードウェアを機能毎に抽象化したインターフェースを利用者またはアプリケーションソフトウェアに提供するコンピュータプログラムである。」

「与えられたハードウェアリソースを無駄なく簡易に利用可能にすることに重点が置かれている。」

「アプリケーションソフトウェアに対して、実行のためのハードウェアリソースを提供するシステムソフトウェアの一種に分類する。」

「本来はいわゆるカーネルのこと」

「デスクトップ環境やウィンドウシステムなど、あるいはデータベース管理システム (DBMS) などのミドルウェア、ファイル管理ソフトウェアやエディタや各種設定ツールなどのユーティリティ、基本的なアプリケーションソフトウェア(ウェブブラウザや時計などのアクセサリ)をマーケティング上の理由などから一緒に含める」

「OSの中で、ハードウェアを直接管理操作するなどの最も中心的な機能の部分を、特にカーネルと呼んで分けることもある。カーネル以外の部分(シェルなど)をユーザランドと呼ぶ。」

このほか、ファイルシステムなどの話が延々と続く。

最近は、セキュリティも重視されている。

ユーザインタフェースなんて、最後の最後だ。

が、まあ、パソコンというのは、人間が使うわけで、この機能を無視するわけにはいかない。

様々な機能を実現するのに、避けて通れないところだ。

計算の道具としてよりは、メディアとしての使用が多い浮沈子だが、十分に機能をはたしていればそれでいい。

その意味では、巷に出回っているウインドウズは、十分な機能を持っている。

7でも、8.1でも、10でも何でもいい。

大切なことは、きちんと動作して、データを保護することだ。

安定した動作は欠かせない。

ちゃらちゃらした機能はなくてもいいが、めったなことでは固まらないことが求められる。

今日のOSでは、動画が扱えることが常識になっているが、そういう機能も含めて、安定して動作るすることが必要だ。

撮影した動画をSNSに上げたり、それを閲覧したりする。

浮沈子は、あまりSNSをやらないが、どうも肌に合わないということもある。

むずむずするのだ。

まあ、どうでもいいんですが。

古いデバイスが対応できないので、昔のOSを使い続けているという方もいるかもしれない。

それはそれで仕方ないが、新しいデバイスへ移行するという選択肢もある。

(Windows 3.1の障害によりパリ=オルリー空港が一時閉鎖の事態に)
http://gigazine.net/news/20151116-windows-3-1-alive/

「障害が発生したDECORが1990年代に発売されたWindows 3.1上で動いていたことが判明。フランスの新聞では「オルリーは、先史時代のソフトウェアの犠牲になった」という見出しが踊っています。」

浮沈子は、業務ではウインドウズは1.0から使っている(ファイルマネージャーが、独立してましたな)ので、先史時代というよりは、古生代位かもしれないし、個人ではそれ以前のDOSの世代だから、原生代といえるかもしれない。

そのころに比べれば、使える資源が6桁くらい増えたとはいえ、高機能化したOSの恩恵を十分に受けられるようになった。

まあ、3.1なら、まだまだ十分に使えるんじゃないだろうか。

余計なことが出来ないということは、ある意味、安全といえるかもしれない。

周辺機器がなくなってきているのが問題だな。

浮沈子は、このOSで、モデムを繋いでインターネットに接続していたし、ジャバのアプレットを動かしていた。

もちろん、日本語版が出る以前の話である。

このころは、まだOS2とかもあったし、どのOSが覇権を取るかは混とんとしていた。

ワープロは一太郎と松、表計算はロータス123とエクセル。

媒体はフロッピーディスク・・・。

周辺機器との高速接続は、SCSI。

ああ、今は昔・・・。

パナソニックのMOドライブを買ってきて、自家製のデスクトップパソコンに繋いで、英語版の3.1から繋がったときは嬉しかったな。

要するに、動いてナンボ、動きゃいいのよ!。

デザインがダサイとか、ユーザーフレンドリーでないとか、そういう価値観は、浮沈子にとっては二の次三の次だ。

ウインドウズ10は、とりあえずは動いている。

このブログのコンテンツを吐き出し、ネットに上げることが出来る。

それで十分だし、それ以上は求めていない。

個人的なメールのやり取りが出来て、標準的なブラウザーが動けばいい。

表計算ソフトも、フリーのものが動いていればいい。

凝ったことをやらなければ、十分だろう。

そんな使い方をする程度なら、ウインドウズは十分使える環境だ。

ウインドウズ10にも、不安定要素はあるし、既知の問題も多いようだ。

ある意味では、永遠に完成されることのないOSである(11とか、出す気はないしな)。

浮沈子のX220では、10586.104(OSビルド)が動いている。

1511の、いわゆるノーベンバーアップデートだが、また上がるらしい。

(「Windows 10」、プレビュー版「Build 14257」が公開)
http://japan.zdnet.com/article/35077426/

「「Windows Insider」プログラムの「Fast Ring」テスター向けに公開」

「3日付の同社ブログ投稿では、変更点の概要としてアプリが繰り返しクラッシュする問題のほか、メモリ関連で発生するアプリのエラーに対する修正について述べられている。」

「DPI設定まわりの修正により、デスクトップアイコンの位置が変更されるという問題も今回のビルドで解決された。」

ああ、あれって、やっぱ、OSのバグなんだな。

一般向けのリリースがどうなるかは、アナウンスされていないようだ。

(次のWindows 10大型アップデート「Redstone」は2016年6月と年末に配信か (1/2))
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1601/21/news060.html

「TH2に続くWindows 10の大型アップデートは「Redstone 1(RS1)」と呼ばれており、これら2つのWindows 10 Insider PreviewはそのRedstoneをにらんだものだ。」

「Microsoftは2016年中にRS1とRS2の2つのRedstoneをリリースする計画という。現時点でリリース日のターゲットはRS1が6月、RS2が年末」

まあ、半年やそこいらは、現状で使えるような感じだな。

ロボット船2016年02月17日 05:24

ロボット船


無人で大洋を航行し、水中の潜水艦を追尾し続けるという、潜水艦乗りにとっては、疫病神のような船が造られるという。

(DARPA、無人の対潜ドローン艦を4月にも進水。数千km、数ヶ月にわたり潜水艦を自動追尾)
http://japanese.engadget.com/2016/02/15/darpa-4/

浮沈子なんかは、魚雷の2、3発お見舞いしてしまえばいいなどと考えちゃうんだがな。

「進水式を4月にも実施」

「複数の ACTUV 間で互いに情報を共有し、連携した航行もできるとのこと。」

1隻やっつけても、2隻目とかがバックアップで入るわけか。

「他の船や各種調査船への補給物資運搬といった平和的な利用も想定」

インド洋で自衛隊がやってた洋上ガソリンスタンドみたいなことも、出来ちゃうわけだな。

「自律航行船ではあるものの、通常時はちゃんと国際海洋法を遵守」

航行の自由作戦に投入されるかもしれないな。

文句言われても、知らん顔だしな。

「追跡相手に想定するディーゼル・エレクトリック式潜水艦は、潜行するとバッテリーとモーターで駆動するため、敵に探知されにくいとされます。しかし DARPA は ACTUV に新型のセンサーシステムを装備する計画」

それって、別に無人船に付けなくてもいいんじゃね?。

「ACTUV は4月の進水式以降すぐ海軍に配備となるわけではありません。まずは18か月間の最終試験を実施する予定。また将来的に武装した無人艦の開発のため、必要なデータ採取にも使われる見込みです。」

ああ、やっぱ、武装もするつもりなんだ。

魚雷発射したとたん、アスロックにやられちゃうわけだな。

(対潜ミサイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E6%BD%9C%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB

(アスロック)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF#VLA

「1961年から配備が開始され、現在までにアメリカ海軍だけで200隻以上の水上艦が搭載している。 その優秀な性能からアメリカ海軍だけでなく海上自衛隊やドイツ海軍などNATO諸国海軍、台湾海軍、韓国海軍など多くの海軍が運用する。」

「射程:11km」

「RUM-139 VL-ASROC(VLA)はASROCの派生系である対潜ミサイルである。」

「射程:22km」

これは、れっきとしたロボット艦だ。

敵から攻撃されたとコンピューターが判断すれば、直ちに反撃し、撃破する。

水上艦なので、航空機からの攻撃や、同じ水上艦からの攻撃もあり得る。

艦対空、艦対艦ミサイルなども装備するに違いない。

兵員を維持する必要がないので、その分を燃料や兵器に回すことが出来る。

将来的には原子力推進とレーザー兵器を組み合わせて、何年でも洋上を航行しながら、敵をせん滅し続けることも可能だ。

水上ロボット要塞である。

イージスだって、無人化して、いつでもスタンダードミサイルを発射できるようにして、公海上に張り付けておけばいいのだ。

ある時、搭載したコンピューターが反乱を起こす・・・。

そう、某国のハッキングにより、乗っ取られるわけだ。

無敵の無人ロボット艦が、方向転換して東京湾とかに入ってくるわけだな。

独自制裁を解除し、新たな拉致を行うから、人質を出せと脅すわけだ。

さもないと、東京湾を火の海にするとかいってな。

そうすると、自衛隊の掃海チームがSCR(たぶん)で出動して、爆雷を取り付けて爆破しようとするんだが、「新型のセンサーシステムを装備」しているために、見つかって全滅してしまうわけだ(関係者の方、あくまでフィクションですので、ご安心ください)。

空からの攻撃も、陸上からも、水上、水中も、ことごとく退けられてしまう。

軍事衛星と照準システムがリンクしているので、狙撃手が狙っても、先に逆狙撃されてしまう。

しかもだ、初めは1隻だけだったのが、「複数の ACTUV 間で互いに情報を共有し、連携」しているために、次々と、東京湾に侵入してきて、芋の子を洗うような状態になる(フィクションなので、一応、そういう設定で)。

東京湾は、浦賀水道は50m以上の船は、航路内を航行しなければならないと定められていて、その後も決まった航路を取ることになっている(なにしろ、狭いんで)。

そこに多数の船舶が急にやってきたので、大渋滞が引き起こされて、ロボット艦に積まれていたコンピューターが暴走して、結局オーバーロードしてダウンしてしまう(目出度し、目出度し!)。

やれやれ・・・。

「自律航行船ではあるものの、通常時はちゃんと国際海洋法を遵守するようプログラム」

まあ、モードを変更して、戦時モードにすれば、海洋法なんて関係なく、体当たりでも何でもできるようになっているんだろうから、実際に配備されれば、想像以上の脅威になるに違いない。

当然、敵も同じようなことを考えてくるだろうから、水上艦対潜水艦の世界は様変わりするだろうな。

この記事に出てくるのは、水上艦だが、潜水艦をロボット艦にするというのは、我が国も行っている。

(うらしま)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%BE

「将来的には最大深度6000m、航続距離3000kmを目指している。」

もちろん、軍用として転用するのは訳ない。

うるさい原子力潜水艦を追尾して、定期的にプローブを打ち上げて、位置を報告するくらいは、朝飯前だろう。

何なら、コバンザメのように張り付いて、動力を節約してもいい・・・。

なにしろ、飯を食わせろとか、トイレにウォシュレット付けろとかいう人間を乗せていないというのが一番のメリットだな。

「海上では完全無人の自律航行艦がひと足先に実用化となりそうです。」

船乗りも、肩身が狭い時代になってきたもんだなあ・・・。

戦略的でないこと2016年02月17日 06:59

戦略的でないこと


(人工島の用途、中国に説明を求める=ビショップ豪外相)
http://jp.reuters.com/article/art-island-bishop-idJPKCN0VP0DG

「豪州が進める潜水艦建造の共同開発相手選びについては「(入札中の)日本が戦略的な側面をアピールしていることは理解している」と指摘。日本は豪州の重要な戦略パートナーと強調する一方で「いろいろなことをにらみながら(選定は)考えていく」と語った。」

文脈をとらえる時に、最後に来るのがメインになることもあるな。

並べ替えるとこうなる。

・潜水艦開発のパートナーは、戦略的な側面ではないことを重視して、選定をしていく。
・日本は豪州の戦略的パートナーだが、今回の選定は、それを重視して行うわけではないことを理解して欲しい。
・だから、いくら戦略的な側面をアピールしても、無駄だということを伝えたい。

なんだか、並べ替えただけじゃないような気もするがな・・・。

戦略的でないことは、いろいろあるだろう。

・国内雇用の関係(経済合理性)
・中国との関係(我が国の倍以上の取引がある、最大の貿易相手国)
・我が国の捕鯨(国民の94パーセントが反対)

軍事は政治の手段である。

戦略的側面は、軍事的要素であって、政治的要素をオーバーロードするものではないのだ。

浮沈子は、豪州外相が我が国を訪問すると聞いた時に、ピンと来たな。

豪州政府は、もちろん、我が国の潜水艦が欲しいに違いない。

そのことは、おそらく間違いないんだろうが、戦略的側面からだけでは選定できない状況がいろいろあるということだ。

潜水艦買わなくなっても、仲良くしてね!。

そういいに来たのに違いない。

まあ、この後、中国に行って、こういうんだろう。

日本には、引導渡してきたから、安心して欲しいって。

南シナ海の埋め立てについても、アクセス権を認めるなら、容認する構えだ。

豪州は、地政学的に、中国の脅威を受ける位置にはない。

インド洋にも太平洋にも、中国の妨げを受けることなくアクセス可能だ(南極海は裏庭だしな)。

対外的なプレゼンスが縮小してきている米国や、長期的な縮退が明らかな我が国などより、やや衰えを見せているとはいえ、最大の貿易相手国である中国を見据えていくのは当然だろう。

日米との貿易額を合わせても、中国には及ばないのだ。

そこは、よくよく理解しなければならない。

我が国の潜水艦ステルス技術を供与するなどという大盤振る舞いなどせず、淡々と付き合っていけばいい相手なのだ。

豪州に渡した技術は、中国にダダモレになり、北朝鮮にも渡ることになりかねない。

中朝のステルス潜水艦が、日本海をうろうろするのも、時間の問題になってしまうだろう。

我が国の戦略的側面って、そういうことなのかあ?。

悪いことは言わないから、豪州の潜水艦開発からは足を洗った方がいい。

米国の手前、暫くはポーズを続けるとしても、腹は括っておくべきだろうな。

豪州は選挙を控えていて、こういうセンシティブな問題については、政治的な判断が優先する季節を迎えている。

良くも悪しくも民主主義の国なのだ。

自国の利益を最大化するために、対外的な判断を積み重ねるのは、どこの国も同じだ。

南シナ海の件についても、豪州は米国とは異なるアプローチを採る可能性がある。

軍艦で目の前を通過したりするのではなく、民間の船や航空機をアクセスさせて、中国の対応を正当化する挙に出る可能性が高い。

「「中国の王毅外相は(人工島を)公共財と言っている。この公共財に対し、他国はどうアクセスできるのか詳細を求めたい」と語った。「いまある構造物、埋め立てで何をしようとしているのか、もっと深く聞きたい」とも述べた。」

もう、中国の外交戦略に、まんまと乗せられている。

つーか、そういうポジションを占めることによって、中国に対する独自のカードを手にし、日米とは異なるメリットを得ようとしているのかもしれない。

ちょっと、一筋縄ではいかないしたたかさを感じる。

このおばちゃん、飴玉配るだけのおばちゃんとは、少し違うな。

(大阪のおばちゃんはいつもアメ玉を持ち歩いて)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q118066521

「大阪のおばちゃんはいつもアメ玉を持ち歩いていて、何かと「ほら、アメちゃん食べ~」と周りの人にあげるという話を聞きましたが、本当ですか?」

「確かにそうですねぇ。」

我が国で、飴玉を仕入れ、中国に配りに行くんだろうか?。

「ほら、アメちゃん食べ~」

まあ、どうでもいいんですが。

中国で、どういうことになるか、ちょっと気になるな・・・。

独裁を容認するメディア2016年02月17日 08:31

独裁を容認するメディア


浮沈子は、政治的には、どちらかといえば保守なんだろう。

あんま、意識したことはないけどな。

原発は賛成だし(小泉元首相は反対だがな)、我が国が独自に武装することも容認する。

国内の財が、極端に偏ることによって、社会不安が増大しない限り、企業による市場経済が活性化するのがいいと思っている。

薄く、広くばら撒いたって、いいことは何もない。

そんな浮沈子が、ドキッとしたのは、この記事を読んだからだ。

(菅元首相、鮮やかなブーメラン 菅政権で言及の電波停止を「安倍政権は憲法違反」 「独裁」批判も自身はかつて容認)
http://www.sankei.com/politics/news/160216/plt1602160033-n1.html

「菅政権時代にも政府見解として電波停止の可能性に言及し、菅氏自身も「独裁」を肯定する発言をしていただけに、ブーメランのような批判となった。」

まあ、サンケイが喜んで書きそうな記事なんだが、メディアがこういうスタンスでいいのかという点では、少し考えさせられる。

権力側は、常にあらゆる手段を講じて独裁を図り、権力の基盤を固めようとする。

それは、どんな政権になっても同じだ。

民主党政権時代、野党であった自民党は、国会で独裁を糾弾し、メディアの存続を確保しようとした。

その自民党が政権に返り咲いた時に、再び同じような批判が、野党に落ちた民主党から上がっている。

浮沈子は、それはそういうものだと思うし、仮に日本共産党が政権を取ったとしても、同じことが起こるだろう(ちょっと、想像し辛いですが)。

権力とはそういうものだし、そうでない権力があるとすれば、逆にちょっと怪しい(反対勢力を粛清して、一掃してしまったとか)。

いろいろ問題はあるにせよ、一応、民主的な選挙を経て選ばれた政権なのだから、国民の支持を得る政策を行い、その権力を継続させるためのあらゆる方策を取るのは健全といえる。

が、しかし、まあ、そこには限度があって、反対意見を言ったら粛清するとか、そういうのは明らかに独裁だ。

政権公約に掲げた政策を行う上で、反対意見を十分に取り入れないとか、そういうことは在り得る話だ。

政策効果を発揮させるためには、どこかで線を引かなければならない。

それが、不十分という主張が高じて、独裁という象徴的な批判に繋がることはある。

限りある資源である電波を割り当てられた放送というメディアが、社会的使命を負っているのは確かだが、それに対して恣意的に介入するというのは極力避けるべきというのが基本的な態度のはずだ(理想主義?)。

タブーではないだろうが、それに近い。

が、たぶん、きっと、そこには驕りと誘惑があるんだろうな。

どういう基準で線を引くかということを明確にせずに、時の政権が判断するという仕組み自体にも問題があるだろう。

しかし、歴代の政権は、その仕組みを維持してきた。

我が国においては、電波を使った放送というのは、その意味ではどこの局でも反権力の立場を公式には取り得ない。

連日、クーデターを煽るような放送をするはずはないのだ。

浮沈子は、逆に、おみこし担ぐだけの放送してる局があれば、そっちを電波停止にすべきと考えるんだがな。

某国営放送とか、特に怪しい・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、テレビは見ないが、ラジオのニュースはNHK(あっ、言っちゃった!)だけ聞いているので、随分、おみこし放送を聞かされていることになる。

サンケイの記事は、批判を相対化することによって、大切な価値をドブに捨てるようなことをしているように思う。

独裁になりがちな権力を監視し、広く知らしめるメディアの価値をドブに捨てている。

民主党の政治が気に入らず、その領袖であった政治家を批判するのは構わない。

メディアに意見があるのは当然だから。

サンケイが、どういう意見であるかは、まあ、みんな良く分かっている。

それはそれでいいんだが、ここで書くべきなのは、民主党政権時代にどれだけ独裁だったかということ、どれだけメディアの存在を脅かしたかということ、それに対して、野党であった自民党が、どれだけ食い下がったかということだろう。

批判をしていた自民党が、政権に返り咲いたとたんに、批判していた前政権と同じことを繰り返しているとも読めるが(ちっと、苦しいがな)、このテーマはどこが政権をとっても同じ、金太郎飴になる。

なるかあ?。

なるとは限らないんじゃないかあ?。

ならないかもしれないしな。

その時、サンケイは、何て報道するんだろか。

つーか、報道できんのかあ?。