最後の選択2016年02月24日 04:22

最後の選択


(「ささいな動き見せたら」先制攻撃 北朝鮮が米韓に警告)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2R73VWJ2RUHBI021.html?iref=comtop_6_05

「敵がささいな動きでも見せる場合、先制的な作戦遂行に入る」

「最初の攻撃対象は韓国大統領府と統治機関」

「次の標的はアジア太平洋地域の米軍基地と米本土」

「我々の最高首脳部を狙った『斬首作戦』を通じて、『体制崩壊』を実現しようとするものだ」

「天罰をそのまま受け入れるか、謝罪して事態を収拾するか最後の選択をしなければならない」

いやはや、とんだ「重大声明」だな。

浮沈子は、最後の選択を迫られているのは、てっきり北朝鮮だと思ってたんだがな。

つーか、選択の余地はないだろう?。

体制を維持したければ、謝罪して事態を収拾しなければならない。

核兵器を放棄し、ミサイル開発を中止して、国際機関の査察を受け入れ、中国のご機嫌を取り、ロシアの技術者を叩き出すしかないのだ。

金づるジャパンに対しては、拉致被害者の全面開放と謝罪、責任者の処分を行うしかあるまい?。

さて、これで双方が先制攻撃の意図があることは明白になった。

5015作戦は、そもそも、米韓側の先制攻撃の敷居を下げるというのが目的だしな(そうなのかあ?)。

休戦協定を反故にし、実質的な開戦のトリガーを引くのがどちらになるかは不明だ。

国境確定と、体制擁護を狙った平和条約は結べなかったしな。

(朝鮮戦争休戦協定)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E4%BC%91%E6%88%A6%E5%8D%94%E5%AE%9A

「国際連合軍(UNC)を代表してアメリカ陸軍のウィリアム・ハリソン・Jr(英語版)中将と、朝鮮人民軍及び中国人民志願軍(実態は中華人民共和国の事実上の正規軍である中国人民解放軍)を代表して南日大将が署名した」

そもそも、韓国は国を挙げて反対してたし、北朝鮮も状況は同じだった。

「最終的な平和解決が成立するまで朝鮮における戦争行為とあらゆる武力行使の完全な停止を保証する」

「署名された休戦協定には、双方の指揮官により行われることになる「全ての部隊による朝鮮における全戦闘行為の完全な停止」(協定第12節)が規定されていた。これにより本質的に完全な休戦が実行された。しかし休戦協定は停戦に過ぎない。」

「アメリカは、先の韓国政府との合意に基づき1953年10月1日に米韓相互防衛条約に署名しており、1954年4月に開かれたジュネーヴにおける政治会談は外国軍撤退問題で成果のないままに破局」

「一方で中国は1954年9月6日に人民志願軍の撤退を発表した。撤退は1954年から1955年の第一期と、1958年の第二期に分けて段階的に実行され、1958年10月26日に全軍の撤退を完了させている」

「休戦協定に署名してから60年経った2013年、朝鮮問題の平和的解決が行われずに放置され、米軍は依然韓国に駐留している。」

「休戦協定の第13節(d)は、南北朝鮮が損傷を受けたり使い古した装備の再配備以外には朝鮮に新しい武器を持ち込むべきではないと規定」

「1957年6月21日の在朝鮮国連司令部軍事休戦委員会の会合でアメリカは北朝鮮代表団に国連軍(UNC)は最早休戦協定第13節(d)に対する義務を負わないと表明」

「北朝鮮は第13節(d)の廃棄を休戦協定合意を破壊し朝鮮をアメリカの核戦争地域に持ち込もうとするものだと非難」

念のため、当該条項の全文を引用しておく。

「Article II Concrete Arrangements for Cease-Fire and Armistice:
A. General:
13. In order to insure the stability of the military armistice so as to facilitate the attainment of a peaceful settlement through the holding by both sides of a political conference of a higher level, the Commanders of the opposing sides shall:
(d) Cease the introduction into Korea of reinforcing combat aircraft, armored vehicles, weapons, and ammunition; provided however, that combat aircraft, armored vehicles, weapons, and ammunition which are destroyed, damaged, worn out, or used up during the period of the armistice may be replaced on the basis piece-for-piece of the same effectiveness and the same type. Such combat aircraft, armored vehicles, weapons, and ammunition shall be introduced into Korea only through the ports of entry enumerated in paragraph 43 hereof. In order to justify the requirements for combat aircraft, armored vehicles, weapons, and ammunition to be introduced into Korea for replacement purposes, reports concerning every incoming shipment of these items shall be made to the MAC and the NNSC; such reports shall include statements regarding the disposition of the items being replaced. Items to be replace which are removed from Korea shall be removed only through the ports of entry enumerated in paragraph 43 hereof. The NNSC, through its Neutral Nations Inspection Teams, shall conduct supervision and inspection of the replacement of combat aircraft, armored vehicles, weapons, and ammunition authorized above, at the ports of entry enumerated in paragraph 43 hereof.」

米国のご都合主義で、休戦協定の一部は反故にされた。

THAADの配備については、こういう背景もあるということだな。

もう、なんでもアリなんだろう。

「1975年、国際連合総会は休戦協定を平和条約に置き換えることと国連軍を解散することが望ましく支持するとの決議案を採択」

「1996年10月、国際連合安全保障理事会は国際連合安全保障理事会議長声明により新しい平和体制に置き換わるまで休戦協定は十分に順守すべきだと要請した。アメリカと中国、休戦協定に署名した二か国を含む合意により、休戦協定はもはや効力がないとする示唆は事実上否定」

「北侵を前提とした大規模軍事演習を在韓国連軍が実施したことなどにより、北朝鮮側は1994年、1996年、2003年、2006年、2009年、2013年の少なくとも6回にわたり、もはや休戦協定に束縛されないと表明している」

「2013年3月、北朝鮮は南北間の国境や南北ホットラインを閉鎖するといった挑発行為とともに、韓国との不可侵条約を全て廃棄すると表明した。北朝鮮は先制核攻撃を行う権利があると主張した」

もう、何がどうなっているのか、さっぱり分からない。

合意は常に破られるためにあるんだろうが、60年以上に渡って、曲がりなりにも維持されてきた休戦協定は、急速に色褪せ、決壊しつつある。

国内問題でケチをつけ続けている韓国の現政権は、北朝鮮との緊張を高めることによって引き締めを図りたいところだ。

浮沈子には、本気で第二次朝鮮戦争をおっぱじめる気はないように見えるが、そもそも、韓国に当事者能力はないだろう。

(米韓相互防衛条約)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E9%9F%93%E7%9B%B8%E4%BA%92%E9%98%B2%E8%A1%9B%E6%9D%A1%E7%B4%84

「冷戦終結後1993年12月に、平時の作戦統制権は韓国軍に移管。有事の際は韓国軍は引き続き米軍(米韓連合司令部)の指揮下に入ることになっている。戦時作戦統制権についても、2012年に米韓連合司令部から韓国軍に移管される予定となっていたが、北朝鮮情勢の悪化を受けて2015年末に延期され、さらに2020年代中ごろまで延期された」

韓国に北朝鮮との戦争をさせないために、米国が手綱を握っているともいえるが、その気になればいつでも北進できるというわけだ。

今度は、本気でやるのか?。

冷静に考えれば、どちらも戦争の再開は望んでいないのだから、起こるはずはない、というのが結論だろう。

しかし、短期決戦で北朝鮮を掌握し、中国もそれを容認するという情勢になれば、鴨緑江を国境とする半島統一がなされる可能性は排除できない。

中国は、お坊ちゃま君を亡命させるんだろうか?。

それとも、ロシアが火中の栗を拾うんだろうか?。

米軍の『斬首作戦』が成功すれば、被害を最小化することが出来る可能性はある。

ドイツが統一され、ソ連が崩壊し、第二次世界大戦後の最後の宿題、朝鮮半島問題(まあ、台湾問題とかもありますが)。

米国が、そろそろケリを着けたいと考えても、不思議ではない。

つーか、考えてるだろう。

核の放棄を行うなら、体制を認めてやってもいいと譲歩したのに、北朝鮮はそれを蹴った。

中国の属国か、さもなくば死か。

もはや、米軍との緩衝地帯としての機能を失い、中国にとっては厄介者に過ぎない北朝鮮を、維持する必要性は失せた。

米国が、最後の選択をするのかどうか。

全ては、そこにかかっている・・・。

これだな!2016年02月24日 13:47

これだな!
これだな!


21世紀になって、早16年、いつになったら出るんだろうと思っていたガジェットが、コンセプトモデルとはいえ、公開された。

(次のスマートウォッチはこうなる?)
http://www.gizmodo.jp/2016/02/_47.html

「厚さはおよそ2.54cm」

あまり、スマートな感じはしないけどな。

まあいい。

そのうち、洗練されていくだろう。

画像を見る限りでは、フレームがハードな感じで、ぐにゃぐにゃ曲がるというわけではないようだ。

浮沈子の記憶が確かならば、レッドプラネットという映画の中に、フレキシブルな液晶を、巻物のようにして使うシーンがあったような気がする。

(レッドプラネット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

まあ、どうでもいいんですが。

この手のガジェットは、使いこなしてナンボなので、カッコだけでは語れない。

浮沈子としては、是非とも水中で使えるようにしてもらいたいんだがな。

そういう用途を前提に考えると、フレームはフレキシブルな方がいい。

ドライスーツの上から巻けるようにして、グローブした指で押せるのがよろしい。

当然、宇宙空間とかでも使えるようになっているだろう。

そっちの方が簡単かもしれない。

宇宙線で多少ドット欠けがあっても、それは許容範囲だな(昔のTFT液晶かよ!?)。

浮沈子の妄想は、これを両腕に巻き付けて、指の動きを感知するセンサーとして使うところまで発展している。

VRのゴーグルを掛けて、机の上にある仮想キーボードを打つと、仮想ブログの原稿が書けるというわけだ。

まあ、この際、フリック入力でもいいことにしようか。

そうすると、フレキな液晶の出番はなくなっちまうがな。

水中では、誰でもゴーグル掛けてるので、違和感はないだろう。

VRとの絡みで、どんな展開が出来るかは、すこし考えてみなければならないだろう。

ともあれ、待ちに待った曲面ディスプレイの登場というわけだ。

今までも、限られた形ではあったのかもしれないが、腕に巻くというスタイルで出てきたことは喜ばしい限りだ。

スマホも、パーソナルからウェアラブルへと舵を切ってきたわけだ。

操作部と表示部だけをウェアラブルにするという選択もある。

誰もが持っているスマホとの連携で、チープにウェアラブルを実現するという選択もある。

コンティニュアムとかもあるんだから、やってできないことはないだろう。

そんなガジェットが出てきてもおかしくない。

曲がる液晶の今後に期待というところかな。

UPCOMING MISSION2016年02月24日 16:17

UPCOMING MISSION
UPCOMING MISSION


(SES-9)
http://www.spacex.com/missions

まだ、スペースXのホームページでは、ライブのページは出ていない。

(SES-9:spacexstatsのページ)
https://spacexstats.com/missions/ses-9

こっちのページでは、日本時間の明日朝の打ち上げで、85パーセントとなっている。

フロリダの天気は上々のようだ。

ところで、SESって、なーに?。

(About us)
http://www.ses.com/about-ses

ああ、通信衛星屋さんね。

(SES-9)
http://www.ses.com/ses-9

静止軌道に入れるらしい。

ボーイング製。

(DTH)
http://www.jiten.com/dicmi/docs/d/3272s.htm

「Direct To Home>>Direct-to-Home (DTH) Satellite Broadcasting」

ははあ、そういう用途ですか。

「Transponders:81 Ku-Band」

日本はサービスエリアには入っていない。

「設計寿命:15年」

長いな。

さらに延命を狙っているのかもしれない。

(スーパーシンクロナス・トランスファー軌道)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/02/19/8022738

「当初は発射台に近い陸上への着地が予定されていたが、その後ロケットの飛行プロファイルが変更され、通常の静止トランスファー軌道ではなくスーパーシンクロナス・トランスファー軌道に飛ばすことになったため、エネルギー的に第1段機体を陸まで戻すことができなくなり、海上の船で回収することになった」

(Upcoming launches)
http://www.ses.com/4233127/upcoming-launches

「SES-9
日付:Q1 - 2016
軌道位置:108.2°E
ロケット:ファルコン9
メーカー:ボーイング衛星システム」

「SES-10
日付:H2 - 2016
軌道位置:67°W
ロケット:ファルコン9
メーカー:エアバス・ディフェンス・アンド・スペース」

「SES-11
日付:H2 - 2016
軌道位置:105°W
ロケット:ファルコン9
メーカー:エアバス・ディフェンス・アンド・スペース」

「GovSat-1
日付:H1 - 2017
軌道位置:21.5°E
ロケット:ファルコン9
メーカー:オービタル・サイエンシズ」

「SES-15
日付:Q2 - 2017
軌道位置:129°W
ロケット:アリアン5
メーカー:ボーイング衛星システム」

「SES-14
日付:Q4 - 2017
軌道位置:47.5°W
ロケット:ファルコン9
メーカー:エアバス・ディフェンス・アンド・スペース」

「SES-12
日付:Q4 - 2017
軌道位置:95°E
ロケット:アリアン5
メーカー:エアバス・ディフェンス・アンド・スペース」

こうしてみると、静止軌道ばっかに、次々と打ち上げていくようだな。

衛星メーカーは、ボーイング、エアバス、オービタル・サイエンシズ(現オービタルATK)。

(オービタル・サイエンシズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%BA

「2014年4月29日に、ATK社の航空宇宙・防衛部門と対等合併することで合意し、オービタルATK社(Orbital ATK Inc.)を新社名にすることになった。この合併は、2015年2月10日に実施される。」

打ち上げは、ファルコン9とアリアン5だ。

手堅い・・・。

明日の朝も、早起きして生中継見なくっちゃな。

(SES-9 Mission:プレスキット:追加)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/spacex_ses9_press_kit_final.pdf

(SES-9 MISSION:生中継出ました:追加)
http://www.spacex.com/webcast

パラダイム2016年02月24日 20:50

パラダイム
パラダイム


(パラダイム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0

「その業績は、
1「他の対立競争する科学研究活動を棄てて、それを支持しようとする特に熱心なグループを集めるほど、前例のないユニークさを持って」いる。
2「その業績を中心として再構成された研究グループに解決すべきあらゆる種類の問題を提示してくれる」」

余計わかんないんだがな。

(パラダイムシフト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88

「その時代や分野において主流だった(問題を抱えている)古い考え方に代わり(その問題を解決できる)新しい考え方が主流となることを指す。」

少しは、分かり易いか。

「自然科学におけるパラダイム・シフト
・ファブリカ:解剖のことらしい
・ケプラーの法則
・万有引力の法則
・地動説
・相対性理論
・量子力学
・進化論
・DNAの二重螺旋構造
・収穫加速の法則」

最後のヤツは、浮沈子には良く分からんのだがな。

他の奴は、まあ、いわれてみれば、パラダイムシフトといってもいいかもしれない。

シロート的には、今までの常識がひっくり返って、それ以後は、新たな常識として定着する感じか。

地動説とか、進化論とか、大モメにモメた話もあるしな(米国人の半数近くは、21世紀になっても、神が人間を作ったと信じている)

浮沈子なんかは、どっちかといえば天動説だしな。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子が、スペースXの再使用ロケットに拘っているのは、それが宇宙開発にとってパラダイムシフトになると考えているから。

ツィオルコフスキーの昔から、地球重力を振り切って宇宙に飛び出すには、複数段のロケットを使うのが有利というのは、常識だったし、使い終わったロケットは、海の藻屑にするのが常識だった。

スペースシャトルが登場した時に、新たな宇宙時代が始まったと誰もが思ったが、結局金食い虫で、地球低軌道にしか行けなかった。

あのまま、月まで行けたり、火星や木星まで行けるかと思ってたんだがな。

誰もが、サンダーバード3号で太陽系は思いのままに行けるというイメージ持ってたわけだしな。

そう考えると、罪深い人形劇だな。

(サンダーバード3号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%893%E5%8F%B7

「SF人形劇『サンダーバード』に登場する架空の単段式有人原子力ロケット(原子力推進機)である。」

「他のサンダーバードマシンと異なり、武装は無い。」

「動力源:原子炉」

原子力で、何でもできると考えられていた、麗しい時代の産物である。

ちなみに、話題の映画「オデッセイ」の宇宙船(ヘルメス号)も、原子力エンジンのようだがな。

(M・デイモン×R・スコット監督作「オデッセイ」、NASAの最新技術を映画史上初導入!)
http://eiga.com/news/20151231/1/

「劇中に登場する宇宙船「ヘルメス号」には、原子力を用いた最新の“イオン・プラズマエンジン”が採用」

懲りないなあ・・・。

まあいい。

(コンスタンチン・ツィオルコフスキー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

「1920年代には多段式ロケットとジェットエンジンの理論を完成させ、世界で初めて宇宙ステーションを考案した。」

スペースXは、再使用ロケットを目指して開発が続いている。

サンダーバード3号と異なり、単段式ではないが、ゆくゆくは2段目や宇宙船も回収して、再使用しようとしている。

それは、今度こそ、宇宙開発におけるパラダイムシフトになると浮沈子は考えている。

コストもそうだし、宇宙デブリのこともそうだ。

さらに、使い捨てにしないことで、より高度な機能を付与することが出来るようになるかも知れない。

機械船部分については、再利用するプランはスペースXからは出ていないようだが、ロッキードマーチンでは、こいつを宇宙に滞在させて、打ち上げられた宇宙船とドッキングして機能を付与するというプランが示されている。

(宇宙のタグボート)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/03/18/7593385

「スペースXが、再使用ロケットとか、しょぼい話をしてるうちに、ロッキード・マーティンは、その先を読んでいたわけか(たぶん・・・)。」

残念ながら、このプランはISSの補給用としては採用されなかったようだが、木星有人探査の際には、多いに活用される可能性がある。

熱的にも、宇宙線などの放射線的にも過酷な環境にある宇宙空間で、どれだけの耐久性を求めるのかという問題もあるが、人間の面倒を見なくてもいいロボット宇宙機として、発展性は高い。

このジュピターを含め、本格的な宇宙開発には、新たなパラダイムの導入も必要だ。

そのうち、火星探査宇宙船ゼロエックス号みたいに、完全再使用の奴も出てくるだろうな(ノーズコーンまで、自走(?)して戻ってくる!)。

(サンダーバード 劇場版)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89_%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88

「ゼロX号(Zero-X)
人類初の火星への有人着陸を実現させた。デザインや機能は、ロケットより飛行機に近く、滑走路での離着陸を行う。そのまま火星探検車となる前部操縦席モジュール(大気圏離脱時には最前部にノーズコーンが備わる)の後ろに中央胴体が繋がり、大気圏離脱・地球帰還時には前翼が胴体前半上部に、後翼が胴体後半下部にドッキングした形となる。」(一部、浮沈子修正)

これでもかという組み立てシーンが、今でも忘れられない。

明日のSES-9の打ち上げで、はしけでの回収に成功すれば、宇宙の歴史に新たなページが、再び書き加えられることになる。

我々は、宇宙開発におけるパラダイムシフトを目撃しているのだ。

この技術が確立された暁には、使い捨てロケットという見慣れた光景は、消えてなくなる。

まあ、一部の国とかは、使ってるかもしれないけどな。

北朝鮮とか。

そのころまで、国があればの話だがな。

スペースXは、しかし、本気で再使用する気があるんだろうか?。

(また一歩、宇宙が近づく。SpaceXがFalcon 9の量産体制開始)
http://www.gizmodo.jp/2016/02/spacexfalcon_9.html

「従来1年におよそ6~8体だったコア機体の生産を、30体程度まで押し上げたいと話している」

再使用回数が30回とすると、年間で900回の打ち上げ能力を持つことになる。

「宇宙旅行の費用を、従来の100分の1にしてみせる」

そのためには、最低100回は再使用しなければならない。

年間3000回の打ち上げ・・・。

毎日、8回以上打ち上げないと間に合わんじゃないか!。

浮沈子が唱える、10分に1回のロケット打ち上げも、あながち夢物語ではなくなってきたということだな。

それって、いつ頃の話になるんだろうか?。

年間30回の打ち上げだって、十分多い。

しかも、再使用なしでだ。

2回だけ使ったとしても、60回になる。

毎週打ち上げても、達成できない。

(launch manifest)
http://www.spacex.com/missions

「CUSTOMER:LAUNCH SITE:VEHICLE
・ARABSAT (ARABSAT 6A):CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・ASIA BROADCAST SATELLITE/EUTELSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・BIGELOW AEROSPACE:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・BULGARIA SAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・CONAE (ARGENTINA):VANDENBERG:FALCON 9
・CONAE (ARGENTINA):VANDENBERG:FALCON 9
・DRAGONLAB MISSION 1:CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・DRAGONLAB MISSION 2:CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・ES'HAILSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・FALCON HEAVY DEMO:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・HISPASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・INMARSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・INMARSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・INTELSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・IRIDIUM (FLIGHT 1):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 2):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 3):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 4):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 5):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 6):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 7):VANDENBERG:FALCON 9
・KOREASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・NASA (TESS):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・NASA CREW (DEMO 1):FLORIDA (LAUNCH SITE):DRAGON & FALCON 9
・NASA CREW (DEMO 2):FLORIDA (LAUNCH SITE):DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 10):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 11):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 12):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 13):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 14):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 15):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 8):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 9):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NSPO (TAIWAN): VANDENBERG:FALCON 9
・OHB SYSTEM AG: VANDENBERG:FALCON 9
・RADARSAT:VANDENBERG:FALCON 9
・SES (SES-10):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-11):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-14):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-16):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SKY PERFECT JSAT CORPORATION (JAPAN):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SKY PERFECT JSAT CORPORATION (JAPAN):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SPACECOM (ISRAEL):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・THAICOM:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・US AIR FORCE (STP-2):CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・VIASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY」

47機の衛星がウエイティングリストに並んでいるが、この他にも需要はあるに違いない。

SESのGovSat-1とかも、含まれていないしな。

(GovSat-1)
http://www.ses.com/20641818/govsat-1

「Launch Vehicle:Falcon 9」

再使用が始まれば、これらの待機衛星は、一気に消化できるだろう。

つーか、衛星作る方が間に合わなくなる。

年間、30機作るというのは、もう、大変な話なのだ。

この中には、5機のファルコンヘビーが含まれている。

もちろん、1段目の回収は試みられるに違いない・・・。

あれっ、海上で回収する時はどうするんだあ?。

回収用のはしけって、2隻しかなかったんじゃなかったっけ?。

(ドローン船)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/06/28/7687785

「Just Read The Instructions」

「Of Course I Still Love You」

まあ、そのうち、3隻目も作るんだろうな。

それとも、ヘビーの1段目は、陸上回収なのかもしれない。

2段目や宇宙船は、宇宙空間からの回収になるので、陸上に降ろすことが可能だ。

いずれにしても、12時間後には、今回の結果が分かるだろう。