野心家の陰謀2016年02月14日 00:49

野心家の陰謀


「「THAAD」のレーダーの射程範囲が「半島防衛のニーズをはるかに超えてアジア大陸の奥深くにまで及び、中国だけでなく地域の国々の戦略的な安全保障上の利益を脅かす」」

(中国外相、米韓のミサイル配備を再批判 「利益脅かす」)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2F5G37J2FUHBI019.html?iref=comtop_6_04

まさか、米国が、この際だから、朝鮮半島全域だけではなく、中国東北部も、まとめて頂こうと考えているわけではないだろう。

考えてるのかあ?。

「(朝鮮)半島問題に乗じて中国の権益を犯すいかなる企てにも断固反対する」

「野心家の陰謀は隠しきれないという意味の中国のことわざを使い、米韓の動きを改めて牽制(けんせい)した。」

外相の発言というのがキモだな。

既に、朝鮮半島の権益(なんて、あったのかあ?)は放棄したと受け止めていい。

先ごろの米中首脳の電話会談の真の中身が、米国の朝鮮半島侵攻に、中国が手を出さないという了解を取り付けるものであったということだろう。

王外相の発言は、それは認めるから、調子に乗って中朝国境を超えるんじゃないぞと、釘を刺したというわけだ。

「制裁は解決のレールに戻すためのものだ」

「問題の鍵は米朝両国にある。我々は米朝双方が話し合いを再開するよう促していく」

中国は、もう、当事者じゃないぞと。

後は、米朝でどうにでもしてくれと。

米国が話し合いに応じる可能性はゼロと分かっている。

そのうえでの発言ということは、エクスキューズ以外の何物でもない。

うちに火の粉が飛んでこなければ、手は出さないということだ。

ミサイル防衛システムのレーダー照射範囲なんて、言いがかりに過ぎない。

でも、これで、北朝鮮に対する義理は果たしたわけだ。

反対したぞと(自分ちの問題として)。

開戦の準備は万端だな。

1光年2016年02月14日 04:10

1光年


天文学では、光年とかいう単位を、ごく普通に使う。

宇宙は広いので、光が1年間かかって進む距離を、1光年という単位で表す。

年が付いていても、もちろん、時間の単位ではない。

(人類の地平)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/29/6881602

「「9 460 730 472 580 800 m」と定義されているそうだ。」

このブログでは、宇宙というカテゴリーを作っていて、適当に放り込んでいるが、その中でも光年という単位は良く使われている。

太陽系の外に出ると、そういう単位でしか測れない。

kmとかでは無理だしな。

中間的な単位で、天文単位というのもあるが、太陽系の内側でしか使えない。

短か過ぎるのだ。

およそ、1億5千万km。

正確に 149 597 870 700 m。

1光年が、どのくらいになるかというと、約 63 241.077 084 au(天文単位)ということになる。

つまり、太陽から地球までの距離を1とすると、6万倍以上で1光年というわけだ。

とてつもなく遠い。

観測可能な宇宙の半径(直径ではありません!)は、470億光年ということになっていて、実用上(?)は、それより長い距離を考える必要はない。

差し渡し、940億光年というのが、人類が知覚できる実際の距離だ。

ビッグバンというのがあって、138億年以上昔の話をしても仕方がないということになっている。

全ては、この時間の中に納まっている。

これ以上、低い温度はないというのが絶対零度で、摂氏マイナス237度位。

上限は、良く知らない。

太陽の表面温度は6千度と習うし、コロナは100万度と習う。

体温は36度くらいだが、浮沈子は今日は熱っぽくて、37度以上だろう。

1日に歩くにしても、数kmがせいぜいだ。

体調が悪い時は、4時間以上起きていられない。

宇宙の単位とは、桁が違う生活だな。

しかし、我々の体も、このパソコンも、太陽系という恒星系の残りカスで出来ていて(ほとんどは、水素とかヘリウム)、れっきとした宇宙の一部だ。

太陽系の構成元素:
水素 74.4%
ヘリウム 23.7%
その他 1.9%(←残りカス?)

我々が過ごしている地球という天体の運動も、宇宙の一部で、時間とか、長さの単位も、少し前までは概ねこの星を基準に決められていた。

最近は、原子の波長とか、振動数などで決められてるようだが、なんか味気ないな。

しかし、そこでも光の速さというのは重要な基準になっている。

真空中を光が進む速さが一定というのが、長さや時間の単位を決める際の根本だ。

「真空中の光速度は正確に 299 792 458 m/s である」

しかし、単位であるmとかsとかは、そもそも光速から導いているんだがな・・・。

まあいい。

詳しくは、ネットで調べてくれ!。

宇宙の話をしていても、地球の近くでは、それ程ワケワカになることはない。

地球の平均半径が6371km位だとか、静止衛星の軌道が、地上から測って約3万6千kmだとか、月までの距離が約38万kmだとかを覚えていればどうにかなる。

最近は、火星軌道位は知っていないと混乱するかもしれない。

(火星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F

「平均公転半径:227,936,640 km」

地球の公転半径は、概ね1天文単位だから、1億5千万km。

1.52倍だな。

人類が到達できるかどうかは分からないが、火星位で十分だろう。

その他の星は、探査機が行く。

太陽系以外の恒星系に、人工物が到達することは、考えなくてもいい。

ちなみに、太陽は、太陽系の全質量の99.85パーセントの物質を独占しているといわれている。

(太陽系)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB

「天体:質量(kg)
・太陽:1.989×10^30=19890000×10^23
・水星:3.302×10^23
・金星:4.869×10^24=48.69×10^23
・地球:5.974×10^24=59.74×10^23
・火星:6.419×10^23
・木星:1.899×10^27=18990×10^23
・土星:5.688×10^26=5688×10^23
・天王星:8.683×10^25=868.3×10^23
・海王星:1.024×10^26=1024×10^23」

合計:19916688.451×10^23

この計算だと、99.87パーセントだが、まあ、小惑星とか衛星とか準惑星とかいろいろあるからな。

誤差のうちだ。

ちなみに、地球は約0.0003パーセントに過ぎない(合ってますう?)。

しかし、外惑星って、ほんとデカイなあ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

宇宙のスケールは、とてつもなく大きく、日常生活とはかけ離れている。

光年とか言われても、ピンとこないな。

ちなみに、1円玉の半径(1cm)を地球と太陽の距離(1億5千万km)とすると、1光年は63 241倍だから、632m離れたところということになる。

ついでに、銀河系の大きさをこのスケールで見ると、その10万倍ということになり、直径は63 241kmということになる。

静止衛星の軌道の中には納まっている。

・・・って、もう、限界だな。

口直しには、こんな詩を・・・。

(二十億光年の孤独:谷川俊太郎)
http://www.poetry.ne.jp/zamboa_ex/tanikawa/

行動対行動2016年02月14日 09:29

行動対行動


といっても、北朝鮮の拉致問題ではない。

ミュンヘンで行われているサミットの話。

どうも、噛み合っていない。

シリアの問題にしても、我が国と中国の問題にしても、片方が行動を非難しているのに、一方は歴史認識を問題にしたりする。

歴史認識が一致している国同士なんて、ありっこない(それがあるような関係って、気持ち悪いな)。

それは、問題ではなく、ただの事実の指摘に過ぎない。

自らの行為の正当性を主張することが出来ないので、苦し紛れに言いつのっているだけ。

もちろん、事実がそうならばということだがな。

シリアについては、欧州との関係を失って困るのは、ロシアの方なので、放っておけばいい。

ロシアからの天然ガスとか来なくても、世界のエネルギー資源はだぶついている。

10年戦争に引きずり込んで、徹底的に消耗させるのがよろしい。

地上戦になったら、ロシアは手も足も出せないだろう。

米国が味わっている苦労を、ロシアも味わうことになるのだ。

まあ、ここは、行動対行動だな。

(シリアでの戦闘停止巡り 米ロが対立)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160214/k10010408671000.html

「「ミュンヘン安全保障会議」で、シリアでの戦闘停止の実現に向けアメリカがロシアに空爆作戦の変更を迫る一方、ロシアは反発し、関係国が目標に掲げる早期のシリアでの戦闘停止の実現は見通しが立たない状況です。」

(尖閣・歴史認識で日本批判=中国)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160214-00000005-jij-eurp

「日本による沖縄県・尖閣諸島の国有化を「現状を変える一方的な行動」と非難した。
 歴史認識問題についても「両国関係を悪化させている」と訴えた。」

国有化は、行動なのかあ?。

まあいい。

浮沈子は、ミュンヘンのような会合があることを、迂闊にも知らなかったが、こういう会議があるということはいいことだ。

自国の利益を最大化するために、各国はしのぎを削っている。

協調したり、非難しあったりすることは当然だ。

ここでいくら舌戦を繰り広げても、誰も死なない。

よくよく言い合って、最適解を見出してもらいたいもんだ。

もちろん、表向きの話とは別に、実質的な動きもあるんだろう。

それは、報道はされない(たぶん)。

ステレオタイプな言い合いだけが、マスコミ受けしてもてはやされているだけだ。

その、真の交渉をしっかりやってもらえればいい。

舌戦は、確かに面白いが、それは外交的なデモンストレーションだ。

(北朝鮮制裁決議
協議加速 米中外相が合意)
http://mainichi.jp/articles/20160214/k00/00m/030/091000c

「「核・ミサイル開発計画を阻止できる有効な措置」を取ることで合意した。」

「王氏は「制裁が目的ではない」とも主張。話し合いによって問題解決を図りたい考えを強調した。」

これらは、表向き。

具体的な中身の話は出てこない。

有効な措置って、何なんだあ?。

ミサイル(ロケットでもいいですが)の発射前に、あれだけ話し合いをしたのに無駄だったわけで、北朝鮮は行動に出た。

これこそ、一方的な行動というヤツだろう!?。

次は、中国が行動する番だ。

それが、話し合いでないことは確かだ。

来月の軍事演習にでも参加してみればあ?。