矢継ぎ早2017年10月09日 17:19

矢継ぎ早


問:次の3つを、早い順番に並べよ。

・5:37 AM PDT / 2017-10-09
・7:00 AM JST / 2017-10-10
・6:53 PM EDT / 2017-10-11

ヒント:
・PDT=UTC-7:00
・JST=UTC+9:00
・EDT=UTC-4:00

答え:
・05:37 AM PDT / 2017-10-09
=12:37 UTC / 2017-10-09
=21:37 JST / 2017-10-09
・07:00 AM JST / 2017-10-10
=22:00 UTC / 2017-10-09
=07:00 JST / 2017-10-10 :元のまま
・06:53 PM EDT / 2017-10-11
=22:53 UTC / 2017-10-11
=07:53 JST / 2017-10-12

それぞれ、ファルコン9(バンデンバーグ)、H2A、ファルコン9(フロリダ)の打ち上げに対応している。

日本時間でいえば、夜9時半過ぎにバンデンバーグからファルコン9が上がり、明日の朝7時にH2Aが種子島から上がり、2日後の朝8時7分前にフロリダからファルコン9が上がるわけだ。

中国やESAが、ちっこいロケット上げるけど、そういうのは無視して、12日にはソユーズ、14日にはファルコン9(フロリダ)の打ち上げが予定されている(いずれも時刻未定)。

今週は、矢継ぎ早の打ち上げだな。

H2Aは、約4トンの衛星を、準天頂軌道(つーのかあ?)に打ち上げる。

ファルコン9は、早い方がイリジウム衛星、後の方が静止軌道衛星で、こっちは、再使用ロケットが使用される。

(SPACEX REALIGNS NEXT FALCON 9 MISSIONS)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/spacex-realigns-next-falcon-9-missions/

「The launch will be the third time one of the Hawthorne, California-based rockets has been reused.」(打ち上げはカリフォルニア州ホーソーンのロケットが再利用された3回目となる。:自動翻訳のまま。以下、同じ。)

「The first stage of this booster, core 1031, previously sent the CRS-10 mission into space in February 2017.」(このブースターの第1段階であるコア1031は、以前は2017年2月にCRS-10ミッションを宇宙空間に送りました。)

「Additionally, this mission will mark the first repeat customer for a flight-proven booster.」(さらに、このミッションは飛行実績のあるブースターの最初のリピート顧客です。)

SESは、再使用ロケットを再度使用する最初の顧客だ(隣の客は、よく柿食う客だ・・・:似てねーよ!)。

まあ、どうでもいいんですが。

時期が接近しているだけの話で、何か特別の要素があるわけではない。

三菱の打ち上げなんて、色気もないし、味も素っ気もない。

(H-IIAロケット36号機による「みちびき4号機」(準天頂衛星)の打上げ時刻について)
http://www.mhi.co.jp/notice/notice_171008.html

「・打上げ日:平成29年10月10日(火)
・打上げ時刻:07時01分37秒(日本標準時)
・打上げ予備期間:平成29年10月11日(水)~平成29年11月30日(木)(※)」

射場は種子島。

今夜予定されているバンデンバーグからの打ち上げは、低軌道ということもあり、リスキーな要素は何もない。

イリジウムは、今回の10個で、合計30個の衛星が入れ替えられることになる。

まだ、道半ばだな。

(SpaceX Falcon 9 set to fly Iridium-3 mission)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/spacex-falcon-9-set-fly-iridium-3-mission/

「In total, 75 Iridium NEXT satellites are expected to be in orbit by the middle part of 2018.」(合計75のイリジウムNEXTサテライトは、2018年の中頃までに軌道に乗る予定です。)

今年中に、あとさらに20個上げるという。

それでも、まだ50個だ。

やれやれ・・・。

しかし、例のインターネット衛星なんて、それどころの話じゃない。

毎週毎週、打ち上げ続けなければならない。

スペースXに、それだけの体力があるかどうかも分からない。

来年は、隔週で打ち上げを行うと言っているが、実現できるかどうかは怪しい話だ。

ファルコンヘビーの打ち上げが成功するかどうかが、今年最大のイベントだが、巨大な花火の打ち上げに終わる可能性もある。

気になるのは、打ち上げ施設40番の工事がどうなったかだな。

(ケープカナベラル空軍基地第40複合発射施設)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E7%A9%BA%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E7%AC%AC40%E8%A4%87%E5%90%88%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%96%BD%E8%A8%AD

「2016年9月1日のファルコン9 29号機の打上げ前試験(スタティックファイアテスト)において、発射台に据え付けられていたロケットが2段目から爆発炎上。人的被害はなかったものの、ロケットと衛星が失われるとともに、施設もダメージを受けた。」

ここが復旧して、稼働を開始するまでは、ファルコンヘビーを飛ばすわけにはいかない。

ヘビーがスペースXの独自資金で開発されたとはいえ、稼ぐ手段がなくなってしまっては、元も子もない。

去年の9月の事故の痛手は、ゴロンとおっこっちゃった衛星や、ファルコン9ロケットではなく、この40番発射台が使えなくなってしまったことの方が大きいだろう。

ヘビーが39Aで爆発しちまったら、フロリダからの打ち上げが出来なくなる。

バンデンバーグは、打ち上げ方向が制限されているから、太陽同期軌道のような極軌道にしか上げられない。

イリジウムとかは、いいお客さんなわけだ。

しかし、それだけでは食っていけないからな。

テキサス州の射場の完成もまだだ。

スペースXは、現在、ある意味で窮地に立たされている。

全部が整えば、イケイケムードで盛り上がるが、民間企業としては慎重な運営が求められる時期だからな。

しかしまあ、イーロンマスクは、相変わらず火星依存症に憑りつかれていて、BFRなるロケット構想をぶち上げて、開発資源をそこに集中させようとしているらしい。

つーことは、あれだな、ファルコン9の2段目の回収とかは、雲散霧消したわけだ。

BFRは、完全再使用型ロケットとして設計される。

空中給油は、お尻をくっ付けて行うようだ。

あろうことか、地球上の2地点間を、1時間以内で結ぶ交通インフラも画策している。

不埒な話だ・・・。

どーせ、与太話に決まっている。

100人乗りの2段目を、着陸した先で、どうやってロケットの上に乗っけるってんだあ?。

○○も、休み休み言ってもらいたいもんだな。

まあいい。

夢は夢、ちゃんとした計画とは異なる。

まずは、予定されているファルコン9の打ち上げと、ヘビーの試験飛行に専念すべき時だ。

次世代ロケットは、それからでいい。

矢継ぎ早に出していいのは、ロケットの打ち上げだけで沢山だ・・・。

(スペースX「ファルコン9」ロケット打ち上げ成功 イリジウム人工衛星投入 今年14回目:追加)
http://sorae.jp/030201/2017_10_10_x.html

(「みちびき4号機」打ち上げ実施! H-IIAロケットにて GPS補完の準天頂衛星:追加)
http://sorae.jp/10/2017_10_10_mi.html

(スペースX、再使用ロケットの打ち上げ成功! 人工衛星「SES 11/EchoStar 105」搭載:追加)
http://sorae.jp/030201/2017_10_12_x.html

結局、3機とも何事もなく、予定通りか・・・。

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