浸水2017年11月04日 09:40

浸水


人類の未来について、果てしない妄想から解き放たれる。

ヨタ記事を書いた後は、なんかスッキリして気分がいい。

昨日は、浮世の雑事で千葉方面にドライブした。

アクアラインは、往きは大渋滞だったが、海ほたるはそれ程混んではいないようだった。

風もなく(2m)、気持ちの良いドライブを楽しむ。

帰りはガラガラ。

昼過ぎには、帰ってきたからな。

セブ行きが近づいているのに、何の準備もしていない。

あと9日しかない。

もう一度、プールで潜っておきたいんだがな。

名古屋のプールで、少し水に漬けておこうか。

相談してみよう。

CCRの特徴の一つに、呼吸回路というのがある(リブリーザー全般にそうだが、ここでは簡単のためにCCRと記す)。

つーか、それが全てといってもいい。

オープンサーキットにはない。

タンクから2段階で減圧された呼吸ガスを水中で吸いこみ、そのまま水中にぶちまけちまって、以上、終わりだ。

シンプルで、悩みも少ない。

対して、CCRでは、環境圧と等しい圧力に昇圧されたわっか状の空洞の中で、呼吸ガスを循環させる。

環境圧というのは、水中の、その深度での水圧だ。

うーん、正確に言えば、絶対圧か。

ややっこしくなるので、水圧でいいや。

要するに、呼吸回路に穴が開けば、水が入って来るということになる。

呼吸回路の中には、水酸化カルシウムを主たる原料とするソフノライムとか、酸素センサーとか、もちろん、一番水に触れさせたくない人間の肺とかが含まれる。

最近は、バッテリーの防水にメーカーが努力するようになったが、浮沈子の使用しているインスピレーションは、完全防水ではない。

いずれにしても、回路内への浸水というのは、多かれ少なかれトラブルのもとになる。

多ければ、CCRの運用を放棄して、ベイルアウトせざるを得なくなる。

少ない時には、小技を駆使して、なんとか持たせることも可能だが、漏れてる場所とかにもよるしな。

CCRの準備の際に、しつこくリークチェックを行い、パスしなければ潜水できないのは、根本的な構造に原因がある。

ポジティブチェックだけやってもダメ。

ネガティブチェックでなければ確認できない要素があるからな。

出る方だけ確認しても、入ってくる方を防げなければ、どこかのシールやバルブから、水が侵入してくる。

呼吸回路内を、環境圧よりもやや高めにすることが出来れば、浸水を心配しないで運用することが出来るけど、これまたそうはいかない。

極端な話をすれば、別に回路でなくてもいいわけだ。

原理的には、ビニール袋(カウンターラングに相当)の手前に、ホースを付けたモノでもいい。

その途中に、ソフノライムと酸素の注入口を付けても酸素リブリーザーは成立する。

その袋の中を環境圧より高くするということは、袋がパンパンに膨れるということになる。

そこに息を吐けば、呼吸抵抗が大きくなって、吐くことが出来なくなる。

それでもいきんで吐けば、オーバープレッシャーバルブから、呼吸ガスが漏れる。

それって、既に、CCRの態を成していない。

オープンサーキットと同じだ。

まあ、ちっとは違うけどな(送気潜水に近いかも)。

いろいろ考えてみたが、この仕組みは、どうしようもないような気がする(たぶん)。

CCRと浸水は、切っても切れない関係にあるわけだ。

環境圧での潜水を考えれば、宿命のようなもんだ。

もちろん、耐圧殻の中に入って、大気圧で呼吸するなら、その心配はない。

使った酸素を足し、発生した二酸化炭素を除去することが出来れば、CCRと同じ原理で呼吸ガスを管理することが出来る。

十分な容積があれば、カウンターラングもいらない。

浸水は、呼吸回路にダメージを与えるだけではない。

そこに水が満たされれば、その分の浮力を失う。

陸上で担いだCCRの重量が、ずしりと掛かって来る(ちょっと正確でないような気も)。

十分な浮力体を持っていなければ、浮上することは出来ないかもしれない。

完全に水没したCCRでの浮上の経験がないので分からないが、まあ、経験したいとは思わないな。

中途半端に水没している状態で浮上する際には、回路内に残っているガスが、環境圧の減少と共に膨張するという厄介な話もある。

漏れてる場所や浮上姿勢にもよるけど、回路内の圧力上昇に伴って、排水されるかも知れないからな。

余計、浮力が付くことになる。

オープンサーキットでのベイルアウトは、この回路の浮力の増加を考慮しなければならない。

小技を駆使して、いろいろやる(詳しくは書けません!)。

やれやれ・・・。

CCRのトレーニングは、殆ど全てがトラブル対応だといってもいい。

浸水のトラブルは、程度によって対応が異なる。

それを水中で判断するというのも、簡単な話ではない。

信頼性が高い器材を、ちゃんとメンテナンスして、毎回正しくチェックして、完全な状態で潜ることの必要性を痛感する。

それでも、水中でトラブルが起こらないという保証はない。

それでなくても、センサーや電子機器のカタマリで、最近はリチウムイオン電池が主流になっているCCRは、トラブル発生のデパートのようなもんだ。

水中でトラブルが起こると、スキルを発揮できるので嬉しくなっちまうドヘンタイは別にして、何事もなく浮上できるのがいいに決まっている。

鋭い突起物がある沈船の中や、蛇腹ホースが引っかかる可能性があるところへは、ちゃんとしたトレーニングを積まずに行くことは危険だ。

ダイビングそのもののリスクが高いうえに、CCR自体のリスクも増すことになる。

浸水か・・・。

快適なCCRライフ(?)を送るためには、可能な限り避けたい事態だ。

オープンサーキットはいいなあ・・・。

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