超音速旅客機と宇宙開発2017年12月06日 22:27

超音速旅客機と宇宙開発
超音速旅客機と宇宙開発


長距離(概ね1万キロくらい)を移動するのは、浮沈子には苦痛だ。

ファーストクラスとか乗れる方は、ゆったりと横になって快適に移動されるんだろうが、そういう移動環境に恵まれないと辛い時間を過ごすことになる。

地球上のどこでも、1時間くらいで移動できるロケットが出来るまでの繋ぎになるんだろうが、超音速旅客機は、期待のホープだった。

しかし、騒音公害、燃費の悪さ、座席数の少なさが災いして、結局失敗に終わり、現在は1機も飛んでいない。

(超音速輸送機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E9%9F%B3%E9%80%9F%E8%BC%B8%E9%80%81%E6%A9%9F

「コンコルドは2003年10月24日に商業飛行を取りやめている。」

もう、14年以上前になる。

かつて飛んでいた飛行機だな。

過去の遺物。

人類の遺産。

二度と飛ぶことのない、幻の飛行機・・・。

ああ、もちろん、軍用機はたくさん飛んでいる。

戦闘機とかは、超音速で飛べないと仕事にならんからな。

爆撃機とかも、中には超音速で飛べるのもある(Bー1Bとか)。

地上の移動には使われていないけれど、有人宇宙船とかも超音速で飛んでいる。

まあ、宇宙空間では、超音速といっても、あんま意味がないけどな(音、伝わりませんから)。

(音速)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%80%9F

「標準大気中の音速 1225 km/h が便宜上使われている。」

(マッハ数)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%8F%E6%95%B0

「ジェット機の巡航高度となる対流圏上部 - 成層圏下部ではおおよそ300 m/s(= 1,080 km/h)と、地上との差が顕著になる。」

「大気圏外の宇宙船などに対しては、マッハ数を考えること自体ができない。」

まあいい。

現在、超音速旅客機は、研究だけが行われていて、実際の製造は1機もない。

おそらく、今世紀内に商業路線を飛ぶことはないだろう。

それは、現在の航空業界を見れば明らかだからな。

騒音が小さく、燃費が良く、座席が多い飛行機がもてはやされている。

コンコルドは100席だったが、1万キロを飛ぶ飛行機を、100席で回すのは大変だろう。

衝撃波の影響で、洋上しか飛ぶことは許されないし、成層圏を飛んでオゾン層を破壊しまくることから、商業的にもイメージ悪いしな。

航空会社も導入を躊躇うに違いない。

ビジネスジェットとかでは、復活はあるかもしれない。

短時間で世界中を駆け回る必要性は、どれだけ通信が発達しても無くなることはない。

そういう、金には代えられない需要をこなすための、ニッチな市場は存在する。

巷では、JALが超音速旅客機に出資したというのが話題だが、金額も少ないし(11億円くらい)、本格的な話ではないだろう。

(日本でも超音速旅客機が飛ぶ? JALが米ベンチャーに出資)
https://www.businessinsider.jp/post-107446

「JALは1000万ドル(約11億円)を出資、事業者の観点からサポートを行う一方、20機分の優先発注権を獲得した。」

「超音速飛行はアメリカ上空では違法、国際便の運行には制限が生まれる。また搭乗料金は数千ドルになると見られており、多くの旅行客にとって、すぐに手の届くものにはならない。」

宇宙旅行のようなもんだな。

つーか、そっちの方が早く実現するに違いない。

弾道飛行なら、たぶん、5年くらいで実現できるだろう。

移動手段としては、距離に難があるが、まあ、そこはそのうち何とかするに違いない。

宇宙空間を高速で移動するなら、違法にはならないだろうし、ソニックブームの問題もない。

大気圏を上昇する僅かな時間なら、オゾン層の破壊とかも緩和されるかも知れない(未確認)。

未来の高速移動手段としては、そっちの方が脈がある(たぶん)。

超音速旅客機が、もうすぐ実現するなんていうのは、妄想に過ぎない。

それは、打ち捨てられた過去の栄光を追い求めるノスタルジーのようなもんだな。

日本航空が、どういうつもりで出資したのかは知らない。

この半世紀、人類が月に行っていないのと同じ理由がそこには存在する。

経済的に引き合わないからだ。

同じように、火星の移民もあり得ない。

ロマンとして、空想にふけるのは構わない。

金持ちが、道楽として取り組む話はいくらもある。

しかし、一般人を乗せる超音速旅客機は、今世紀中には飛ばない。

ちょっと考えれば、誰にでも分かる話だ。

地球の大気と物理の法則が変わらない限り、来世紀になっても飛ばないに違いない。

月に人類が降り立ってから半世紀。

我々は、その真実と向き合い続けている。

NASAが、それ以降、二度と月面に軟着陸していないことも考え合わせると、科学的な意義すらないのかもしれない。

超音速機のソニックブームについては、各国で研究が進み、解決のめどが立ってきている。

コンコルドが失敗したのは、それだけが理由じゃない。

そこのところが問題だな。

浮沈子は、移動手段としての弾道ロケットが成功するとは思っていないが、いい勝負だろうと考えている。

整備にもコストが掛かるし、それが運行を制限して、ますます経済性を失わせてしまう。

旅客機には、革新的な未来はないんだろうか?。

A380も、頭打ちだしな。

4発の旅客機も、風前の灯だ。

もちろん、次世代の航空機の推進力は電気モーターで決まりだ。

(エアバス、ハイブリッド電気飛行機を共同開発へ 20年初飛行)
http://www.aviationwire.jp/archives/135254

「エアバスは現地時間11月28日、独シーメンスと英ロールス・ロイスとパートナーシップを締結し、ハイブリッド電気飛行機を共同開発すると発表した。2020年の初飛行を予定する。」

テストベッドとなる飛行機はこちら。

(BAe 146)
https://ja.wikipedia.org/wiki/BAe_146

「短い滑走路や騒音規制の厳しい空港を発着する近距離路線を中心に就航」

短距離の離陸、低い騒音、良好な燃費、手頃なサイズ、低い運用コスト、それなりのスピード・・・。

21世紀の旅客機は、そういう方向に進んでいくのだ。

そして、ある時、気が付くと、コックピットには、パイロットなんて座ってなくて、キャビンアテンダントは、みんなロボットになってたりするんだ・・・。

なんてこった・・・。

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