メガ・マック2012年09月28日 23:33

メガ・マック
メガ・マック


マクラーレン・F1の後継車種が、マクラーレン・P1だという。

なんて安易なネーミングなんだ!(G1とかF2にしないだけ、マシか?)。

(McLaren P1)
http://britishgreenyokohama.blogspot.jp/2012/09/mclaren-p1.html

「限定500台で 一億円を軽く超える」「全長は、911より短め」「車重も 1300Kg に グッと凝縮」「12C のV8 にKERS を付加して 高度にチューニングされた 960馬力のエンジン」「生産は 来年秋以降」などとある(なんか、ほとんど全部コピペしたような・・・)。

(パリのマクラーレンP1デビュー、2013年後半発売)
http://www.worldcarfans.com/112092748782/mclaren-p1-debuts-in-paris-late-2013-launch-confirmed

「80万ポンド」とあるが、本日のレートで126円くらいだから、1億円ちょっとで買える。日本でこのクルマを買う時の消費税で、500Eの極上中古車が手に入るだろうなあ。

アクの強いデザインは賛否両論だろうが、形態は機能に従う(form follows function.)。

(ルイス・サリヴァン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3

まあ、私の見るところ、人間とエンジンと車輪がある限り、結局は似たようなデザインにならざるを得ない。ヴェイロンが、コンサバティブなスーパーカーの外観を纏っていたら、最高速がもっと伸びたであろう事は間違いない。

KERSを積んでくる以外は、MP4-12Cと同じパワートレインである。

(運動エネルギー回生システム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%9B%9E%E7%94%9F%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

マクラーレン・F1が、ドライバーをセンターに置くという形態の中にF1マシンを隠したように、P1は、その機能の中にF1マシンを宿したのだ。

けど、それだけで、1億かよ!。

してみると、MP4-12Cが、如何にバーゲン価格であるかがはっきりする。

(マクラーレン・MP4-12C)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BBMP4-12C

「2790万円」とある。買えないけど、ヤッスイ!!。

噂によれば、ミニ・マックも出るという。

(マクラーレンのニュー・モデルは、毎年1台登場する!)
http://jp.autoblog.com/2011/04/26/mclaren-automotive-to-introduce-a-new-product-every-year/

この記事の「下」というのが、どのくらいの価格帯になるのかは不明だが、「竹」が2800万円で、「松」が1億円、「梅」でもギリギリ2千万円を切って、1980万円というところか(そのころは、消費税10%!?)。

まあ、ターボ加給しなくても、カーボンのシャシーと足回りだけでも十分楽しめる車になるだろう。フェラーリの8気筒とガチンコで勝負して、ボディのデザインでだまくらかせば、バカ売れすること間違いない。

ロン・デニスは商売上手だなあ!。

P1は、500台の限定生産であるという。

これは、商売ではない。500億円かけた広告である。本当の儲けは、「竹」と「梅」。特に「梅」は、少々コストを削っても、「松」のイメージに引っ張られて、阿呆な(もとい、熱心な)顧客が喜んで買うだろう。

他に比類なきカーボンボディ、「あのP1と同じ」マクラーレンのクルマ。

メガ・マックに釣られて買った顧客が、その本物の安物に飽きて手放す頃、イッヒッヒッ、中古車乗りの登場となるのである(それでも、手が出ないだろうなあ・・・)。