ゴルフとⅰミーブ2012年09月02日 19:50

ゴルフとⅰミーブ
ゴルフとⅰミーブ


ゴルフTSIハイラインに乗った。

都内某所のディ-ラーで、試乗である。

エンジンは、1.4リットルにスーパーチャージャーとターボチャージャーが付いたツインチャージャーというタイプ。

この前試乗したバリアント1.2リットルターボがショボかったので、リベンジである。今回は、ゴルフハッチバック(つまり、普通のゴルフ)である。

(フォルクスワーゲン・ゴルフTSIハイライン(FF/7AT))
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/i0000021198.html

営業さんとお店の近所をぐるっと一回りしただけだが、やはりこっちのほうがいい。エンジンストップなんぞというギミックはないが、アイドリングは十分静かだし、床まで踏み込むようなことをしなければ、エンジンは、その存在を感じさせないほどこなれている。

キックダウンスイッチが明確に分かるところまで、アクセルを踏み込むと、軽い唸りを上げて加速する。タイムラグといったものは、一切ない。Dレンジで十分である。スポーツモードとかにしてもらったが、私には不要だ。

電動ステアリングの節度感も、まあまあ。

営業さんのいうとおり、普通に乗る分には、十分である。

だーかーら、ドライビングプレジャーとか、国産の2ボックスにない付加価値はないのか?、ってことよ!。

340万円も払うんだから、そのあたりを何とかしてもらいたいわけ。

例によって、ボクスターに乗り換えてお店を後にするのだが、あまりの違いに、自動車という乗り物の奥の深さ、幅の広さに唸ることになる。

ちょっと所用があって、木更津まで足を伸ばす。

例によって、アクアラインの取り付け道路で、スピードを乗せてみる。このくらい(どのくらいかはヒミツ)のスピードになると、ボクスターの腹に堪える足回りも、十分しなやかになってくる。この速度域で設計されたサスペンションだということを、体で理解する。

エンジンも気持ち良さそうに、滑らかな感触で回っている。ガソリンの残量も、どんどん減って、車重も軽い(財布も軽い・・・)。

午後に都内に戻ってきて、ふと思い立って、ⅰミーブに試乗する。Gグレードだ。

(i-MiEV G)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/i-miev/grade/gra_01.html

380万円のくるまである。

これから、リチウムイオン電池を3分の1とカーナビなどのインテリアと急速充電対応の仕掛けを取っ払うと、260万円のMグレードになる。

分かりやすい。

電気自動車の価格の殆どが、電池の値段であることが分かる。単純計算で、カーナビや本革を使用したステアリングホイール、メーカーオプションのプレミアムインテリアパッケージが15万円、急速充電5万円を引いた100万円が電池の差分だから、Mグレードの電池価格が200万円、Gグレードの電池価格が300万円ということになって、ぴたりと計算が合う。

車両本体価格は、60万円というわけだ。

電池無しのモーター付きの素の価格である。元が軽自動車なので、極めてリーズナブルなお値段である。

国や自治体の補助金が多く出るようで、100万円以上安くなるという。Mグレードなら200万円を切る価格で手に入るそうだ。

試乗は初めてだが、リジッドアクスルでありながら、上質な乗り心地に驚く。試乗車はGグレードである。軽自動車の癖に、ボクスターより乗り心地が良い。

生意気な・・・。

GグレードにはLEDヘッドライトが採用されていた。

生意気な・・・・。

個人で使う分には、Mグレードでたくさんのような気がする。実際の販売状況も、Gは法人需要だという。

営業所に戻ってから、後席に座ってみる。

さっきまで座っていた運転席の後ろの席だ。天井が高く、足元も十分ある。横幅は狭いが、元々4人乗りなので問題はない。後席を倒せば、フルフラットの広大なラゲッジスペースとなる。CCRを置いて、ケースを置いて、タンクを置いてギリギリかなあ。ダイビングバッグは、ケースの上に置くしかないだろう。高さは十分ある。

いかん、いかん、既に買い換える気になっている(500Eかあ?)。

しかし、軽自動車がベースなので、あちこち無理がある。せめてリッターカーの大きさが欲しい。新型ミラージュの販売が始まったそうだが、これをEVに仕立てて売って欲しいもんだ。

極秘情報によれば、セダンタイプのEVの開発の話もあるという。リーフとガチンコで勝負してもらいたい。

(ミラージュ)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/mirage/grade/

最上級車でも128万円である。オートエアコンやキーレスエントリー、ボクスターには付いていない電動格納ドアミラーまで付いている。

しかし、良く分からないのは、車重が最も軽いグレードが、一番燃費が悪いのはなぜなんだろう?。

(主要諸元)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/mirage/spec/pdf/mirage_spec.pdf

まあ、いい。

(主要装備)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/mirage/spec/pdf/mirage_equip.pdf

アイドリングストップと、エネルギー回生システムの有無が効いているらしい。

ミラージュは、タイで生産して世界中に売っていこうとしている。日本車は、日本では生産されなくなってきたのだ。寂しい限りである。

フライホイール2012年09月02日 23:13

フライホイール
フライホイール


このところ、自動車の未来について考えている。

自分では、20世紀の車にしか乗れないくせに、未来の自動車を考えても仕方がないんじゃないか。

考えるのはタダだから、燃費がいい。

さて、表題の「フライホイール」とは、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)とは、似て非なるものである。

(フライホイール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB

はずみ車のことであり、おもちゃの世界では、よく使われた。

(フリクション玩具)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%8E%A9%E5%85%B7

最近では、運動エネルギー回生システムとしての利用に注目が集まっている。

(運動エネルギー回生システム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%9B%9E%E5%8F%8E%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

蓄電システムとしての利用も、一部で実用化されている。

(フライホイール・バッテリー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC

京浜急行電鉄株式会社では、1988年から「フライホイール式電車線電力蓄勢装置」として、本格的に蓄電を行っている。20年以上の実績がある技術である。

この蓄電技術としてのフライホイールに注目が集まっている理由の一つが、超伝導軸受けとカーボンファイバー素材である。

こんなのもある。

(国際超強磁場科学研究施設「強磁場コラボラトリー」フライホィール大型直流電源運転開始記念式典)
http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/mgsl/0805ceremony.html

怪しげな装置を作っている。空間が歪んで、ブラックホールができちゃうんじゃなかろうか(冗談です)。

ここから先の話は、ヨタ話である。

カーボンナノチューブを素材としたホイールを作成して、超高回転で回して、当然超伝導軸受けで、超真空容器の中に蓄えて、超高効率で変換することができれば、単なる回生装置ではなく、エネルギー蓄積装置になるのではないか。

問題は、ジャイロ効果と重量の増加である。

このあたりを何とかしてもらって、車載可能な大きさと重さ、さらには、ジャイロ効果を逆に利用して、コーナーリングを劇的に改善するなんてことも可能かもしれない。

夜中の間に、コンセントから電気を流してホイールを回転させておき、自動車に乗ると、そのホイールの回転力を動力として取り出して数百キロを走ることができれば、リチウムイオン電池なんてものは要らなくなる。貴重なコバルトを回収する手間も要らない。

電気自動車ではなく、これは蓄動自動車とでもいうべき、画期的な乗り物である。

まあ、原理はフリクション玩具そのものである。

さて、真空中を宙に浮かびながら回転しているものといえば、そう、我が地球である。とてつもなく大きなフライホイールである。

巨大な質量がびゅんびゅん回っているのだから、少しくらい頂いてもいいんじゃないか。なんとか、この自転のエネルギーを取り出して利用することができれば、究極の自然エネルギーになる(再生できないけど)。

うまく取り出せたとしても、だんだん地球の回転が遅くなっていくのは具合が悪かろう。

太陽の自転エネルギーを頂戴するわけにはいかないだろうか。太陽くらいの質量なら、当分ガソリンスタンドに行かなくても済みそうである。