SM「D」CCR ― 2013年02月27日 13:15
SM「D」CCR
(次の次?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/09/6686243
先月の記事だが、まあ、ノーテンキな内容である。
夢を見ている。
本体を縦に2個繋げて、どうするつもりなんだろう?。
我ながら、呆れてしまった。
この中に出てくる、ハンマーヘッドを使って2重化したデュアルCCRに痺れる。
(sprzęt: podwójny rebreather HammerHead:器材:デュアル・リブリーザー・ハンマーヘッド)
http://www.dualrebreather.com/en/sprzet.html
このホームページには、サイドマウントの器材や、それを使用した記事も出ているので、サイドマウント・デュアル・リブリーザーの登場は時間の問題だろう。
浮沈子のように、「世界初」の器材構成を実現することが、半ば自己目的化している不良CCRダイバーと異なり、クリストフさんは、れっきとしたケーブダイバーである。
潜水のスタイルを維持発展させるために、道具を選んでたどり着いたのだろう。ガスマネージメントの容易さ、究極のリダンダンシー(できれば、リブリーザーの機種を異なるものにしておいたらいいかもしれない)。
リゾートにおけるサイドマウント・デュアル・CCRの意味はなんだろうか?。
まあ、考えるだけ無駄と言うものだが、今日は体調を崩してトイレから3m以内で待機しているので、暇に任せて書いてみよう。
そもそも、リブリーザーの運用では、ベイルアウト用のオープンサーキットシリンダーとレギセットを持ち込むことが大前提となっている。
リブリーザーの信頼性は、「あのバッテリー」よりもさらに低い!。突然電圧が降下するCR-P2バッテリー、そろそろ逝くかなーと思った途端に、突然死するガルバニ電池。
体験したことはないが、開きっぱなしになって固着するかと思えば、閉じたままウンともスンとも言わなくなるソレノイドバルブ。
賞味期限切れ(使用済みではない!)ソフノライムを充填して、温度計スティックが全然反応しない二酸化炭素除去装置(ケチケチすんなよ!)。
オーリングのメンテナンスをほっぱらかして、じわじわと浸水する呼吸回路。
そして、何の前触れもなく訪れる電気系の故障(経験は有りませんが、イントラのクラシックが水没したのを見たことがあります)。
当然、中圧ホースのトラブルなど、「一般の」ダイビング器材の故障が加わる。
こう書くと、動いているのが奇跡と思われるほど、故障が起こる。
もちろん、CCR単独でも、様々なスキルを駆使し、残存する機能を骨までしゃぶって、リカバリーすることで安全にエキジットすることは可能であるが、呼吸回路の水没や、完全なバッテリー切れ等は、概ねリブリーザーとしての機能を失う。
それでも、深度によってはディリュエントフラッシュを駆使したりして、同じガスを使って、オープンサーキットよりも長時間のダイビングを継続することは可能だ。
故障しやすいが、リカバリーが効くという、妙な特性の器材なのである。
そうはいっても、持ち込んでいるガスの絶対量が少ないので、安心安全の保険としてのベイルアウト器材を持ち込むに越したことはない。
そうなのか?。
潜水計画を立てる際、ボトムにいて、浮上に入る時にCCRがダメになっても安全にエキジットできるだけのガスを持ち込む。
ボトムからそれぞれの深度で吸えるガスを考えて、減圧時間とガスの消費量を計算して(まあ、減圧ソフトにやってもらいますが)、ギリギリだとヤバイので、適当に安全率をかけて・・・。
それって、本当に保険になっているのだろうか?。
CCRを使うより複雑なガスのハンドリングを、誤りなく行わなければならない。予備の水深計とにらめっこしながら・・・。
それが出来ないのなら、減圧ダイビングは行うべきではない。
確かに正論である。反論の余地はない。
でもね、もう1台のCCRがあれば、楽チンでしょ?。
浮上しようとしたら、電気系統が突然死んじゃった!。しょうがないや、切り替えよう、とマウスピースを閉めて、予備のCCRのマウスピースを咥え、モニターを確認して浮上するだけ。
深さによっては、ディリュエントのスイッチも必要だが、それは元々の手順である。どちらが安心安全なのか。
(rEvo リブリーザー)
http://nolimit.ti-da.net/e4344191.html
rEvo(レボ?)については、以前から気になっているCCRだ。なにしろ、キャニスターが2個あって、背中のフタを外すだけで、簡単に取り替えられる。
「デュアルスクラバーは、半分使ったところで使用済みの吸収剤のみを破棄して、新鮮な吸収剤に詰め替えることができるため、潜水中に急流などの環境の変化で二酸化炭素生産量が急増しても、それに対応できる新鮮な吸収剤が常にあるので、安全性の面でも心強い。」とある。
デュアルCCRは、これと同じであり、「心強い」のである。
「酸素セルとスクラバーの信頼性が高いこと」との記述もあり、酸素セルのトラブルに泣かされている浮沈子は、こっちも気になっている。
「rEvoは、2個のセルが同時に失敗する確立をコンピューターで計算して、それに対応できるセルの配置を推薦している。」という。ポセイドンのマーク6(ディスカバリー)も2個のセルを使用していた。あれとは異なる解析方法のようだ。
しかし、まあ、レボは、サイドマウントには向かない形状だなあ。
サイドマウントのCCRをデュアルにした場合、オープンサーキットのサイドマウントと同じように、交互に使用してマネジメントを行う方法もある。
無減圧潜水なら、こっちの方がいいかもしれない。
いずれにしても、コストと重さを考えなければ、デュアルCCRは「有り」だし、少なくとも水中では、サイドマウントにしたほうが携行しやすいというのも間違いないところだ。
もう、ミニマリズムなんて思想はかけらもない。
総重量80kgの重器材を持ち込んで、南の島のファンダイブを存分に楽しむ。
本末転倒のきらいはあるが、きっと目立つことだけは間違いない・・・。
(次の次?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/09/6686243
先月の記事だが、まあ、ノーテンキな内容である。
夢を見ている。
本体を縦に2個繋げて、どうするつもりなんだろう?。
我ながら、呆れてしまった。
この中に出てくる、ハンマーヘッドを使って2重化したデュアルCCRに痺れる。
(sprzęt: podwójny rebreather HammerHead:器材:デュアル・リブリーザー・ハンマーヘッド)
http://www.dualrebreather.com/en/sprzet.html
このホームページには、サイドマウントの器材や、それを使用した記事も出ているので、サイドマウント・デュアル・リブリーザーの登場は時間の問題だろう。
浮沈子のように、「世界初」の器材構成を実現することが、半ば自己目的化している不良CCRダイバーと異なり、クリストフさんは、れっきとしたケーブダイバーである。
潜水のスタイルを維持発展させるために、道具を選んでたどり着いたのだろう。ガスマネージメントの容易さ、究極のリダンダンシー(できれば、リブリーザーの機種を異なるものにしておいたらいいかもしれない)。
リゾートにおけるサイドマウント・デュアル・CCRの意味はなんだろうか?。
まあ、考えるだけ無駄と言うものだが、今日は体調を崩してトイレから3m以内で待機しているので、暇に任せて書いてみよう。
そもそも、リブリーザーの運用では、ベイルアウト用のオープンサーキットシリンダーとレギセットを持ち込むことが大前提となっている。
リブリーザーの信頼性は、「あのバッテリー」よりもさらに低い!。突然電圧が降下するCR-P2バッテリー、そろそろ逝くかなーと思った途端に、突然死するガルバニ電池。
体験したことはないが、開きっぱなしになって固着するかと思えば、閉じたままウンともスンとも言わなくなるソレノイドバルブ。
賞味期限切れ(使用済みではない!)ソフノライムを充填して、温度計スティックが全然反応しない二酸化炭素除去装置(ケチケチすんなよ!)。
オーリングのメンテナンスをほっぱらかして、じわじわと浸水する呼吸回路。
そして、何の前触れもなく訪れる電気系の故障(経験は有りませんが、イントラのクラシックが水没したのを見たことがあります)。
当然、中圧ホースのトラブルなど、「一般の」ダイビング器材の故障が加わる。
こう書くと、動いているのが奇跡と思われるほど、故障が起こる。
もちろん、CCR単独でも、様々なスキルを駆使し、残存する機能を骨までしゃぶって、リカバリーすることで安全にエキジットすることは可能であるが、呼吸回路の水没や、完全なバッテリー切れ等は、概ねリブリーザーとしての機能を失う。
それでも、深度によってはディリュエントフラッシュを駆使したりして、同じガスを使って、オープンサーキットよりも長時間のダイビングを継続することは可能だ。
故障しやすいが、リカバリーが効くという、妙な特性の器材なのである。
そうはいっても、持ち込んでいるガスの絶対量が少ないので、安心安全の保険としてのベイルアウト器材を持ち込むに越したことはない。
そうなのか?。
潜水計画を立てる際、ボトムにいて、浮上に入る時にCCRがダメになっても安全にエキジットできるだけのガスを持ち込む。
ボトムからそれぞれの深度で吸えるガスを考えて、減圧時間とガスの消費量を計算して(まあ、減圧ソフトにやってもらいますが)、ギリギリだとヤバイので、適当に安全率をかけて・・・。
それって、本当に保険になっているのだろうか?。
CCRを使うより複雑なガスのハンドリングを、誤りなく行わなければならない。予備の水深計とにらめっこしながら・・・。
それが出来ないのなら、減圧ダイビングは行うべきではない。
確かに正論である。反論の余地はない。
でもね、もう1台のCCRがあれば、楽チンでしょ?。
浮上しようとしたら、電気系統が突然死んじゃった!。しょうがないや、切り替えよう、とマウスピースを閉めて、予備のCCRのマウスピースを咥え、モニターを確認して浮上するだけ。
深さによっては、ディリュエントのスイッチも必要だが、それは元々の手順である。どちらが安心安全なのか。
(rEvo リブリーザー)
http://nolimit.ti-da.net/e4344191.html
rEvo(レボ?)については、以前から気になっているCCRだ。なにしろ、キャニスターが2個あって、背中のフタを外すだけで、簡単に取り替えられる。
「デュアルスクラバーは、半分使ったところで使用済みの吸収剤のみを破棄して、新鮮な吸収剤に詰め替えることができるため、潜水中に急流などの環境の変化で二酸化炭素生産量が急増しても、それに対応できる新鮮な吸収剤が常にあるので、安全性の面でも心強い。」とある。
デュアルCCRは、これと同じであり、「心強い」のである。
「酸素セルとスクラバーの信頼性が高いこと」との記述もあり、酸素セルのトラブルに泣かされている浮沈子は、こっちも気になっている。
「rEvoは、2個のセルが同時に失敗する確立をコンピューターで計算して、それに対応できるセルの配置を推薦している。」という。ポセイドンのマーク6(ディスカバリー)も2個のセルを使用していた。あれとは異なる解析方法のようだ。
しかし、まあ、レボは、サイドマウントには向かない形状だなあ。
サイドマウントのCCRをデュアルにした場合、オープンサーキットのサイドマウントと同じように、交互に使用してマネジメントを行う方法もある。
無減圧潜水なら、こっちの方がいいかもしれない。
いずれにしても、コストと重さを考えなければ、デュアルCCRは「有り」だし、少なくとも水中では、サイドマウントにしたほうが携行しやすいというのも間違いないところだ。
もう、ミニマリズムなんて思想はかけらもない。
総重量80kgの重器材を持ち込んで、南の島のファンダイブを存分に楽しむ。
本末転倒のきらいはあるが、きっと目立つことだけは間違いない・・・。
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