ライプツィヒ ― 2013年09月19日 23:40
ライプツィヒ
ドイツの町シリーズ(?)第2弾、フランクフルトに続く今回は、ライプツィヒである。
ライプツィッヒ、ライプチッヒ、ライプチヒとも標記されるが、Leipzigと綴る。
(ライプツィヒ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%84%E3%82%A3%E3%83%92
「1015年に初めて史料に現れるリプツィはスラヴ語で「菩提樹の地」の意」とある。
なんと優雅な名であろう。
「東京」なんて、味も素っ気もない。
(ライプツィヒ観光局:ライプツィヒ市(ドイツ) 公式観光サイト)
http://www.leipzig.travel/jp/_2049.html
「ライプツィヒ(ライプチヒ)はドイツ東部、ザクセン州に位置する都市です。ヨーロッパ大陸の中央に商都として発達し、時代ごとに様々な文化が花開いたこの街は、トーマス教会少年合唱団やゲヴァントハウス管弦楽団、そして作曲家バッハ、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナー、瀧廉太郎らゆかりの音楽の街として国際的に知られてきました。ドイツで2番目に古いライプツィヒ大学では文豪ゲーテ、哲学者ニーチェ、日本近代文学の巨峰・森鷗外、ドイツ首相メルケルらが学び、さらには世界最古の日刊紙発行をはじめとする書籍出版、ヨーロッパの天下を分けた諸国民戦争(ライプツィヒの戦い)、世界初となる見本市開催、当地で始まった東西ドイツ統一運動など、歴史の舞台としても唯一無二の個性を持っています。」とある。
浮沈子のこのブログにも、ポルシェ・カイエンの生産拠点として登場した。
(「生きる喜び」)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/07/06/6891976
「ライプツィヒ工場での生産、トゥアレグとの兄弟車(どっちが、兄貴だあ?)、中国で大人気で、2年先まで予約で埋まっているSUV。」
ポルシェの主力生産車種であり、ハイパワーSUVの元祖、50万台の生産を達成した、高級スポーツユーティリティビークルである。
しかし、今日は、P社の話ではない。
(独BMW、量産EV「i3」の生産を開始)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130919_616097.html
(BMW、電気自動車の軽量化に挑戦―車体に炭素繊維強化プラスチック)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324353404579083711763789856.html
(新たな時代の幕開け: BMWグループが、メガシティ・ビークルBMW i3の量産をライプツィヒで開始。:プレス発表:元記事)
http://news.bmw.co.jp/press/2013/09/19.html
「BMWグループは、BMW i3の量産開始により、自動車生産の新たな時代に入った。」
「用いられる原材料と生産プロセスの選択においても、極めて高水準のサステイナビリティ(持続可能性)と資源効率が実現されている。炭素繊維強化樹脂(CFRP)が自動車の大量生産に使用されるのは、これが初めてである。BMW i3のボディ構造は、全体的にこの極めて軽量で耐久性の高い素材で構成されており、電気駆動システム用バッテリーによる重量増加を打ち消している。BMWグループは、炭素繊維強化樹脂の製造プロセスを工業化することにより、自動車生産における同素材の使用を経済的に実行可能なものにした世界初の企業となった。」
まあ、ここでは、アルミのシャシーの話は、しないことにしたようだ。
それも、いいだろう。
「今日は、BMWグループの発展におけるマイルストーンとなる日です。私たちは、BMW i3とともに歴史を作り上げています。BMW初の電気自動車が発売されようとしているのみでなく、私たちは、画期的な技術とプロセスにより、パーソナル・モビリティにおけるサスティナビリティについて、完全な再定義を図っています。」
「私たちは、エネルギー消費量の50%削減と水消費量の70%削減を求めるとともに、BMW iモデルの生産に用いる電気エネルギーを、工場内の二酸化炭素排出のない風力発電でまかなっています。」
大見得切ってる、BMWの生産責任者であるクルーガー氏。
「エネルギーと水の消費量をこれほど大幅に削減できた主な理由は、スチールやアルミニウムのボディに必要な従来の塗装プロセスを廃止したことである。」
ということは、なにかあ、下回りのアルミは、むき出しで、塗装ナシなのかあ?(一応、「車体の底面は炭素繊維を重ねたシートでできており・・・」とある)。
まあ、どうでもいいんですが。
「ドイツおよび他の欧州諸国におけるBMW i3の販売は11月に開始予定であり、他の市場への導入は2014年初めの予定である。」とある。
500万円位だというが、コレクターズアイテムだろうな。
日本で、実用になるとは思えない。
(日産 リーフ)
http://kakaku.com/item/K0000099959/
同じ車格のリーフなら、300万円台で購入できる。
200万円の価格差は、ズバリ、ボディの材質である。
カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)。
電気自動車だから、炭素繊維なんだろうか?。
ⅰ8は、プラグインハイブリッドであるが、これも炭素繊維だ。
そのうち、R8辺りから、エンジン駆動車にも取り入れられていくだろう。
ボディの革命。
鉄(鋼鉄:スチール)との決別(アルミは、使うようだが)。
ハイパワーエンジン、軽量ボディーで、怒涛の加速!!!!。
とは、ならない。
エンジンは、ダウンサイジングで、省エネ指向である。
3気筒ターボのR8なんて、誰が乗るかよ!。
まあいい。
300kgの電池積んで走るリーフは、1400kg以上である。
ⅰ3は、ギリギリ1100kg台。
確かに、軽量化に成功しているといえよう。
(蓄電型電気自動車)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/07/31/6929251
「日産・リーフ:1,430kg(5名:286kg/人)
BMW・i3:1195kg(4名:299kg/人)
三菱・i-MiEV:1,080kg(4名:270kg/人)
テスラ・モデルS:1,735kg(7名:248kg/人)」
同じ4人乗りの場合、アイミーブの方が、軽く仕上がっている。
それでも、軽自動車をベースとしたアイミーブと同等レベルに押さえ込んだわけだ。
このボディを、ガソリン車に応用できれば、もっと効果的なのではないか。
何より、一気にボディのコストが下がる。
その意味では、中途半端な導入であるとも言える。
トヨタも、LFAで生産技術の開発をやったのだから、間髪を入れずに投入すればいいのにと思う。
まだ、市場が小さいと見ているのだろう。
市場の立ち上がりを見て、一気に展開する横綱相撲を取る気なのだろうが、のんびりしているとGMに抜き去られるかもしれない。
(車向け炭素繊維量産、帝人、米でGMに供給、300億円投資。)
http://blogs.yahoo.co.jp/beautiful_noise2006/31752339.html
何のニュースにもならず、深く静かに潜行している今が、最も開発のピッチが上がり、大詰めにさしかかっている時期なのだろう。
鉄鋼の株価が下がるかどうかは別にして、バッテリー駆動の電気自動車の普及が、炭素繊維の量産のブレークスルーになるとすれば、何とも皮肉な話である。
重くなっちゃうから、軽くせざるを得ない。
コスト高でも、引き合う付加価値がある。
そんでもって、量産効果で安くなった炭素繊維を、電気自動車以外の自動車の構造部材として使っていく。
ますます量産効果が上がり、代替可能な部材の対象が増えていき、やがては、ハイブリッド構造よりも、一体成形の方がコストが安くなり、完全に置き換わる・・・。
まあ、そんなに簡単にはいかないだろうし、アルミニウムや、マグネシウム、エンプラなどの素材との競合もある。
成形技術にも、改良が加えられて、自動車の構造材として最適化されていくに違いない。
骨格だけで強度を担うことが出来るようになれば、現在のボディ鋼板に応力を担わせている構造を止めて、ペナペナの樹脂パネルを、パチンパチンと嵌め込む構造に出来るかもしれない。
ボディカラーとか、季節に応じて簡単に変えることが出来るばかりか、多少のモデルチェンジは、パネルの交換で終わってしまう。
ディーラーで、コーヒー飲んでいる間に、新車になっているわけだな。
とにかく、ボディーが腐らないので、耐久性が高い。
飽きてきたら、模様替えして乗り継ぐわけだ。
子供が大きくなったから、後席のサイズを拡大しようとか、セダンに飽きたので、SUVにしようとか。
下手すると、ホイールベースや、トレッドさえも、調整できるようになる可能性がある。
まあ、ノコギリで切って、接着剤で貼り付けるようなわけにはいかないだろうが、イメージ的には、そんな感じだ。
ひょっとすると、自動車を売るという概念が変わるかもしれない。
ボディは、売らないのだ。
長期に貸し出すだけ。
パワートレーンと、内装と、外販パネルのお代だけ戴きます、とか。
さあ、どこまでホントの話になるのだろうか。
しかし、浮沈子が乗る500Eや、83タルガは、30年とか20年とか前に、現代に通用するボディを作り上げていたわけだし。
サスペンション換えて、エンジン載せ換えて、20年後、30年後に、普通に200kmで走ってしまう車を作っていたわけだ。
30年後に、ⅰ3とかⅰ8に中古車価格が付くかどうか。
いずれにしても、500Eは、まだまだ現役で走れるだろうな。
ドイツの町シリーズ(?)第2弾、フランクフルトに続く今回は、ライプツィヒである。
ライプツィッヒ、ライプチッヒ、ライプチヒとも標記されるが、Leipzigと綴る。
(ライプツィヒ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%84%E3%82%A3%E3%83%92
「1015年に初めて史料に現れるリプツィはスラヴ語で「菩提樹の地」の意」とある。
なんと優雅な名であろう。
「東京」なんて、味も素っ気もない。
(ライプツィヒ観光局:ライプツィヒ市(ドイツ) 公式観光サイト)
http://www.leipzig.travel/jp/_2049.html
「ライプツィヒ(ライプチヒ)はドイツ東部、ザクセン州に位置する都市です。ヨーロッパ大陸の中央に商都として発達し、時代ごとに様々な文化が花開いたこの街は、トーマス教会少年合唱団やゲヴァントハウス管弦楽団、そして作曲家バッハ、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナー、瀧廉太郎らゆかりの音楽の街として国際的に知られてきました。ドイツで2番目に古いライプツィヒ大学では文豪ゲーテ、哲学者ニーチェ、日本近代文学の巨峰・森鷗外、ドイツ首相メルケルらが学び、さらには世界最古の日刊紙発行をはじめとする書籍出版、ヨーロッパの天下を分けた諸国民戦争(ライプツィヒの戦い)、世界初となる見本市開催、当地で始まった東西ドイツ統一運動など、歴史の舞台としても唯一無二の個性を持っています。」とある。
浮沈子のこのブログにも、ポルシェ・カイエンの生産拠点として登場した。
(「生きる喜び」)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/07/06/6891976
「ライプツィヒ工場での生産、トゥアレグとの兄弟車(どっちが、兄貴だあ?)、中国で大人気で、2年先まで予約で埋まっているSUV。」
ポルシェの主力生産車種であり、ハイパワーSUVの元祖、50万台の生産を達成した、高級スポーツユーティリティビークルである。
しかし、今日は、P社の話ではない。
(独BMW、量産EV「i3」の生産を開始)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130919_616097.html
(BMW、電気自動車の軽量化に挑戦―車体に炭素繊維強化プラスチック)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324353404579083711763789856.html
(新たな時代の幕開け: BMWグループが、メガシティ・ビークルBMW i3の量産をライプツィヒで開始。:プレス発表:元記事)
http://news.bmw.co.jp/press/2013/09/19.html
「BMWグループは、BMW i3の量産開始により、自動車生産の新たな時代に入った。」
「用いられる原材料と生産プロセスの選択においても、極めて高水準のサステイナビリティ(持続可能性)と資源効率が実現されている。炭素繊維強化樹脂(CFRP)が自動車の大量生産に使用されるのは、これが初めてである。BMW i3のボディ構造は、全体的にこの極めて軽量で耐久性の高い素材で構成されており、電気駆動システム用バッテリーによる重量増加を打ち消している。BMWグループは、炭素繊維強化樹脂の製造プロセスを工業化することにより、自動車生産における同素材の使用を経済的に実行可能なものにした世界初の企業となった。」
まあ、ここでは、アルミのシャシーの話は、しないことにしたようだ。
それも、いいだろう。
「今日は、BMWグループの発展におけるマイルストーンとなる日です。私たちは、BMW i3とともに歴史を作り上げています。BMW初の電気自動車が発売されようとしているのみでなく、私たちは、画期的な技術とプロセスにより、パーソナル・モビリティにおけるサスティナビリティについて、完全な再定義を図っています。」
「私たちは、エネルギー消費量の50%削減と水消費量の70%削減を求めるとともに、BMW iモデルの生産に用いる電気エネルギーを、工場内の二酸化炭素排出のない風力発電でまかなっています。」
大見得切ってる、BMWの生産責任者であるクルーガー氏。
「エネルギーと水の消費量をこれほど大幅に削減できた主な理由は、スチールやアルミニウムのボディに必要な従来の塗装プロセスを廃止したことである。」
ということは、なにかあ、下回りのアルミは、むき出しで、塗装ナシなのかあ?(一応、「車体の底面は炭素繊維を重ねたシートでできており・・・」とある)。
まあ、どうでもいいんですが。
「ドイツおよび他の欧州諸国におけるBMW i3の販売は11月に開始予定であり、他の市場への導入は2014年初めの予定である。」とある。
500万円位だというが、コレクターズアイテムだろうな。
日本で、実用になるとは思えない。
(日産 リーフ)
http://kakaku.com/item/K0000099959/
同じ車格のリーフなら、300万円台で購入できる。
200万円の価格差は、ズバリ、ボディの材質である。
カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)。
電気自動車だから、炭素繊維なんだろうか?。
ⅰ8は、プラグインハイブリッドであるが、これも炭素繊維だ。
そのうち、R8辺りから、エンジン駆動車にも取り入れられていくだろう。
ボディの革命。
鉄(鋼鉄:スチール)との決別(アルミは、使うようだが)。
ハイパワーエンジン、軽量ボディーで、怒涛の加速!!!!。
とは、ならない。
エンジンは、ダウンサイジングで、省エネ指向である。
3気筒ターボのR8なんて、誰が乗るかよ!。
まあいい。
300kgの電池積んで走るリーフは、1400kg以上である。
ⅰ3は、ギリギリ1100kg台。
確かに、軽量化に成功しているといえよう。
(蓄電型電気自動車)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/07/31/6929251
「日産・リーフ:1,430kg(5名:286kg/人)
BMW・i3:1195kg(4名:299kg/人)
三菱・i-MiEV:1,080kg(4名:270kg/人)
テスラ・モデルS:1,735kg(7名:248kg/人)」
同じ4人乗りの場合、アイミーブの方が、軽く仕上がっている。
それでも、軽自動車をベースとしたアイミーブと同等レベルに押さえ込んだわけだ。
このボディを、ガソリン車に応用できれば、もっと効果的なのではないか。
何より、一気にボディのコストが下がる。
その意味では、中途半端な導入であるとも言える。
トヨタも、LFAで生産技術の開発をやったのだから、間髪を入れずに投入すればいいのにと思う。
まだ、市場が小さいと見ているのだろう。
市場の立ち上がりを見て、一気に展開する横綱相撲を取る気なのだろうが、のんびりしているとGMに抜き去られるかもしれない。
(車向け炭素繊維量産、帝人、米でGMに供給、300億円投資。)
http://blogs.yahoo.co.jp/beautiful_noise2006/31752339.html
何のニュースにもならず、深く静かに潜行している今が、最も開発のピッチが上がり、大詰めにさしかかっている時期なのだろう。
鉄鋼の株価が下がるかどうかは別にして、バッテリー駆動の電気自動車の普及が、炭素繊維の量産のブレークスルーになるとすれば、何とも皮肉な話である。
重くなっちゃうから、軽くせざるを得ない。
コスト高でも、引き合う付加価値がある。
そんでもって、量産効果で安くなった炭素繊維を、電気自動車以外の自動車の構造部材として使っていく。
ますます量産効果が上がり、代替可能な部材の対象が増えていき、やがては、ハイブリッド構造よりも、一体成形の方がコストが安くなり、完全に置き換わる・・・。
まあ、そんなに簡単にはいかないだろうし、アルミニウムや、マグネシウム、エンプラなどの素材との競合もある。
成形技術にも、改良が加えられて、自動車の構造材として最適化されていくに違いない。
骨格だけで強度を担うことが出来るようになれば、現在のボディ鋼板に応力を担わせている構造を止めて、ペナペナの樹脂パネルを、パチンパチンと嵌め込む構造に出来るかもしれない。
ボディカラーとか、季節に応じて簡単に変えることが出来るばかりか、多少のモデルチェンジは、パネルの交換で終わってしまう。
ディーラーで、コーヒー飲んでいる間に、新車になっているわけだな。
とにかく、ボディーが腐らないので、耐久性が高い。
飽きてきたら、模様替えして乗り継ぐわけだ。
子供が大きくなったから、後席のサイズを拡大しようとか、セダンに飽きたので、SUVにしようとか。
下手すると、ホイールベースや、トレッドさえも、調整できるようになる可能性がある。
まあ、ノコギリで切って、接着剤で貼り付けるようなわけにはいかないだろうが、イメージ的には、そんな感じだ。
ひょっとすると、自動車を売るという概念が変わるかもしれない。
ボディは、売らないのだ。
長期に貸し出すだけ。
パワートレーンと、内装と、外販パネルのお代だけ戴きます、とか。
さあ、どこまでホントの話になるのだろうか。
しかし、浮沈子が乗る500Eや、83タルガは、30年とか20年とか前に、現代に通用するボディを作り上げていたわけだし。
サスペンション換えて、エンジン載せ換えて、20年後、30年後に、普通に200kmで走ってしまう車を作っていたわけだ。
30年後に、ⅰ3とかⅰ8に中古車価格が付くかどうか。
いずれにしても、500Eは、まだまだ現役で走れるだろうな。
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