アマゾンの不快2014年02月10日 00:07

アマゾンの不快


「津波―ASIAN TSUNAMI [単行本]」を1月14日にアマゾンで注文した。

「通常2~4週間以内に発送します。」というから、せっかくだから新品を買おうと思って注文した。

配送予定日が今日、2月9日までだったので、ギリギリまで待ったが、届かなかった。

契約不履行だな。

問い合わせをしたら、取り寄せが出来ていないとのことである。

たまたま、このタイミングが悪かっただけなのか、既に出版社にも在庫がない本を、あたかも新品で取り扱えるように装って掲出しているだけなのかはわからない。

仕方がないから、中古品を配達日指定で購入した。

明日届くという。

新品には、配達日指定のオプションはない。

「お届け日時指定便は利用できません
ご注文の商品には、指定しているお届け先にお届け日時指定便を利用できません。お届け日時指定便を利用したい場合、商品を変更するか、別のお届け先を指定してください。」

浮沈子の方から注文を取り消したので、クレームの対象ではない。

予定はあくまでも予定であり、(今日、未発送でも)明日には届くのかもしれない。

アマゾンに、契約上の瑕疵はない。

しかも、出品者に対する評価にも当たらない。

こういう対応をしたアマゾンは、評価の対象外である。

だから、ブログに書く。

不快だ。

気に入らない。

面白くない。

ケッタクソ悪い。

むかつく。

カスタマーサービスの対応は、気の毒なほど誠実だった。

ひたすら謝って、恐縮していた。

浮沈子も、かわいそうに思って、対応の評価はせずに、評価のメールは破棄した。

それでも、腹の虫が収まらない。

その本は、今も出品されている。

(津波―ASIAN TSUNAMI [単行本])
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4898273513/ref=oh_details_o00_s00_i00?ie=UTF8&psc=1

「通常2~4週間以内に発送します。
※3:これらの表示がある場合、ごくまれに、発売中止または在庫切れとなる場合があります。商品が入荷できないことが判明した際には、Eメールでご連絡のうえ、注文をキャンセルさせていただくことがあります。」

浮沈子のところにEメールは届かず、配送予定日最終日にキャンセルしたので、今後も届くことはない。

(配送情報)
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=hp_cu_643018_pop_top_ship_del?ie=UTF8&nodeId=200040970

「在庫状況によって、発送までに時間がかかる場合がありますが、お届け予定日の最終日までお待ちください。」とあるから、最終日まで待った浮沈子は、愚か者なのだろうか。

まあ、アマゾンという会社の本質が見えたわけだから、授業料だと思って、甘んじて受け入れよう。

繰り返すが、アマゾンの対応に、法的な瑕疵はない。

このブログが、営業妨害に当たるというなら、法的措置に出ればいい。

これは、宣戦布告である。

タイの勉強2014年02月10日 01:48

タイの勉強
タイの勉強


鼻息の荒い記事を書いた後は、静かにお勉強。

初めて訪れる微笑の国、タイ王国であるな。

もう、明日はタイに行くのだから、2日前とはいえないか。

一夜漬けである。

まずは、ウィキ。

(タイ王国)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%8E%8B%E5%9B%BD

この国の首都の名称の長さに驚く。

(バンコク:名称)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%AF#.E5.90.8D.E7.A7.B0

「バンコクの儀式的正式名称は長く、下記のとおりである。
กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตน์ราชธานีบุรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์
クルンテープマハナコーンアモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウチェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット
Krung­thep­maha­nakhon­ Amon­rattana­kosin­ Mahinthar­ayutthay­a Maha­dilok­phop Noppha­ratratchathani­burirom­ Udom­ratchaniwet­mahasat­han­ Amon­phiman­awatan­sathit Sakkathatiya­witsanukamprasit
タイ語は後置修飾が基本であるので、意味は後ろの節から訳し、以下のようになる。
イン神(インドラ、帝釈天)がウィッサヌカム神(ヴィシュヌカルマ神)に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都。」

これも、よく読むと、途中で変わったりしている。

タイは、権力闘争が繰り返された歴史を持つ。

現代においても、デモはあるわ、選挙は出来ないわ、どこが偉大な天使の都なんだあ?。

まあいい。

インターネットの項を見ると、接続制限がかかるという。

「情報技術・通信省(MICT)は不敬罪、反逆罪に抵触する可能性のあるものや、ポルノサイトなどを遮断することがあり、タイではインターネット上の表現の自由が事実上規制・制限されているといえる。なお、ほとんどがポルノサイトであるが、タイのインターネットにおける表現の自由を訴える民間機関FACTは、2006年の軍事クーデター以降、MICTの遮断したサイト数が急激に増えていることを指摘している。2010年8月にはウィキリークスへのアクセス制限を開始した。公式には非常事態令を根拠としているが詳細は不明。」

特定のサイトへの接続制限なら、まあいいか。

旅行者としては、ネットに繋がらないと、いろいろ困るから、そういう意味での接続制限ならお国柄ということでいいとしよう。

そのほかにも、赤(UDD、赤シャツグループ)と黄色(PAD、黄シャツグループ)の服は避けるとか、国歌が流れているときは、脱帽し直立不動とか、んなこと、しらねえよ!。

「現代でも不敬罪が存在する数少ない君主国であり、最近も国王を侮辱する画像が掲載されたことを理由にYouTubeへの閲覧アクセスが長期にわたり遮断された。」

浮沈子のブログは、大丈夫だろうか?。

まあ、どうでもいいんですが。

「徴兵を逃れるための賄賂はまだ頻繁に行われている。この中で、もっとも厳しいのが海軍であり、中には海軍のくじを引き当てただけで卒倒してしまう者もいる。また、海軍は慢性的に人員が不足しており、相当数が服役囚をもって充当されているが、それでも艦艇の乗組員の定数は70%程度しか満たされていないという。」

おいおい、大丈夫なのかあ?。

「賄賂やバックマージン、リベートなどの商習慣が2000年代に入っても根強く残る。2012年に国内の大学が行った公共工事の受注に関するアンケート調査の例では、85%の回答者から賄賂が必要であったとの回答が見られた」

まあ、そういうゆるいところもあるわけだ。

(タイ王国(Kingdom of Thailand)基礎データ)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/data.html#top

毎度おなじみの外務省データだが、最近のタイ情勢が、平成24年1月というのは勘弁して欲しいな。

(最近のタイ情勢と日本・タイ関係)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/kankei.html

しかし、今の状況をみると、2006年の軍事クーデターの前と酷似していることが分かる。

(タイ国内政治情勢(デモ等の状況))
http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/news/index_josei.htm

国民の税金を使い、優秀な外交官を現地に送り込んで邦人を保護するお役所が、デモ隊の近所で、びくびくしながら出す情報は貴重だが、2月2日の選挙後の状況を反映させてくれてもいいんじゃないか?。

その他のネタとしては、ここがいいかも。

(タイ)
http://allabout.co.jp/gm/gt/550/

両替とか、チップとか、実用的な情報にあふれている。

バンコクでトランジットする際に両替するのがいいとか、チップは20バーツくらいとか、なかなか参考になった。

まあ、払わないこともあるが・・・。

ピピ島ネタもある。

(ピピ島)
http://allabout.co.jp/gm/gt/2875/

浮沈子的には、レストランの記事に1票だな。

(海を一望!「Blanco Dorm&Restaurant」)
http://allabout.co.jp/gm/gc/411125/

「パッタイも、エビがプリップリで、麺もモチモチ。本当美味しかったです! ぎゅうっとライムを絞っていただきました。ケチャップ風味の優しい味のパッタイは日本人には馴染みやすいですね。」

気分は、もう、おかわり!、ですかね・・・。

羽田空港2014年02月10日 10:42

羽田空港
羽田空港


都心から近く、交通の便も良い国際空港であるが、いかんせん、狭いな。

(東京国際空港)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF

昔は、A滑走路(今のA滑走路とは、位置が異なる)と、横風用のB滑走路しかなかった。

京浜島という埋立地があって、そこから運河越しにB滑走路に入ってくる飛行機を間近に見ることが出来た。

浮沈子の若かりしころの話である。

その後、沖合い展開し、C滑走路が出来、さらに多摩川の河口にかかる形でD滑走路が出来た。

今後、さらに滑走路を増やす計画があるらしい。

「C滑走路の延伸
2009年4月、政府・与党が長距離国際線への対応としてC滑走路を南東へ360m延長して3,360mにする方針を固め、追加経済対策に盛り込むこととした。既に2009年度中に着工しており、2013年度に完成する予定である。これは長距離国際線の輸送力を増強、大型機の離着陸を可能にする施策で、特に深夜早朝時間帯に就航する長距離国際線の大型化が可能となる。」

「C滑走路の沖側760m、あるいは1310mに平行な滑走路を建設した場合、発着能力は46回/時(46.8万回)となる。」

後方タービュランスの関係で、A380は、深夜にしか飛べないが、羽田に来れば願ったり適ったりである。

(羽田空港、24時間国際線化の事業を継続 C滑走路延伸とエプロン新設など:航空写真あり)
http://flyteam.jp/news/article/19106

面白いことに、羽田は国内線と国際線とでホームページが分かれている。

(羽田空港国内線旅客ターミナル)
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/

(羽田空港国際線旅客ターミナル)
http://www.haneda-airport.jp/inter/

(羽田空港ターミナルポータルサイト)
http://www.haneda-airport.jp/

この辺りのつくりを見ても、成田との関係で、政策上のブレがあったことを窺わせるな。

どこの都市でも、似たような話はあるので、東京に限ったことではない。

そのうち、成田でも羽田でもない、第三の国際ハブ空港が必要になるだろうが、24時間発着ということを考えると、関空かな?。

いくらでも埋め立てて、拡張することが出来る。

ハブなんだから、そこから各地に飛べばいいのだ。

複数のハブを組み合わせれば、より効率的な運用が出来る。

大圏航路を考えると、日本は、あまりいい位置にない。

もちろん、偏西風の影響も考慮しなければならないが、世界の航空需要の中心となっていくアジアのハブ空港としては、いささか不利だ。

香港、上海、クアラルンプール・・・。

東京(成田)でも東京(羽田)でもない。

インチョンは、どうなのだろうか。

既に、発展のピークを迎えてしまっているのではないか。

日本の力は、確かに大きいが、発展の幅は小さい。

海外投資を促進して、発展のパワーを共有しない限り、先細りになるだけだろう。

羽田は、そのための玄関であればいい。

「津波」読了2014年02月10日 16:04

「津波」読了
「津波」読了


午前10時過ぎに届いた、アマゾンの中古程度良品の「津波~ASIAN TSUNAMI~」を読み終えた。

被災したピピ島からプーケットの病院、さらにバンコクの病院に搬送されるあたりまで、一気呵成に読ませる。

客観的な事実を織り込みながらも、実際にその目で見たり、聞いたり、感じたことを、ありのままに、ストレートに書く。

そこには、著者の人柄や、率直さ、物事に対して誠実に向き合う生き方が随所に溢れている。

ドキュメントとして貴重なのは、被災者の目線で、救助、救援のあり方が克明に描かれている点である。

何が必要で、何が頓珍漢で、何が助かることで、何が邪魔か、歯に衣着せぬ指摘は鋭い!。

外務省の邦人保護課(今は、違う名称かも)は、大いに反省してもらいたいな。

浮沈子が最も感動したシーンは、バンコクの病院で夜中にトイレに立つくだりである。

思わず、本を置いて拍手したくなる!。

人々の助けを得ながら、自らの足で歩こうとする姿に、胸が熱くなる。

一方で、亡くなった方や、その家族、関係者の記述は簡素だ。

それは、ある意味で著者の誠実さの現れであると感じる。

この本の中には、災害という状況の中で、助け合う人々の生々しい姿が描かれている。

被災直後の混乱した中で、逸れた人々を結び付けようとする人間データベースのような女性のエピソードや、家族を失いながらプライベートボートを出航させるオーナーの話は、浮沈子を驚かせる。

混乱する状況を纏め上げて、組織化し、効率良く運用する人物も数多く登場する。

中には、悪乗りする人も出て来るんだが・・・。

災害のファーストエイドは、被災者によって行われる。

リアルタイムで臨場するのは、被災者自身だ。

そのときに、自分なりに出来ることを、出来る限り行う。

その場に居て、目撃しなければ分からないことが、克明に綴られている。

2週間、半年、1年、2年・・・。

身体の傷、心の傷を癒しながらの生活、そしてピピ島への再訪・・・。

運命に少し肩代わりしてもらって、担げる荷物だけ担いで生きる。

とある友人の言葉に、深く動かされ、前を向いて歩いていく・・・。

良著である。

世界でただ一人、著者だけが著わすことができるドキュメンタリーである。

そして、そのことに徹して書かれたことにより、この本は普遍性を持った。

新品が手に入らなければ、中古も出ている。

しかし、浮沈子が手に入れたこの一冊を、中古に出すことは出来ない。

ようやく手に入れたこの一冊に、著者のサインをもらうために、浮沈子は、明日、タイへと旅立つからだ(A380に乗るためじゃなかったっけ?)。

他を当たって欲しいな。

サイドマウントは難しいのか2014年02月10日 21:11

サイドマウントは難しいのか
サイドマウントは難しいのか


「なにをそんなに練習してるのですか?サイドマウントってそんなに難しいか?」

コメントを頂いたのを機に、今一度、振り返ってみよう。

(ダブルタンク)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/02/08/7215513

「サイドマウントが特に難しいかというと、そんなことはないと思います。どちらかというと、ダイビングそのものの難しさというか、どんなコンフィギュレーションであれ、シビアな水中環境での安全管理、危機管理が難しいのだと思います。
ご案内のとおり、浮沈子は、ダイバーとしては未熟なので、その辺りで苦労しています。
具体的には、中性浮力、トリム、フィンワークですかね。」

模範解答的な、浮沈子の答え(別に、「ダイバーとしては」とか、断らなくってもいいんじゃね?)。

ここに挙げた中性浮力、トリム、フィンワークは、田中 光嘉氏のブログに出ていて、浮沈子が苦手とする3大スキルである(じゃあ、何が得意なの?:ガスの大食い!)。

(フェイスブックより)
https://www.facebook.com/mitsuyoshi.tanaka.39/posts/367813353360134?stream_ref=10

「潜水に必要なスキルは中性浮力とトリムとフィンワークだ」

まあ、「潜水はJバルブが良い、BCは不要、レギュレーターからはセカンド一つあれば良い、スキルは根性と鍛えた肺」ってのを相手にしても始まらないか・・・。

で、レジャーダイビングでは必須のスキルなんだが、サイドマウントとの関係でいえば、中性浮力については、トリムと密接に関係する。

特に、左右のバランスが崩れた状態では、ダイビングが成立しないといっていい。

レクリエーショナルレベルのサイドマウントは、基本的に左右2本装着するが、それぞれのタンクは連結されておらず、交互に吸うことになる。

初めのうちは、たぶんそれほど感じないが、ガスが減ってくると途端に片方に傾いてくる。

そうなる前に、セカンドを交換して左右のタンクのバランスを常に保つような運用を心がけるわけだ。

どのくらいで換えるのかは、タンクの種類や、容量、さらに残圧によっても変わってくる。

これが崩れると、ひどい場合は、真横になる。

まあ、この横倒し状態で、隘路を通過するというのもアリなんだろうが、ずーっとこの格好でいるのは辛かろうし、残圧の管理上も好ましくない。

片方のタンクだけが減っていって、残圧が大きい方に異常が出た場合は、ダブルタンクの効果は無くなってしまう。

左右のバランス、前後のバランス、推進状態でのヨーモーメントの抑制が取れて、初めて中性浮力の調整をどうしようか、という話になる。

中性浮力は、サイドマウントがどうのというより、オープンサーキットの方が難しく感じる。

CCRでは、常に中性浮力を動的に維持し続け、その振れ幅を可能な限り小さく小さく保つのがコツで、振幅が大きくなるとコントロールが破綻する。

ディリュエントガスの消費が増え、希釈された回路内のPO2を補償するための酸素の注入が増え、SCR的運用(?)に嵌ってしまう。

しかしながら、うまく小さな幅でコントロールできれば、深度を変えない限り希釈ガスの消費は殆どない(サイレントダイビングですな)。

しかし、オープンサーキットは、もともと呼吸による浮力の変化が大きく起こることを前提として、その水中におけるタイムラグを利用し、逆位相になるような呼吸を安定して行うことにより動的な中性浮力を保つという、CCRとは異なるメソッドを習得しなければならない。

浮沈子は、どうしても、同位相になって、振幅が大きくなり、ついには発散して、BCを弄くることになる。

そうすると、さらに状況は悪化し、中性浮力は保てなくなり、BCを弄くりながら沈降浮上を繰り返すことになる。

これは、呼吸による浮力の変化を相殺するCCRのカウンターラングの挙動に、頭が出来上がっていて、オープンサーキットの際に、スイッチがそっちに入っているからだと思われる(その割には、CCRでも苦労してなかったっけ?)。

まあいい。

これは、意識的に逆位相になるようにコントロールする癖を付けるとか、呼吸を安定させる訓練を積むしかない。

しかし、オープンサーキットでは意味のない、鼻からの排気の癖は、何とかならんもんかあ?(マスクもずれるし、いいことないですけど)。

まあ、どうでもいいんですが。

さて、中性浮力と前後左右Z軸回りのバランスが取れたところで(だいぶ、はしょってますが)、それだけでは、そこにじっとしているだけだ。

前に進むか、後ろに退くか、くるくる回るかしなければならない。

これも、トリムが関係する。

特に前後方向のトリムが取れていないと、バックが出来ない。

その場での回転(ヘリコプターとかいうそうだが)も、ホリゾンタルスタイルを維持しないと、その場から動いてしまう(浮沈子の場合、深度変化が出やすい)。

どうも、洞窟潜水辺りのフィンワークらしいのだが、出来るとカッコいいし、出来ないでジタバタするのは思いっきりダサイ!。

この辺のスキルについては、久保彰良氏のページにビデオがある。

サイドマウントではないが、スキルは同じだ。

(DIR SKILLS)
http://dirtech.exblog.jp/11425082/

1、2、4、5辺りを練習中ということになる。

ホリゾンタルスタイル(水平姿勢)を維持することは、普通に泳ぐ上での基本でもある。

これが出来ていないと、長距離を限られたガスを有効に使って泳ぐことが出来ない。

推進のフィンワークも、フロッグキックのほうが、効率が良い。

このフロッグキックが曲者で、浮沈子の場合は、どうやら下向きに蹴っているようなのだ。

したがって、身体は水底方向へ進む。

しかし、浮力は、進んだ方向より浅い水深でバランスしているので、足を引いているときに浮いてくる。

そして、また、水底方向へ蹴って沈む。

この一連の動作は、イルカが水面で飛び跳ねている様に似ていることから、ポーポイズ現象といわれる。

泳力が、推進力に効率よく反映していないということで、ビシッと注意されるわけだ。

んなこといったって、分かるわきゃないじゃん!?(半べそ・・・)。

これが、バックキックになると、もう、笑っちゃうくらいできない。

完全な水平姿勢から、フィンをうまく使って、水平姿勢を崩さないように蹴らないと、同じところを行ったりきたりしていつまでたっても後ろに進まない。

このように、フィンワークは、正しいトリムが維持できていてこそ有効になるわけで、トリムを正しく取ることは水中で効率よく移動するための最低の必要条件なのである。

サイドマウントの場合、左右のバランスを正しく取りにくい要素があるので、バックマウントよりも難しいといえば言えなくもない。

また、正しくフィンワークを行わないと、トリムが崩れて、それを力任せに修正しようとすると、さらに悲惨なことになりやすい。

正しいトリムを取り、中性浮力を維持し、正しくフィンを使って移動する。

これらは、全て、限りあるガスを効率よく使い、ガスマネージメントにおけるゆとりを確保することに繋がる。

安全管理に寄与するわけで、スクーバ潜水の基本である。

田中さんが怒るわけだな・・・。

また、サイドマウントの場合、よくタンクのバルブ側が下がっている画像を見かけるが、ストリームラインになっていないコンフギュレーションは、空気の800倍の密度の水中では、大凧を背負って走るに等しい(追い風ならいいじゃん?、という突っ込みは認めない!)。

別に洞窟に潜らなくても、この辺りはカッコよく決めておきたいものだ。

また、緊急時の対応でのバルブ操作や、ロングホースのハンドリングなどを練習させられる(させて頂く・・・)。

その他、コンフィギュレーションのツボ(ガスが減って、浮力が変わってきたときの対応など)を、教えてもらって練習するのだが、割愛する。

PADIの実習が、どれ程のスキルを要求しているのかは、浮沈子はよく知らない(水面での他のダイバーの曳航とかは、まだやってませんが)。

少なくとも、未だにサーティフィケーとが降りないことは事実である(それでも、サイドマウントで潜っちゃってますが)。

トレーニングは、いつ終わるともなく、続いていくのだ・・・。