欧州最大の危機 ― 2014年03月04日 04:27
欧州最大の危機
クリミア半島(というより、島だな、こりゃ)が、火を噴く寸前だ。
(ロシア:ウクライナ軍に最後通告 4日期限の降伏要求)
http://mainichi.jp/select/news/20140304k0000m030157000c.html
「ロシア軍が事実上掌握したウクライナ南部クリミア半島のロシア黒海艦隊は3日、半島内のウクライナ軍に4日午前5時(日本時間同日正午)までに降伏しなければ攻撃するとの最後通告を出した。」
まあ、有体に言って、宣戦布告である。
ロシアとウクライナは、戦争状態に入った。
これは、我が国でいえば、沖縄に米軍が大挙して上陸し、自衛隊に対して、明日の正午までに降伏しなければ、攻撃を加えると恫喝しているに等しい。
我が国政府は、直ちに降伏しちゃうと思うんだが・・・。
ウクライナ軍も、戦う前から戦意喪失で、数千人が寝返ったという報道もある。
(ロシアが本格的軍事介入へ、今後のカギを握るウクライナの親ロシア勢力)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40086
かくして、沖縄は再び米国の支配下になり、我が国は表向きは厳重に抗議するとか言いながら、やれやれ、これで普天間問題も当分棚上げできると、ほっと一息ついたわけだ。
あとは、米国国防総省が良きに計らってくれるだろう・・・。
あ、いや、そういう話じゃなくって、クリミア情勢の話だ。
ウクライナは、ロシア軍が侵攻しても、たぶん、手も足も出ないで降伏するだろう。
既に、国境には15万を超える戦力が集結し、いつでも侵攻できる体制が整っている。
こういう時には、ロシア軍はその威力を十全に発揮するわけで、つまり、自分より弱いものを苛めるのは得意だ。
それに対して、欧州は何の対応も取れないだろう。
ウクライナは、ロシアにとって「核心的利益」であり、ECなんかに入られた日には、ロシアの面目丸潰れ、CISのほかの国からは馬鹿にされ、おちょくられ、コケにされまくるわけで、武闘派プーチンが、そんなことを容認するわけがない。
(緊迫するウクライナの今後のシナリオ)
http://roshianow.jp/politics/2014/03/03/47379.html
「西側のやり方は褒められたものではない。ヤヌコヴィッチ大統領との協定に調印しながら、彼を守ろうとしなかったのだから。プーチン大統領が怒るのにはそれなりの理由があるが、ロシアとしては、今後も10年も、つけを払わされるのは御免だ、ということだ」
「国際社会の大部分の反応が非常に厳しいものになることは、考慮しなければならないが、今の状況では、プーチン大統領は、自国の価値観と利益にもとづいて決断せざるをえないだろう」
「国際社会の反応による影響について言えば、神経が丈夫なほうが勝つだろう。国際社会が激しい非難を繰り広げるのは確かだが、その後しばらくすると、国際社会による平和維持活動について論議することになる。もっとも、これはごく近い将来の話ではないが。ロシアが国際的に孤立するとすれば、ウクライナで大量の流血を招いた場合のみだろう」
いろいろ言ってはいるが、要するに、ロシアはウクライナがCISを離れ、ECに加盟して黒海艦隊を有名無実化してロシアをコケにすることは、絶対似に認めないぞ、大量流血で国際的に孤立することがあっても、やるときゃやる!、ということなわけだ。
「土壇場の外交努力が続くが、「欧州における21世紀最大の危機」(ヘイグ英外相)は一層深刻化している。」というのは、実際問題、ウソ偽らざるところなのである。
今回は、反政府勢力が無血クーデターを起こしたようなもんだが、親露派の大統領を追い出しておいて、タダで済むと思ったら大間違いで、黒一色のカーコレクションだけじゃあ済まないぞ!、ということになった。
(オールブラック)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/03/03/7236200
まあ、そうはいっても、紛争地域は沖縄、じゃなくて、クリミア半島に限られ、本土は無事安泰だから、これ以上の事態の悪化は避けられそうではある。
クリミア半島は、仕方ないからロシアにくれてやるとして、その代償として、ガスプロムは、向こう100年間のガス代をタダにするということで、手打ちかな。
(ガスプロムがウクライナのガス未払い金の支払いと値引き打ち切りを要求)
http://newclassic.jp/archives/9335
このガス代というのは、黒海艦隊の駐留のコストと同額になるように定められていて、元々、払ってもらえる当てはないのだ。
ロシアも、ややこしい話にはしたくないだろうし、ウクライナ西部の半ロシア勢力を国内に抱え込んでまで、ウクライナ全土を力で掌握するなんてことはしないと考えられるが、しかし、場合によってはやりかねない。
今回の政変自体が、反民主主義勢力による実力行使によって行われたわけで、隣国ロシアとしては、黙ってみているわけにはいかない。
国際的孤立など、屁でもないロシアとしては、ウクライナに対する落とし前を付けることのほうが、余程重要だ。
クリミア半島には無血で侵攻できたとしても、ウクライナ西部では、血を見ずにはすまないだろう。
そこまで行くのかどうか。
明日の昼には戦端が開かれる可能性も、ゼロではない。
沖縄駐留の自衛隊にだって、骨のある士官がいるかもしれないじゃあないの。
本省のいうこと聞かずに、米軍の海兵隊と一戦まみえてやろうと構えているかも知れない。
あ、いや、沖縄というのは、あくまで例えとしての話なので、悪しからず。
クリミア半島(というより、島だな、こりゃ)が、火を噴く寸前だ。
(ロシア:ウクライナ軍に最後通告 4日期限の降伏要求)
http://mainichi.jp/select/news/20140304k0000m030157000c.html
「ロシア軍が事実上掌握したウクライナ南部クリミア半島のロシア黒海艦隊は3日、半島内のウクライナ軍に4日午前5時(日本時間同日正午)までに降伏しなければ攻撃するとの最後通告を出した。」
まあ、有体に言って、宣戦布告である。
ロシアとウクライナは、戦争状態に入った。
これは、我が国でいえば、沖縄に米軍が大挙して上陸し、自衛隊に対して、明日の正午までに降伏しなければ、攻撃を加えると恫喝しているに等しい。
我が国政府は、直ちに降伏しちゃうと思うんだが・・・。
ウクライナ軍も、戦う前から戦意喪失で、数千人が寝返ったという報道もある。
(ロシアが本格的軍事介入へ、今後のカギを握るウクライナの親ロシア勢力)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40086
かくして、沖縄は再び米国の支配下になり、我が国は表向きは厳重に抗議するとか言いながら、やれやれ、これで普天間問題も当分棚上げできると、ほっと一息ついたわけだ。
あとは、米国国防総省が良きに計らってくれるだろう・・・。
あ、いや、そういう話じゃなくって、クリミア情勢の話だ。
ウクライナは、ロシア軍が侵攻しても、たぶん、手も足も出ないで降伏するだろう。
既に、国境には15万を超える戦力が集結し、いつでも侵攻できる体制が整っている。
こういう時には、ロシア軍はその威力を十全に発揮するわけで、つまり、自分より弱いものを苛めるのは得意だ。
それに対して、欧州は何の対応も取れないだろう。
ウクライナは、ロシアにとって「核心的利益」であり、ECなんかに入られた日には、ロシアの面目丸潰れ、CISのほかの国からは馬鹿にされ、おちょくられ、コケにされまくるわけで、武闘派プーチンが、そんなことを容認するわけがない。
(緊迫するウクライナの今後のシナリオ)
http://roshianow.jp/politics/2014/03/03/47379.html
「西側のやり方は褒められたものではない。ヤヌコヴィッチ大統領との協定に調印しながら、彼を守ろうとしなかったのだから。プーチン大統領が怒るのにはそれなりの理由があるが、ロシアとしては、今後も10年も、つけを払わされるのは御免だ、ということだ」
「国際社会の大部分の反応が非常に厳しいものになることは、考慮しなければならないが、今の状況では、プーチン大統領は、自国の価値観と利益にもとづいて決断せざるをえないだろう」
「国際社会の反応による影響について言えば、神経が丈夫なほうが勝つだろう。国際社会が激しい非難を繰り広げるのは確かだが、その後しばらくすると、国際社会による平和維持活動について論議することになる。もっとも、これはごく近い将来の話ではないが。ロシアが国際的に孤立するとすれば、ウクライナで大量の流血を招いた場合のみだろう」
いろいろ言ってはいるが、要するに、ロシアはウクライナがCISを離れ、ECに加盟して黒海艦隊を有名無実化してロシアをコケにすることは、絶対似に認めないぞ、大量流血で国際的に孤立することがあっても、やるときゃやる!、ということなわけだ。
「土壇場の外交努力が続くが、「欧州における21世紀最大の危機」(ヘイグ英外相)は一層深刻化している。」というのは、実際問題、ウソ偽らざるところなのである。
今回は、反政府勢力が無血クーデターを起こしたようなもんだが、親露派の大統領を追い出しておいて、タダで済むと思ったら大間違いで、黒一色のカーコレクションだけじゃあ済まないぞ!、ということになった。
(オールブラック)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/03/03/7236200
まあ、そうはいっても、紛争地域は沖縄、じゃなくて、クリミア半島に限られ、本土は無事安泰だから、これ以上の事態の悪化は避けられそうではある。
クリミア半島は、仕方ないからロシアにくれてやるとして、その代償として、ガスプロムは、向こう100年間のガス代をタダにするということで、手打ちかな。
(ガスプロムがウクライナのガス未払い金の支払いと値引き打ち切りを要求)
http://newclassic.jp/archives/9335
このガス代というのは、黒海艦隊の駐留のコストと同額になるように定められていて、元々、払ってもらえる当てはないのだ。
ロシアも、ややこしい話にはしたくないだろうし、ウクライナ西部の半ロシア勢力を国内に抱え込んでまで、ウクライナ全土を力で掌握するなんてことはしないと考えられるが、しかし、場合によってはやりかねない。
今回の政変自体が、反民主主義勢力による実力行使によって行われたわけで、隣国ロシアとしては、黙ってみているわけにはいかない。
国際的孤立など、屁でもないロシアとしては、ウクライナに対する落とし前を付けることのほうが、余程重要だ。
クリミア半島には無血で侵攻できたとしても、ウクライナ西部では、血を見ずにはすまないだろう。
そこまで行くのかどうか。
明日の昼には戦端が開かれる可能性も、ゼロではない。
沖縄駐留の自衛隊にだって、骨のある士官がいるかもしれないじゃあないの。
本省のいうこと聞かずに、米軍の海兵隊と一戦まみえてやろうと構えているかも知れない。
あ、いや、沖縄というのは、あくまで例えとしての話なので、悪しからず。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。