新規巻き直し ― 2014年03月04日 02:52
新規巻き直し
(スマホ百花繚乱、巻き返し図るマイクロソフト+ノキア連合)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140226/539383/?ST=system
「MWC2014の開幕前日となる2014年2月23日、Microsoftはバルセロナでプレスイベントを開催し、Windows 8.1とWindows Phone 8を対象とした次期アップデートについて概要を発表した」
「Windows PhoneについてMicrosoftは、小手先のOSアップデートではなく、抜本的な対策を求められる状況にあったといえる。そこで同社が発表したのが、Windows Phone 8における低価格端末を実現するための大幅な性能要件の引き下げと、リファレンスデザインへの対応によるAndroid端末との共通化だ。」
「さらにMWC2014でMicrosoftは、大幅にそれを推し進めている。Windows Phone特有のハードウエアキーをAndroidのようなソフトウエア実装でも可能とし、Windows Phone 7.8の一部端末で実現していたカメラボタンのオプション化も明確に定義した。ローエンド端末「Lumia 520」と比べてストレージが半分で済む「512MBメモリー・4GBストレージ端末」の実現、Snapdragon 200や400といったプロセッサへの対応を発表した」
「これによりLumia 520が人気を博している100~150ドルの価格帯よりも下のローエンド市場において、Windows Phone端末のバリエーションが大きく向上することが期待できる。一部のWindows Phone 8世代のアプリでは1GBのメモリーを求めるものもあるが、今後は512MBのメモリーでも動作することを重視した開発が求められるだろう。」
要するに、マイクロソフトは、低価格帯端末で勝負しようとしているわけだ。
「さらに強烈な施策が、Qualcomm Reference Design(QRD)のサポートだ。これは端末OEMが、Android用の端末設計をWindows Phone用に流用できるようになることを意味している。」
「つまりWindows Phone用のハードウエアを設計し、ファームウエアやドライバーを開発するといったフェーズを大幅に簡略化できることになる。」
アンドロイドのスカートの裾に縋って、なんとかおこぼれを頂こうという情けないスタンスである。
「これは、裏返せば従来のWindows Phoneのハードウエア戦略の失敗を認めたことになる。Windows Phone 8では端末メーカーを韓国Samsung Electronics、Nokia、中国Huawei、台湾HTCの4社に絞り、それぞれのメーカーと密に連携することで、高品質な端末を投入する戦略を採った。そのため、富士通のように出荷台数で劣るメーカーはWindows Phone 8への参入をあきらめざるを得なかったと言われている。」
高価格帯での展開は、諦めたわけだ。
「やや遅きに失した感はあるものの、Windows Phoneが生き残りを賭けて大きな決断に踏み切ったことことは評価したい。」って、そおかあ?。
まあいい。
その一方で、ノキアはアンドロイドベースの端末を採用した。
([更新:詳細スペック]速報:ノキア、同社初のAndroidスマートフォン「Nokia X」正式発表)
http://ggsoku.com/2014/02/nokia-nokia-x-release/
「現在のスマートフォン市場における競争は、単なるプラットフォーム争いではなく、そこにアプリやサービスの要素が加わったエコシステムの競争となっている。たとえばAndroidはAndroidアプリとGoogleのサービス、Windows PhoneはWindows PhoneアプリとMicrosoftのサービスといった具合だ。」
「Nokia Xには懸念がいくつかあるものの、これまでにないプラットフォームとサービスの組み合わせにより、Googleを中心としたAndroidのエコシステムに対する大きな挑戦といえる。」
まあ、どう考えても勝機はないな。
グーグルは、スマホのOS(とサービス)の8割を手中に収めているのだ。
「MicrosoftはWindows Phoneの低価格帯への展開を急ぎ、その間にNokiaはNokia Xを投入、Androidのエコシステムを利用しつつGoogleに対抗する。」
「端末メーカー各社からは「もはやOSは重要ではない」との声も増えてきた。これはOSの選択ではなく、その上に構築するユーザー体験の差異化が競争の軸になってきたことを意味している。」
「各メーカーはAndroidやGoogleに対していくつか不満を抱きつつも、Androidの自由度の高さと完成度の高まりに対して、他の選択肢を探し求める必要性が低下しているのが現状といえる。このような状況に対し、クラウドサービスを中心とした新たな競争を仕掛ける、MicrosoftとNokia連合の反撃に注目したい。」
この記事は、題名に注目したのだが、スカだったな。
マイクロソフトは、パソコンとスマホを連携できる立場にありながら、アップルに対抗できる唯一の地位をドブに捨てたように浮沈子には映る。
ノキアは、ハッキリ言って、マイクロソフトを見限ったのではないのか。
いつでも、修正版を流して、グーグルサービスに乗り換えられる仕掛けなのではないか。
「NokiaはAshaシリーズにOneDriveアプリを提供するなど、あらゆる価格帯の端末をMicrosoftのサービスにつなげていく。これによりMicrosoftのサービスに親しんだユーザーが、将来的にWindows Phoneに移行するという「アップセル」を狙う。」
逆じゃね?。
ウインドウズフォンの命脈が尽きることを見越して、アンドロイドに乗り換えられるパスを確保したというのが真相のような気がするんだが・・・。
いずれにしても、OSの選択がメインでないというのは事実だな。
その上に乗っかっているアプリや、それを利用して何ができるかという「体験」こそが価値なわけだ。
だからこそ、アップルは存続できるわけだし、グーグルもここまで来られたわけだ。
マイクロソフトのサービスや体験が、どれのどのものかは知らないが、選択されなければ消え去るのみである。
グーグルのサービスとマイクロソフトのサービスを両方利用しながらアンドロイドのハードセットの上で動くというのも、考え物だ。
これでは、マイクロソフトのOSを選択する理由がないではないか。
ノキアは、毒を飲んだわけだ。
この戦略が吉と出る公算は低い。
浮沈子は、ちゃんとした戦略を立てられる経営者が付かない限り、ウインドウズフォンの普及はないと考えている。
グーグル+アップルの牙城に挑むためには、グーグルが持たないパソコンとの連携を密にし、アップルが採り得ない多様なハードウェアの適用を可能にする戦略がなければダメだ。
今のマイクロソフトには、どちらのビジョンもない。
ノキアは、したたかな経営判断をしたんだと思う。
マイクロソフトがスマホから撤退するのは、時間の問題のような気がする。
(スマホ百花繚乱、巻き返し図るマイクロソフト+ノキア連合)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140226/539383/?ST=system
「MWC2014の開幕前日となる2014年2月23日、Microsoftはバルセロナでプレスイベントを開催し、Windows 8.1とWindows Phone 8を対象とした次期アップデートについて概要を発表した」
「Windows PhoneについてMicrosoftは、小手先のOSアップデートではなく、抜本的な対策を求められる状況にあったといえる。そこで同社が発表したのが、Windows Phone 8における低価格端末を実現するための大幅な性能要件の引き下げと、リファレンスデザインへの対応によるAndroid端末との共通化だ。」
「さらにMWC2014でMicrosoftは、大幅にそれを推し進めている。Windows Phone特有のハードウエアキーをAndroidのようなソフトウエア実装でも可能とし、Windows Phone 7.8の一部端末で実現していたカメラボタンのオプション化も明確に定義した。ローエンド端末「Lumia 520」と比べてストレージが半分で済む「512MBメモリー・4GBストレージ端末」の実現、Snapdragon 200や400といったプロセッサへの対応を発表した」
「これによりLumia 520が人気を博している100~150ドルの価格帯よりも下のローエンド市場において、Windows Phone端末のバリエーションが大きく向上することが期待できる。一部のWindows Phone 8世代のアプリでは1GBのメモリーを求めるものもあるが、今後は512MBのメモリーでも動作することを重視した開発が求められるだろう。」
要するに、マイクロソフトは、低価格帯端末で勝負しようとしているわけだ。
「さらに強烈な施策が、Qualcomm Reference Design(QRD)のサポートだ。これは端末OEMが、Android用の端末設計をWindows Phone用に流用できるようになることを意味している。」
「つまりWindows Phone用のハードウエアを設計し、ファームウエアやドライバーを開発するといったフェーズを大幅に簡略化できることになる。」
アンドロイドのスカートの裾に縋って、なんとかおこぼれを頂こうという情けないスタンスである。
「これは、裏返せば従来のWindows Phoneのハードウエア戦略の失敗を認めたことになる。Windows Phone 8では端末メーカーを韓国Samsung Electronics、Nokia、中国Huawei、台湾HTCの4社に絞り、それぞれのメーカーと密に連携することで、高品質な端末を投入する戦略を採った。そのため、富士通のように出荷台数で劣るメーカーはWindows Phone 8への参入をあきらめざるを得なかったと言われている。」
高価格帯での展開は、諦めたわけだ。
「やや遅きに失した感はあるものの、Windows Phoneが生き残りを賭けて大きな決断に踏み切ったことことは評価したい。」って、そおかあ?。
まあいい。
その一方で、ノキアはアンドロイドベースの端末を採用した。
([更新:詳細スペック]速報:ノキア、同社初のAndroidスマートフォン「Nokia X」正式発表)
http://ggsoku.com/2014/02/nokia-nokia-x-release/
「現在のスマートフォン市場における競争は、単なるプラットフォーム争いではなく、そこにアプリやサービスの要素が加わったエコシステムの競争となっている。たとえばAndroidはAndroidアプリとGoogleのサービス、Windows PhoneはWindows PhoneアプリとMicrosoftのサービスといった具合だ。」
「Nokia Xには懸念がいくつかあるものの、これまでにないプラットフォームとサービスの組み合わせにより、Googleを中心としたAndroidのエコシステムに対する大きな挑戦といえる。」
まあ、どう考えても勝機はないな。
グーグルは、スマホのOS(とサービス)の8割を手中に収めているのだ。
「MicrosoftはWindows Phoneの低価格帯への展開を急ぎ、その間にNokiaはNokia Xを投入、Androidのエコシステムを利用しつつGoogleに対抗する。」
「端末メーカー各社からは「もはやOSは重要ではない」との声も増えてきた。これはOSの選択ではなく、その上に構築するユーザー体験の差異化が競争の軸になってきたことを意味している。」
「各メーカーはAndroidやGoogleに対していくつか不満を抱きつつも、Androidの自由度の高さと完成度の高まりに対して、他の選択肢を探し求める必要性が低下しているのが現状といえる。このような状況に対し、クラウドサービスを中心とした新たな競争を仕掛ける、MicrosoftとNokia連合の反撃に注目したい。」
この記事は、題名に注目したのだが、スカだったな。
マイクロソフトは、パソコンとスマホを連携できる立場にありながら、アップルに対抗できる唯一の地位をドブに捨てたように浮沈子には映る。
ノキアは、ハッキリ言って、マイクロソフトを見限ったのではないのか。
いつでも、修正版を流して、グーグルサービスに乗り換えられる仕掛けなのではないか。
「NokiaはAshaシリーズにOneDriveアプリを提供するなど、あらゆる価格帯の端末をMicrosoftのサービスにつなげていく。これによりMicrosoftのサービスに親しんだユーザーが、将来的にWindows Phoneに移行するという「アップセル」を狙う。」
逆じゃね?。
ウインドウズフォンの命脈が尽きることを見越して、アンドロイドに乗り換えられるパスを確保したというのが真相のような気がするんだが・・・。
いずれにしても、OSの選択がメインでないというのは事実だな。
その上に乗っかっているアプリや、それを利用して何ができるかという「体験」こそが価値なわけだ。
だからこそ、アップルは存続できるわけだし、グーグルもここまで来られたわけだ。
マイクロソフトのサービスや体験が、どれのどのものかは知らないが、選択されなければ消え去るのみである。
グーグルのサービスとマイクロソフトのサービスを両方利用しながらアンドロイドのハードセットの上で動くというのも、考え物だ。
これでは、マイクロソフトのOSを選択する理由がないではないか。
ノキアは、毒を飲んだわけだ。
この戦略が吉と出る公算は低い。
浮沈子は、ちゃんとした戦略を立てられる経営者が付かない限り、ウインドウズフォンの普及はないと考えている。
グーグル+アップルの牙城に挑むためには、グーグルが持たないパソコンとの連携を密にし、アップルが採り得ない多様なハードウェアの適用を可能にする戦略がなければダメだ。
今のマイクロソフトには、どちらのビジョンもない。
ノキアは、したたかな経営判断をしたんだと思う。
マイクロソフトがスマホから撤退するのは、時間の問題のような気がする。
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