分断 ― 2017年01月31日 10:10
分断
米国の状況を、注意深く見ている。
我が国に対する影響ということもあるが、この国が置かれた歴史的な立場ということもあるしな。
大統領選挙の前から、ずーっとその兆しはあった。
そもそも、オバマが8年前に当選したとき、米国は分断の危機にあった。
国家を一つにまとめ、率いていくのが務めだから、対立を収め、統合に向かうのが政治というものだと思っていた。
少なくとも、表向きは、そういうメッセージを発信してきた。
しかし、対立は収まらず、潜在し、選挙の結果として表面化する。
一風変わった大統領で、米国第一主義を掲げながら、分断を加速しているようにも見える。
マスコミが、そう見せているだけかもしれないけどな。
浮沈子は、よその国の話なので、基本的にはどーでもいーと思っている。
その国の選択だしな。
しかし、とばっちりが来るのは御免被りたい。
今のところ、我が国は静観の構えだ。
つーか、呆気にとられているんじゃなかろうか?。
(孤立主義)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E4%B8%BB%E7%BE%A9
「第二次世界大戦前までアメリカ合衆国が原則とした外交政策で、モンロー主義に代表される。」
建国の時から、この国は一国主義的な要素を孕んでいた。
浮沈子は、戦後生まれの戦後育ちだから、世界中にちょっかい出しては戦争を輸出している国家と思っているが、元々はそうではない。
「第二次世界大戦が始まっても孤立主義の支持は根強く、是非を問う論争が続いた。しかしながら、この論争は1941年12月7日(米国時間)の日本による真珠湾攻撃によって終息し、アメリカは第二次世界大戦に参戦した。」
なんと、ウィキでは、引き金を引いたのは我が国だとある。
まあ、そういう見方もあるけどな。
戦後の冷戦、代理戦争、ソ連の崩壊を経て、世界の警察になったが、平和の報酬を求めてそこから手を引く。
米国は、再び貝の口を閉ざし始めた。
良し悪しの議論はあるが、この流れは止められないだろう。
国際社会を制御下に置こうという試みは、人類社会の中で何度も繰り返されてきたが、挫折、敗北、失敗、諦念の連続だ。
ヘタしたら、国連からも脱退するかもしれない。
まあ、それはないだろうけど。
いちゃもん着けるくらいはするだろうな。
そして、国際関係の解決は、貿易摩擦と戦争によって行われることになる。
関税を上げ、ブロック経済を築き、支配し、争う。
そうなるんだろうか?。
いまさら?。
世界中にサプライチェーンが張り巡らされている中で、そんなことが可能なんだろうか?。
人、モノ、カネを分断し、上手く回すことが出来るんだろうか?。
小国ならば、いざ知らず、米国の規模でそんなことが可能になるとは思えないけどな。
たぶん、実際は、ご都合主義で、抜け道だらけになることは見えている。
何か、特定の方針があってのことではなく、場当たり的で、不公平で、分かり辛く、特定の集団に阿った形になるんだろう。
もっとも、そうでない政策なんて、現実にはあり得ないけどな。
しかし、それを大っぴらにやろうというのは珍しいかもしれない。
([FT]米国の価値損なう入国制限(社説)米大統領令、際立つ恣意性)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12294620Q7A130C1000000/
「そして何よりも、共和党が支配する米議会に、政党よりも(民主主義の)原則を重んじる覚悟がどれだけあるのか、世界中が見守っている。」
だから、米国第一主義だってば!。
それを掲げて政権を取ったわけだから、正当性はそれしかない。
もっとも、何が米国第一かは、良く分からないけどな。
しかし、それを説明する気は毛頭ないように見える。
(「メディアは抵抗勢力。黙っていろ!」 トランプ氏最側近、バノン氏が痛烈批判)
http://www.sankei.com/world/news/170127/wor1701270025-n1.html
「メディアは抵抗勢力だ。彼らはこの国を理解していない」
その是非は別としても、事実として正しい。
浮沈子を含め、多くの人々はメディアを通じてしか米国を知り得ない。
どうあるべきかを語ることはたやすいが、どうであるかを語ることは困難だ。
そのことを、思い知ったわけだな。
世界は米国だけで出来ているわけでもなければ、その価値観が世界のスタンダードなわけでもない。
浮沈子から見れば、そうとう変わった国だ。
我が国は、別にそれに連なろうとしているわけではない。
そんなことが出来るのは、米国だけで、通商国家として立ち行かなくなれば、我が国は消えてなくなる(中国になっちゃうのかあ?)。
世界の多くの国々と仲良くして、米国以上に移民を制限しつつ、国防をおんぶにだっこしてもらって、急速に減少する人口を抱えながら、高齢化を乗り切り、国家の存続を図らなければならない。
米国は、一方的に我が国の国力を削ごうとしているように見える。
メディアのねつ造かも知れないけどな。
ともあれ、今までの様々なスキームが、音を立てて崩れ去っていくのを見守るしかない。
分断の構図が、米国だけではなく、世界中に広がっていこうとしているのかもしれない。
それが、どこまでも進むのか、それとも新たな平衡を見出すのか。
規制の撤廃による景気の浮揚に期待して、米国株価は上昇しているらしいが、それが本物かどうかわかるのは先の話だ。
この星の上で、小さな変化が起こっている。
その流れが、本流となり、大河となって世界を変えていくのか、それとも局地的な動揺に留まるのか。
それは、たぶん、誰にもわからないのだ。
米国の状況を、注意深く見ている。
我が国に対する影響ということもあるが、この国が置かれた歴史的な立場ということもあるしな。
大統領選挙の前から、ずーっとその兆しはあった。
そもそも、オバマが8年前に当選したとき、米国は分断の危機にあった。
国家を一つにまとめ、率いていくのが務めだから、対立を収め、統合に向かうのが政治というものだと思っていた。
少なくとも、表向きは、そういうメッセージを発信してきた。
しかし、対立は収まらず、潜在し、選挙の結果として表面化する。
一風変わった大統領で、米国第一主義を掲げながら、分断を加速しているようにも見える。
マスコミが、そう見せているだけかもしれないけどな。
浮沈子は、よその国の話なので、基本的にはどーでもいーと思っている。
その国の選択だしな。
しかし、とばっちりが来るのは御免被りたい。
今のところ、我が国は静観の構えだ。
つーか、呆気にとられているんじゃなかろうか?。
(孤立主義)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A4%E7%AB%8B%E4%B8%BB%E7%BE%A9
「第二次世界大戦前までアメリカ合衆国が原則とした外交政策で、モンロー主義に代表される。」
建国の時から、この国は一国主義的な要素を孕んでいた。
浮沈子は、戦後生まれの戦後育ちだから、世界中にちょっかい出しては戦争を輸出している国家と思っているが、元々はそうではない。
「第二次世界大戦が始まっても孤立主義の支持は根強く、是非を問う論争が続いた。しかしながら、この論争は1941年12月7日(米国時間)の日本による真珠湾攻撃によって終息し、アメリカは第二次世界大戦に参戦した。」
なんと、ウィキでは、引き金を引いたのは我が国だとある。
まあ、そういう見方もあるけどな。
戦後の冷戦、代理戦争、ソ連の崩壊を経て、世界の警察になったが、平和の報酬を求めてそこから手を引く。
米国は、再び貝の口を閉ざし始めた。
良し悪しの議論はあるが、この流れは止められないだろう。
国際社会を制御下に置こうという試みは、人類社会の中で何度も繰り返されてきたが、挫折、敗北、失敗、諦念の連続だ。
ヘタしたら、国連からも脱退するかもしれない。
まあ、それはないだろうけど。
いちゃもん着けるくらいはするだろうな。
そして、国際関係の解決は、貿易摩擦と戦争によって行われることになる。
関税を上げ、ブロック経済を築き、支配し、争う。
そうなるんだろうか?。
いまさら?。
世界中にサプライチェーンが張り巡らされている中で、そんなことが可能なんだろうか?。
人、モノ、カネを分断し、上手く回すことが出来るんだろうか?。
小国ならば、いざ知らず、米国の規模でそんなことが可能になるとは思えないけどな。
たぶん、実際は、ご都合主義で、抜け道だらけになることは見えている。
何か、特定の方針があってのことではなく、場当たり的で、不公平で、分かり辛く、特定の集団に阿った形になるんだろう。
もっとも、そうでない政策なんて、現実にはあり得ないけどな。
しかし、それを大っぴらにやろうというのは珍しいかもしれない。
([FT]米国の価値損なう入国制限(社説)米大統領令、際立つ恣意性)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12294620Q7A130C1000000/
「そして何よりも、共和党が支配する米議会に、政党よりも(民主主義の)原則を重んじる覚悟がどれだけあるのか、世界中が見守っている。」
だから、米国第一主義だってば!。
それを掲げて政権を取ったわけだから、正当性はそれしかない。
もっとも、何が米国第一かは、良く分からないけどな。
しかし、それを説明する気は毛頭ないように見える。
(「メディアは抵抗勢力。黙っていろ!」 トランプ氏最側近、バノン氏が痛烈批判)
http://www.sankei.com/world/news/170127/wor1701270025-n1.html
「メディアは抵抗勢力だ。彼らはこの国を理解していない」
その是非は別としても、事実として正しい。
浮沈子を含め、多くの人々はメディアを通じてしか米国を知り得ない。
どうあるべきかを語ることはたやすいが、どうであるかを語ることは困難だ。
そのことを、思い知ったわけだな。
世界は米国だけで出来ているわけでもなければ、その価値観が世界のスタンダードなわけでもない。
浮沈子から見れば、そうとう変わった国だ。
我が国は、別にそれに連なろうとしているわけではない。
そんなことが出来るのは、米国だけで、通商国家として立ち行かなくなれば、我が国は消えてなくなる(中国になっちゃうのかあ?)。
世界の多くの国々と仲良くして、米国以上に移民を制限しつつ、国防をおんぶにだっこしてもらって、急速に減少する人口を抱えながら、高齢化を乗り切り、国家の存続を図らなければならない。
米国は、一方的に我が国の国力を削ごうとしているように見える。
メディアのねつ造かも知れないけどな。
ともあれ、今までの様々なスキームが、音を立てて崩れ去っていくのを見守るしかない。
分断の構図が、米国だけではなく、世界中に広がっていこうとしているのかもしれない。
それが、どこまでも進むのか、それとも新たな平衡を見出すのか。
規制の撤廃による景気の浮揚に期待して、米国株価は上昇しているらしいが、それが本物かどうかわかるのは先の話だ。
この星の上で、小さな変化が起こっている。
その流れが、本流となり、大河となって世界を変えていくのか、それとも局地的な動揺に留まるのか。
それは、たぶん、誰にもわからないのだ。
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