スターライナーのチョンボの陰に、本質的な問題が横たわっている懸念 ― 2020年02月07日 22:44
スターライナーのチョンボの陰に、本質的な問題が横たわっている懸念
昨年暮れに行われたスターライナーの打ち上げ時のチョンボ(時計合ってなかったぜ事件)は記憶に新しい・・・。
新しいはずなんだが、新型コロナ(長いので、以後、この略称(?)で)にかまけて、もう忘却の彼方へ。
あの時は、人間乗せてりゃあ上手くいったとかいうワケワカの話まで出て、大混乱だったけどな。
とても、そんな状況じゃなかったという話が上がっていた。
(ボーイングの有人宇宙船「スターライナー」は打ち上げられた後に重大なソフトウェアのバグが発見されていた)
https://gigazine.net/news/20200207-starliner-catastrophic-software-bug-fixed/
「打ち上げ直後に重大なソフトウェアのバグが発見され、地球に帰還する直前にバグが修正されていた」
「サービス・モジュールの分離中にスラスターが制御できず、壊滅的な宇宙船の故障につながる可能性がありました」
「ボーイングはスターライナーを打ち上げた後でソフトウェアのバグに気づき、飛行中にバグを修正したとのこと。大気圏へ再突入する2時間前に修正済みのコードを送信したそうで、間一髪のところでスターライナーの破損を免れたということになります。」
詳細は分からないが、綱渡り状態だったことは伝わってくる。
2時間前に送信といっても、書き直しに成功したから再突入させたわけだしな。
大事に至る前にチョンボに気付き、デバッグと検証を短時間でこなし、一見何事もなかったように運用して見せた手腕はさすがだ。
老舗だけのことはある。
が、それは、それこそ表層に押し出された「事実」に過ぎない。
チャレンジャーとコロンビアの事故を起こし、クソの役にも立たないといわれた航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)は、ここぞとばかりに責め立てている。
「委員会はボーイングの検証プロセスの厳密さに懸念を抱いています」
「単に今回発見されたソフトウェアのバグに関する根本原因を特定するだけでなく、ボーイングが開発する飛行ソフトウェアの統合およびテストプロセス自体についても、さらに広範に評価および是正することを推奨している」
「事実」を修正するだけではなく、「真実」に踏み込んで是正せよ!。
その「真実」とは何か。
ボーイングが腐りきっているということだ。
(NASAセーフティパネルは、2番目のStarlinerソフトウェアの問題後のレビューを求めています)
https://spacenews.com/nasa-safety-panel-calls-for-reviews-after-second-starliner-software-problem/
「声明の中で、ボーイングは新しいソフトウェアの問題を「飛行中に診断および修正されたバルブマッピングソフトウェアの問題」と説明しました。会社によると、「ソフトウェアのエラーにより、スラスタの分離と廃棄が不正確になります。それから何が生じたのかは不明です。」」
大したことじゃない感、ありありの声明だ。
もちろん、修正を行わなければ、重大な結果を引き起こしたことはB社が一番分かっている。
だからこそ、実機を本番で運用中にバグを修正するという荒業を使った。
B社の声明とやらは、真摯な技術者ではなく、百戦錬磨の企業お抱え弁護士が書くわけだからな(そうなのかあ?)。
「別の無人飛行試験または乗務員試験飛行に直接進むための飛行準備を決定するための正式なNASAレビューの入力が必要」
言い訳ばっかしないで、心を入れ替えたかどうか確かめてからでないと、無人だろうが有人だろうが飛ばせるべきではないということだな(たぶん)。
「NASAは2018年に、ポッドキャストでSpaceXの最高経営責任者であるElon Muskがマリファナを吸っているのを短時間見た後に、ボーイングと他の民間クルー会社であるSpaceXの両方のレビューを実施すると発表しました。」
少々イカレたCEOが率いていても、スペースXは手堅い商売をする会社だ。
その際に、ボーイングの方もチェックしておくべきだったのに、予算がないからほったらかしにしたわけだ(マリファナどころか、MDMAやってたかも!)。
そのツケが回ってきたということか。
B社と仲がいいNASAが、身内みたいな老舗企業に言うこと聞かせるのは難しいだろう。
長年染みついた体質を変えることは困難だ。
だが、ASAPはここで引き下がるべきじゃない。
チャレンジャーとコロンビアに続く3度目の悲劇を避けるためには、目先のスケジュールに縛られてはならない。
「1月30日のインタビューで、ボーイングディフェンスアンドスペースの宇宙および打ち上げ担当上級副社長であるジムチルトンは、2月末までに2回目の試験飛行を行う決定を期待していると述べました。」
懲りない面々がうようよいる。
まあ、そういう企業体質でなければ、博打みたいな宇宙開発なんてやってらんないだろうけどな。
そういう連中が作り上げた宇宙船に括り付けられて打ち上げられる宇宙飛行士こそいい面の皮だ。
いったい、誰が彼らのことを考えるのか。
宇宙飛行士が乗っていれば上手くいったとかいう長官が率いる組織に、それを期待するのは難しいだろう。
宇宙開発にリスクはつきものだ。
しかし、それはしっかり管理され、十分に検討されたうえで、納得づくで受け入れるべきだろう。
打ち上げてから気がついて、やっつけ仕事で書き換えて、間一髪で差し替えて切り抜けるべきリスクじゃない。
やれやれ・・・。
(ボーイング737MAX、ソフトウェアに新たな不具合)
https://www.cnn.co.jp/business/35149116.html
「インジケーターランプが想定より長く点灯していることに関係した問題が新たに見つかった。このランプは、機首を上下させるスタビライザートリムシステムと連動している。」
「運航を再開する前に737MAXのソフトウェアを変更し、インジケーターランプが想定通りに点灯するよう徹底させる」
インジケーターランプの点灯が、ただそれだけの問題なのか、連動しているトリムシステムに関わるもっと本質的な問題なのかを見極める必要がある。
「ただ、これによって運航再開がさらに遅れることはないとの見通しを示している。」
懲りないなあ・・・。
昨年暮れに行われたスターライナーの打ち上げ時のチョンボ(時計合ってなかったぜ事件)は記憶に新しい・・・。
新しいはずなんだが、新型コロナ(長いので、以後、この略称(?)で)にかまけて、もう忘却の彼方へ。
あの時は、人間乗せてりゃあ上手くいったとかいうワケワカの話まで出て、大混乱だったけどな。
とても、そんな状況じゃなかったという話が上がっていた。
(ボーイングの有人宇宙船「スターライナー」は打ち上げられた後に重大なソフトウェアのバグが発見されていた)
https://gigazine.net/news/20200207-starliner-catastrophic-software-bug-fixed/
「打ち上げ直後に重大なソフトウェアのバグが発見され、地球に帰還する直前にバグが修正されていた」
「サービス・モジュールの分離中にスラスターが制御できず、壊滅的な宇宙船の故障につながる可能性がありました」
「ボーイングはスターライナーを打ち上げた後でソフトウェアのバグに気づき、飛行中にバグを修正したとのこと。大気圏へ再突入する2時間前に修正済みのコードを送信したそうで、間一髪のところでスターライナーの破損を免れたということになります。」
詳細は分からないが、綱渡り状態だったことは伝わってくる。
2時間前に送信といっても、書き直しに成功したから再突入させたわけだしな。
大事に至る前にチョンボに気付き、デバッグと検証を短時間でこなし、一見何事もなかったように運用して見せた手腕はさすがだ。
老舗だけのことはある。
が、それは、それこそ表層に押し出された「事実」に過ぎない。
チャレンジャーとコロンビアの事故を起こし、クソの役にも立たないといわれた航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)は、ここぞとばかりに責め立てている。
「委員会はボーイングの検証プロセスの厳密さに懸念を抱いています」
「単に今回発見されたソフトウェアのバグに関する根本原因を特定するだけでなく、ボーイングが開発する飛行ソフトウェアの統合およびテストプロセス自体についても、さらに広範に評価および是正することを推奨している」
「事実」を修正するだけではなく、「真実」に踏み込んで是正せよ!。
その「真実」とは何か。
ボーイングが腐りきっているということだ。
(NASAセーフティパネルは、2番目のStarlinerソフトウェアの問題後のレビューを求めています)
https://spacenews.com/nasa-safety-panel-calls-for-reviews-after-second-starliner-software-problem/
「声明の中で、ボーイングは新しいソフトウェアの問題を「飛行中に診断および修正されたバルブマッピングソフトウェアの問題」と説明しました。会社によると、「ソフトウェアのエラーにより、スラスタの分離と廃棄が不正確になります。それから何が生じたのかは不明です。」」
大したことじゃない感、ありありの声明だ。
もちろん、修正を行わなければ、重大な結果を引き起こしたことはB社が一番分かっている。
だからこそ、実機を本番で運用中にバグを修正するという荒業を使った。
B社の声明とやらは、真摯な技術者ではなく、百戦錬磨の企業お抱え弁護士が書くわけだからな(そうなのかあ?)。
「別の無人飛行試験または乗務員試験飛行に直接進むための飛行準備を決定するための正式なNASAレビューの入力が必要」
言い訳ばっかしないで、心を入れ替えたかどうか確かめてからでないと、無人だろうが有人だろうが飛ばせるべきではないということだな(たぶん)。
「NASAは2018年に、ポッドキャストでSpaceXの最高経営責任者であるElon Muskがマリファナを吸っているのを短時間見た後に、ボーイングと他の民間クルー会社であるSpaceXの両方のレビューを実施すると発表しました。」
少々イカレたCEOが率いていても、スペースXは手堅い商売をする会社だ。
その際に、ボーイングの方もチェックしておくべきだったのに、予算がないからほったらかしにしたわけだ(マリファナどころか、MDMAやってたかも!)。
そのツケが回ってきたということか。
B社と仲がいいNASAが、身内みたいな老舗企業に言うこと聞かせるのは難しいだろう。
長年染みついた体質を変えることは困難だ。
だが、ASAPはここで引き下がるべきじゃない。
チャレンジャーとコロンビアに続く3度目の悲劇を避けるためには、目先のスケジュールに縛られてはならない。
「1月30日のインタビューで、ボーイングディフェンスアンドスペースの宇宙および打ち上げ担当上級副社長であるジムチルトンは、2月末までに2回目の試験飛行を行う決定を期待していると述べました。」
懲りない面々がうようよいる。
まあ、そういう企業体質でなければ、博打みたいな宇宙開発なんてやってらんないだろうけどな。
そういう連中が作り上げた宇宙船に括り付けられて打ち上げられる宇宙飛行士こそいい面の皮だ。
いったい、誰が彼らのことを考えるのか。
宇宙飛行士が乗っていれば上手くいったとかいう長官が率いる組織に、それを期待するのは難しいだろう。
宇宙開発にリスクはつきものだ。
しかし、それはしっかり管理され、十分に検討されたうえで、納得づくで受け入れるべきだろう。
打ち上げてから気がついて、やっつけ仕事で書き換えて、間一髪で差し替えて切り抜けるべきリスクじゃない。
やれやれ・・・。
(ボーイング737MAX、ソフトウェアに新たな不具合)
https://www.cnn.co.jp/business/35149116.html
「インジケーターランプが想定より長く点灯していることに関係した問題が新たに見つかった。このランプは、機首を上下させるスタビライザートリムシステムと連動している。」
「運航を再開する前に737MAXのソフトウェアを変更し、インジケーターランプが想定通りに点灯するよう徹底させる」
インジケーターランプの点灯が、ただそれだけの問題なのか、連動しているトリムシステムに関わるもっと本質的な問題なのかを見極める必要がある。
「ただ、これによって運航再開がさらに遅れることはないとの見通しを示している。」
懲りないなあ・・・。
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