新型コロナ陽性率6パーセントの衝撃:ちっとサンプルが少ないけど、他にデータはないからな2020年04月24日 02:09

新型コロナ陽性率6パーセントの衝撃:ちっとサンプルが少ないけど、他にデータはないからな


(新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について)
http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/

「今後の見通し:
4月13日から4月19日の期間に行われた術前および入院前PCR検査において、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんのうち5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認されました。これは院外・市中で感染したものと考えられ、地域での感染の状況を反映している可能性があり、感染防止にむけてさらなる策を講じていく必要があると考えております。」

浮沈子は、何かの冗談かと思った。

天下の慶応病院は、術前・入院前にスクリーニングとしてPCR検査を実施しているようだ。

まあ、全員に行っているわけではないかもしれない(それにしては、数が少ないからな)。

それにしても、陽性率6パーセントというのは衝撃的な数字だ。

抗体検査(過去に感染していた人を含む)ではなく、リアルに、今この瞬間(正確には、検体を採取した瞬間ですが)感染している人の割合だからな。

しかも、全員が無症候性キャリアだとさ・・・。

我が国の確認感染者は、直近で人口の1万分の1だ。

(人口推計(令和元年(2019年)11月確定値,令和2年(2020年)4月概算値) (2020年4月20日公表))
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html

「【令和2年4月1日現在(概算値)】:
<総人口> 1億2596万人」

(きのう1日の死者 最多の29人 コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200423/k10012401561000.html

「国内で感染が確認された人は空港の検疫などを含めて1万2429人となっています。」

ざっくり、1万分の1だ。

0.01パーセント。

それが確認されている全てだ(クルーズ船除く)。

浮沈子は、巷には新型コロナに罹っている人々が大勢いて、幸いなことに、概ね無症状か軽症で済んでいると考えている。

しかし、その割合がどれ程で、どれだけの検査漏れが存在するかというエビデンスはなかった。

検査態勢が整わず、検査結果が返ってくるまで5日もかかる現状では、市中感染者を無作為に抽出して一定規模のサンプル調査を行うというのは困難だからな(そう言われているけど、本当かどうかは分からない)。

慶応病院の検査結果は、サンプル数が少なく、外来通院中の院内感染のリスクも排除できず、ノイズだらけで信頼性の点では問題が多いが、公表されている情報の中では、わが国唯一の事例だ(たぶん)。

6パーセントという数字が、地域での感染の状況を反映していると言い逃れようとしているのを信じれば、確認感染者の実に600倍ということになる(約750万人)。

しかも、これはリアルな感染者の数字だからな。

既にウイルスが検出されなくなった人は含まれていない。

1万数千人の累計感染者の中には、既に感染していない人も含まれているから、実際の倍率は更に多いということになる。

1000倍とか・・・。

マジか!?。

子供の感染者数がベラボーに多い(80パーセントだってえ!?)という米国医師の「印象」が正しければ、抗体検査の対象から漏れている彼らの実数は膨大に違いない。

思い切り少なく見積もっても、我が国のリアルな感染者は、1000万人はいるということになる(そんなあ!)。

あと100日もすれば、簡単に集団免疫を獲得できるだろう(テキトーです)。

本日時点の累計の感染者数(治っちゃった人含む)を、控えめに見積もって1000万人として、本日時点の死者数は328人(クルーズ船除く)だからな。

致死率は、ざっと0.003パーセント(10万分の3)程度ということになる。

インフルエンザの致死率は、0.01パーセント(1万分の1)くらいだから、その3分の1程度ということになる。

人類の誰もが免疫を持たず、ハイリスク集団にとっては命取りの疾病だが、人類がこのウイルスで滅びるようなことにはならない(たぶん)。

まあ、どうでもいいんですが。

全ての数字はテキトーで、エビデンスに乏しいが、算数を間違っていなければ(2桁くらい間違えても、大したことはない:そうなのかあ?)、結論自体は変わらない。

慶応病院の主張を素直に拡大解釈すればそういうことになる。

それが正解かどうかは、誰にも分からない。

少なくとも今は。

我が国政府は、遅ればせながら、抗体検査を行うことにしたようで、その精度管理を献血で集めた血液によって行おうとしている。

(月内にも抗体検査実施 数千人対象、保有率調査―新型コロナの感染実態把握・厚労省)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042201119&g=soc

「【独自】抗体検査、東京・東北の献血でキット性能評価」
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3962764.html

「新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる「抗体検査」に使う検査キットについて、日本赤十字社が東京と東北で集めた献血を使い、性能評価を行う予定であることが関係者への取材で分かりました。」

「日本赤十字社は、献血した人に研究への利用の同意をとることにしていますが、「検査結果は伝えない」としています。」

外出規制で献血が出来なくて問題になっているらしいからな。

結果を知らせるとか言ったら、殺到するに違いない。

やれやれ・・・。

まあいい。

慶応病院の6パーセントという数字が、市中感染率を示唆しているとしたら、大変なことになるだろう。

軽症と診断され、自宅待機の感染者が急変し、バッタバッタと次々に死んでいくご時世だ。

医療崩壊は、既に始まっている。

人類は、①第一種人類(未感染)、②第二種人類(感染中)、③第三種(既感染)に区分されている。

今は、①>>②>③だが、徐々に①>③>②となり、最終的には③(60パーセントから80パーセント)>②(?)>>①(?)となっていく(テキトーです)。

①+②は、20パーセントから40パーセントということになる。

①は、新生児とか、例外的な存在になっていくに違いない。

もちろん、その仮定の中でワクチンが登場したり、特効薬が見いだされたりするんだろうが、ワクチンで疑似的に感染した人類は、もちろん③の第三種人類ということになる。

2019年は、その歴史的初年度ということになった。

効果的で長期間効力を有するワクチンが開発されれば、やがて天然痘のように地上から撲滅させることも可能かもしれない。

人類は、もう、元へは戻れないところまで来てしまった。

100年後、人類がこのウイルスと共存しているか、撲滅に成功しているかは誰にも分からない。

現在生きている人々の誰一人として、それを見届けることはできない。

我々は、このウイルスと共に生き、このウイルスが蔓延している世界の中で死んでいくしかないのだ。

もちろん、中にはこのウイルスによって死んでしまう人もいるかもしれない。

それは、死にゆく人々のわずかの割合になっているに違いないし、そうあって欲しいと願っている。

(新型コロナ、米国人の死因で3位に 週末に首位の可能性も)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57674950U0A400C2000000/

「新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国で、新型コロナが主な死因順位で3位に浮上」

その後、首位に躍り出たかどうかは知らない(未調査)。

致死率の低さは、決してこのウイルスが危険でないこととは繋がらない。

感染者数の多さは、死者の絶対数の多さを見誤らせる。

6パーセントだってえ!?。

冗談じゃない・・・。

14パーセントは高くない:NYの抗体検査陽性率は想定内2020年04月24日 08:52

14パーセントは高くない:NYの抗体検査陽性率は想定内


昨日、市中感染のPCR陽性率が6パーセントという数字を見た後では、10倍近い感染者を出しているNYの抗体陽性率が14パーセントと聞いても違和感はない。

(NY州住民の7人に1人が新型コロナ感染か 抗体検査で)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58434040U0A420C2000000/

「今回の抗体検査はスーパーの買い物客など外出している18歳以上の住民が対象となった。」

あいかわらず、ガキンチョは対象外だしな。

それを含めれば、陽性率は飛躍的に高まるかも知れない。

「ニューヨーク市や同市近郊では軒並み抗体を持つ人の比率が1割を超えた一方で、州の他の地域は4%以下だった。」

ちゃんと、確認感染者に見られる地域的な偏りも反映されているようだし、検査は概ね適正に行われているようだ。

(米ニューヨーク州 約14%に抗体確認と発表 コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403011000.html

「ニューヨーク州では22日の時点で26万3000人の感染が確認されていますが、クオモ知事は州全体の人口から計算した場合、13.9%は270万人にあたる」

ざっと10倍という感じだが、浮沈子的には少ない気もする。

「高すぎる割合だ。検査対象の人の情報や検査の正確性を明らかにしてほしい」

研究者だからな、ネタが欲しいから挑発しているのかも知れないぞ(そうなのかあ?)。

事実は科学より奇なり・・・。

50パーセントとか言われたら、そりゃあないだろうと思うし、1パーセントなら検査の妥当性を疑うところだが、10パーセント台なら合理的な数字だ。

ちなみに、NYの確認感染者数26万人というのは、既に人口の1.3パーセントに当たる(州の人口は約2000万人)。

やれやれ・・・。

疫学的調査による濃厚接触者の特定と行動制限の下の健康観察なしに、PCR検査だけやってもダメということだな。

逆ならいいかといえば、感染状況に依るだろうし、対象者が行動制限(自己隔離)にどれ程従うかということも関わる。

適度にミックスしているのがよろしい。

濃厚接触者に対しては、施設に缶詰めにして隔離し、片っ端からPCRの対象にするのが好ましいし、1度だけではなく、それこそ潜伏期間の2倍を経過するまで毎日でも検査したいところだ。

しかし、市中感染がこれほど広がっていては、隔離から解放されたとたんに感染するということになりかねないからな。

まあいい。

感染の勢いを抑え込んだとはいえ、集団免疫の獲得には程遠い陽性率だ。

イタリア北部のロンバルディア地方でも、抗体検査が始まった様だが、結果についてはまだ報じられていない(未確認)。

英国の大規模抗体検査(30万人規模)とあわせて気になるところだ。

14パーセントで270万人というのは、単純に掛け算しただけの数字であることにも注意しなければならない。

年齢分布、地域差、人種、性別、その他諸々の要素を考慮し、統計的に妥当な調整をして推計しなければ正確な数字にはならない。

18歳未満がごっそり抜けていることについては既に書いたとおりだ。

米国の死者は5万人を超え、さらに増加中だ。

市中感染の実態が暴かれ、計算上の致死率(つーか、致死率は計算して出すもんだがな)が下がってきたとしても、そのことは死亡者数の増加とは関係ない。

もっとも、感染の実態を明らかにすることは、入院が必要な重症者数を減らし、医療資源を温存して救える患者を救うことによる死者数の抑制が目的だから、無関係ではないかもな。

NYの行動制限は、しばらく続きそうだ。

東京ロックダウンはまだ始まったばかりだが、スーパーの買い出しを3日に1度にしろとか、在宅週間に入れとか(買い出しは7日に1度かあ?)、県境をまたいだ移動を抑制する話とかが出ている。

(都 25日から「ステイホーム週間」外出自粛強化へ 新型コロナ:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200423/k10012401981000.html

「25日から大型連休が終わるまでの12日間を「ステイホーム週間」として、外出を控えて自宅にとどまるよう都民や企業などに呼びかけ」

週間というには、やや長い気もするがな。

ゆる~いロックダウンで、どこまで効果が上がるのか。

5月7日に無事に喪が明けるかどうか。

だんだんとゼツボーテキになってくるな・・・。

禁断の下ネタか?:いえ、下水で疫学調査の話2020年04月24日 10:53

禁断の下ネタか?:いえ、下水で疫学調査の話


(下水からウイルス、パリで検出 感染拡大の察知可能に?)
https://www.asahi.com/articles/ASN4R5RQBN4RUHBI005.html

「パリの水道公社の研究チームが、下水処理場の水からウイルスを検出することに成功し、感染拡大とともに量が増えたことも確認した。」

「研究チームは3月5日~4月7日、パリ都市圏の下水処理場3カ所で下水をPCR検査。いずれからもウイルスを検出した。」

「下水中のウイルスは死者が増える少し前から増えていたという。」

記事は途中までだが、半定量的な疫学調査の可能性を示唆している。

新型コロナは別として、下水を用いたウイルスの検出は、我が国でも行われているようだ。

(下水からのウィルス検索と母集団の感染流行推測)
https://idsc.niid.go.jp/iasr/CD-ROM/records/01/01004.htm

半世紀も前の研究の記事だが、発想を理解するには適当と思って引用する。

「Polio,CoxsackieA群(CA),同B群(CB),Echo,Reo,Adenoなど腸管系諸ウイルスの感染は臨床的に不顕性の経過を辿ることが多く・・・」

「感染者は発病の有無とは関係なく感染後の短期間,排便と共に大量のウイルスを排泄する。」

「下水検体はプール検体ではあるがサンプリング時の偏りは小さくなる。そこで下水のウイルスを調べ,背景である地域住民の感染流行実態を探ってゆこうとする調査方法の発想が出てくる。」

腸管系疾患の疫学調査の記事だが、新型コロナに対しても、パリだけでなく、豪州や米国、オランダも取り組んでいるらしいから、傾向と対策的には有望かも知れない。

浮沈子的に注目しているのはこのくだりだ。

「異った5団地における下水のウイルス検索を行って,その対比からウイルス検出率は住民の年令構成と大いに関連のあることを知った。すなわち3才以下の幼児の構成比率が大きかった団地ほど検出率は高率であった。これは健康児糞便からの年令別ウイルス検出率が3才以下で特に高値であった調査結果ともよく符合した。」

新型コロナの糞便中の排出が、年齢構成とどうかかわっているのかは知らない(未調査)。

しかし、ある程度のサンプルで傾向を掴めば、浮沈子が懸念しているガキンチョの感染動態を一網打尽に把握できる可能性があるからな。

我が国でも、どっかでやってるんだろうか?。

(詐欺等にご注意ください)
https://www.kumamoto-waterworks.jp/waterworks_article/23904/

「「新型コロナウイルスが水道管や下水道管に付着しており、除去や洗浄にお金が必要である」といった不審な電話や訪問の事例が、他都市で報告されています。」

なんだ、目をつけていたのは詐欺集団だけか(他の事例については、未確認)。

やれやれ・・・。

(下水から新型コロナウイルス感染症を検知できる紙製デバイスが開発される)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-92994.php

「下水から特定の物質を抜き出す「WBE(ウェイストウォーター・ベース・エピデミオロジー:下水に基づく疫学)」の手法は、薬物やアルコール、病原体、農薬といった様々な物質の分析に活用されてきた。」

「米国で初めて確認された新型コロナウイルス感染症患者の症例報告によると、感染者の糞便や尿で新型コロナウイルスが検出されている。」

「研究チームでは、下水処理場で使用できる紙製デバイスを開発。手順に従って折って広げ、採取した下水試料からの病原体の核酸をこのデバイスに通すことで、試薬の生化学反応により、新型コロナウイルス核酸が存在するかどうかを検出できる仕組みだ。結果は裸眼で確認でき、緑の輪であれば陽性、青い輪であれば陰性と判断される。」

無症候性キャリアの居住地域を特定することが可能とある。

「近い将来、このデバイスが展開できれば、新型コロナウイルス感染症の現状を即時に可視化できるようになるだろう」

(下水の検査で新型コロナが検知できる可能性、オランダの研究)
https://forbesjapan.com/articles/detail/33452

「研究者たちは、オランダのユトレヒト州第2の都市のアメルスフォールトの排水から、3月5日に新型コロナウイルスを発見したという。」

「その時点でオランダでは、新型コロナウイルスの感染者は確認されていなかった。」

おおっ!。

「下水の監視によってウイルスの感染拡大が検知可能かどうかを見極めることにつながる。このメソッドは、現在行われている臨床検査を補完するものになる可能性がある」

期待は高まる一方だな。

この手法は、早期発見とか疫学的な疾病増を描くだけではなく、社会的距離政策からの離脱判断にとっても有用と思われる。

下ネタだからといって、侮ることはできまい?。

2つのXデー:米国の100万人超えと我が国の10万人超え2020年04月24日 17:22

2つのXデー:米国の100万人超えと我が国の10万人超え
2つのXデー:米国の100万人超えと我が国の10万人超え


ピークアウトしたとはいえ、毎日2万人以上のアベレージを維持し続けている米国の感染者数の増加。

日付:累計:増分:過去1週間の増分
4/1 212747 ー
4/2 241626 28879
4/3 274151 32525
4/4 307876 33725
4/5 333593 25717
4/6 362952 29359
4/7 393464 30512
4/8 425746 32282 212999
4/9 459989 34243
4/10 493567 33578
4/11 525436 31869
4/12 553493 28057
4/13 578178 24685
4/14 604165 25987
4/15 633630 29465 207884
4/16 665706 32076
4/17 696621 30915
4/18 724705 28084
4/19 750718 26013
4/20 775850 25132
4/21 801207 25357
4/22 830588 29381 196958
4/23 862514 31926

なお、数字は各州の公式発表の合計になっている。

ちなみに、作成時点での感染者数の累計は890,027人だ。

やれやれ・・・。

増加は、概ね1週間毎に曜日による変動を示しているから、トレンドを見るために1週間毎にまとめる。

4月2日から8日まで:212999
4月9日から15日まで:207884
4月16日から22日まで:196958

ざっくりこんなもんでいいか。

平均すると、ほぼ毎週20万人ずつ増え続けている(ざっくり過ぎかあ?)。

1週間以内に100万人に達することは確実な情勢だ。

一応、スプシの機能も使ってみる。

Xデーは、おそらく水曜日(4月29日)ころになるようだ(スプシのトレンド線(3次多項式)なので、テキトーです:一番遅い時期になったので採用)。

2月1日に最初の感染者を出してから3か月、3月中旬に爆発的増加に転じてから1か月半で、ひゃくまんにんだとさ。

やれやれ・・・。

よその国がどうなろうと、浮沈子の知ったことではないが(そんなあ!)、我が国の動向も気になるところだ。

現在、爆発的増加の初期にあって、いつでも目を覆いたくなるようなオーバーシュートに移行するぞと手ぐすね引いている状況だからな。

東京都の感染者数が1万人の大台を超えることは確実だし(今日は、3500人くらい)。

我が国全体では、10万人というのが一つの目安だろう(殿堂入りだな)。

もちろん、そうなって欲しくはないけど。

いろいろ漁ってみたけど、我が国の感染者が10万人というのはない。

(台湾の研究者が日本の新型コロナ感染拡大を試算、5万人感染で「第二の湖北省になる」と警告)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19371

「「悲観的シナリオ」としては、日本の感染者数のピークは4月26日前後になり、日本全体の累計感染者総数は5万人に達する可能性」

浮沈子が知る限り、最も多い数字を挙げていたのは首相だ。

(首相会見要旨 「現状なら感染8万人超も」)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57790920X00C20A4PP8000/

「今のペースで感染拡大が続けば2週間後に1万人、1カ月後には8万人を超える。」

超えてどうなるかは分からないけどな。

緊急事態宣言の際の言及だが、2週間後(4月21日)の感染者数は11526人で、ペースは落ちていないことになる。

本当にブレーキがかかっていなければ、8万人超えは想定の範囲内だ。

元々、企業活動の制限もなく、行動抑制に罰則もないゆる~いロックダウンだからな。

初めから、本気で封じ込めようなどという気なんてないのだ(そうなのかあ?)。

目に余る医療崩壊が首都東京で発生し、感染者が路上で野垂れ死ぬ事態にならなければ、本気で取り組むことはない(そんなあ!)。

(東京都 新たに161人の感染確認 都内計3733人に 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403901000.html

「これで都内で感染が確認された人は合わせて3733人になりました。」

我が国で10万人の感染者を予測している者は誰もいない(予測してるんだろうが、発表できない)。

それは、確認感染者ベースの話だし、検査さえしなければ真の感染者数など分かるはずもない。

陽性の結果を突きつけて、お前は新型コロナだから、そこを動くな!、とでも言わない限り、行動の自由を束縛することはできない。

動けば撃つぞ!(フィリピンじゃあるまいし・・・)。

我が国は、誰も予想していないXデーに向かって、ゆる~く進んでいる。

数理モデルの基本的な解説を見つけた。

(科学が示す「コロナ長期化」という確実な将来)
https://toyokeizai.net/articles/-/345872

「基本的な数理モデルでは、たった3つの変数を覚えるだけでいい。それは「基本再生産数」「実効再生産数」「集団免疫率」だ。」

実効再生産数を下げるために、マスクしたり、買い出しに行く回数を減らしたり、手洗いしたりしているわけだが、その効果はなかなか見えてこない。

なんかこう、励みになるような話はないのか。

アベノマスクの配達は送れているようだし、10万円が届くのは、来年になるかも知れないしな(そんなあ!)。

都立高校では、既に期間延長に備えて予防線を張っている。

(都立高校など 来月7日と8日も休校に 新型コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012403531000.html

「東京都教育委員会は緊急事態宣言を出している国の動向などを踏まえて直前まで対応を検討した場合の混乱を避けるため、連休明けの7日と8日も休校とすることを決めました。」

どうやら、腹を括る時が来たようだ。

10万人の感染者と緊急事態の期間延長は不可避だな。

我が国のXデーがいつになるかは知らない。

来月のどこか、お日柄のいい日に殿堂入りを果たすことになるだろう。

風薫る 初夏のひと日の コロナかな・・・。

<追加>

(8割おじさん、西浦さんの危機感 甘い削減ほど長期化)
https://www.asahi.com/articles/ASN4H6QBJN4HULBJ00H.html

なんか、以前にも読んだ記憶がある記事だが、10万人どころじゃない・・・。

「行動制限を何もしなかった場合、国内で重篤になる感染者が計85万人に上るとする試算を、厚生労働省クラスター対策班に参加する西浦博・北海道大教授(理論疫学)が15日、明らかにした。」

感染者じゃないところがミソだな(重篤とある)。

重症者(酸素吸入を必要とする状態)は確認感染者の2割といわれている。

それよりも、さらに少ない割合が、人工呼吸器やエクモのお世話になる(エクモで救えるのはせいぜい半分くらい:残りは死んじまう)。

それが、85万人・・・。

確認感染者は、少なく見積もっても500万人、下手したら1000万人になる。

未検査で確認されない軽症者、無症状者を含めれば、数千万人ということになる。

集団免疫の獲得だ。

西浦教授は、そこを見ていることになる。

「数十万人の死亡は想定していない」

「8割減なら15日で新規感染者が5分の1に減る」

現状は、お先真っ暗だな・・・(緊急事態宣言から、既に16日)。