無症候性キャリア間での大規模感染か:スーパーキャリアで見えてきた新型コロナの真実2020年04月18日 10:36

無症候性キャリア間での大規模感染か:スーパーキャリアで見えてきた新型コロナの真実
無症候性キャリア間での大規模感染か:スーパーキャリアで見えてきた新型コロナの真実


無症候性キャリア(無症状病原体保有者)が新型コロナの流行に重要な役割を果たしているのではないかという疑いは、以前から存在する。

浮沈子は、名古屋市が行っていた感染者の濃厚接触者に対して健康観察だけを行い、PCR検査を行わなかった方策に、当初から懸念を抱いていた。

市の検査能力に限界があったから、その方策を取らざるを得なかったわけだが、症状が出ないまま感染拡大を繰り返した可能性は高い。

我が国管理下における初期の最大のクラスターとなったダイヤモンドプリンセス事件でも、無症候性キャリアが大量に発生している(少なくとも100人以上:岡崎医療センター収容者など)。

その存在自体は、武漢からのチャーター便による帰国者の時点から捕捉されていた。

しかしながら、当初は無症候性キャリアからの感染事例が例外とされ、発症者を管理していればいいと考えられていたようだ(そうなのかあ?)。

空港等における検疫体制にしても、体温の測定、渡航者本人に対するアンケート調査が主体で、14日間の検疫を全員に実行しているわけではない。

国内移動についても、全国にロックダウン(国は、ロックダウンじゃないっていってますが)を掛けている割には、無症候性キャリアからの感染に対する対策はテキトーだ(布製マスクと社会的距離政策だけ)。

公共交通機関は通常通り運行されているし、スーパーや商店街は大賑わいだ。

浮沈子の生活圏だけ見ても、近所のババ達は、マスクずらして1時間も立ち話してるしな・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

(新型コロナウイルス感染者が大量発生した空母の乗組員の「大半が無症状」という謎、国防長官も困惑)
https://gigazine.net/news/20200417-coronavirus-aircraft-carrier-clue-symptom-free/

「乗組員4800人のうち約94%の検査が終了した2020年4月17日時点での感染者数は600人を超えている」

「4月16日の時点で6人の乗組員が入院を余儀なくされています。」

「検査で陽性と判定された600人以上の乗組員のうち、60%が新型コロナウイルス感染症の症状を呈していない」

「あくまで4月17日時点の状況であるため今後症状がでないとも限りません」

特定の集団感染に対する体系的な調査を行うのは、社会生活に伴う周囲からの感染のノイズを排除しきれないからな。

こういう閉鎖集団に対する知見は貴重だ。

ダイヤモンドプリンセスはジジババが多かったようだが、逆に、若者中心の集団感染の実態を暴く好機だ。

「「無症状者が60%」という数値は、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)による「無症状者は25%程度」という推定値の倍以上と非常に高い値です。」

CDCの母集団と、その検査方法は怪しいけどな。

(Fauci氏によると、コロナウイルスに感染した人の「25%から50%の間」では症状が見られない可能性があります。これが無症候性キャリアに関する最新の研究です。:ビジネスインサイダーの元記事)
https://www.businessinsider.com/coronavirus-carriers-transmit-without-symptoms-what-to-know-2020-4

「国立アレルギー感染症研究所所長のAnthony Fauci氏によると、新しいコロナウイルスに感染した人の「25%から50%程度」は、症状を示したり、病気になったりすることはないかもしれませんが、他の人に病気を伝染する可能性があります。」

「「科学的に健全な方法で」その質問に答えるには、抗体検査(人がすでにCOVID-19に感染しているかどうかを確認できる)が必要だと付け加えた。」

まあいい。

無症候のまま感染させたからといって、その後発症しないわけではない。

むしろ、未発症状態での感染は、感染のメインストリームである事が分かってきている。

抗体検査では、この時点での捕捉はできない。

ウイルスの増殖と感染性の発現の方が、人体が抗体を産生するより早いからな。

PCRにしても、検査のタイミングや適切な検体の採取に失敗すれば、見落とす可能性が高い。

やれやれ・・・。

結局、世間一般に他者への感染を防ぐ処置をお願いするしかないのだ(マスクと社会的距離政策)。

自分は、感染者かも知れない。

明日、発症するかもしれないし、そうしたら今現在でも感染させる可能性が高い。

そう考えて行動することによって、社会的な感染防御が成立する。

「この無症候性感染というステルス性能が、新型コロナウイルスという敵の秘密兵器であることが分かってきています」

初出のギガジンの記事に書いてある海軍の軍医のコメントだが、軍人さんらしいな・・・。

セオドアルーズベルトは、超大型空母(スーパーキャリア)だ。

(セオドア・ルーズベルト (空母))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

「ニミッツ級航空母艦の4番艦」

「乗員 士官・兵員:3,950名
航空要員:2,480名」

でっけえ~!。

(Template:超大型航空母艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:%E8%B6%85%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E8%89%A6

「CVN ニミッツ級」

キャリア繋がりで、無症候性キャリアの実態が暴かれるかもしれない。

浮沈子の今朝の体温は、35.3度。

最近、人頼りにしていた態度を改め、外出時にマスクして自転車こぐようにしている。

マスクしてないと、他の人が避けてくれるので、安全性が高まるという効用を狙っていたんだが、そうも言ってられなくなったな。

明日発症するかもしれないし、そうであれば今、他人を感染させる可能性が高い。

近所のコンビニでは、レジのところにビニールシートがぶらさげられるようになった(これ自体、メンテしているようには見えないんだがな)。

日常生活の中で、新型コロナの影響は、じわりと浸透してきている。

棲息している大田区には、まだアベノマスクは配達されていない(世田谷区と港区には配達され始めたようです)。

来週くらいには届くかもしれないな(どうも、感染者の絶対数が多い順らしいので、だいぶ先になるかもな:大田区は中野区と並んで第9位:4月16日時点)。

絶対数なら、既に港区より新宿区の方が多いけどな・・・。

(首相肝いりの布マスク2枚、配達スタート まず都内から:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASN4K3G95N4KULFA003.html

「少なくとも区内の3分の1程度には来週半ばまでにマスクが届く見込みだ。港区の一部でもこの日(4月17日)から配達が始まり、新宿区でも近く配り始める。」

ははあ、港区と新宿区の感染者数が逆転したのは4月12日だからな。

当初の計画通りということか・・・。

(新型コロナウイルスの感染力は「発症前が最も強力」だと判明、感染者の半分が発症前の人からウイルスをうつされている可能性:追加)
https://gigazine.net/news/20200417-coronavirus-most-infectious-before-symptom/

「シミュレーションの結果、SARS-CoV-2の感染力はCOVID-19発症の2.3日前から急激に高くなり、COVID-19発症の0.7日前に感染力のピークを迎えることが判明しました。」

「また、感染力はCOVID-19発症後7日以内に急速に低下することや、発症前のSARS-CoV-2感染者から感染した二次感染者の割合は44%と、ほぼ半数に達することも分かりました。」

これまで、未発症の濃厚接触者を隔離せずに健康観察下に置いてきたことが、どれ程感染リスクを高めていたことか・・・。

東京ロックダウンは効いているのか:新規感染者数の推移を読み解く2020年04月18日 15:01

東京ロックダウンは効いているのか:新規感染者数の推移を読み解く
東京ロックダウンは効いているのか:新規感染者数の推移を読み解く


新たに特定警戒都道府県(いわゆる緊急事態宣言対象の都道府県のうち、まん延対策をフルセットで適用される都道府県)の指定を受けるには、単に新規感染者が累積的に増える(100人以上)だけじゃなくて、感染拡大の速度(倍加時間が10日未満)とか、感染源を特定できない、いわゆる市中感染の疑いがある感染者の割合だとかを、総合的に評価することになる。

現在、13都道府県が指定されているが、問題はそこからの降格または解除のタイミングだ。

封鎖効果が十分みられないとか、むしろ増加の勢いが止まらないなど、引き続きロックダウンが必要ならば、専門家を含む諮問委員会とやらが延長を勧告することになるんだろう。

ヒラの宣言地域(特定警戒都道府県以外の県)についても、昇格して5月7日以降も封鎖措置が継続する可能性もある。

浮沈子的には、サイテーでも5月いっぱいの延長は不可避だと考えているし、諸外国の状況を見ても3か月程度のロックダウンを行わなければ解除への道筋は見えないだろう。

梅雨明けか・・・。

今年の春は、引きこもりのまま過ごすことになるかもな。

ドイツは、来週から商店等の営業を認めるようになるという。

(ドイツ、新型コロナ「再び制御可能」 感染低下)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-germany-covid-idJPKBN21Z2GL

「今週は毎日、新型コロナウイルスの感染から回復した人の数が、新たに感染した数を上回っていると述べ、感染が制御可能な状況になってきた」

といっても、新規感染者自体は増え続けている。

「感染は現時点で再び制御、管理できている状況だ」

ホントかあ?。

「医療システムの限界を「これまで患者の数が上回ったことはない]」(閉じカッコ「]」は、原文のまま)

まあ、どうでもいいんですが。

基本再生産数が1を下回ったと言っているが、安定してその状況を維持できるかは別問題だし、ワクチンの開発が遅れるようなら、制御下で感染させ続けることになる。

「ドイツのメルケル首相は15日、ドイツの封鎖措置を少しずつ解除するとした。翌週から一部の店を、5月4日から学校を再開するという。」

米国もそうだが、社会・経済にも目配りしなければならない政治家は、一刻も早く再開したいに違いない。

東京都は、最新の感染情報を毎日更新している。

(都内の最新感染動向)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

新規感染者は、1月24日から全員分がデータとして公開されている(CSV形式でダウンロード可能:個人情報は、居住地(都内かそうでないか程度)、年齢階層(10歳刻み)、性別、退院したかどうか程度)。

もちろん、感染経路が判明している事例かどうかの情報は個別にはないからな(3月25日以降は、別情報で日別に取得可能:後述)。

来週辺りに公式評価を行って、延長等の判断をするらしいが、現時点で効果は見えてきているんだろうか?。

<以下、集計値(初発日:1月24日を含む月曜から日曜までを1週としている)>

第1週(1月20日~26日):2
第2週(1月27日~2月2日):1
第3週(2月3日~9日):0
第4週(2月10日~16日):16
第5週(2月17日~23日):10
第6週(2月24日~3月1日):10
第7週(3月2日~8日):25
第8週(3月9日~15日):26
第9週(3月16日~22日):48
第10週(3月23日~29日):292
第11週(3月30日~4月5日):603
第12週(4月6日~12日):1040
第13週(4月13日~17日:途中):729
(合計:2802は東京都の累計グラフとは異なります。)

やれやれ・・・。

あと2日分の数字がどうなるかだが、昨日のように毎日201人計上すると第13週は1131人となり、増加に歯止めがかかっているようには見えない。

少なくとも、第12週の1040人を下回ってくれなければ話にならない。

3月下旬辺りから、爆速で増加しているからな。

そろそろ効果が見えてきてもいいんじゃないかと思うんだがな。

(東京都感染症情報センター:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/2019-ncov/

ここからリンクされているPDFでは、個人の属性等がより詳しく分る(今のところ3月分までですが)。

PDFからコピペはできないので、眺めて楽しむ以外にはない(そんなあ!)。

まあいい。

今日明日の感染者情報を見てみないとな。

何とも言えない。

ちなみに、3月25日以降の感染者と感染経路不明者(調査中を含む)は以下になる。

(東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報:各日付の「(第○○報)新型コロナウイルスに関連した患者の発生について」を参照:それぞれの別添ファイル:別紙PDFにて公開)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/index.html

<以下、情報>

日付:感染者:感染経路不明者(調査中を含む):不明率(%)
3月25日:39:18:46
26日:47:32:68
27日:40:18:45
28日:63:23:37
29日:68:26:38
30日:13:7:54
31日:78:49:63
4月1日:66:38:58
2日:97:33:34
3日:89:55:62
4日:116:79:68
5日:143:92:64
6日:83:73:88
7日:79:56:71

ロックダウン前の不明率アベレージ:599÷1021×100≒59%

8日:144:95:66(東京ロックダウン発令!)
9日:178:122:69
10日:189:147:78
11日:197:152:77
12日:166:64:39
13日:91:76:83
14日:161:105:65
15日:126:79:63
16日:148:102:69
17日:201:134:67

ロックダウン後の不明率アベレージ:1076÷1601×100≒67%


ぱっと見では、むしろ不明率が上がっているような気がするんだがな。

感染経路不明者数は、間違いなく増加してるからな。

これで封鎖解除なんてしたら、目も当てられないことになっちまうだろう。

手元の数字を見ただけでは、5月6日の封鎖解除は風前の灯火になりそうだ。

仕方ないな・・・。

今日は、寒冷前線の通過で雷は鳴るし、土砂降りの雨は降るしで、それでなくても外出を控えている人も多いだろう。

明日は日曜だし、うって変わって暖かい日差しが降り注ぐ予報だ。

あ~あ、また人出が増えて、コロナ菌(ウイルスは、細菌ではありませんが)まき散らすんだろうなあ・・・。

シャルルドゴールの大規模感染に見る無症候性キャリア内での感染継続の可能性2020年04月18日 18:25

シャルルドゴールの大規模感染に見る無症候性キャリア内での感染継続の可能性
シャルルドゴールの大規模感染に見る無症候性キャリア内での感染継続の可能性


新型コロナの感染話で、無症候性キャリアが取りざたされている。

つーか、流行当初は気にしていたんだが、初期にはあまり話題にならず、むしろ、そんなことより爆発的に増加する感染者(=発症者)に気を取られて、最近になっていろいろ報じられ始めた情報を見て、改めて気になりだしたわけだな。

流されやすく、ブレない真実を見つめ続けることが苦手のミーハーな浮沈子・・・。

まあいい。

艦船に於ける大規模クラスターの発生は、感染初期にはダイヤモンドプリンセスが注目され、先日辺りからは、セオドアルーズベルトでダナンでにゃんにゃんしちゃった艦長が解任されたことで大注目の的になっている(そうなのかあ?→軍事機密のため、絶対公開されることはないな・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

両方とも、感染者の多くが無症候性キャリア(無症状病原体保有者)だったことが分かっている。

その中には、これから発症する感染者も含まれているんだろうが、その割合が少ないことはダイヤモンドプリンセスの事例で明らかになっている。

大型艦船の感染事例だけではない。

武漢でも、長期間敷地から出ることがなかった住民が、なぜかスポット的に新規に発症した事例が報告されている。

例外的に長期の潜伏期間だったのか、さもなければどこからか迷い込んだ猫や犬などから、感染させられたのか。

これらの事例から明らかになりつつあるのは、発症前の無症状の時期にウイルスが増殖して他者を感染させるという、まあ、ありそうな話だけではない(モーレツな感染力を持つ麻疹の場合がこれに当たる)。

無症状のまま他者に感染させ、その感染者もまた無症状で新たな感染を行い、いつの間にかそのクラスター全体が無症状で推移するステルスクラスターを形成するという、想定外の感染様式があるのではないか。

フランスの軍艦(空母1隻と随伴艦2隻)における大規模集団感染の事例には、それを疑わせる話がでてくる。

(仏空母と随伴艦、コロナ陽性1081人に 発症545人 集中治療1人)
https://www.afpbb.com/articles/-/3279154

「シャルル・ドゴールは3月13~16日に仏北西部ブレスト(Brest)に寄港したのを最後に外部との接触はなく、4月7日に最初の感染者が見つかった。新型コロナウイルスの潜伏期は2週間と考えられており、感染源は今も分かっていない。」

最初の感染者が、例外的に長期間の潜伏期間を持っていた可能性はある。

最初の感染者が発見されてから、現在までに少なくとも1081が感染し、そのうち545人が発症しているというのも凄まじいけどな(約2300人のうち2010人が検査)。

それにしても、超ウルトラスーパースプレッダーでない限り、一人でそれだけの感染を行うというのは考えづらい。

複数の感染者が、ステルス状態で増え続け、ある閾値を超えた段階で一斉に感染を始めたのかもしれない。

その元となった小さな集団は、発症することもなく1か月近く潜んでいたことになる。

まあ、大西洋上の演習中に、非公開の外部からの接触があったのかも知れないし、そもそも軍関係の話はどこまで信じていいか分からない(偽情報を流す、情報戦という可能性もあるからな)。

「シャルル・ドゴールは、大西洋で演習参加中に乗組員に新型コロナウイルス感染者が見つかったため、予定より10日早く帰国することが先週決まった。」

記事の写真のキャプションには、フランス南部のツーロンに寄港したとある。

(トゥーロン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3

「地中海のトゥーロン湾にのぞみ、王政の時代から現代にいたるまでフランス海軍の基地がおかれている軍港であり、現在フランス第一の軍港、および海軍工廠、地中海艦隊の司令部がある。」

「ヴィクトル・ユゴー作『レ・ミゼラブル』では、主人公のジャン・ヴァルジャンがトゥーロン刑務所に入っていたことになっており、ここを出所することから彼の波瀾に満ちた人生の幕が開ける。」

ああ、ツーロンね・・・。

どっかで聞いたことある名前だと思ったな。

銀の燭台を盗む前の話か。

(レ・ミゼラブル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB

「姉の子ども達のために、たった1本のパンを盗んだ罪でトゥーロンの徒刑場で19年も服役していた。」

「1815年10月のある日、76歳のディーニュのミリエル司教の司教館を、46歳のひとりの男が訪れる。」

「行く先々で冷遇された彼を、司教は温かく迎え入れる。しかし、その夜、司教が大切にしていた銀食器をヴァルジャンに盗まれてしまう。翌朝、彼を捕らえた憲兵に対して司教は「食器は私が与えた」と彼を放免させた上に、残りの唯一の財産である2本の銀の燭台も彼に差し出す。」

ああ、盗んだのは銀食器で、燭台は神父が追加でくれてやったんだっけ!。

「仏海軍は16日、シャルル・ドゴールの指揮官がブレスト寄港中に任務の中断を求めていたという仏海軍兵の主張を否定した。」

浮沈子は、また、シャルルドゴールの艦長が愛人に早く会いたくて、艦内で感染を仕組んだのかと思ったけどな(そんなあ!)。

もちろん、そんな話が表沙汰になるわけはない。

最高ランクの軍事機密として、フランス海軍ある限り、公開などされるはずもない(なんか、パターン化してね?)。

「ヴァルジャンは裁判で終身徒刑(=終身刑)の判決を受け、ツーロンの徒刑場へ送られた。ツーロンでは、入港した軍艦オリオン号で水夫が落ちる事故が起きた。綱につかまっていた水夫を助けたのが船で働いていた囚人だが、戻る途中に海に転落して消えた。それが通算5度目となる脱獄を図ったヴァルジャンだった。」

ツーロン刑務所には、何度も入ってたんだな(もう忘れちまってたけどな:半世紀も前に読んだきりだからな)。

フランスは、新型コロナの11万人近い感染者と2万人に迫る死者を出している。

感染の勢いが止まってきた感じもするが、現在も新規の感染者は止まっていない(昨日は、千人未満だったようです)。

一日も早く、終息することを願っている。

我が国は、今日、確認された国内感染者が1万人を超えた。

愛人に会うために、護衛艦内で意図的な感染が行われたなんて話は聞かない(トーゼンです!)。

(いずも (護衛艦):その他)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%9A%E3%82%82_(%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6)#%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96

「海上自衛隊としては初となる衛生士が配属された(衛生員は以前より存在していた)。初配置された衛生士は女性であり、准看護師と臨床検査技師の資格を持ち、部下として看護師、診療放射線技師、救命救急士の資格を持つ衛生員が乗艦した。」

えーと、PCR検査とかも出来るのかな・・・。

米ロ宇宙開発競争の時代始まる:それとも米国の独り勝ちかあ?2020年04月18日 22:28

米ロ宇宙開発競争の時代始まる:それとも米国の独り勝ちかあ?
米ロ宇宙開発競争の時代始まる:それとも米国の独り勝ちかあ?


息が詰まるような話題ばかりの今日この頃(といっても、例によって呼吸困難ではありませんが)、宇宙開発にとって嬉しい話題がニュースに登場している。

(新世代「ソユーズ」ロケット、初の有人飛行に成功 - 進む次世代機の開発)
https://news.mynavi.jp/article/20200417-1018800/

「ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスは2020年4月9日、新世代のソユーズ・ロケットである「ソユーズ2.1a」による、初の有人打ち上げに成功した。」

ロシアネタといえば、鳥嶋さんを置いて他はない。

ソユーズと聞いただけで、それは宇宙船なのか、それとも打ち上げロケットなのかから、大混乱が始まり、貨物機プログレスや打ち上げの度に特別仕様が用意されるソユーズロケットだったりして、もう、はちゃめちゃ・・・。

こんかいも、おもちゃ箱ひっくり返して部屋中にまき散らした浮沈子の頭の中を、きれいさっぱり整理して頂いた。

「これによりロシアは、主力ロケットの近代化と脱ウクライナ化を達成。さらに、次世代の有人宇宙船とロケットの開発も進めているが、課題も多い。」

もう、このパラグラフだけで、「ソユーズ2.1a」の意義というか、なぜ、このバージョンが開発されたかの根幹が分かる。

①主力ロケットの近代化
②脱ウクライナ化
③次世代ロケットの開発

しかし、なお、問題が横たわっていることもにおわせている(ロシアの宇宙開発で、問題がなかったことってあったっけえ?)。

まあいい。

一つ一つ見ていこう。

①主力ロケットの近代化

「従来、ソユーズ宇宙船の打ち上げは「ソユーズFG」というロケットで行われていた。」

宇宙船という時、業界ではもっぱら有人用を指す。

貨物機の場合は、「宇宙機」ともいうが、有人機を含めた概念でもあり、貨物機(無人補給船)は貨物機のままでいいかも知れない。

まあ、どっちかといえば、衛星を打ち上げることが多いからな。

フェアリングや分離機構、場合によっては上段ロケット噛まして、「ペイロード」セットにして飛ばす。

ISSへ荷物を運ぶプログレスなどの場合が、どちらかと言えば特殊な扱いになる。

で、貨物機の方の打ち上げは最近は「ソユーズ2」で行われていたらしい。

「2006年からは「ソユーズ2」という新しいロケットがデビュー。」

ここで、従来の「ソユーズFG」からの脱却を図ろうとしているわけだ。

②脱ウクライナ化

では、なぜ従来のFGではイカンのか?。

「なにより重要なのは、ソユーズFGなどではウクライナ製の飛行制御システムを使っていたが、ソユーズ2では国産化に成功したことである。これまではウクライナから購入金額を釣り上げられたり、またウクライナ危機後には入手しにくくなったりといった問題があった」

ロシアも辛い時期を過ごしていたわけだな。

ウクライナとの関係を巡る事情については、こちらの記事に詳しい。

(33年ぶり! 有人宇宙船「ソユーズ」が"無人"で打ち上げられたわけとは?)
https://news.mynavi.jp/article/20190830-886055/

「ソユーズMSの改良点は、まさしくその名のとおり"システム"にある。たとえば、国際宇宙ステーション(ISS)に自動でランデヴー・ドッキングするための「クールス(Kurs)」と呼ばれるシステムが、旧式の「クールスA」から、新型の「クールスNA」へと改良された。」

宇宙船側の問題だが、涙ぐましい話だ・・・。

「旧式のクールスAは、アンテナが可動式、展開式で、もし展開に失敗すればドッキングできなくなる可能性もある。また、クールスAの電子機器を製造しているのはウクライナの企業であり、ロシアにとって入手や使用がしづらいという問題もあった。とくにウクライナ独立後、同社はロシアに対してクールスAの価格を吊り上げるようになり、そのためロシアは、一度使用したクールスAの電子機器を取り外し、スペースシャトルで持ち帰って再使用するといったこともおこなっていたほどである。」

さて、自前の打ち上げロケットを手に入れて、それで満足してはいられない。

③次世代ロケットの開発

「新型宇宙船「フィディラーツィヤ(Federatsiya)」の開発も進んでいる。」

円錐台形のコンサバな宇宙船だが、ソユーズ宇宙船の3人乗りから6人乗りに大型化している。

「月や火星へ飛行できる能力をもつとされ、月へは最大4人を飛ばせるとしている。」

「帰還カプセルのうち、耐熱シールドなどを除く大部分は再使用ができ、運用コストの低減が図られる。」

「現時点で、2023年に無人での試験飛行を、2024年にISSへの無人の試験飛行、そして2025年に初の有人飛行を行うことが計画されている。」

まあ、スケジュールについては、話3年引きくらいに聞いておいた方がいいかも。

「ソユーズ・ロケットもまた、後継機となる「イルティーシュ(Irtysh)」の開発が進んでいる。」

「地球低軌道に約18t、静止トランスファー軌道に約5tの打ち上げ能力をもつ。」

ここにも、ウクライナの影がちらついている。

「ロケットの構成や性能などは、ウクライナが生産していた大型ロケット「ゼニート」に非常によく似ている。ゼニートのエンジンなどはロシア製だったものの、機体全体の生産はウクライナの企業が行っていたため、ウクライナ危機後、ロシアが自由に調達や運用することができなくなった。そこで、このゼニートをロシアの技術で造り直したようなつくりをしている。」

「初打ち上げは2022年の予定」

「将来的には、極東のアムール州に建設されたヴォストーチュヌィ宇宙基地からも打ち上げられるとしている。」

脱ウクライナというトレンドは、将来に渡って続きそうだ。

そして問題点!。

「ロケットも宇宙船も、ソ連時代から次世代機の計画が立ち上がったり、開発が行われたりしたが、なにひとつ実用化できず、こんにちに至っている。」

何しろ金がない。

先立つものがなければ、開発は進まないし、開発のペースが落ちたり途切れたりすれば、人材の育成や世代交代の面でも問題が発生する。

「近年もロケットや衛星の失敗が頻発している。現在もなお、ロシアの宇宙予算は少なく、各プロジェクトに遅れや中止が生じている。」

ああ、そういえば有人打ち上げでも問題起こしたしな。

ロシアの宇宙開発の未来が順風満帆でないことだけは確かなようだ。

「今回のソユーズ2ロケットによる初の有人飛行の成功は、見方を変えれば、いかに新型機の開発に失敗し続けてきたかということを示してもいる。」

逆に言えば、当分、ソユーズ2とソユーズMSで凌いで行けるということなのかもしれない。

枯れた技術に改良を加え、高い信頼性を維持しつつ、高機能化と高可用性を達成する。

しかし、どこかで抜本的に作り変える必要があるんだろうな。

月軌道や惑星軌道に有人宇宙船を進出させるためには、高い打ち上げ能力や高度な有人機能が必要になる。

もはや、ソユーズでは太刀打ちできないわけだ。

その実現が10年掛かろうとも、深宇宙にコミットするためには避けて通れないということになる。

まあいい。

とりあえずは、見かけは変わらずとも衣替えを果たしたソユーズ2の有人打ち上げ成功を祝おう。

余談だが、ソユーズ2.1vのメインエンジンには、かつて月を目指したN-1ロケットのエンジンであるNK-33が使われているという。

(NK-33)
https://ja.wikipedia.org/wiki/NK-33

「N-1計画の中止後も保管されていたNK-33は2010年代以降、ロシアのソユーズ-1(ソユーズ 2.1v)の1段目や、アメリカのアンタレスロケット(5号機まで)の1段目に使用されている。」

既存の技術を使いまわして改良を加え、次世代の技術に繋げていく。

基本だな。

さて、ロシアは向こう3年くらいは食いつないで行けそうだからこの辺にして(そんなあ!)、米国から入ったニュースに移ろう。

(米 有人宇宙船を来月打ち上げへ スペースシャトル以来9年ぶり)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394151000.html

「NASAは17日、宇宙開発ベンチャー企業「スペースX」が開発中の有人宇宙船「クルードラゴン」に関して、来月27日に宇宙飛行士を乗せた初めての飛行試験を実施すると発表しました。」

NHKにしては、レスポンスが良かったので引用した。

(SpaceX初の有人宇宙飛行、5月27日に打ち上げ。クルーはそのままISSに2~3か月滞在)
https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-18-spacex-5-27-iss-2-3.html

「正式な飛行士輸送ミッションはこのDemo-2試験飛行が成功してNASAの承認が下りれば、SpaceXによるISSへの人員輸送定期便として、その第一便がDemo-2クルー帰還から約1か月後に出発する見通しです。」

定期便は、8月か9月からになるという。

(NASA、SpaceXが5月27日を最初のクルーの打ち上げの目標日として設定)
https://spaceflightnow.com/2020/04/17/nasa-spacex-set-may-27-as-target-date-for-first-crew-launch/

「4人の乗組員と共に飛行する宇宙飛行士による2回目のクルードラゴンミッションが8月または9月に開始される可能性」

記事をよく読むと、打ち上げまでにパラシュートテストと、先日のエンジントラブルのレビューが残っている感じだ。

「C-130貨物飛行機からのもう1つのパラシュート落下試験が5月上旬に予定されています。それは、Demo-2の打ち上げ前に計画された最後のパラシュートテストになります。」

「Falcon 9ロケットの最近の打ち上げでのエンジン故障の調査(クルードラゴンの宇宙飛行士を打ち上げるのと同じ設計)も、短期間で完了すると予想」

まあ、長引けば遅れるだけだけどな。

「NASAによると、Demo-2ミッションで飛行中のクルードラゴン宇宙船は、約110日間宇宙ステーションに留まることができます。ハーレーとベンケンの任務の正確な期間は、次回の民間乗務員の打ち上げの準備状況に基づいて決定されると当局は述べた。」

「通常の乗員ローテーションフライトでは、クルードラゴンは、救命ボートおよび返却用の乗り物として最大210日間宇宙ステーションに停泊することが認められています。」

「5月末にローンチできると確信しています。もし私たちが滑れば、おそらく6月になるでしょう。それは多くないでしょう。」

楽観主義が背広着て歩いているようなNASA長官の発言を、まともに聞く気にはなれないけどな。

「SpaceXのCrew DragonとBoeingのStarlinerカプセルは、NASAにステーションを往復するフェリー乗組員のための米国製の船を提供し、乗組員輸送のためのロシアのソユーズ宇宙船への宇宙機関の依存を終わらせます。」

かくも長き不在・・・。

「2011年のスペースシャトルの引退以来」

テストフライトに当たるダグラスハーレーは、最後のフライトとなったSTS-135のパイロットだったという。

(STS-135)
https://ja.wikipedia.org/wiki/STS-135

「乗組員:
・クリストファー・ファーガソン(3)-船長
・ダグラス・ハーリー(2)-パイロット
・サンドラ・マグナス(3)-ミッションスペシャリスト
・レックス・ウォルハイム(3)-ミッションスペシャリスト
※ かっこ内の数字は、今回を含めたフライト経験数。」

この後には、気になる記述もあるけどな。

「エピソード:
シャトルの初飛行であるSTS-1に搭載された星条旗がSTS-135にも搭載されて運ばれ、「米国が再び新たな有人宇宙船を開発して必ず回収しに来る」という意味を込めてハーモニーのハッチに設置された。」

今も、ハーモニーに積まれているんだろうか(未確認:行って見て来たわけじゃないけど、まだあるみたい)。

(File:STS-135ハーモニーのハッチと米国旗-クローズアップ:英語版ウィキのリンクから)
https://en.wikipedia.org/wiki/File:STS-135_Harmony%27s_hatch_with_U.S._flag_-_closeup_-_cropped.jpg

「米国から打ち上げられた次の乗組員が地球に戻すためにそれを回収するまで、船内に残ります。」

そして、ダグハーレーは、その星条旗を自ら回収できるんだろうか。

断トツの宇宙大国としての威信をかけて、自前の有人機を開発してきた米国(オリオン宇宙船とかもあるけどな)。

新規開発に呻吟するロシアを尻目に、決定打を放つことができるんだろうか。

それともCST-100(スターライナー)の二の舞くらって、ISSに辿り着けなかったりするんだろうか(想定外かあ?)。

新型コロナ渦巻く中、米ロの宇宙開発は再び競争の時代を迎えつつあるのかも知れない(そうあって欲しいけどな)。

余談だが、中国は4月9日、虎の子のロケットの打ち上げに失敗した。

(中国、主力ロケット「長征三号乙」の打ち上げに失敗 - 宇宙計画に大打撃か)
https://news.mynavi.jp/article/20200414-1016840/

「ロケットは軌道に乗ることなく、太平洋上空で大気圏に再突入した。グアムでは、再突入したロケットが、流れ星のように空を横切る様子が目撃されている。」

「これまでに124機が打ち上げられており、失敗は7機。また、近年は失敗がほとんどなく、世界でも信頼性の高いロケットのひとつでもあった。」

「長征三号は設計が古くなりつつあることから、新型ロケット「長征七号甲」が開発されたが、2020年3月17日に初の打ち上げを行うも失敗に終わっている。」

「中国にとっては1か月足らずで2回の打ち上げ失敗となり、それも主力ロケットと、その後継機が相次いで失敗」

やれやれ・・・。

まあいい。

長征5号の復活で、中国の宇宙開発は勢いに乗ったと思ってたんだがな。

宇宙競争に参加するのも楽じゃなさそうだな・・・。