謎のОSフクシアの花は冬にひっそりと咲いていた:グーグルの秘密兵器が投入されるのは何時なのか2021年03月29日 09:43

謎のОSフクシアの花は冬にひっそりと咲いていた:グーグルの秘密兵器が投入されるのは何時なのか
謎のОSフクシアの花は冬にひっそりと咲いていた:グーグルの秘密兵器が投入されるのは何時なのか


浮沈子は、IT業界の人でもないし、パソコンオタクでもない(愚弟はSEで、デバイスをハンダ付けするマニアだけどな)。

短いプログラムを人様の書いたものを見本にして、数年に1本くらい書いたり、デスクトップマシンを自作したり、中古ノートパソコンを買ったりするくらいだ。

道具としてのパソコンは、10年前のウインドウズノートを使っている。

このブログも、そのCF-J9で書いている。

(生まれ変わったLet'snoteのコンパクトモバイル──「Let'snote J9」)
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1009/28/news053.html

「パナソニックは、9月28日にLet'snoteの新シリーズ「Let'snote J9 CF-J9」を発表した。」

対応していないというのに、無理やりウインドウズ10を押し込んで使っている。

「実売予想価格は、店頭向けスタンダードモデルのOfficeなしが12万円前後」

そんなにしたんだ・・・。

浮沈子は、中古で5万円くらいで買った。

まあ、どうでもいいんですが。

アンドロイドが出た頃、当時流行り始めたタブレット端末にもはまった(中華パッドを何枚買ったことか)。

マイクロソフトとアップルが跋扈する中、新しいOSが乗ったコンピューターの新しいカタチに夢中になった。

それから幾星霜・・・。

今や、パソコンは業務で使うものになり、個人用途の電子デバイスはスマホになった。

キーボードを打鍵するより速く、フリック入力で卒論書いて、メールで提出するんだそうだ(ホントかあ?)。

最近では、金持ちはアップル、貧乏人はアンドロイドというシンプルな選択らしい(そうなのかあ?)。

ウインドウズも、たまにしか落ちなくなってきたしな。

アンドロイドといえば、このブログのテーマの一つにもなっているが、最近はめっきり記事を書かなくなった。

もう、人気が出て、メジャーになると、浮沈子の興味を離れてしまう。

バージョンも、9とか10くらい(11だそうです:後述)になり、先月ゲットしたレノボの中古(ヌガーだから、7か?)ですら型落ち(サポート対象外)だ。

(Android 7.0の名称「Nougat(ヌガー)」って何?
ITの素朴な疑問に答える
Android OSの各バージョンには、お菓子にちなんだ名称が付けられている。Android 7.0の名称は「Nougat(ヌガー)」という。Nougatがどんなものかご存じですか?)
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1610/22/news021.html

「Android 7.0は、「Nougat(ヌガー)」という。」

「Nougatはナッツを内部に包含した砂糖菓子の一種で、さまざまなバリエーションがある。中東系の食品店に行くと、写真のようにさまざまな種類のNougatを入手できる」(掲載写真のキャプションより)

(Androidのバージョン履歴:Android 11)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Android%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%B1%A5%E6%AD%B4#Android_11

「リリース日:2020年9月8日」

前回のリリースからは、ほぼ1年が経っている。

枯れてきたというか、開発速度が落ちているのかも知れない。

そんな中、久しぶりに新ОSフクシアの記事が出ていた。

(Android時代の終焉? グーグルが新OSの試験へ)
https://jp.sputniknews.com/science/202103238252680/

「グーグル(Google LLC)はAndroidに替わるOS(オペレーションシステム)Fuchsiaベータ版をリリース予定。スマホやタブレットなどの膨大な数のデバイスを対象に開発されており、グーグルはほぼ5年を費やしている。」

「・・・グーグルは当時の開発モデルに変更を加えた。それ以前はFuchsia開発にはグーグルの正規プログラマーしか関わってこなかったが、今後は外部開発者の参加もあり得るという。言い換えれば、2020年12月から本プロジェクトは大幅にオープン性を増したのだ。」

何とも言えないな。

開発の目途がつかなくなって、オープンソースコミュニティにスピンオフするかもしれない(未確認)。

このОSについては、以前から注目していた。

(謎のOS)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/05/10/8552377

「アンドロイドの開発元であるグーグルが作っていると言われれば、気にならないわけがない。」

(さらばアンドロイド?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/07/20/8922067

「・・・
・音声端末への対応最適化
・動的なバージョンアップ
・JAVA絡みの訴訟対策
もっともらしい理由を並べ立ててはいるが、その実は次世代OSとしての戦略的位置づけをされているのかもしれない。」

昨年の暮れにも、スプートニクの記事がある。

(Googleが次世代OS 「Fuchsia」を公開 Android OSの代替か)
https://jp.sputniknews.com/science/202012098006094/

「グーグルは「Fuchsia」開発の正確な目標について言及はしていない。」

上手くいっているアンドロイドを捨てるリスクは取れないからな。

前にも書いたが、アンドロイド製品は、グーグルの顧客(広告提供者)の宣伝を、世の中の有象無象にばらまくためのチラシのようなもんだ。

ОSなんて、タダでばら撒いている。

デバイスメーカーの収益が上がるようにして、アンドロイド端末を世に広めることは、近所のおじさんがポストにチラシを入れていくのと同じだ(そうなのかあ?)。

アンドロイドの様々な機能(いろんなローカルアプリが入れられたり、スプシなどのウェッブアプリが使えたり)は、グリコのオマケだからな。

浮沈子のように、オマケ欲しさにグリコ買うユーザーは、まんまと罠に嵌っている。

フクシアの開発が上手くいくかどうかは、既存のアプリの互換性を十分とれるかどうかに掛かっているような気がする。

クロームOSとかは、別に完全互換性がなくても、目的とするところが異なるからいいけど、アンドロイドの代替ということになれば、そこは外せないところだ。

APIを叩いているところはもちろん、UIなども重要だな。

ユーザーのエクスペリエンスを継続させることで、抵抗なくバージョンアップを継続していく必要がある。

クロームOSとは、完全互換でなくてもいいけど、アンドロイドとの互換性は必須だ。

アンドロイド側のUIが、フクシアのUIに似てきたりしたら、そろそろカーネルの入れ替えが近いということかも知れない。

コアの部分が何だって、フツーのアプリ開発者には関係ないしな。

深いところを叩いているアプリに対しては、代替のパスをくれてやればいい。

コンパイル出来ればそれでいいのだ。

乗り換えのリスクを十分低減できるなら、従来のアンドロイドの資産を継続して、スクラッチから書き上げたコンパクトで強靭なカーネルでデバイスの幅を広げていく戦略は大いにある。

IoTの時代に合ったユビキタスな媒体としてのフクシア端末は、グーグルの戦略にも適っている。

トイレットペーパーのホルダーに、フクシアOSが入る日は必ず来る(そうなのかあ?)。

音声で、今日の予定を確認したりしてな。

電話も掛けられるし、トイレから出るタイミングでちょうど沸くように、コーヒーメーカーも制御してくれるとありがたいな(もちろん、コーヒーメーカーや便器にもフクシアが入ってる:どのくらいでトイレから出るかは、クラウド側のAIが判断するさ・・・)。

そんなもん、トイレにスマホ持ち込めばいいんだろうが、コロナの時代にスマホまでアルコール消毒するというのはうざいしな。

スマホを持ち歩かない浮沈子は、そういうどこでもスマホ的生活環境こそ、宣伝媒体のユビキタス化そのものと感じている。

そういう時代は必ず来る。

ミダス王のように、手に触れるものすべてを広告媒体に変えてしまう時代だ。

そして、それは商品(サービス含む)の販売だけではなく、人々の行動を制御し、統制し、統治することにも活用されるだろう。

世の中が、グリコのオマケで動くようになる。

キャラメル買わないと、生きていけなくなるのだ。

グーグルは、そうして世界を支配する。

比喩ではなく、文字通りだ。

通貨やインフラのように、サービスと物流のインターフェースになる。

アマゾンは、自社で完結しようとしているけど、グーグルは世界を巻き込んでいる。

ユーザーとのインターフェースを取り込んだ者の勝ちだ。

フクシアが、コンパクトなカーネルを備える意義はそこにある。

スマホがユビキタス化する未来を拓くOSだな。

最近、自転車で走っていると不便に思うことがある。

時間が分からないのだ(まあ、普段は腹時計でも用は足りる)。

浮沈子は、普段は腕時計もスマホも持ち歩かないからな。

今までは、商店とかの中には、外から見えるところに壁掛け時計を置いていた。

時計を見てくれる顧客は、ついでに陳列してある商品や値札も見てくれるからな。

みんなが自前の時計(スマホ含む)で時刻を確認するようになり、そういう設えがなくなっている(そういうことかあ?)。

店の中に時計を置かない方が、時間を気にせずに買い物をしてくれるということもあるかも知れない(未確認)。

児童公園には、自治体が設置した時計があり、浮沈子は水泳教室のある水曜日とか、仕方ないからそれを確認しながら時刻情報を得ている。

もっとあちこちに時計があれば、腕時計もスマホもいらなくなるに違いない(ありえねー)。

しかし、スマホ自体がユビキタス化して、生活環境のあらゆるところに埋め込まれていれば、そういう可能性はある。

生体認証みたいに、本人を特定することさえできれば、後は環境自体がスマホ機能を果たすことになる。

我々は、スマホの中に住むことになるのだ。

そうなったら、スマホ、いらないでしょ?。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(GoogleのAndroid後継OS(?)「Fuchsia」はいつ開花するのか)
https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2102/19/news03.html

「FuchsiaはケイパビリティーベースOSとして知られる。ケイパビリティーベースOSとは、ケイパビリティーベースセキュリティを使用するOSを指す。」

「Googleはオープンソースのままでガバナンスモデルを厳密に管理する予定だ。つまり、オープンソースではあるがGoogleのオープンソースビジョンの条件下に置かれる。」

登録しないで読めるのはここまでだが、ケイパビリティベースOSというのが初耳だったので調べた。

(Capability-based security)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Capability-based_security

「・・・capability-based OSは対照的に、信頼できないエンティティも混じった中で capability の交換を行い、これを最も基本的な方法として、システム全体を通したアクセス権の保証と伝播を実現することを骨子としている。」

「capability というのは合法的なアクセス法であり、それを持っている時点で、違法アクセスを防止するための利用者特定ステップ等は不要となる。」

セキュリティといえば、UNIXのそれしか念頭にない浮沈子程度の理解では、ケイパビリティ(能力:ここでは、通貨や通行手形のようなものか)といわれても、ワケワカの話だ。

ありとあらゆるアクセスに対してケイパビリティを要求し、その正当性をOSが直接管理する。

我々が、安心して現金(日本銀行券)を受け取ることができるのは、その正当性を国家が保障しているからに他ならない。

通貨とはやや意味合いが異なるけど、中央集権的な管理を徹底して、信頼性を確保しようとするアプローチは理解できる(グーグルらしいな・・・)。

フクシアに、そういう特性を持たせているということは、相当程度本気度高いと見ていいかも知れない。

OSによるドミナンスをIoTレベルで確保し、一気にドミノ的逆転を狙っている(そうなのかあ?)。

こりゃ、スマホレベルの話じゃないかもな。

グーグル(フクシアOS)にお伺いを立てなければ、ありとあらゆるデータアクセスや処理が行えなくなるわけで、これこそが問題の本質のような気がする。

ケイパビリティベースドOS自体は、昔から実装されているらしいけど(AS400とか、懐かしいな)、広く遍く導入されることになれば、その影響は質的変化を伴う。

我々は、スマホの中に住むだけではなく、フクシアの支配する世界に住むことになる・・・。

「マトリックスは至るところに存在する。
今この部屋の中にもある。窓から外を見た時も、テレビをつけた時も、仕事場でも感じる。
教会でも、税金を払う時も、真実を隠すため--
目の前に下ろされた虚像の世界。」(映画マトリックスのセリフより)

我々は、既に電子通貨の支配する世界に住んでいる。

行きつけのレストランで電子通貨が使えるようになり、浮沈子が現金を取り出すのは、近所のガソリンスタンドで給油する時と(しぶとく現金会員なので)パスモの使えない自販機でコーラ買う時だけになった(カフェイン注入用のエナジードリンクも買います)。

金本位制が崩壊し、世界の経済がリセットされた20世紀から、電子通貨が跋扈する21世紀へ。

生産と流通が劇的に改善され、購買力平価が仮想世界で実現する。

そんな時代に登場したフクシアの意味するものが何なのか。

それは、虚像の世界ではなく、現実の世界の中で進むホンモノの支配かも知れない・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(約1兆円の賠償金を巡るGoogleとOracleの10年にわたる訴訟が決着、「APIのコピー」は結局違法なのか?)
https://gigazine.net/news/20210406-supremecourt-google-oracle/

「Googleがプラットフォームとして巨大になり、市場での影響力も大きくなることで、市場参入への障壁が高くなり、競争が失われました。彼らはJavaを盗み、10年間、独占企業だけができる訴訟を続けました。この行動こそが、世界そしてアメリカの規制当局がGoogleのビジネス慣行を調査している理由です」

浮沈子には訴訟の争点自体が良く分からないんだが、オラクル(元々はサンマイクロシステムズ)が、1兆円(たぶん、グーグルにとっては端金)を取りそこなったことは確かだ。

Javaは言語であり、サンマイクロシステムズは、言語開発に当たってはそれで商売することはないと言ってたような記憶があるんだがな。

英語なり日本語なりを使って文章を書いても、その言語を使用したからといって、英国政府や日本政府から著作権料を請求されることはないからな。

訴訟のポイントは、それとは異なる話なんだろうが、フクシアとの関係で言えばグーグルが訴訟に勝ったことによって、開発のインセンティブがそがれる可能性はある。

上記(このブログ記事)に引用した2018年の記述には、「・JAVA絡みの訴訟対策」というのが明記されているからな。

(フェアユース)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9

「著作権者の許諾なく著作物を利用しても、その利用が4つの判断基準のもとで公正な利用(フェアユース)に該当するものと評価されれば、その利用行為は著作権の侵害にあたらない。このことを「フェアユースの法理」とよぶことがある。」

「著作物の利用がフェアユースになるか否かについては少なくとも以下のような4要素を判断指針とする。」

・利用の目的と性格(利用が営利性を有するか、非営利の教育目的かという点も含む)
・著作権のある著作物の性質
・著作物全体との関係における利用された部分の量及び重要性
・著作物の潜在的利用又は価値に対する利用の及ぼす影響

「[4要素]を考慮してフェア・ユースが認定された場合、著作物が未発行であるという事実自体は、かかる認定を妨げない。」

人様が心血を注いで書いたネタを、コピペして記事にしているどこかのブログ(どこでしょう?)もあるしな。

他人事とは思えないな・・・。

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