🐱アルテミス:地球低軌道って2024年04月23日 05:38

アルテミス:地球低軌道って
アルテミス:地球低軌道って


(CohereForAI/c4ai-command-r-plus)
https://huggingface.co/spaces/CohereForAI/c4ai-command-r-plus

「Q.アメリカ合衆国の宇宙計画であるアルテミス3について解説してください。」

「A.アルテミス3 号は、アメリカの宇宙機関 NASA が進行中のアルテミス プログラムの枠組みの中で計画されている宇宙ミッションです。このミッションの主な目的は、1972 年のアポロ 17 号以来初めてとなる、人類を月の表面に再び送り込むことです。アルテミス 3 号は、2025 年の打ち上げを目指しており、宇宙飛行士 2 名を乗せたオライオン マルチパーパス クルー ビークル (MPCV) を、スペース ロケット システム (SLS) と呼ばれる強力なロケットで打ち上げる予定です。

このミッションでは、アルテミス 3 号の宇宙飛行士は、アルテミス 月面着陸システム (HLS) を使用して月の南極域に着陸する予定です。この地域は、過去の月ミッションでは探査されておらず、水氷の存在が示唆されているため、科学的探査と将来の探査のための資源の両方において興味深い地域となっています。宇宙飛行士は、月面で最大約 6.5 日の時間を過ごし、科学実験を行い、サンプルを収集し、将来のミッションのための技術をテストします。

アルテミス 3 号は、アルテミス プログラムの重要なマイルストーンであり、NASA の長期的な目標である月面での持続可能な探査の確立に向けた重要なステップです。このミッションは、宇宙飛行士が月面で過ごす時間を延ばし、月面基地の建設や、将来の火星ミッションに向けた技術開発など、さらなる探査の基礎を築くことを目的としています。アルテミス 3 号ミッションは、宇宙探査の新たな時代を切り拓き、人類の知識を広げ、宇宙における人類の存在を拡大する可能性を秘めています。

アルテミス 3 号の準備が進む中、NASA はハードウェアとシステムのテストを継続し、ミッションの成功を確保するために必要な技術と手順を検証しています。このミッションは、宇宙探査の未来を形成するエキサイティングな一歩であり、世界中の人々にインスピレーションを与え、宇宙についての理解を深めるものとなるでしょう。」

時事ネタ(時事ネタなのかあ?)をAIに聞いてはいけないな。

2025年の打ち上げというのは、大昔の話だ。

(アルテミス 3)
https://en.wikipedia.org/wiki/Artemis_3

「2024 年 1 月、NASA はアルテミス 3 の打ち上げを 2026 年 9 月までに正式に延期しました。」

「2023年12月後半、GAOは、ミッションが2027年までに実施される可能性は低いと報告した。」(GAO:米国政府会計検査院)

単に、時期がズレるだけではない。

「2023年8月、スターシップ開発の遅れにより、NASA関係者は有人着陸なしでアルテミス3号を飛行させることに前向きを表明した。」

「この場合、ミッションは月のゲートウェイへの有人訪問になる可能性があります。」

最後のネタの出所はエリックバーガー自身だが、NASAの内部で月面着陸なしのアルテミス3は、相当前から検討対象になっていることは周知だ。

それでも、月軌道ステーション(ゲートウェイ)くらいまでは行くことになってたようだがな。

追加の記事が出てから書こうと思ってたんだが、せっかくアルスが報じたので、取り上げておく。

(NASAはアルテミスIIIを改造してスターシップとオリオンを地球低軌道にドッキングさせる可能性がある)
https://arstechnica.com/space/2024/04/nasa-may-alter-artemis-iii-to-have-starship-and-orion-dock-in-low-earth-orbit/

「複数の情報筋は、NASAがハードウェアの準備状況とミッションの複雑さへの懸念から、名目上2026年9月に予定されている2人の宇宙飛行士によるアルテミスIII月面着陸計画の代替案を検討していることを確認」

「オプションの1つでは、宇宙飛行士はオリオン宇宙船内で地球低軌道に打ち上げられ、そこでスペースXが別途打ち上げたスターシップ車両と合流」

「アポロ 9 号と同様に、乗組員はオリオンとスターシップのドッキング能力を検証し、スターシップ内の居住性をテストします。その後、乗組員は地球に帰還」

おっと、地球低軌道でハンドリングをシミュレーションしておしまいか・・・。

確かに、アポロの時にも、有人でいきなり月周回軌道を決行した8号の後に、地球低軌道で実際の着陸用の機器を揃えて一連の操作性を確認するという、一見後戻り的シミュレーションを行っている。

(アポロ9号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD9%E5%8F%B7

「アポロ司令・機械船を月着陸船とともにフルセットで打ち上げるのは、これが初めてだった。」

「1969年3月3日に打ち上げ後、飛行士たちは軌道上で10日間を過ごし、その間に月着陸船による初の有人飛行や、二度の船外活動を行った。またこの間に実行された人間が搭乗した宇宙船 (司令船と月着陸船) 同士のランデブーとドッキングは、史上二度目」(史上初のドッキングはこの2ヶ月前にソビエト連邦のソユーズ4号と5号によって行われ、飛行士が船外活動で宇宙船を乗り移った。)

「この飛行により月着陸船の安全性が証明」

まあ、当時とは状況が異なるけどな。

が、NASAとしては、アポロのひそみに倣うということがあるのかもしれない(そうなのかあ?)。

スターシップや宇宙服の問題を抱え、ハードウェアが整わない中で事業調整を行う話は、月着陸船の製造が遅れていたアポロの時と似た状況ではある(8号の時には、まだ製造中・・・)。

浮沈子的には、悪くない話だと思うんだがな。

安全最優先の米国の有人飛行の伝統(それだけ犠牲者を出してきたという背景があるとしても)を、是非とも重視していただきたい。

「政府機関は、要素の進捗状況とステータスを毎日評価し、そのデータを使用して、賢明なプログラムおよびミッション管理の一環として、各ミッションの適切なタイミングで意思決定を行っています。特定のハードウェア要素がスケジュールどおりにミッションをサポートできない場合は、 NASAは、乗組員の安全を最優先にそれらの決定を下すためのオプションとして、利用可能なハードウェアの準備が整っているかどうかを評価します。」(NASAの非公式声明より)

「Artemis III の複雑さについても懸念があります。それには、オリオンとスターシップのランデブーや月周回軌道でのドッキングなど、これまでにテストされていない多くの手順が必要」(アルス)

「月面着陸ミッションの前にこれらの繊細な操作のいくつかを検証することでアルテミスIIIの「リスクを軽減」できれば、ミッション計画者はより安心するだろう。」

「このようなミッションは、名称がアルテミス IIS であってもアルテミス III であっても、宇宙機関にとって多くの問題を解決するものであり、現時点では好ましい選択肢であるようです。」

「重要なのは、問題が発生した場合に乗組員が安全に帰還するのがはるかに容易な環境で2台の宇宙船がドッキングできるかどうかを検証することだ。また、宇宙飛行士がスターシップ内で生活し、上昇および下降の操作を行う能力も検証される」

安全重視だけではなく、ハードウェア的にも代えがたいメリットがあるようだ。

「SLS ロケットの強力な上部ステージなしで実行できる」

ほほう・・・。

「アルテミスの「ゲートウェイ」ミッションでは、オリオンを月周回軌道に打ち上げるために中間上段を使用する必要があるが、地球周回ランデブーミッションではその必要はない。情報筋によると、コアステージだけでもオリオンと結合して、そのようなミッションに十分な高さの軌道に機体を投入できる可能性が高い」

「最初の月面着陸ミッションのために、最後の中間上段を保存することが可能になる。その後、NASA は宇宙発射システム ロケットのより強力な第 2 ステージである探査上段に移行します。しかし、この新たな段階は 2028 年までには完成しません。」

「ゲートウェイミッション」というのは、地球低軌道ミッションと同時に従来から検討されている代替案の一つで、「暫定低温推進ステージ」(Interim Cryogenic Propulsion Stage:ICPS)の最後の1機を消耗してしまうからな。

まあ、それはそれで、新しい上段ロケット(こっちは微小隕石の衝突などにも配慮されている)を使うことが出来るから、安全性という観点からは望ましいけど。

エリックバーガーの記事は複雑で、雑多な話が織り込まれていて読みづらい。

浮沈子的には、中国との有人月面着陸レースや大統領選挙、NASAのメンツには関心がない。

2段目の温存という点は、地球低軌道ミッションにとって確かに有利な話ではあるが、本番(有人月面着陸)に使用するハードウェアの同時チェックという観点からは、穴をあけることにもなる。

まあ、そこんところは、アルテミス1、2で確認済みということで、それ程こだわることはないのかもしれない。

いずれにしても、スターシップが飛ばなければ100年経っても始まらないわけで、一発勝負の中国とのレースに敗れるだろうことは変わらない。

そもそもアルテミス計画は、ISSに各国の宇宙飛行士を招待し、米国の威信を見せびらかしてきた話を、月面着陸という柳の下で繰り返そうということだから、早いか遅いかということは問題ではないだろう。

ついこの間も、我が国の宇宙飛行士2名が月面着陸に招待されたという話が話題になってたからな。

ハズカシイほど、NASAベッタリ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

そういう、先々の安全運航という観点からも、拙速を慎み、石橋を叩いて渡る伝統を堅持してもらいたい。

地球低軌道と異なり、月軌道に地球からの直接の支援を届けることは難しいからな。

アポロ13号の奇跡の生還が、繰り返されるという保証はないのだ・・・。

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