A5試乗2012年07月28日 20:25

A5試乗
A5試乗


今日は、500Eを人間ドックならぬ自動車ドックに出す。

何のことはない、予定通りJ-AUTOの点検整備に出したわけだ。はてさて、どうなることやら・・・。

いろいろ思案はしたのだが、とりあえずはブレーキはそのままで乗ることにする。

ポルシェに乗り換えて、午後はアウディのお店でA5の2リットルターボクアトロに試乗する。お願いして、第三京浜を爆走する。

ハンドルが電動パワステで、なんとなく人工的な味付けがある。物理の法則を踏み倒している(借金かよ)。

足回りも、いま一つの仕上がりだ。細かいとこでは、シートのヘッドレストが立ち過ぎと感じた(むちうち症対策なのか)。

エンジンは、低速からターボが効くのだが、タイムラグが気になる。アイドリングストップとか、小技は仕込んであるようだが、元気よく走った燃費は6.8キロと出ていた。走りなりの燃費である。

アウディは、試乗するたびに良くなる。進歩のあとが見られて、評価は高まる。機械としての出来も申し分ない。

しかし、あのクルマを乗り出し600万円で買う気はしないなあ。

理由は一つ。しっくりこないからだ。肌に合わない。コキコキし過ぎる。滑らかではあるが、コンパスで円を描いたような滑らかさというか、幾何学的で、有機的な滑らかさではない。

理屈では正しい。しかし、買わない。

このあたりが、人に物を売るときのコツなのだろう。

戻ってきてから、R8を写真に撮る(画像参照:こっちは、試乗はない)。ボクスターと同じオープンミッドシップである。

こっちは、気に入るかどうかに関わらず、買えない。

店を出て、同じコースをボクスターでもう一度走ってみる。

いやはや、こうも違うものかと感心する。エンジンの特性、足回り、ハンドリング、音、振動、そして、楽しさ。

A5とボクスターとは、ちょっと比較の対象にならないかもしれないが、R8に乗れないので仕方ない(こっちこそ、比較になりませんが)。

お店の人には、「A5があれば、ボクスターいらないよね」とリップサービスをしておいたが、裏をかえせば、「A5がなくても、ボクスターがあればいいよね」となる。

純粋に、走る楽しさだけの話。

人がいっぱい乗れたり、荷物がたくさん積めたりすることを考えれば、そりゃあA5がいいに決まっている。

(A5 Sportback 2.0 TFSI quattro:4ドアクーペだそうだ)
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/models/a5/a5_sportback.html

「譲れない美意識と、守りたいスタイル」「クーペの美しさとセダンの快適性、ワゴンの実用性を1台で兼ね備え」ている。

うーん、それほどのものか?。

初代のCLSが出たときの、衝撃にも似た感動は、正直言って、ない。

(メルセデス・ベンツ CLSクラス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_CLS%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9

品質については、210の時に妥協したベンツが、デザインを優先して、機能まで放棄してしまったという衝撃。

一方で、そんな理屈を百遍唱えるよりも説得力のある、溜息の出るような「美しい」ボディライン。

柳の下には、二匹目のドジョウはいなかったようだ。

全てをバランスさせようとする、健全なA5のデザインは、相対的には優れたものに違いない。理屈はA5の側にある。

しかし、ぱっと見の美しさにこだわって、究極の実用車であるベンツにとって、死活に関わる「居住性」さえも切り捨てた潔さ、強さ、純粋さの前には、合理性など敵ではない。

人間は、理屈には理屈に見合った金を払うが、感動には法外な金額を惜しげもなく投じる。人間が何のために生きているのかを、ふっと考えさせる。

ま、私はきっと一生買わない(買えない)とは思いますが。

(Brabus Rocket 800:これなら買うかも!:中古なら・・・)
http://www.youtube.com/watch?v=Bo4bIevdyww&feature=related

(BRABUS ROCKET 730 hp:世界最速の4ドア車)
http://www.youtube.com/watch?v=sOO7K8QaJEE

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