DIN2012年07月13日 22:34

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ドイツ工業規格のこと。テクニカルダイビング関係者なら知らぬ者はない(知らない人のことを、世間ではモグリというが、この場合は知っている人が「潜り」である)。

(ダイビング器材:テクニカルダイビングで用いる器材:タンク・レギュレーター:DINバルブの項を参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%99%A8%E6%9D%90#.E3.82.BF.E3.83.B3.E3.82.AF.E3.83.BB.E3.83.AC.E3.82.AE.E3.83.A5.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.82.BF.E3.83.BC

もう一つ、カーオーディオの世界でもDINは有名である。

(ドイツ工業規格:カーオーディオ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E8%A6%8F%E6%A0%BC#.E3.82.AB.E3.83.BC.E3.82.AA.E3.83.BC.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.AA

自動車音響の世界、ハマルと地獄を見ることになる。

かつて、軽自動車にヤマハ1000モニターを積んで走っていた(アホか、おまえは?)。

自動車の中で聴く音なんか、絶対にいいはずがない。

基本的には、左右非対称の音源(マクラーレンF1は、左右対称ですが・・・)、デッドな音響特性(布や皮が多い)、音場はフラットな空間ではなく、おまけに熱や振動、雑音に満ち満ちている。

安全上も問題が多い。

音楽などに夢中になったり、操作に集中する余り、事故を起こすことが多い。

声で操作するカーオーディオやカーナビもあるようだが、実際に操作したことがないので、なんともいえない。

(サイバーナビ)
http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/08cybernavi/function/design/sound.html

さて、500Eのオーディオについては、様々な記事がある。

(カーオーディオの世界)
http://ameblo.jp/jautoceo/entry-10300574969.html

(来たる5月15日!ジャーナリスト山口宗久氏プロデュースW124AUDIO試聴会イベントのお知らせ)
http://ameblo.jp/jautoceo/entry-10876160718.html

(すずたかのオーディオ部屋:300Eですが、なかなかお役立ちです)
http://suzutaka.fc2web.com/

(インパルス:アキバのカーオーディオ店)
http://www.inpulse.co.jp/product/index.htm

実は、前にもちょこっと書いたのだが、純正オーディオの調子が悪い。20年も昔の品物なので、音が出るだけでも感動物なのだが、さすがに左のフロントが鳴らないと話にならない。S/N比もよろしくない。

気にしだすと、キリがない。

で、とりあえず修理かたがた、フロントのスピーカーを換えてみようかと考えている。ヘッドユニットは1DINなので、いつでも好きな時に付け替えられるだろう。

(フォステクス 8cmコーン型・フルレンジ  FE83EN)
http://ameblo.jp/xboxxboxstar/entry-11237211494.html

500Eは、そもそも音楽を聴くために買い換えたわけではない。しかし、スムーズな走りと静かな車内は、意外とオーディオ向きかもしれない。

(ALPINE SWE-1500:ポン付けウーファー)
http://minkara.carview.co.jp/userid/194370/car/972631/4128529/parts.aspx

(SWE-1500:メーカーのページ)
http://www.alpine.co.jp/caraudio/power-amp/swe-1500/

トランクや後席にはダイビングの器材を所狭しと積み込む、世界でただ1台の500E(たぶん)なので、ウーファーの場所は、リアトレイしかない。

とりあえず、このくらいで妥協して、どんな音になるかを確認してみる必要があるだろう。というより、とりあえずこれ以上どうしようもないだろう。

昨今、音の世界はデジタル化されて、チャキチャキした楽曲に合わせた音色が好まれているようだ。昔追求した限りなく原音に近い音、粒立ちの良い音、艶やかな音いろ。アナログの究極の境地を目指して、石臼のようなストリングドライブのターンテーブルに憧れていたあの頃には、もう、永遠に戻ることはできない。

さすがの500Eにも、LPプレーヤーは積めない。

音の世界がデジタル化したのは、つい昨日の事のような気がする。ビジュアルもとっくの昔にデジタル化された。カセットデッキなんて、薬にしたくても、ない。DVDやBDになり、やがてネットからHDDに配信されるようになるだろう。

そこそこの音は、わずかな投資で得られるようになった。いい時代がやってきたことを、素直に喜ぶべきなのだろう。

しかし、本当の本物は、きっと違うところにあると信じている。コンピュータでコントロールされたクルマではなく、物理の法則に従って走る500Eのように。

一生のうちで聴くことができる音楽は限られている。だからこそ、少しでも良い音で聴きたいと願う。

一方では、音楽は耳で聴くものではなく、心で聴くものだといわれる。AMラジオ(最近はステレオになったようだが)からの音でも、本当の感動は得られるだろう。

耳を澄まし、心を澄ましてカーステレオの貧弱な音に聴き入る。そこには、時代を超えて育まれてきた機械と人間との確かな紐帯があるのだ。