大正解! ― 2012年10月05日 23:42
大正解!
画像は、こちらの記事から借用した、91年型W124のドライバーズシート。
(TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗マニアの言いたい放題):1991年 メルセデスベンツ 240E)
http://sijixyouoyaji.blog18.fc2.com/blog-entry-69.html
本日、マイ500Eは、ドライバーズシートを、黒のファブリックに替えて退院した(実物の画像は、「近いうちに」アップします)。
初めてのデートの時のように、胸をときめかせながらドアを開け、待望のシートに座る・・・。
「これだよ、これ!。金川さん、大正解!。」
いい歳こいたオヤジが、91年型300Eと同じ布張りのシートに狂喜する。12年間、シートの生地が擦り切れるまで乗ったあの感じが甦る。快感である。たった3か月座っていなかっただけなのに、懐かしさがこみ上げてくる。
頬ずりしたくなる(ヘンタイか?)。
いやいや、冗談抜きで大正解である。もちろん、デメリットはある。シートヒーターはないし、シートポジションのメモリーも使えない。重役椅子のような座り心地は、ハッキリいって、ポルシェの血が流れる500Eの挙動に似つかわしいとはいえない。
しかし、私にとっては、これが自動車なのだ。これがベンツなのである。500Eの皮を被った300E(!?)。しかも、助手席はくすんだブルーの革張りのままである(当然、後席も)。
500Eを純正になるべく近い姿で乗り続けようとしている、由緒正しいオーナーの方から見れば、許せない所業と映るに違いなかろう。市中引き回しのうえ、磔、獄門は免れまい。鋸引きや石打ち、釜茹での刑にしても、まだ飽き足らないはずだ。
だって、ドライバーズシートだけ、ポツンと黒の布張りになってしまったのだから・・・。
確かに、運転してみても奇妙な感じである。あの、300Eの乗用車然とした快適なシートに座り、当然右の肘掛(500Eは、全て左ハンドルなので)に肘を預け、300Eに比べたら、「オモチャかよ!」と思う程の小径ハンドルに軽く手を添えて、「フン」とアクセルを踏み込む。
300Eの記憶を辿り、「このくらいの加速かなあ?」と身構えた予想を見事に裏切って、「ふわぁーーーっ」とワープするような加速が、どこまでも、どこまでも、どこまでも続く。
カロッツェリアのカーステから響く、チェンミンの二胡の調べを聞きながら、第三京浜をここには書けないスピードで駆け抜ける(天敵740ⅰに道を譲ったことは、ヒ・ミ・ツ・・・)。
何度も繰り返して恐縮だが、この椅子は、大正解である。
500Eに似つかわしくないってことは、確かだ。J-AUTOにあった「売約済み」の札を貼られた6万キロ台の極上500E(この前、シートに「試乗」させていただきました)の専用ファブリックシートの方が、ホールドも良く、タイトでスポーティで、クルマの性格に合っている。
しかし、私は正に、「このシート」が欲しかったのだ。
本当に欲しかったものが手に入った時だけに感じる、あの独特の充実感に浸りながら(たぶん、ニヤニヤしていたに違いない・・・)、ゆっくりと下道を流して走る。
ちなみに、中古の椅子の値段は3万8千円(税抜き)。工賃と消費税込みで、総額92,190円である。この値段は、私にとっては、300E丸々1台に匹敵する価値がある。
マクラーレン・F1が、ドライバーズシートをセンターに置くレイアウトの中にF1マシンを隠したように、マイ500Eは、ドライバーズシートを入れ替えることによって、300Eを今日、その中に宿したのだ。
画像は、こちらの記事から借用した、91年型W124のドライバーズシート。
(TEST DRIVE 試乗オヤジのたわごと (クルマ大好き試乗マニアの言いたい放題):1991年 メルセデスベンツ 240E)
http://sijixyouoyaji.blog18.fc2.com/blog-entry-69.html
本日、マイ500Eは、ドライバーズシートを、黒のファブリックに替えて退院した(実物の画像は、「近いうちに」アップします)。
初めてのデートの時のように、胸をときめかせながらドアを開け、待望のシートに座る・・・。
「これだよ、これ!。金川さん、大正解!。」
いい歳こいたオヤジが、91年型300Eと同じ布張りのシートに狂喜する。12年間、シートの生地が擦り切れるまで乗ったあの感じが甦る。快感である。たった3か月座っていなかっただけなのに、懐かしさがこみ上げてくる。
頬ずりしたくなる(ヘンタイか?)。
いやいや、冗談抜きで大正解である。もちろん、デメリットはある。シートヒーターはないし、シートポジションのメモリーも使えない。重役椅子のような座り心地は、ハッキリいって、ポルシェの血が流れる500Eの挙動に似つかわしいとはいえない。
しかし、私にとっては、これが自動車なのだ。これがベンツなのである。500Eの皮を被った300E(!?)。しかも、助手席はくすんだブルーの革張りのままである(当然、後席も)。
500Eを純正になるべく近い姿で乗り続けようとしている、由緒正しいオーナーの方から見れば、許せない所業と映るに違いなかろう。市中引き回しのうえ、磔、獄門は免れまい。鋸引きや石打ち、釜茹での刑にしても、まだ飽き足らないはずだ。
だって、ドライバーズシートだけ、ポツンと黒の布張りになってしまったのだから・・・。
確かに、運転してみても奇妙な感じである。あの、300Eの乗用車然とした快適なシートに座り、当然右の肘掛(500Eは、全て左ハンドルなので)に肘を預け、300Eに比べたら、「オモチャかよ!」と思う程の小径ハンドルに軽く手を添えて、「フン」とアクセルを踏み込む。
300Eの記憶を辿り、「このくらいの加速かなあ?」と身構えた予想を見事に裏切って、「ふわぁーーーっ」とワープするような加速が、どこまでも、どこまでも、どこまでも続く。
カロッツェリアのカーステから響く、チェンミンの二胡の調べを聞きながら、第三京浜をここには書けないスピードで駆け抜ける(天敵740ⅰに道を譲ったことは、ヒ・ミ・ツ・・・)。
何度も繰り返して恐縮だが、この椅子は、大正解である。
500Eに似つかわしくないってことは、確かだ。J-AUTOにあった「売約済み」の札を貼られた6万キロ台の極上500E(この前、シートに「試乗」させていただきました)の専用ファブリックシートの方が、ホールドも良く、タイトでスポーティで、クルマの性格に合っている。
しかし、私は正に、「このシート」が欲しかったのだ。
本当に欲しかったものが手に入った時だけに感じる、あの独特の充実感に浸りながら(たぶん、ニヤニヤしていたに違いない・・・)、ゆっくりと下道を流して走る。
ちなみに、中古の椅子の値段は3万8千円(税抜き)。工賃と消費税込みで、総額92,190円である。この値段は、私にとっては、300E丸々1台に匹敵する価値がある。
マクラーレン・F1が、ドライバーズシートをセンターに置くレイアウトの中にF1マシンを隠したように、マイ500Eは、ドライバーズシートを入れ替えることによって、300Eを今日、その中に宿したのだ。
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