「読画面」の秋2012年10月25日 22:21

「読画面」の秋
「読画面」の秋


昔々、「読書」といえば紙に印刷された文字を読むことでありましたとさ。おしまい。

(親愛なるお客様へ)
http://www.amazon.co.jp/ref=gno_logo

(アナウンス Kindleの発売開始をお知らせします)
http://www.amazon.co.jp/forum/kindle/ref=cm_cd_ecf_tft_tp?_encoding=UTF8&cdForum=Fx1QMZAIPKWB6YF&cdThread=Tx3E3MUXC3VOP0E

今日という日を境に、「読書」という言葉の意味が変わる。

それほどのインパクトを持ったアナウンスである。

黒船であり、宣戦布告であり、占領政策である。

ジェフ・ベゾス自ら語っている。

「ただ、私たちが本当に知って欲しいのは、Kindleはサービスでもあるという事です。Kindleはソフトウェアをインストールする必要もなく、初期設定も不要です。端末から直接コンテンツをワイヤレスで購入・ダウンロードできます。端末自体の素晴らしさに加えて、 圧倒的なコンテンツの品揃え、マルチプラットフォームでの対応、世界中のお客様に信頼されているカスタマーサービスを通じて、これらの商品が世界で最も優れたタブレットと電子書籍リーダーだと感じて頂ける事を心から願っています。」

正直者である。

グーグルのように、仮面を被ったりはしない。

上の引用は、つまるところ、キンドルは、アマゾンの商品を顧客に売りつけるのに世界で最も優れたタブレットである、ということである。

だから端末は安く売る。本当は無料、いや、金を払ってでも配りたいに違いない。

ニッセンのカタログみたいなもんだからなあ。

(ニッセンホールディングス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9

アマゾンは、決して悪者ではない。

ケイタイキャリアは、同じ事をやっている。通信料を稼ぐために、ケイタイ端末をタダで持たせていた。私にいわせれば、犯罪行為のようなものだ。

通信といえば、Kindle Paperwhite 3Gという製品は、3G接続が(国内に限るとはいえ)無料(!)である。

買っちゃおかな・・・。

6インチだし(ワオッ!)。

(Kindle Paperwhite 3G)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007OZNYMU/ntinside-22
 
ブラウザーも付いていて、ホームページの閲覧や、メールも可能だ。白黒だけど(16階調だから、灰色もあるが)。

日常の持ち歩きが気にならない重さ(222g)。

処理速度、高機能、高画質、薄さなどをアピールするメインストリームに背を向けて、堂々たる9.1ミリの「厚さ」で、通信を使用しなければ、28時間のバッテリー持続時間を誇る(1日30分で8週間というので、計算してみた)。3倍くらい持つということだ。

それも、一つの選択である。

残念なことに、読書の習慣を失ってずいぶんになる。たまに、思い出したように「読書熱」という病気になって、のめり込むように本を読み漁るが、習慣とはならずに、熱は冷める。

そういう読み方があってもいいが、「読書」が「読画面」になったら、習慣化するのだろうか。

今は、仕事以外に文字を読むのは、このブログネタを漁るために、ネットサーフィンする「読画面」程度である。

「秋深し キンドル持って 読画面」オソマツでした・・・。

ちなみに、画像は静かな吐息が聞こえてきそうな、オノーレ・フラゴナールの「読書する少女」である。